毛皮のヴィーナス / エマニュエル・セニエ
毛皮のヴィーナス
/ロマン・ポランスキー
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(6)
解説・ストーリー
マゾッホの『毛皮を着たヴィーナス』をモチーフにブロードウェイで大ヒットした二人芝居を「ゴーストライター」「おとなのけんか」のロマン・ポランスキー監督が映画化。新作劇のオーディションを巡り、傲慢な演出家と謎めいた無名女優が繰り広げる心理劇の行方を官能的かつスリリングに綴る。出演はエマニュエル・セニエとマチュー・アマルリック。新作舞台のオーディションが不首尾に終わり、誰もいなくなった会場で苛立ちを募らせる舞台演出家のトマ。そこに飛び込んできたのはワンダと名乗る無名女優。オーディションはとっくに終わっており、追い返そうとするトマだったが、ワンダは厚かましくも食い下がる。そんなワンダの強引さに押し切られ、渋々オーディションに付き合ってあげるトマだったが…。 JAN:4988013285682
マゾッホの『毛皮を着たヴィーナス』をモチーフにブロードウェイで大ヒットした二人芝居を「ゴーストライター」「おとなのけんか」のロマン・ポランスキー監督が映画化。新作劇のオーディションを巡り、傲慢な演出家と謎めいた無名女優が繰り広げる心理劇の行方を官能的かつスリリングに綴る。出演はエマニュエル・セニエとマチュー・アマルリック。新作舞台のオーディションが不首尾に終わり、誰もいなくなった会場で苛立ちを募らせる舞台演出家のトマ。そこに飛び込んできたのはワンダと名乗る無名女優。オーディションはとっくに終わっており、追い返そうとするトマだったが、ワンダは厚かましくも食い下がる。そんなワンダの強引さに押し切られ、渋々オーディションに付き合ってあげるトマだったが…。 JAN:4988013285682
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「毛皮のヴィーナス」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
マゾッホの『毛皮を着たヴィーナス』をモチーフにブロードウェイで大ヒットした二人芝居を「ゴーストライター」「おとなのけんか」のロマン・ポランスキー監督が映画化。新作劇のオーディションを巡り、傲慢な演出家と謎めいた無名女優が繰り広げる心理劇の行方を官能的かつスリリングに綴る。出演はエマニュエル・セニエとマチュー・アマルリック。新作舞台のオーディションが不首尾に終わり、誰もいなくなった会場で苛立ちを募らせる舞台演出家のトマ。そこに飛び込んできたのはワンダと名乗る無名女優。オーディションはとっくに終わっており、追い返そうとするトマだったが、ワンダは厚かましくも食い下がる。そんなワンダの強引さに押し切られ、渋々オーディションに付き合ってあげるトマだったが…。 JAN:4988013285682
「毛皮のヴィーナス」 の作品情報
「毛皮のヴィーナス」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
毛皮のヴィーナスの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
96分 |
日 |
仏:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PCBE74828 |
2015年07月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
18枚
|
0人
|
0人
|
毛皮のヴィーナスの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
96分 |
日 |
仏:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PCBE74828 |
2015年07月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
18枚
|
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ユーザーレビュー:6件
台詞と本音の境界
19世紀オーストリアの小説家レオポルド・フォン・ザッヘル=マゾッホの自伝的小説「毛皮を着たヴィーナス」をもとにした戯曲を、「戦場のピアニスト」のロマン・ポランスキー監督が映画化。
オーディション会場に、ワンダと名乗るずぶ濡れの熟女が現れます。演出家のトマは、「オーデイションは終わった」と追い返そうとしますが、彼女は勝手にセリフを暗唱し始め、妖艶な演技でトマを魅了してしまいます。
演出家と女優という主従関係が逆転し、トマは、ワンダの官能美の虜になってしまいます。
演劇を見ているようなワンシチュエーションドラマで、オーデションが始まると、毅然とした女優に変身し、驚くことに、ワンダは完璧にセリフを覚え、役作りも的確です。
劇中の主人公同様に、トマはワンダに魅了されます。
2人っきりのオーディションが進むうちに、どこまでが役作りなのか、本人の願望なのか分からなくなってきます。
舞台と現実の虚実が曖昧になりついに一体化する脚本・演出が絶妙だと思います。
ワンダを演じたのは、監督の妻のエマニュエル・セニエだそう。
このレビューは気に入りましたか?
15人の会員が気に入ったと投稿しています
妻に贈る最高のプレゼント
エマニュエル・セニエ(ワンダ役の)、輝いてましたね。
彼女を知り尽くした夫(ロマン・ポランスキー監督)が、
妻に残した遺産のような作品です。
当代きってのカメレオン俳優の1人、マチュー・アマルリック。
可愛いかったです。
エマニュエルとマチューは名作
『潜水服は蝶の夢を見る』の夫婦役で共演しています。
相性はバッチシです。
ふたり芝居です。
一幕ものの舞台作品と思ってください。
『毛皮のヴィーナス』のオーディションが、終わって、
ロクな女優に逢えずガックリの演出家(マチュー・アマルリック)
そこへ遅れてやって来た年増で品の無い
自称女優(エマニュエル・セニエ)
帰りかける演出家にワンダは強引にオーディションを
始めます。
セリフは完璧だし、なんと演出家の意図に彼女はピッタリというか
・・・乗っ取られて行くのです。
ワンダは女優?伯爵夫人?
演出家を辱めムチ打った伯母?
演出家の婚約者の雇った女探偵?
サド・マゾの女王?
この辺りエマニュエル・セニエ、完璧です。
演出家はワンダの罠に嵌り翻弄されて行きます。
首輪を嵌められ、セットの大道具の木に首を繋がれ、
両手を後ろ手に縛られ、完全に身動き出来ない状態に・・・・。
方乳を露わにジプシー風ダンスを狂気のように
踊るワンダ(エマニュエル・セニエ)
圧巻でした。
扉は一枚、二枚、三枚と閉じて行きます。
最後には中世風の石造りの扉がピタ〜っと閉じます。
一般受けは、しないと思います。
一部の物好き(例えば私とか)
嫌いな人は5分と我慢出来ないと思います。
ロマン・ポランスキー監督の代表作には残らないでしょうけれど
当時80歳の監督の作品とは思えません。
枯れてませんね。
監督が50歳だったとしら、演出家(マチュー・アマルリック)の役は
自身でなさりたかったことでしょう?
『赤い航路』を観直したくなりました。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
「私はワンダ・フォン・ドゥナエフ 上の部屋のものです 」
舞台演出家の男は、主演の女優が見つからず、悩んでいた。
突然、夢のように現れた女は、唇をぶるるると鳴らし、「うわっ」と叫んで両腕を脱力するように振り下ろす。
「毛皮のヴィーナス」(2013年、フランス、カラー、98分)。
監督は、ロマン・ポランスキー(1933生まれ)。
原作は、レオポルト・フォン・ザッハー=マゾッホ(1836〜1895)の同名小説。
この小説を、デイヴィッド・アイヴスという脚本家が戯曲にしたものを、ポランスキー監督は使っているのです。
卵の中心から外殻へ、原作→戯曲→映画の脚本という三重の「入れ子」構造になっています。
マゾッホの原作は、種村季弘氏の翻訳が、河出書房から文庫本で出ていました。公共図書館にもよくあり、簡単に借りられます。
ずいぶん我慢して読んだのですが、当時、期待した性的な倒錯場面は、皆無でした。
これは、精神の根を探り、彷徨する文章であったのでしょう。実に上品です。「どうかお願い」
サド・マゾというのも、実は、誤解と曲解、誇張の結果で、人には、二つの精神傾向が性傾向と結びつき、「併存」していると思います。
どちらかが、偏向した場合、顕著な欲求が現れるが、それを抑えることが人としての常識です。
抑える難しさは、飲酒、喫煙などと同様で、その境目を往復するのかもしれません。やめたり、もどったり……。
あまり安易に、「私はM」とか「僕はどS」とか言わないほうがいいかもしれません。
何も分かっていないのに、言葉が先行して流行のようになり、若い人が、そんな言葉を大声で言うのが、通勤電車の中で聞こえ、どきっとします。
言葉は「言霊(ことだま)」ですから、それを多く口に出すたびに、言葉の意味を分からない本人が、「ことだま」に囚われているのですから、
どうなっても知りませんよ……。
さて、映画に戻ります。
マゾッホの「毛皮のヴィーナス」を自ら戯曲家し、演出しようとする男トマ・ノヴァチェク(マチュー・アマルリック)。
この俳優は、あらためて、ポランスキーの分身のように、風貌が似ています。
「カマンベール」氏のレビューの通り、監督が80歳でなかったら、自らこの役を演じていたことでしょう。
トマは、自分の戯曲の主役の貴婦人「ワンダ・フォン・ドゥナエフ」に値する女優が、オーディションで一人も求められないので、
困っている。彼は疲れ果て、眠る。そこに、幻のように、無名の女ワンダ(エマニュエル・セイナー)が現れる。
トマの脚本、彼のインテリ的なこだわりを、ワンダは次々と破壊し、彼を魅了していく。
気が付くと、二人の立場は、原作の女と男のように、逆転し、正しい位置に置かれる。
短い、深い幸福が始まる。
このレビューは気に入りましたか?
1人の会員が気に入ったと投稿しています
尿瓶劇場のヘッダガブラー
ほとんど 大杉漣なマチューアマルリックの団鬼六ものなのか
相手はワンダと言う 小説の主人公と同じ名の ビッチ
毛皮のヴィーナス は忘れ難く格調高い 幻想文学なのだが ワンダ
おねえちゃんのように サドとマゾッホの区別もつかない観客に
向けて 何か現代的なひねりがあるのでしょうか
台詞だらけの ベルイマンのような心理劇が続く退屈さ 43分で靴に
口ずけ 毛皮じゃなくて汚ねえストールが身体に巻かれる
舞台劇そのままのような体裁で ポランスキーにそこまでの忍耐強い
演出力がなくなっているのか 「バードマン」に同じくひとつの
アイデアが映画的な変容を遂げる瞬間に出会う スリルも楽しみも
何も無いのです
ポランスキーには万田邦敏の「イヌミチ」を見て顔を洗って出直して
欲しいのだが もう爺ちゃんで無理かもね
このレビューは気に入りましたか?
1人の会員が気に入ったと投稿しています
思わず2回続けて観てしまった。まずは同名作品を先に見ましょう
同じ「毛皮のヴィーナス」ラウラ・アントネリ版を先に見ておいて良かった!
受け止め方や感想は個人の自由ですが、Wikiや、ここも含めていろんなレヴューには明らかな間違いや誤解があるのが残念。たとえばWikiではワンダが「酔っ払っ」ていると書かれているとか、また、ワンダが芝居の前に早口言葉や「唇をぶるるると鳴らしたり腕を振り下ろす」のは、奇矯な態度ではなくてあきらかに日本の「外郎売り」のようなものでしょう。
以下、端的に鑑賞中書いたメモ。
ある小道具が、あとあと大きな意味を持ってくる。また、噛んだガムを…パーでちょい年増なビッチが、いかにもセラピストな眼鏡使いと妖艶さと知性を秘めた目つきに変貌… 等々細かいところまで眼が離せない。
二人が芝居の演技に没入するとBGMが入り、素に戻ると消える。
熱演中は、小道具がないのにコーヒーカップが触れるカチリ・紙にサインするサラサラとSEが入る。画面から眼も耳も離せない。
ラウラ・アントネッリ主演の同名映画の終盤と同じくこちらも男性がドM→ドSに一瞬の転換がある。そしてこちらでもMへと再転換があり… 素に戻って終わる?
終わるのか??
トマを縛って以降のワンダの行動。
あれがワンダの本心・最終目的だったのだろうか? つまり『女を侮辱する傲慢な脚本のトマへの怒りと復讐』。
いやいや、舞台女優が役柄に没入し、芝居の中のワンダにも女神にも同一化した?
鑑賞後にいろいろ考えるのも映画の楽しみなら、理性的分析を拒否して映画空間にただ漂い、映像感覚を味わって終わるのも映画の楽しみ。
ということで、いっぺん考えるのをやめて、お芝居を感じてみようか。
「この映画のテーマは何だ」とか「何を意味しているのか」なんてことを考えるのをやめて、ただ、ぼんやりと味わってみようか。
なぁ〜んってことも言ってみたくなりますな。
(同じようなことを古今亭志ん朝師匠が落語について語っておられました)
大体からして、オープニングで3枚のドアを開けて俗世から映画世界・映画の中の舞台の世界へと足を踏み入れ、
エンディングでまた3枚のドアを開けて舞台世界・映画世界・俗世へと観客も立ち去る。まさにドアは象徴だったのかな〜
ラスト、逆光線の中、堂々とおっぱい・半ケツ晒して歩くワンダ。
まさに序盤の会話にあった通りの「女神」。そして、バッカスの巫女の踊り。
さすがはエマニュエル・セニエ。演技で魅せてくれます。あのシーンは「天岩戸」をも連想させますな。
蛇足。
途中で出てくるあるミュージシャンの名前。あきらかに楽屋落ちですね。
ここで検索して出演者を見てください。
このレビューは気に入りましたか?
0人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
台詞と本音の境界
投稿日
2015/06/20
レビュアー
ミルクチョコ
19世紀オーストリアの小説家レオポルド・フォン・ザッヘル=マゾッホの自伝的小説「毛皮を着たヴィーナス」をもとにした戯曲を、「戦場のピアニスト」のロマン・ポランスキー監督が映画化。
オーディション会場に、ワンダと名乗るずぶ濡れの熟女が現れます。演出家のトマは、「オーデイションは終わった」と追い返そうとしますが、彼女は勝手にセリフを暗唱し始め、妖艶な演技でトマを魅了してしまいます。
演出家と女優という主従関係が逆転し、トマは、ワンダの官能美の虜になってしまいます。
演劇を見ているようなワンシチュエーションドラマで、オーデションが始まると、毅然とした女優に変身し、驚くことに、ワンダは完璧にセリフを覚え、役作りも的確です。
劇中の主人公同様に、トマはワンダに魅了されます。
2人っきりのオーディションが進むうちに、どこまでが役作りなのか、本人の願望なのか分からなくなってきます。
舞台と現実の虚実が曖昧になりついに一体化する脚本・演出が絶妙だと思います。
ワンダを演じたのは、監督の妻のエマニュエル・セニエだそう。
妻に贈る最高のプレゼント
投稿日
2015/12/18
レビュアー
カマンベール
エマニュエル・セニエ(ワンダ役の)、輝いてましたね。
彼女を知り尽くした夫(ロマン・ポランスキー監督)が、
妻に残した遺産のような作品です。
当代きってのカメレオン俳優の1人、マチュー・アマルリック。
可愛いかったです。
エマニュエルとマチューは名作
『潜水服は蝶の夢を見る』の夫婦役で共演しています。
相性はバッチシです。
ふたり芝居です。
一幕ものの舞台作品と思ってください。
『毛皮のヴィーナス』のオーディションが、終わって、
ロクな女優に逢えずガックリの演出家(マチュー・アマルリック)
そこへ遅れてやって来た年増で品の無い
自称女優(エマニュエル・セニエ)
帰りかける演出家にワンダは強引にオーディションを
始めます。
セリフは完璧だし、なんと演出家の意図に彼女はピッタリというか
・・・乗っ取られて行くのです。
ワンダは女優?伯爵夫人?
演出家を辱めムチ打った伯母?
演出家の婚約者の雇った女探偵?
サド・マゾの女王?
この辺りエマニュエル・セニエ、完璧です。
演出家はワンダの罠に嵌り翻弄されて行きます。
首輪を嵌められ、セットの大道具の木に首を繋がれ、
両手を後ろ手に縛られ、完全に身動き出来ない状態に・・・・。
方乳を露わにジプシー風ダンスを狂気のように
踊るワンダ(エマニュエル・セニエ)
圧巻でした。
扉は一枚、二枚、三枚と閉じて行きます。
最後には中世風の石造りの扉がピタ〜っと閉じます。
一般受けは、しないと思います。
一部の物好き(例えば私とか)
嫌いな人は5分と我慢出来ないと思います。
ロマン・ポランスキー監督の代表作には残らないでしょうけれど
当時80歳の監督の作品とは思えません。
枯れてませんね。
監督が50歳だったとしら、演出家(マチュー・アマルリック)の役は
自身でなさりたかったことでしょう?
『赤い航路』を観直したくなりました。
「私はワンダ・フォン・ドゥナエフ 上の部屋のものです 」
投稿日
2016/10/01
レビュアー
ちゅく
舞台演出家の男は、主演の女優が見つからず、悩んでいた。
突然、夢のように現れた女は、唇をぶるるると鳴らし、「うわっ」と叫んで両腕を脱力するように振り下ろす。
「毛皮のヴィーナス」(2013年、フランス、カラー、98分)。
監督は、ロマン・ポランスキー(1933生まれ)。
原作は、レオポルト・フォン・ザッハー=マゾッホ(1836〜1895)の同名小説。
この小説を、デイヴィッド・アイヴスという脚本家が戯曲にしたものを、ポランスキー監督は使っているのです。
卵の中心から外殻へ、原作→戯曲→映画の脚本という三重の「入れ子」構造になっています。
マゾッホの原作は、種村季弘氏の翻訳が、河出書房から文庫本で出ていました。公共図書館にもよくあり、簡単に借りられます。
ずいぶん我慢して読んだのですが、当時、期待した性的な倒錯場面は、皆無でした。
これは、精神の根を探り、彷徨する文章であったのでしょう。実に上品です。「どうかお願い」
サド・マゾというのも、実は、誤解と曲解、誇張の結果で、人には、二つの精神傾向が性傾向と結びつき、「併存」していると思います。
どちらかが、偏向した場合、顕著な欲求が現れるが、それを抑えることが人としての常識です。
抑える難しさは、飲酒、喫煙などと同様で、その境目を往復するのかもしれません。やめたり、もどったり……。
あまり安易に、「私はM」とか「僕はどS」とか言わないほうがいいかもしれません。
何も分かっていないのに、言葉が先行して流行のようになり、若い人が、そんな言葉を大声で言うのが、通勤電車の中で聞こえ、どきっとします。
言葉は「言霊(ことだま)」ですから、それを多く口に出すたびに、言葉の意味を分からない本人が、「ことだま」に囚われているのですから、
どうなっても知りませんよ……。
さて、映画に戻ります。
マゾッホの「毛皮のヴィーナス」を自ら戯曲家し、演出しようとする男トマ・ノヴァチェク(マチュー・アマルリック)。
この俳優は、あらためて、ポランスキーの分身のように、風貌が似ています。
「カマンベール」氏のレビューの通り、監督が80歳でなかったら、自らこの役を演じていたことでしょう。
トマは、自分の戯曲の主役の貴婦人「ワンダ・フォン・ドゥナエフ」に値する女優が、オーディションで一人も求められないので、
困っている。彼は疲れ果て、眠る。そこに、幻のように、無名の女ワンダ(エマニュエル・セイナー)が現れる。
トマの脚本、彼のインテリ的なこだわりを、ワンダは次々と破壊し、彼を魅了していく。
気が付くと、二人の立場は、原作の女と男のように、逆転し、正しい位置に置かれる。
短い、深い幸福が始まる。
尿瓶劇場のヘッダガブラー
投稿日
2016/04/11
レビュアー
裸足のラヴァース
ほとんど 大杉漣なマチューアマルリックの団鬼六ものなのか
相手はワンダと言う 小説の主人公と同じ名の ビッチ
毛皮のヴィーナス は忘れ難く格調高い 幻想文学なのだが ワンダ
おねえちゃんのように サドとマゾッホの区別もつかない観客に
向けて 何か現代的なひねりがあるのでしょうか
台詞だらけの ベルイマンのような心理劇が続く退屈さ 43分で靴に
口ずけ 毛皮じゃなくて汚ねえストールが身体に巻かれる
舞台劇そのままのような体裁で ポランスキーにそこまでの忍耐強い
演出力がなくなっているのか 「バードマン」に同じくひとつの
アイデアが映画的な変容を遂げる瞬間に出会う スリルも楽しみも
何も無いのです
ポランスキーには万田邦敏の「イヌミチ」を見て顔を洗って出直して
欲しいのだが もう爺ちゃんで無理かもね
思わず2回続けて観てしまった。まずは同名作品を先に見ましょう
投稿日
2017/02/18
レビュアー
ひとこと言いたい
同じ「毛皮のヴィーナス」ラウラ・アントネリ版を先に見ておいて良かった!
受け止め方や感想は個人の自由ですが、Wikiや、ここも含めていろんなレヴューには明らかな間違いや誤解があるのが残念。たとえばWikiではワンダが「酔っ払っ」ていると書かれているとか、また、ワンダが芝居の前に早口言葉や「唇をぶるるると鳴らしたり腕を振り下ろす」のは、奇矯な態度ではなくてあきらかに日本の「外郎売り」のようなものでしょう。
以下、端的に鑑賞中書いたメモ。
ある小道具が、あとあと大きな意味を持ってくる。また、噛んだガムを…パーでちょい年増なビッチが、いかにもセラピストな眼鏡使いと妖艶さと知性を秘めた目つきに変貌… 等々細かいところまで眼が離せない。
二人が芝居の演技に没入するとBGMが入り、素に戻ると消える。
熱演中は、小道具がないのにコーヒーカップが触れるカチリ・紙にサインするサラサラとSEが入る。画面から眼も耳も離せない。
ラウラ・アントネッリ主演の同名映画の終盤と同じくこちらも男性がドM→ドSに一瞬の転換がある。そしてこちらでもMへと再転換があり… 素に戻って終わる?
終わるのか??
トマを縛って以降のワンダの行動。
あれがワンダの本心・最終目的だったのだろうか? つまり『女を侮辱する傲慢な脚本のトマへの怒りと復讐』。
いやいや、舞台女優が役柄に没入し、芝居の中のワンダにも女神にも同一化した?
鑑賞後にいろいろ考えるのも映画の楽しみなら、理性的分析を拒否して映画空間にただ漂い、映像感覚を味わって終わるのも映画の楽しみ。
ということで、いっぺん考えるのをやめて、お芝居を感じてみようか。
「この映画のテーマは何だ」とか「何を意味しているのか」なんてことを考えるのをやめて、ただ、ぼんやりと味わってみようか。
なぁ〜んってことも言ってみたくなりますな。
(同じようなことを古今亭志ん朝師匠が落語について語っておられました)
大体からして、オープニングで3枚のドアを開けて俗世から映画世界・映画の中の舞台の世界へと足を踏み入れ、
エンディングでまた3枚のドアを開けて舞台世界・映画世界・俗世へと観客も立ち去る。まさにドアは象徴だったのかな〜
ラスト、逆光線の中、堂々とおっぱい・半ケツ晒して歩くワンダ。
まさに序盤の会話にあった通りの「女神」。そして、バッカスの巫女の踊り。
さすがはエマニュエル・セニエ。演技で魅せてくれます。あのシーンは「天岩戸」をも連想させますな。
蛇足。
途中で出てくるあるミュージシャンの名前。あきらかに楽屋落ちですね。
ここで検索して出演者を見てください。
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