おバカちゃん注意報〜ありったけの愛〜

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毎回、涙なしでは観られなかったドラマでした。
家族を守るためならどんな犠牲も厭わないコン・ジュンスをイム・ジュファンさんが演じ、彼の胸中を推し量るたびに涙がとめどなく流れてしまいました。
彼が弟の起こした過失致死を自らの口を貝のように閉ざし、罪を償う姿に心が張り裂けそうになりました。
どうしてここまで・・・と思いますが、その原点はやはり大好きだった天使のような母（シン・エラ）の存在が大きいような気がします。
母が自分の気持ちにまっすぐに生きるその姿はジュンスにとってだれだけ勇気を与え、生きる事の素晴らしさ、そして家族の大切さを教えてもらったことでしょう。
この子供達の母を演じたシン・エラさんは忘れられない存在です。

そしてどんな時も愛するジュンスを信じ、彼がどんな状況に陥ろうとも後ろから支えたドヒ。ドヒと彼の母の姿が自然と重なってしまいました。
ドヒを演じたカン・ソラさんは『ドリームハイ２』で観た時のような主演なのにまるで華がなく冴えない印象から脱皮してそれは美しく芯の強い女性を好演。。。
みにくいアヒルの子から美しい白鳥へと変身したかのようでした。正統派美人カン・ソラさん、ほんとに美しかった。
けれど女子力がないドヒの料理の腕前のあまりの酷さには苦笑でしたけど。

カン・ビョルさんが演じたジンジュの結婚式にも大泣きで妹達が発するオッパやヒョンソクがヒョンと呼ぶ度に涙腺が緩むし、過去の映像が流れるたびに涙涙でした。
ヒョンソクがずっと自分のせいで兄の人生を壊してしまったと苦しむ姿にも号泣でジュンスは自分が納得して身代わりになったけれど、
ヒョンソクはきっと後悔ばかりで、ジュンスよりも辛い日々だったかも知れないと胸が痛みました。
だから彼が笑うだけで嬉しかったしウルウルのしっぱなし。
ジュヨンがおバカだけれど彼を笑わせようとする姿を観るのも嬉しかった。
それから何度も事あるごとにジュンスのあふれんばかりの情に泣かされてばかり。
それぞれのみんなが胸に傷を抱えながらもお互いを重い合い、慰めあい、家族という形に戻っていくまで。。。
でもいろんな壁があって、それを乗り越えなければなりません。
それがきっとできるはずと信じて前向きにひた走る超純粋なひとたち。
家族のため、愛するひとのため、ありったけの大きくて広い心で包んでくれる優しさにきっと皆さん泣かずにはいられないでしょう。

幼い頃から厳しい環境で育った１３歳のジュンスは、父親が刑務所から出てすぐ天使のような看護師と結婚したため、父と継母とその連れ子２人（妹、弟にあたる）と５人の生活を送った時、初めて家庭の団欒を味わうことができた。
小学校にもろくに通えず薬売りをしていたせいで、２歳年下の新しい妹の学年に編入するが、引け目を感じることもなく、兄弟ができたことを心から喜び彼らの世話を焼くのだが、、、。
幸せは束の間。自分１人で兄弟の面倒を見ることになり、無我夢中で過ごすうち月日は流れるが、新たな事件に巻き込まれ刑務所に。
１０年たって刑務所から出てきたジュンスに、貧乏の中必死に大人になった弟、妹たちがどう接するのか。
都会の浦島太郎のような彼に、ヒロイン、ドヒがどう絡んでいくのか。
温かく優しい「バカ」みたいに純粋な若者〜ジュンスの姿は、必ずや見る者の心に「愛の力」を刻み付けてくれるでしょう。

主役ジュンス「イム・ジュファン」とヒロインのドヒ「カン・ソラ」がスタイル抜群。
スラッと背が高く長い手足になうえ小さなお顔で、とてもお似合いでため息が出ます。
これまた演技が素晴らしい！！！
これは単なる善人の役ではありません。
中盤から、彼の心の内側のさまざまな逡巡が描かれてゆきます。ここからが見所なの！！！
「イム・ジュファン」はその複雑な心情を、情熱的にじつに巧みに表現していました。
（後半の「アン・ソクファン」との屋上シーンは特に見ごたえがありました。）

ここに
「おバカちゃんのジュンスに中毒になるでしょう〜注意報」　発令！
私はすっかり、「イム・ジュファン」中毒になりました。
（冷静に見ると、脚本がとてもいいんだと思いますよ。）

なぜ「おバカちゃん注意報」なんてタイトルを付けたのやら。これじゃあまるで、気楽でお手軽なコメディーのようではないですか？私自身最初はそう思って敬遠していました。誰かが絶賛しているのをネットで読んで初めて見る気になりました。
このドラマはお気軽なコメディーではありません。勿論、コメディタッチのシーンや、楽しいラブラブシーンなんかも沢山出てきます。けれど同時に、とても深刻なテーマが、最後の方まで通奏低音となって流れ続け、かなりつらいシーンもたびたび見ることになります。
日本語版の副題に付いた「ありったけの愛」、こちらの方がむしろ中身を言い当てています。このドラマは、いろいろな人の、いろいろな種類の「ありったけの愛」のお話です。
1話約30分で130話余りの長いシリーズではありますが、中だるみもほぼなく、私は途中から本当に止められなくなって、余暇時間のすべてを注ぎ込んで最後まで見ました。
ま、長編ドラマでは避けて通れない子供時代には、多少我慢が必要かもしれませんが、その５、６回をクリアして、成人俳優にバトンタッチしてからは、どんどん面白くなって行きます。
ストーリーも面白く、出演俳優たちや、その演じるキャラクターたちも、みんな魅力的です。素敵なセリフも沢山出てきます。
確かに、話がうますぎると感じる設定も、多々出てはきますが、多少のご都合主義は、作り手の視線の温かさで帳消しです。
単に面白かったというより、見て良かったと思えるドラマです。

ＤＶＤが届くのを待ちかねて、時が経つのも忘れて、見入ってしまいます。
退屈することは一瞬もなくて、数ある韓流ドラマの中でも、最高の部類に入るのではないかと思います。
見始めたら止められないので、おかげで寝不足の日が多くなって困っています。
本当に良いドラマです。

　感動ドラマですが・・・。

大変面白く見させて頂きましたが・・・。最終話は別として、その前6話は必要ですか？

　楽しく見ていただけに・・・しらけました。