隙間女　劇場版

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CSでアイドル主演のホラー特集をやっていたので見てみました。
さっき見た「死の実況中継」がつまらなかったので期待していなかったけど
こちらはわりと面白かったです。

隙間女の姿はかなり怖かったし…怖いというよりぎょっとしたという感じだけど、
何回か飛び上がってしまいました(^^ゞ
空家のシーンは、全体的に不気味で怖いです。
ちょうど陰に隠れてるか見切れてて、「何かいるかも？」という気配を感じさせる演出もいい。
引きずり込まれた人はどうなるのか…その設定も怖い。
場面が変わる時、ブツっと切れた感じになるのが気になったけど、
ハードル下げてたせいか、思ったより楽しめました。

アイドルホラー作品の楽しみ方は主に2通り。

一つは、アイドルが懸命に慣れない演技に取り組み、ぎこちなく怖がってみせる姿を
微笑ましく見守るという作品の出来栄えは二の次というパターン。

もう一つは、普段みせるアイドルの顔とは異なる裏の顔、
可愛いルックスを武器に計算高く立ち回ってみせる意外性を堪能するパターン。
こちらはシナリオのレベルがある程度無いとしんどいかと。

この作品の主演をされた菊池あやかさんというアイドルの方は、
スキャンダルで一度はAKBグループから脱退させられながらも再加入にこぎつけ、
お菓子メーカーとタイアップして売り出そうとしていた”江口愛実”のネタバレ書き込みをし、
キャンペーンに水を差すという騒動を起こしながらも本作品の主演を務めることができてしまう
”守られている方”であり、ホラー作品で怖がることが似合わないタイプのように感じています。

では、悪女タイプの役どころかというとそうでもなく、シナリオも平凡な定番タイプのものです。

アイドルホラーを演じているのは、ヒロインではなくむしろ妹役の方で、
演技はアレですが、怖がっていることは伝わりました。

手紙の設定やら『呪怨』に似ており、ホラー作品の王道を突き進むという
安心して観ていられる展開に、怖くないという不満は無く、
”意外に丁寧に作られているな”と感じた次第。

隙間女が憑いている家に肝試しに行き、隙間女に呪われてしまった今日子は、
部屋中の隙間にガムテを貼って引きこもり、家賃を滞納する。
今日子の姉は、彼女と疎遠な関係だったが、家賃滞納の苦情に対応したことから関係が復活し、
隙間女の呪いに触れることになる。

隙間に潜んでるから隙間女。
壁と家具の間に生じるわずかな隙間とかにいるって設定なのだが、隙間の幅が広いです。
１〜２センチの隙間から気配を感じ、じっと目を凝らすとそこには…って恐怖感がないです。
１０センチくらいあるんじゃないかってくらい広いので、すぐに「あ、いた！」ってわかります。
隙間女の姿、丸出しｗ
怖くないです。

隙間女化した理由とか、ルックスとか、呪いの伝播の仕方とかを見ると
「呪怨」のカヤコと「リング」の貞子の貢献度を感じずにはいられません。

アイドル達を可愛く撮ってあげてないのも気になりました。
アイドルのキラキラ感なし。夜のシーンが多いせいか、顔色も青黒いし。
特に、ブーティーっていうんですか？足首までの短いブーツとミニスカっていう
短足コーディネートにされてるアイドルが気の毒だった。

もう少し頑張れないかなぁ・・・・

ただのくそ。