地下に潜む怪人

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夏は怖いホラーが見たくなりますね。ネットで検索していたら
「ユニバーサル絶叫シリーズ」なるものを発見。
「絶叫」なんて言われたら見るしかないでしょ？！
全部で６作品あり、今月は２枚出るとかで、レンタルすることにしました。

まずは「地下に住む怪人」です。全米興行成績も初回４位にランクインしてて
そこそこヒットしていたので、期待しながら見始めたけど
なんとPOV形式で、ちょっとガッカリ。
でも画面の揺れはあまり気にならなかったです。

考古学者であるヒロインが、父の遺志を継ぎ、「賢者の石」を探すため
数人のチームとともにパリの地下墓地のカタコンベに侵入するというストーリー。

観光ルートではなく、横道に侵入して迷っているうちに
各人の罪を思い起こさせるようなものが置いてあるなど
ありえないことが起こってくる…

そのへんは私は冷めた感じで見てしまったんですが
カタコンベは元々不気味な場所だし、迷ってパニクっていると
集団ヒステリー状態になるのかもしれない…と考えると怖いですね。

この前見た「呪いのピラミッド」と話が似てるのですが
こちらのほうが面白いと感じたのは、ヒロインの魅力かな。

このヒロインは行動力はあるけど、かなり危なっかしい人で
キャラ的に魅力的。
自分のせいで外国の留置場に入る羽目になった男性のところへ
またのこのこ出かけて行ってものを頼みにいくとか
博物館の展示物を外して火をつけるとか、
こうだと思ったら、誰が何と言おうと突っ走るところがすごい(^_^;)
関わりたくないけど、見てる分には面白いですね。

この映画の人物たちのように、人の眠る場所を荒らしてはいけません。

シャマラン製作の「デビル」（2011）や、ピアース・ブロスナンが格好よかった「クーデター」（2015年）を、監督したジョン・エリック・ドゥードルの作品（2014）。

期待して借りて見ました。

良かったのは、パリの地下墓地（カタコンブ・ド・パリ）のことが分かったことです。

観光名所になっているということですが、僕はとてもこの場所にいく勇気もありません。

パリの「カタコンブ」は、もともと地階に遺体を埋葬したのではなく、市内にあった大規模な墓地を閉鎖した際に発掘された遺骨を、地下に「移転」させた所であるそうです。
だから、この映画のように、整然と骨が並べられているのです。
大腿骨が最も強固で残りやすい。それを積み重ね、ところどころに頭蓋骨を配置してある。

映画で興味深かったのは、パリの墓地を閉鎖されたのは、死者累々と土葬にされたので、その悪臭に耐えられずという事情があったということだ。

ということは、地下墓地の壁にぎっしり敷き詰められているのは、階級の上位にあった死人の骨ということになる。
ペストで死んだ大衆の遺体は、灰をかぶせ埋められたか、火葬され川に流されたか？

「カタコンブ・ド・パリ」は、迷宮に近い世界である。
観光でガイドされる人は、その一部しか見ないが、ガイドはもっと奥まで知っている。
しかし、そこに住んでいる人が居る。

ここが、この映画の極点である。

住む人は、霊を驚かさないように、静かにそこに居る。
ここまでが、いいと思う。

【以下、この映画について、「とんでもない」と思うところ、呆れること】

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●「インディ・ジョーンズ」気取りのお姉さんが、周りの迷惑や、死者の眠りを全く考えず、
猛進するところが、実に馬鹿だ。

●「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」で唯一成功した、あの手法は、やめてほしい。
臨場感があるのが映画では有利だが、登場人物の頭につけたビデオの画像・音声で、臨場を煽るのは、やめてほしい。内野聖陽のように、「根こそぎ」検死するには、三人称が必要だ。
この技法の欠点は、自分で事態の説明を説明するべきことが多すぎ、ホラーの本質は言葉が絶たれた瞬間に起こるのであり、矛盾しているのです。
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以上。

コナン・ドイルの、ホームズ物ではない短編に「新しい地下墓地」というのがあります。

カタコンブに閉じ込められた男の眼の前で今、さっと蝋燭が消え、漆黒になる話です。

ふつ〜に面白かった。
主人公の女性にイラっとする部分もあるんだけど、冒険家にはこの位の傲慢さがあっていいかと最後には許してしまった(笑)
閉所恐怖症の方にはちょっとおすすめ出来ないシーンもありました。
体験型のアトラクションを映画にした感じ？？かな。

途中ダレながらも、最後まで見れました。

POVは好きなのですが緊迫した状況と出られない無限の演出は良いのですが、何か腑に落ちないなぁ。スッキリしないというか
極限状態の洞窟系や出れない恐怖とか好きですが、いいと言えば良いし(°°)不満と言えば不満だし、どっちつかずな判断になってしまう。カメラ目線のリアルさは良い出来です。しかし星二つが限界かな。