ぼんとリンちゃん

　流行り…いや既に確立された世界である腐女子的オタワールド。だが概要を捉え
ようと中途半端に手を出しても、リアルには描写し得ず、共感も得られない。（ま、
何がリアルかなんて判断のしようは無いが）『ももいろそらを』の小林啓一の手腕
はあえて「輪郭」を描くことに徹し、このおそろしきワールドへの侵入を試みる。

　一般人に生半可な気持ちで踏み込んでもらいたくない、とばかりに真性腐女子
とその“お供”のロードムービーは、共感を否定し続ける。
　女子大生のぼんは、男に囚われた親友のみゆ・通称「肉便器」を探しさまよう。
オタ友の「リン」そしてオッサンオタの「べび」頼りない従者を伴ってのパーティー
は、どこにたどり着こうとしているのか。

　つぶやかれるオタ語によるオタ会話も小林による脚本だが、佐倉絵麻（ぼん）と
高杉真宙（リン）の口からはまるでネィティブのように発せられて、見事。この種
のドラマとしては、今のところ最強の自然さじゃないか。
　
　「ア○ルは出口じゃない、入口だよ」…こんなに含蓄がありそうで、無さそうで
一周回ってもしかしたらと思わせるセリフにしばらく出会っていなかった。意味を
理解しない者にとっては全く意味の無い存在、だが正反対の価値も持ち得る…！
　…いや、やっぱりたいした言葉じゃないか（笑）

マーベル映画のあのオープニングタイトルを真似た、BL漫画パラパラにもカッコ笑


　

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某ラジオ番組の一コーナーで取り上げられてたのを聴いての鑑賞。
この監督の存在、いままで全く知らなかったけど知れて良かった、面白い！

腐女子もＢＬも、知識としてかろうじて知ってはいるものの真から理解できるワケもなく、
この映画内でのぼんとリンちゃんたちの会話がどれだけ「現在進行形リアルおたく」なのかも想像するしかないのだけれど、
とにかく久々に新しい表現をしようと冒険している邦画を体験できてよかった！

感心したのは、いい年こいてもまだオタクなベビたんの描き方。

自宅にこんなカワイイ娘が泊まるってシチュエーションに遭遇すれば欲情して当然、
成り行きでそうなったとはいえ、ラブホの一室にカワイイ娘と二人きりになれば欲情して当然、

こんなところを逃げずに、しかもユーモラスに描き切ってるところがいい。

圧巻は、ラブホ内での、ぼんと親友みゆ（肉便器！）の対決シーン。
時代は違えど、結局若者の悩みは「人生、いかに生きるべきか」って事なんだよな......

正直3分の２程度しか聴き取れなかったボンちゃんのセリフなんだけど、何度も見返して味わいたいな、と思ってる。
それほど魅力的な一本。ほんと、拾い物です。

とにかく！
会話が長い！台詞が長い！会話が長い！台詞が長い！
でも、全然退屈しない！
つまり、面白い。

すっごい下品で下ネタ満載なんだけど、
出演者たちが、みんなサラっと言うのですべて笑いになる。
家族で観るのはお奨めできませんが。

佐倉絵麻はsupercellのＰＶに出てた時に比べて、
大人っぽくなって可愛さがちょっと落ちたけど、
でも、その分ミョーな貫禄みたいのが出て、
「ねーさん」と呼ばれるのがピッタリです。

内容解らずに、真宙君見たさにかりましたが、ほのぼ系と思って子供と見ようとしてました。危ない危ない。内容はまあ。ぼんちゃんの毒舌、りんちゃん綺麗、ヘビちゃんきもくて、それなりに面白かったですよ。

内容解らずに、真宙君見たさにかりましたが、ほのぼ系と思って子供と見ようとしてました。危ない危ない。内容はまあ。ぼんちゃんの毒舌、りんちゃん綺麗、Bちゃんきもくて、それなりに面白かったですよ。