ホドロフスキーのDUNE / アレハンドロ・ホドロフスキー
ホドロフスキーのDUNE
/フランク・パヴィッチ
平均評価点:
予告編を観る
全体の平均評価点: (5点満点)
(5)
解説・ストーリー
「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」などで知られるチリの鬼才アレハンドロ・ホドロフスキー監督。1975年、彼はフランク・ハーバートのSF大河小説『デューン』の映画化に取り組む。その一大プロジェクトには、メビウスやダン・オバノン、H・R・ギーガーをはじめとした各界のトップ・アーティストが集結し、大いに注目を集めた。しかし結果的には資金難に陥り、撮影を前に頓挫してしまう。しかしこのプロジェクトは幻に終わりながらも、後のSF映画に多大な影響を与えたと言われている。本作はそんな映画史上最も有名な“実現しなかった映画”、ホドロフスキー版「DUNE」の全貌を、ホドロフスキー本人をはじめとした関係者の証言と貴重な資料の数々で明らかにしていくドキュメンタリー。 JAN:4562474163712
「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」などで知られるチリの鬼才アレハンドロ・ホドロフスキー監督。1975年、彼はフランク・ハーバートのSF大河小説『デューン』の映画化に取り組む。その一大プロジェクトには、メビウスやダン・オバノン、H・R・ギーガーをはじめとした各界のトップ・アーティストが集結し、大いに注目を集めた。しかし結果的には資金難に陥り、撮影を前に頓挫してしまう。しかしこのプロジェクトは幻に終わりながらも、後のSF映画に多大な影響を与えたと言われている。本作はそんな映画史上最も有名な“実現しなかった映画”、ホドロフスキー版「DUNE」の全貌を、ホドロフスキー本人をはじめとした関係者の証言と貴重な資料の数々で明らかにしていくドキュメンタリー。 JAN:4562474163712
もっと見る▼
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
新作をレンタルする方法はこちら
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
「ホドロフスキーのDUNE」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」などで知られるチリの鬼才アレハンドロ・ホドロフスキー監督。1975年、彼はフランク・ハーバートのSF大河小説『デューン』の映画化に取り組む。その一大プロジェクトには、メビウスやダン・オバノン、H・R・ギーガーをはじめとした各界のトップ・アーティストが集結し、大いに注目を集めた。しかし結果的には資金難に陥り、撮影を前に頓挫してしまう。しかしこのプロジェクトは幻に終わりながらも、後のSF映画に多大な影響を与えたと言われている。本作はそんな映画史上最も有名な“実現しなかった映画”、ホドロフスキー版「DUNE」の全貌を、ホドロフスキー本人をはじめとした関係者の証言と貴重な資料の数々で明らかにしていくドキュメンタリー。 JAN:4562474163712
「ホドロフスキーのDUNE」 の作品情報
「ホドロフスキーのDUNE」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ホドロフスキーのDUNEの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
90分 |
日 |
オリジナル:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TCED2602 |
2015年06月03日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
21枚
|
1人
|
0人
|
ホドロフスキーのDUNEの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
90分 |
日 |
オリジナル:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TCED2602 |
2015年06月03日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
21枚
|
1人
|
0人
|
TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!
洋画・邦画
約35,500
タイトル以上
国内ドラマも一部含まれております
※2022年2月 現在のタイトル数
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
新作をレンタルする方法はこちら
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ユーザーレビュー:5件
あまりにも斬新な企画
「ホーリー・マウンテン」「エル・トポ」などでカルト的人気を誇る奇才アレハンドロ・ホドロフスキー監督が映画化に挑んだものの、実現に至らず失敗に終わった幻のSF大作「DUNE」。フランク・ハーバートの「デューン 砂の惑星」を原作に、サルバドール・ダリやミック・ジャガー、オーソン・ウェルズ、メビウス、H・R・ギーガー、ピンク・フロイドら豪華スタッフ&キャストをそろえながらも、撮影前に頓挫した同作の驚きの企画内容や製作中止に追い込まれていった過程を、ホドロフスキーをはじめとする関係者の証言と膨大な資料で迫るドキュメンタリー。
失敗談を意気揚々と語るホドロフスキー監督のエネルギーに圧倒されます。映画にかける熱い語りがたまりません。
あまりにも斬新すぎる企画は、リスクを恐れるハリウッドのプロデューサーたちが出資を渋り、ついにお蔵入りになってしまいます。
形無き傑作がこれほど他の映画に影響を与えていたとは、驚きです。
単なる幻の作品という訳でもなく、未完ゆえに永遠の命を得て、ちゃんと後世に遺伝子をまき散らした不思議な作品。多数のヒット作の下地となっています。
失意のホドロフスキーがD・リンチ版「DUNE 砂の惑星」をみて元気になったエピソードが可笑しいですね。
老いを感じさせない彼の眼力と語り口が、非常に印象的でした。
このレビューは気に入りましたか?
15人の会員が気に入ったと投稿しています
種を蒔き散らしたホドさん。
投稿日:2015/11/02
レビュアー:ぴよさん
フランク・ハーバートによる傑作SF小説『DUNE』シリーズ。その映像化については
当時(ネットの無い時代に)漏れ伝わってくるほんのかすかな情報に希望を抱いたり
いや、やめとけと思ったり。一般に言われてたのが「あんな世界観をまともに映像化
出来るわきゃない」という声。いつの間にか立ち消えになったな…かと思ったら、
D・リンチの手による映画が公開された。それを観た時の「ああ…やっぱり感」は忘れ
られない。
あれから長い年月を経て、当時の内幕がホドロフスキー自身から語られるという
のは感慨深い。あの時、いったい何が起こっていたのか。ホドロフスキーによる
映画化はなぜ、実現しなかったのか。
企画まるごとラウレンティス親娘にぶんどられた恨みやら、ピンク・フロイドの
態度の悪さの暴露と、ホドさんの「後先どうなってもいい」的な語り口は滑らかだ。
本編は『DUNE』を作るために、ホドさん自ら勘兵衛となって同志達を集めていく
ストーリーになっていて、まさに「七人の映画職人」 だが的確なようでいて、結構
行き当たりばったりなホドロフスキー。相手に嫌な対応されると、「お前なんか誰が
誘ってやるか」と捨て台詞を放ち、さっさと次へ行ってしまう。(本当に腕が必要だ
と思ったら、徹底的にくどくのがプロデューサーだろうに) 正直、最初にメビウス
を捕まえてなかったら、この企画はホドロフスキーの大妄言に終わっていた可能性も
ある。それほど、脂の乗っていたメビウスによる視覚化は大きかった。
態度が悪いとダグラス・トランブルを切って、代わりにダン・オバノンを起用した
瞬間に、正直、映像的なデキは予想されてしまった(オバノンは好きだけどさ)
いくらダリやオーソン・ウェルズなんて豪華キャストを起用しても、土台がわちゃ
わちゃしてたらどうしようも無かったろう。
ホドロフスキーのDUNEは頓挫してしまったが、この時の彼の一連の行動が、業界
に様々な影響を及ぼした。メビウスのアートディレクションは数多のデザイナー達を
触発し、オバノンとの共作『ロング・トゥモロー』はリドリー・スコットに『ブレード
ランナー』を作らせた。オバノンとギーガーの才能は『エイリアン』で結実し、日本
では、ナウシカの世界観にも濃密に影響している。 例を挙げればキリが無い。
(横道。竹宮恵子の『地球へ…』映画版で、ひおあきらの有機的なデザインがずっと
不思議だったんだけど、あれはクリス・フォスの影響ということかな。急にあんな
魚介型宇宙船持ってきたのが、当時から不思議だったけど)
しかしあの時、ホドロフスキーがベストメンバーで『DUNE』を撮ったとして、
それが傑作になったかどうか、はなはだ疑わしい。たぶん傑作にはならず大カルト作
に終わっただろう。そう思えば実現しなくてこれは正解だったのかもしれない。
(『ゲド』なんかも作られずに「宮崎駿がもしゲドを作ったなら…」と想像を膨ら
ませている方が幸いだったろう)
『ホドロフスキーのDUNE』は、作られなくてよかった。そんな話はよくあるもので。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
「DUNE 」製作中止のいきさつ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
アレハンドロ・ホドロフスキー監督が企画していたSF大作「DUNE」が製作中止になったいきさつを、
貴重な資料や証言を交えて明かすドキュメンタリー。
恥ずかしながら「エル・トポ」も「ホーリー・マウンテン」も未見です。
はじめの方に「ドライヴ」のニコラス・ウィンディング・レフン監督が登場して、
「ホドロフスキー監督から『DUNE』の企画書をみせてもらったんだ!!」
とものすごく嬉しそうに語っていましたが、レフン監督の「オンリー・ゴッド」はホドロフスキーへのオマージュだったんですね!!
「オンリー・ゴッド」はめっちゃ変な映画だったので、きっとホドロフスキーの映画もめっちゃ変な映画に違いないと思いました(笑)。
「本当にLSDをやらなくても、やってるような気分になれる映画が作りたい!!」
と取りかかったフランク・ハーバートの小説「DUNE 砂の惑星」の映画化。
ホドロフスキー意中のスタッフやキャストは、おもしろいように集まってくる。
ミック・ジャガーが出演を承諾したってのには「ウソやろ??」って思ってしまいましたが、
こころざしと精神でつながった者同士だからってことでしょうか。
興味深かったのは原作と映画の関係。
ホドロフスキーは、
「純白のウエディングドレスを着た花嫁のドレスをはぎ取ってレイプしなければ、子供はできない。」
という比喩を使って、思い切った改変や翻案がなければ傑作は生まれないことを説明していました。
日頃、原作とここが違うだとか原作の良さが出てないだとか、そんなレビューばっかり書いてる身としては耳が痛かったです。
やはり映画は真っ白な状態で観るべきなのかもしれません。
そうして完璧な企画ができあがった「DUNE」ですが、スタジオ側が唯一難色を示したのが、
なんと監督。ホドロフスキーでは人は呼べないというのです。あんまりやわ。
こうして、この企画はとん挫してお蔵入りに。
しかし、のちに「デューン/砂の惑星」はデヴィット・リンチによって映画化されます。
出来上がった映画を観に行った時の話をするホドロフスキーに、観客から笑いがおきてました。
「失敗だ!」と快哉を叫んだってかわいいですよね。
それにしても80歳を超えてもこの衰えぬ気力はどこから来るんでしょう。
人間、好きで好きでたまらないことがあるってのがいちばんだなとつくづく思いました。
これがなかなかおもしろかったので、23年ぶりの新作「リアリティのダンス」を観ましたが、
やっぱりすっごい変な映画でした(笑)。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
DVDだからこその見どころ
ホドロフスキーが、デューンの企画を立ち上げてから、挫折するまでの話。
デューンを作るための戦士を探す話でもありますが、DVDのメニューからチャプターメニューを選ぶと、各戦士とのストーリが選べて便利です。
特典映像も必見です。各戦士との面白エピソードはもちろん、ホドロフスキーとセドゥーの再会は、見てて泣けてきます。
このレビューは気に入りましたか?
0人の会員が気に入ったと投稿しています
完成した「DUNE」が観たかった。
ホラ吹きじいさんのように見えてホラでないところが凄い。
とにかくホドロフスキー自身がチャーミング。
メビウス、ダリ、ギーガー、オーソン・ウェルズ、ミック・ジャガー、ピンクフロイドなどなど、信じられないような面子を惹きつけ、動かすだけの魅力と情熱を持ってたんだろうね。
(宙にふわふわと浮かぶオーソン・ウェルズ(ハルコネン男爵)、見たいような見たくないような(*_*;......... )
この映画で一番面白かったのは、リンチ版「DUNE」を観たホドロフスキーの、あまりに素直なリアクション。子供か(≧∇≦)!
(自分も公開時、「スターウォーズ」みたいなのを期待して観に行って、ポカーン( ゚д゚)となって劇場出てきたこと、思い出しましたよ。以来、リンチ=キモチ悪い+ワケわからん という公式が成立してしまい、長らくリンチ嫌いの期間が続きましたとさ....... )
「失敗がなんだ、これでいいのだ!」
バカボンパパ的思考のホドロフスキー。クリエイターは、これくらいポジティブじゃなきゃね。
「エル・トポ」しか観てなかったけど、彼の他の作品も観たくなりました。
追伸 個人的DUNEの思い出
中学生のころ、SFマガジンの読者コーナーに投稿したイラストが採用され、謝礼として送られて
きたのがハヤカワSF文庫、フランク・ハーバート著「デューン 砂丘の子供たち 1」でした。
自分の絵が雑誌に載ったことも嬉しかったし、嬉々として読んだのですが、よく考えるとそれはデューン・シリーズの三作目に当たる作品。
なんかお話がよくわからず、その後、デューン・シリーズを読むことなくきてしまいました(T_T)
今さらですけどデューン、全部読んでみようかな、なんて思ってます。
このレビューは気に入りましたか?
0人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
あまりにも斬新な企画
投稿日
2015/05/31
レビュアー
ミルクチョコ
「ホーリー・マウンテン」「エル・トポ」などでカルト的人気を誇る奇才アレハンドロ・ホドロフスキー監督が映画化に挑んだものの、実現に至らず失敗に終わった幻のSF大作「DUNE」。フランク・ハーバートの「デューン 砂の惑星」を原作に、サルバドール・ダリやミック・ジャガー、オーソン・ウェルズ、メビウス、H・R・ギーガー、ピンク・フロイドら豪華スタッフ&キャストをそろえながらも、撮影前に頓挫した同作の驚きの企画内容や製作中止に追い込まれていった過程を、ホドロフスキーをはじめとする関係者の証言と膨大な資料で迫るドキュメンタリー。
失敗談を意気揚々と語るホドロフスキー監督のエネルギーに圧倒されます。映画にかける熱い語りがたまりません。
あまりにも斬新すぎる企画は、リスクを恐れるハリウッドのプロデューサーたちが出資を渋り、ついにお蔵入りになってしまいます。
形無き傑作がこれほど他の映画に影響を与えていたとは、驚きです。
単なる幻の作品という訳でもなく、未完ゆえに永遠の命を得て、ちゃんと後世に遺伝子をまき散らした不思議な作品。多数のヒット作の下地となっています。
失意のホドロフスキーがD・リンチ版「DUNE 砂の惑星」をみて元気になったエピソードが可笑しいですね。
老いを感じさせない彼の眼力と語り口が、非常に印象的でした。
種を蒔き散らしたホドさん。
投稿日
2015/11/02
レビュアー
ぴよさん
フランク・ハーバートによる傑作SF小説『DUNE』シリーズ。その映像化については
当時(ネットの無い時代に)漏れ伝わってくるほんのかすかな情報に希望を抱いたり
いや、やめとけと思ったり。一般に言われてたのが「あんな世界観をまともに映像化
出来るわきゃない」という声。いつの間にか立ち消えになったな…かと思ったら、
D・リンチの手による映画が公開された。それを観た時の「ああ…やっぱり感」は忘れ
られない。
あれから長い年月を経て、当時の内幕がホドロフスキー自身から語られるという
のは感慨深い。あの時、いったい何が起こっていたのか。ホドロフスキーによる
映画化はなぜ、実現しなかったのか。
企画まるごとラウレンティス親娘にぶんどられた恨みやら、ピンク・フロイドの
態度の悪さの暴露と、ホドさんの「後先どうなってもいい」的な語り口は滑らかだ。
本編は『DUNE』を作るために、ホドさん自ら勘兵衛となって同志達を集めていく
ストーリーになっていて、まさに「七人の映画職人」 だが的確なようでいて、結構
行き当たりばったりなホドロフスキー。相手に嫌な対応されると、「お前なんか誰が
誘ってやるか」と捨て台詞を放ち、さっさと次へ行ってしまう。(本当に腕が必要だ
と思ったら、徹底的にくどくのがプロデューサーだろうに) 正直、最初にメビウス
を捕まえてなかったら、この企画はホドロフスキーの大妄言に終わっていた可能性も
ある。それほど、脂の乗っていたメビウスによる視覚化は大きかった。
態度が悪いとダグラス・トランブルを切って、代わりにダン・オバノンを起用した
瞬間に、正直、映像的なデキは予想されてしまった(オバノンは好きだけどさ)
いくらダリやオーソン・ウェルズなんて豪華キャストを起用しても、土台がわちゃ
わちゃしてたらどうしようも無かったろう。
ホドロフスキーのDUNEは頓挫してしまったが、この時の彼の一連の行動が、業界
に様々な影響を及ぼした。メビウスのアートディレクションは数多のデザイナー達を
触発し、オバノンとの共作『ロング・トゥモロー』はリドリー・スコットに『ブレード
ランナー』を作らせた。オバノンとギーガーの才能は『エイリアン』で結実し、日本
では、ナウシカの世界観にも濃密に影響している。 例を挙げればキリが無い。
(横道。竹宮恵子の『地球へ…』映画版で、ひおあきらの有機的なデザインがずっと
不思議だったんだけど、あれはクリス・フォスの影響ということかな。急にあんな
魚介型宇宙船持ってきたのが、当時から不思議だったけど)
しかしあの時、ホドロフスキーがベストメンバーで『DUNE』を撮ったとして、
それが傑作になったかどうか、はなはだ疑わしい。たぶん傑作にはならず大カルト作
に終わっただろう。そう思えば実現しなくてこれは正解だったのかもしれない。
(『ゲド』なんかも作られずに「宮崎駿がもしゲドを作ったなら…」と想像を膨ら
ませている方が幸いだったろう)
『ホドロフスキーのDUNE』は、作られなくてよかった。そんな話はよくあるもので。
「DUNE 」製作中止のいきさつ
投稿日
2015/05/04
レビュアー
パープルローズ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
アレハンドロ・ホドロフスキー監督が企画していたSF大作「DUNE」が製作中止になったいきさつを、
貴重な資料や証言を交えて明かすドキュメンタリー。
恥ずかしながら「エル・トポ」も「ホーリー・マウンテン」も未見です。
はじめの方に「ドライヴ」のニコラス・ウィンディング・レフン監督が登場して、
「ホドロフスキー監督から『DUNE』の企画書をみせてもらったんだ!!」
とものすごく嬉しそうに語っていましたが、レフン監督の「オンリー・ゴッド」はホドロフスキーへのオマージュだったんですね!!
「オンリー・ゴッド」はめっちゃ変な映画だったので、きっとホドロフスキーの映画もめっちゃ変な映画に違いないと思いました(笑)。
「本当にLSDをやらなくても、やってるような気分になれる映画が作りたい!!」
と取りかかったフランク・ハーバートの小説「DUNE 砂の惑星」の映画化。
ホドロフスキー意中のスタッフやキャストは、おもしろいように集まってくる。
ミック・ジャガーが出演を承諾したってのには「ウソやろ??」って思ってしまいましたが、
こころざしと精神でつながった者同士だからってことでしょうか。
興味深かったのは原作と映画の関係。
ホドロフスキーは、
「純白のウエディングドレスを着た花嫁のドレスをはぎ取ってレイプしなければ、子供はできない。」
という比喩を使って、思い切った改変や翻案がなければ傑作は生まれないことを説明していました。
日頃、原作とここが違うだとか原作の良さが出てないだとか、そんなレビューばっかり書いてる身としては耳が痛かったです。
やはり映画は真っ白な状態で観るべきなのかもしれません。
そうして完璧な企画ができあがった「DUNE」ですが、スタジオ側が唯一難色を示したのが、
なんと監督。ホドロフスキーでは人は呼べないというのです。あんまりやわ。
こうして、この企画はとん挫してお蔵入りに。
しかし、のちに「デューン/砂の惑星」はデヴィット・リンチによって映画化されます。
出来上がった映画を観に行った時の話をするホドロフスキーに、観客から笑いがおきてました。
「失敗だ!」と快哉を叫んだってかわいいですよね。
それにしても80歳を超えてもこの衰えぬ気力はどこから来るんでしょう。
人間、好きで好きでたまらないことがあるってのがいちばんだなとつくづく思いました。
これがなかなかおもしろかったので、23年ぶりの新作「リアリティのダンス」を観ましたが、
やっぱりすっごい変な映画でした(笑)。
DVDだからこその見どころ
投稿日
2016/10/30
レビュアー
mokimoki
ホドロフスキーが、デューンの企画を立ち上げてから、挫折するまでの話。
デューンを作るための戦士を探す話でもありますが、DVDのメニューからチャプターメニューを選ぶと、各戦士とのストーリが選べて便利です。
特典映像も必見です。各戦士との面白エピソードはもちろん、ホドロフスキーとセドゥーの再会は、見てて泣けてきます。
完成した「DUNE」が観たかった。
投稿日
2016/05/16
レビュアー
CLIMBER
ホラ吹きじいさんのように見えてホラでないところが凄い。
とにかくホドロフスキー自身がチャーミング。
メビウス、ダリ、ギーガー、オーソン・ウェルズ、ミック・ジャガー、ピンクフロイドなどなど、信じられないような面子を惹きつけ、動かすだけの魅力と情熱を持ってたんだろうね。
(宙にふわふわと浮かぶオーソン・ウェルズ(ハルコネン男爵)、見たいような見たくないような(*_*;......... )
この映画で一番面白かったのは、リンチ版「DUNE」を観たホドロフスキーの、あまりに素直なリアクション。子供か(≧∇≦)!
(自分も公開時、「スターウォーズ」みたいなのを期待して観に行って、ポカーン( ゚д゚)となって劇場出てきたこと、思い出しましたよ。以来、リンチ=キモチ悪い+ワケわからん という公式が成立してしまい、長らくリンチ嫌いの期間が続きましたとさ....... )
「失敗がなんだ、これでいいのだ!」
バカボンパパ的思考のホドロフスキー。クリエイターは、これくらいポジティブじゃなきゃね。
「エル・トポ」しか観てなかったけど、彼の他の作品も観たくなりました。
追伸 個人的DUNEの思い出
中学生のころ、SFマガジンの読者コーナーに投稿したイラストが採用され、謝礼として送られて
きたのがハヤカワSF文庫、フランク・ハーバート著「デューン 砂丘の子供たち 1」でした。
自分の絵が雑誌に載ったことも嬉しかったし、嬉々として読んだのですが、よく考えるとそれはデューン・シリーズの三作目に当たる作品。
なんかお話がよくわからず、その後、デューン・シリーズを読むことなくきてしまいました(T_T)
今さらですけどデューン、全部読んでみようかな、なんて思ってます。
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
新作をレンタルする方法はこちら
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ご利用の流れ
@ 会員登録
申し込みフォームへ記入したら登録完了!
A 作品をレンタル
借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。
B ポストに返却
商品をポストに投函すればOK!
各プランはこちら
※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
ホドロフスキーのDUNE
(C)2013 CITY FILM LLC, ALL RIGHTS RESERVED ※ジャケットデザインは変更になる場合がございます。