少年は残酷な弓を射る / ティルダ・スウィントン
少年は残酷な弓を射る
/リン・ラムジー
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(50)
解説・ストーリー
主演を務めたティルダ・スウィントンの迫真の演技が高い評価を受けた衝撃のサスペンス・ドラマ。ライオネル・シュライバーの同名ベストセラーを「モーヴァン」のリン・ラムジー監督で映画化。恐るべき事件を引き起こした少年の母親が、幼い頃から自分に執拗な悪意を向け続けた息子との葛藤の日々と向き合い自問する姿を、緊張感溢れる筆致で描き出す。共演は美しさと残酷さを併せ持つ息子を演じ高い評価を受けた新星、エズラ・ミラーと「シカゴ」のジョン・C・ライリー。自由奔放に生きてきた作家のエヴァは、突然の妊娠に戸惑いを拭えなかった。やがて誕生した息子ケヴィンは、なぜか自分にだけ懐こうとせず、子育ては苦難の連続となる。次第に不安が募っていくエヴァだったが…。
主演を務めたティルダ・スウィントンの迫真の演技が高い評価を受けた衝撃のサスペンス・ドラマ。ライオネル・シュライバーの同名ベストセラーを「モーヴァン」のリン・ラムジー監督で映画化。恐るべき事件を引き起こした少年の母親が、幼い頃から自分に執拗な悪意を向け続けた息子との葛藤の日々と向き合い自問する姿を、緊張感溢れる筆致で描き出す。共演は美しさと残酷さを併せ持つ息子を演じ高い評価を受けた新星、エズラ・ミラーと「シカゴ」のジョン・C・ライリー。自由奔放に生きてきた作家のエヴァは、突然の妊娠に戸惑いを拭えなかった。やがて誕生した息子ケヴィンは、なぜか自分にだけ懐こうとせず、子育ては苦難の連続となる。次第に不安が募っていくエヴァだったが…。
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「少年は残酷な弓を射る」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
主演を務めたティルダ・スウィントンの迫真の演技が高い評価を受けた衝撃のサスペンス・ドラマ。ライオネル・シュライバーの同名ベストセラーを「モーヴァン」のリン・ラムジー監督で映画化。恐るべき事件を引き起こした少年の母親が、幼い頃から自分に執拗な悪意を向け続けた息子との葛藤の日々と向き合い自問する姿を、緊張感溢れる筆致で描き出す。共演は美しさと残酷さを併せ持つ息子を演じ高い評価を受けた新星、エズラ・ミラーと「シカゴ」のジョン・C・ライリー。自由奔放に生きてきた作家のエヴァは、突然の妊娠に戸惑いを拭えなかった。やがて誕生した息子ケヴィンは、なぜか自分にだけ懐こうとせず、子育ては苦難の連続となる。次第に不安が募っていくエヴァだったが…。
「少年は残酷な弓を射る」 の作品情報
「少年は残酷な弓を射る」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
少年は残酷な弓を射るの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
日本語 |
2://英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
PG-12 |
TDV22389R |
2012年12月07日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
28枚
|
0人
|
0人
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少年は残酷な弓を射るの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
日本語 |
2://英語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
PG-12 |
TDV22389R |
2012年12月07日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:50件
究極の愛を求める息子
英国の女性作家ライオネル・シュライバーのベストセラー小説を元に、母親への異常な悪意と執着心を持つ息子と、彼に戸惑う母親の関係を綴ったサスペンスです。
やつれきったエヴァ(テルダ・スウィントン)の家と車には赤いペンキがべったりと掛けられています。
突き刺さる人々の視線にじっと耐えながら息をひそめて生きる彼女は、いったい何をしでかしたのか?と引き込まれます。
物語はエヴァの視点で過去をを断片的に挿入するさせながら母と息子の関わりを紐解いていきます。
奔放に生きて来た作家のエヴァ。キャリアの途中で夫・フランクリン(ジョン・C・ライリー)との間にケヴィン(エズラ・ミラー)を授かったものの、心から喜べない自分がいて、今の仕事を優先したいという思いがあったのかもしれません。無邪気に喜ぶフランクリンをよそに漠然と不安を予感させるエヴァの表情が対照的です。
いくらあやしてもケヴィンは泣きやまず、育児ノイローゼになるエヴァ。ケヴィンは敏感に母の心の奥の闇を感じ取り、悲しみにくれ泣き続けたのかもしれません。
少し大きくなっても言葉は中々話さずおむつも取れません。エヴァを困らせ、嫌がらせがエスカレートしていきます。唯一6歳のときロビン・フッドの読み聞かせの時に母に心を開いたケヴィン。
成長したケヴィンは自分を疎む母の気持ちに深い悲しみと同時に憎しみに似た感情を抱きながらも、自分を愛してほしいと願い続け、 わざと母を困らせて振り向かせようと、エヴァの気持ちを弄びます。母の愛情を確かめるための幼児期のイタズラをはるかに逸脱してますが、わざと母を困らせて振り向かせようとできる限りの嫌がらせをして困らせようと、悲痛なまでの母への愛が色濃く出ていたように思います。
愛情表現が上手く出来ない似た者同士の母と息子。憎悪と愛情は両極にあるものではなく案外近くに存在するのかもしれないと感じました。
最後の最後で、移送される直前のケヴィンがエヴァに見せたその表情はショックでした。彼の目からは母に対する愛情が見られました。
いつも、少年の目は母へと向けられ、ただ母に愛されたかった 自分だけを見てほしかった。
ただその求め方が究極的過ぎただけなのかもしれません。
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なぜあなたは、私の子供なの?
子供は親を選べないとはよく言われるけれど、親だって子供を選べない。
私が私のおなかの中で育て、私が産んだ子が、一体なぜ「この子」なのか?
そんな疑問が頭をよぎった経験があるのは私だけだろうか。
古びた小さな家にひとりで暮らすエヴァ(ティルダ・スゥイントン)。彼女の華やかなキャリアには全くふさわしくない、単調な事務仕事をやっと得る。
世間から冷たい目を向けられているのは、息子ケヴィン(エズラ・ミラー)が起こした恐ろしい事件に原因があるらしいのだが・・・。
ケヴィンの誕生から事件までが、少しずつ明らかになる。
赤ん坊の時から自分に全くなつかない息子。
あやしても泣き止まない。笑顔を見せない。
話すことを拒否するかのように言葉を発することもなく、嫌がらせのようにいつまでもおむつに排泄をする息子。
父親(ジョン・C・ライリー)に対しては、満面の笑顔を見せて甘えるというのに。
ティクヴァの「パフューム」を彷彿とさせる群集シーン。
水をはった洗面台につけたエヴァの顔が、次の瞬間にはケヴィンの顔に変るシーン。(そのふたりの顔がとても似ているのが怖い。)
印象的なシーンが続き、血が流れるシーンはほとんどないのに、恐怖は募ってゆく。
冷酷に見えるケヴィンだって、母親にたいする愛着を持っているに違いないと思えるシーンもいくつかある。
だからこそ、終盤のシーンで観客はエヴァと一緒に問いかけずにはいられない。
「なぜ?」と。なぜこんなことをしてしまったの?そして、なぜあなたは私の子供なの?と。
親と子の愛情は一体どこから生まれるのだろう。そもそもなにがふたりの人間の「親子」たらしめるのだろう。そんなことを考えずにはいられない映画でした。
ケヴィン役のエズラ・ミラーが印象的。初めてみる俳優さんだと思ったけど、「救命医ハンク」で富豪の息子役をやってたのを思い出しました。ずいぶん大人っぽくなってますね。
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18人の会員が気に入ったと投稿しています
可哀想なモルモット
投稿日:2013/02/10
レビュアー:まみもぉ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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感情の映し方が鮮烈だった『モーヴァン』(サマンサ・モートン魅力全開)のリン・ラムジー監督の久々の作品。
ラムジー監督だからこの小説を映画化できたと言い切れる、とても繊細で女性的な作品でした。
エヴァとケヴィン、どちらが主役でも観ることができます。
どちらにしても不快に不愉快に神経を障ってくる。
要のカナメの端折り方がダイナミックで女々しい。
エヴァは、社会的に自立しその成果も認められていく知的女性。
そんな彼女がなんで、小太りで見映えもよくないフランクリンと結婚したのか。トマトの酸のせい?
その行きさつは端折りられ、
時系列が縫い目の粗いパッチワークのように前後左右に接がれていって、とても見にくい。
赤の使い方がえげつない。(ジャムとクマはよかった)
臨月間近な妊婦の集まりでのエヴァのあからさまな戸惑いには共感しました。
開けてビックリ玉手箱に近い孕み腹。徐々に膨らんでいく10ヶ月の間に、
母性が濃く厚くなっていって不必要な理性を押しつぶしていく。
命を育むためのその精神的体力不足のまま、母となってしまったのがエヴァの悲劇。
それをストレートに伝えるのでなく産まれ出た命側から伝えてくる、そこのところはとてもうまい。
彼女の悲劇を具体化していく泣きわめく手のかかる赤ん坊と無邪気な夫。
惨劇の準備が着々と整っていく中で、はさまれる時系列パッチワーク。
その鬱陶しさをこらえていたら、泣き叫ぶ赤ん坊がいきなり3歳位になってしまって、え?
一番肝心と思える母と子のカナメ、二足歩行を始めるまで始めてからの、大切なその間が端折ってあるので、
自閉症、発達障害、感性豊かな天才児…どうにも解釈できるところに、
母子を置いたままのお話しの進行にはイライラさせられました。
でも、イライラ大元のケヴィンの幼少役のふたりがうまいのなんのって、ビックリでした。
母への愛情の享受をコントロールできない表情はふたりとも逸品。
感心してる間に、大きくまた端折られてケヴィンは15歳。(にはとても見えません)
エズラ・ミラーは彫像物のように美しく。妖艶さは萩尾望都さんの画から抜け出てきたよう。
外見も性格も似たもの母子。似過ぎたゆえの、でも充分回避できたろう悲劇。
それを分かっていながら、ケヴィンを手放せない母、そして離れない息子。
母子のやり取り、感情の絡め方はリン・ラムジー監督の得意とするところ。見応えありました。
ただ、妹の素直な可憐さは不必要に思えました(容姿もパパ似だったらよかった)し、
無抵抗なかわいいモルモットのあの殺し方はひどいです…。
自分にできる最大限の事を成し得て、連れて行かれる車のバックシートから母を見るケヴィンの目は、
愛に飢えた子羊さながら。胎児期からずっと空腹だった子羊の目でした。
そして、取り残された問い、「なんで?」
ケヴィンの口から母に告げられた答え…のような台詞。
I used to think I knew. Now I'm not so sure.
易しい単語が並ぶこの台詞は訳しかたで答えの解釈様々。
原作にある言葉なんでしょうか。
最初に矢を射られたのはエヴァと思いました。的に卵に命中してしまった。
半身、彼女は被害者で、そこから産まれ出た命は射られた矢と引かれた弓、両方の化身ケヴィン。
I used to think I knew
凄い映画を観てしまいました。
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11人の会員が気に入ったと投稿しています
退屈です
投稿日:2013/01/02
レビュアー:よふかし
つまらない映画でした。
年末から年始にかけて、メルヴィル、ドワイヨン、ヘルツォークなんかを観ていたわけですが、そういう間に挟んでみたらあまりにも映像に力がないし、過去と現在を行き来する語りも軽くてびっくりしてしまいました。
だから喰い合わせというか、必ずしも本作自体のせいでもないのかもしれませんが。出来のいまいちのマカロニウェスタンなんかはそれなりに面白く観たのですけど。
宣伝や予告編などのせいでしょうか、少年が母親に愛情を持たず、その彼がとんでもないことを起こすというのは知っていました。
映画が始まってしばらくして、行きつ戻りつする時間の中で、フラッシュバック的に描かれる事件の夜の様子や母親(ティルダ・スウィントン)の置かれた境遇(仕事を失い、家族も一緒にいない)や赤ペンキの嫌がらせなどがおおよその事態を説明します。そして妹が眼を怪我していること、弓を引くというタイトルで、事件の全貌を想像します。
赤ペンキを拭う母親の赤く染まった手……でまさか、血のイメージを反復しているわけではないよなあ……そんなつまらないことするかなあ……母親の手も血に汚れていると印象付けたいってか?
体育館の壇上に立つ息子の陶酔感の演出はいったい何? やはり性的サディズム? で犯行の模様は省略で。
……結果事件の全貌は想像した通りだったのですが、結局途中からは「やっぱりなあ」の繰り返しになりました。それで面白いかというと、妙に荘重というか重めの演出が、退屈なだけなのです。
メイン・プロット(少年がやがて大事件を起こす)が十分に大事件という認識なので、そこに観客を導くだけということなのかもしれませんが、メイン・プロットを退屈と感じる者には著しく退屈な展開が続きます(ハムスターとかね)。
少年の動機は分かりません。たぶん、「怪物」を息子に持ってしまった女性の話であったということなんでしょう。これは原作がベストセラー小説らしいのですが、あまり怪物らしくないんですね。
たぶん小説内では息子はものすごい「怪物感」を獲得できているんじゃないかと想像します。文字はいくらでも情報を隠せるからです。ところが映画で実在の人物が演じると、息子は「可視の存在」になります。不気味ですが、それ以上のものではない。じゃあ何か理由があるはずだ、と、いくらでも安易な解釈が可能な存在に堕ちてしまうのです。本当は愛情に飢えていたんだ……とか? マスターベーションのシーンがあるから、歪んだ愛? ああ陳腐な解釈ですいません。でも実写になると、ついそういうのを考えてしまう。母親も悪かったんじゃ? とかどうでもいいこと考えてしまいます。それにはティルダ・スウィントンの熱演も寄与しています。好感や共感を持てないような演技に終始しているのですが、それはどこかに「母親の責任」の余地を残しておきたい演出のせいでしょう。
熱演にもかかわらず、少しも心に残らない作品になりました。子供が怪物というならいろんなホラー映画や、ガス・ヴァン・サント作品なんかを観たほうがいいですね。35点。
このレビューは気に入りましたか?
9人の会員が気に入ったと投稿しています
一言いわせて頂きましょう。
投稿日:2013/03/30
レビュアー:きよまま
こんな息子はいやです。
母が悪いのか(望まない妊娠だった)
息子が悪いのか(ただ愛を求めてた??)
そんなのは、卵が先かにわとりが先がみたいなもんで
どっちがどうなのかなんてわからない。
ただ言えることひとつ
ウチの息子はいい息子です。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
究極の愛を求める息子
投稿日
2012/11/23
レビュアー
ミルクチョコ
英国の女性作家ライオネル・シュライバーのベストセラー小説を元に、母親への異常な悪意と執着心を持つ息子と、彼に戸惑う母親の関係を綴ったサスペンスです。
やつれきったエヴァ(テルダ・スウィントン)の家と車には赤いペンキがべったりと掛けられています。
突き刺さる人々の視線にじっと耐えながら息をひそめて生きる彼女は、いったい何をしでかしたのか?と引き込まれます。
物語はエヴァの視点で過去をを断片的に挿入するさせながら母と息子の関わりを紐解いていきます。
奔放に生きて来た作家のエヴァ。キャリアの途中で夫・フランクリン(ジョン・C・ライリー)との間にケヴィン(エズラ・ミラー)を授かったものの、心から喜べない自分がいて、今の仕事を優先したいという思いがあったのかもしれません。無邪気に喜ぶフランクリンをよそに漠然と不安を予感させるエヴァの表情が対照的です。
いくらあやしてもケヴィンは泣きやまず、育児ノイローゼになるエヴァ。ケヴィンは敏感に母の心の奥の闇を感じ取り、悲しみにくれ泣き続けたのかもしれません。
少し大きくなっても言葉は中々話さずおむつも取れません。エヴァを困らせ、嫌がらせがエスカレートしていきます。唯一6歳のときロビン・フッドの読み聞かせの時に母に心を開いたケヴィン。
成長したケヴィンは自分を疎む母の気持ちに深い悲しみと同時に憎しみに似た感情を抱きながらも、自分を愛してほしいと願い続け、 わざと母を困らせて振り向かせようと、エヴァの気持ちを弄びます。母の愛情を確かめるための幼児期のイタズラをはるかに逸脱してますが、わざと母を困らせて振り向かせようとできる限りの嫌がらせをして困らせようと、悲痛なまでの母への愛が色濃く出ていたように思います。
愛情表現が上手く出来ない似た者同士の母と息子。憎悪と愛情は両極にあるものではなく案外近くに存在するのかもしれないと感じました。
最後の最後で、移送される直前のケヴィンがエヴァに見せたその表情はショックでした。彼の目からは母に対する愛情が見られました。
いつも、少年の目は母へと向けられ、ただ母に愛されたかった 自分だけを見てほしかった。
ただその求め方が究極的過ぎただけなのかもしれません。
なぜあなたは、私の子供なの?
投稿日
2012/10/10
レビュアー
パープルローズ
子供は親を選べないとはよく言われるけれど、親だって子供を選べない。
私が私のおなかの中で育て、私が産んだ子が、一体なぜ「この子」なのか?
そんな疑問が頭をよぎった経験があるのは私だけだろうか。
古びた小さな家にひとりで暮らすエヴァ(ティルダ・スゥイントン)。彼女の華やかなキャリアには全くふさわしくない、単調な事務仕事をやっと得る。
世間から冷たい目を向けられているのは、息子ケヴィン(エズラ・ミラー)が起こした恐ろしい事件に原因があるらしいのだが・・・。
ケヴィンの誕生から事件までが、少しずつ明らかになる。
赤ん坊の時から自分に全くなつかない息子。
あやしても泣き止まない。笑顔を見せない。
話すことを拒否するかのように言葉を発することもなく、嫌がらせのようにいつまでもおむつに排泄をする息子。
父親(ジョン・C・ライリー)に対しては、満面の笑顔を見せて甘えるというのに。
ティクヴァの「パフューム」を彷彿とさせる群集シーン。
水をはった洗面台につけたエヴァの顔が、次の瞬間にはケヴィンの顔に変るシーン。(そのふたりの顔がとても似ているのが怖い。)
印象的なシーンが続き、血が流れるシーンはほとんどないのに、恐怖は募ってゆく。
冷酷に見えるケヴィンだって、母親にたいする愛着を持っているに違いないと思えるシーンもいくつかある。
だからこそ、終盤のシーンで観客はエヴァと一緒に問いかけずにはいられない。
「なぜ?」と。なぜこんなことをしてしまったの?そして、なぜあなたは私の子供なの?と。
親と子の愛情は一体どこから生まれるのだろう。そもそもなにがふたりの人間の「親子」たらしめるのだろう。そんなことを考えずにはいられない映画でした。
ケヴィン役のエズラ・ミラーが印象的。初めてみる俳優さんだと思ったけど、「救命医ハンク」で富豪の息子役をやってたのを思い出しました。ずいぶん大人っぽくなってますね。
可哀想なモルモット
投稿日
2013/02/10
レビュアー
まみもぉ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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感情の映し方が鮮烈だった『モーヴァン』(サマンサ・モートン魅力全開)のリン・ラムジー監督の久々の作品。
ラムジー監督だからこの小説を映画化できたと言い切れる、とても繊細で女性的な作品でした。
エヴァとケヴィン、どちらが主役でも観ることができます。
どちらにしても不快に不愉快に神経を障ってくる。
要のカナメの端折り方がダイナミックで女々しい。
エヴァは、社会的に自立しその成果も認められていく知的女性。
そんな彼女がなんで、小太りで見映えもよくないフランクリンと結婚したのか。トマトの酸のせい?
その行きさつは端折りられ、
時系列が縫い目の粗いパッチワークのように前後左右に接がれていって、とても見にくい。
赤の使い方がえげつない。(ジャムとクマはよかった)
臨月間近な妊婦の集まりでのエヴァのあからさまな戸惑いには共感しました。
開けてビックリ玉手箱に近い孕み腹。徐々に膨らんでいく10ヶ月の間に、
母性が濃く厚くなっていって不必要な理性を押しつぶしていく。
命を育むためのその精神的体力不足のまま、母となってしまったのがエヴァの悲劇。
それをストレートに伝えるのでなく産まれ出た命側から伝えてくる、そこのところはとてもうまい。
彼女の悲劇を具体化していく泣きわめく手のかかる赤ん坊と無邪気な夫。
惨劇の準備が着々と整っていく中で、はさまれる時系列パッチワーク。
その鬱陶しさをこらえていたら、泣き叫ぶ赤ん坊がいきなり3歳位になってしまって、え?
一番肝心と思える母と子のカナメ、二足歩行を始めるまで始めてからの、大切なその間が端折ってあるので、
自閉症、発達障害、感性豊かな天才児…どうにも解釈できるところに、
母子を置いたままのお話しの進行にはイライラさせられました。
でも、イライラ大元のケヴィンの幼少役のふたりがうまいのなんのって、ビックリでした。
母への愛情の享受をコントロールできない表情はふたりとも逸品。
感心してる間に、大きくまた端折られてケヴィンは15歳。(にはとても見えません)
エズラ・ミラーは彫像物のように美しく。妖艶さは萩尾望都さんの画から抜け出てきたよう。
外見も性格も似たもの母子。似過ぎたゆえの、でも充分回避できたろう悲劇。
それを分かっていながら、ケヴィンを手放せない母、そして離れない息子。
母子のやり取り、感情の絡め方はリン・ラムジー監督の得意とするところ。見応えありました。
ただ、妹の素直な可憐さは不必要に思えました(容姿もパパ似だったらよかった)し、
無抵抗なかわいいモルモットのあの殺し方はひどいです…。
自分にできる最大限の事を成し得て、連れて行かれる車のバックシートから母を見るケヴィンの目は、
愛に飢えた子羊さながら。胎児期からずっと空腹だった子羊の目でした。
そして、取り残された問い、「なんで?」
ケヴィンの口から母に告げられた答え…のような台詞。
I used to think I knew. Now I'm not so sure.
易しい単語が並ぶこの台詞は訳しかたで答えの解釈様々。
原作にある言葉なんでしょうか。
最初に矢を射られたのはエヴァと思いました。的に卵に命中してしまった。
半身、彼女は被害者で、そこから産まれ出た命は射られた矢と引かれた弓、両方の化身ケヴィン。
I used to think I knew
凄い映画を観てしまいました。
退屈です
投稿日
2013/01/02
レビュアー
よふかし
つまらない映画でした。
年末から年始にかけて、メルヴィル、ドワイヨン、ヘルツォークなんかを観ていたわけですが、そういう間に挟んでみたらあまりにも映像に力がないし、過去と現在を行き来する語りも軽くてびっくりしてしまいました。
だから喰い合わせというか、必ずしも本作自体のせいでもないのかもしれませんが。出来のいまいちのマカロニウェスタンなんかはそれなりに面白く観たのですけど。
宣伝や予告編などのせいでしょうか、少年が母親に愛情を持たず、その彼がとんでもないことを起こすというのは知っていました。
映画が始まってしばらくして、行きつ戻りつする時間の中で、フラッシュバック的に描かれる事件の夜の様子や母親(ティルダ・スウィントン)の置かれた境遇(仕事を失い、家族も一緒にいない)や赤ペンキの嫌がらせなどがおおよその事態を説明します。そして妹が眼を怪我していること、弓を引くというタイトルで、事件の全貌を想像します。
赤ペンキを拭う母親の赤く染まった手……でまさか、血のイメージを反復しているわけではないよなあ……そんなつまらないことするかなあ……母親の手も血に汚れていると印象付けたいってか?
体育館の壇上に立つ息子の陶酔感の演出はいったい何? やはり性的サディズム? で犯行の模様は省略で。
……結果事件の全貌は想像した通りだったのですが、結局途中からは「やっぱりなあ」の繰り返しになりました。それで面白いかというと、妙に荘重というか重めの演出が、退屈なだけなのです。
メイン・プロット(少年がやがて大事件を起こす)が十分に大事件という認識なので、そこに観客を導くだけということなのかもしれませんが、メイン・プロットを退屈と感じる者には著しく退屈な展開が続きます(ハムスターとかね)。
少年の動機は分かりません。たぶん、「怪物」を息子に持ってしまった女性の話であったということなんでしょう。これは原作がベストセラー小説らしいのですが、あまり怪物らしくないんですね。
たぶん小説内では息子はものすごい「怪物感」を獲得できているんじゃないかと想像します。文字はいくらでも情報を隠せるからです。ところが映画で実在の人物が演じると、息子は「可視の存在」になります。不気味ですが、それ以上のものではない。じゃあ何か理由があるはずだ、と、いくらでも安易な解釈が可能な存在に堕ちてしまうのです。本当は愛情に飢えていたんだ……とか? マスターベーションのシーンがあるから、歪んだ愛? ああ陳腐な解釈ですいません。でも実写になると、ついそういうのを考えてしまう。母親も悪かったんじゃ? とかどうでもいいこと考えてしまいます。それにはティルダ・スウィントンの熱演も寄与しています。好感や共感を持てないような演技に終始しているのですが、それはどこかに「母親の責任」の余地を残しておきたい演出のせいでしょう。
熱演にもかかわらず、少しも心に残らない作品になりました。子供が怪物というならいろんなホラー映画や、ガス・ヴァン・サント作品なんかを観たほうがいいですね。35点。
一言いわせて頂きましょう。
投稿日
2013/03/30
レビュアー
きよまま
こんな息子はいやです。
母が悪いのか(望まない妊娠だった)
息子が悪いのか(ただ愛を求めてた??)
そんなのは、卵が先かにわとりが先がみたいなもんで
どっちがどうなのかなんてわからない。
ただ言えることひとつ
ウチの息子はいい息子です。
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少年は残酷な弓を射る
(C)UK Film Council/BBC/Independent Film Productions 2010 ※ジャケットデザインは変更になる場合がございます。