ザ・レジェンド

殺戮に疲れた十字軍の騎士、
ガレイン(ニコラス・ケイジ)とジェイコブ(ヘンデン・クリステンセン)。
3年後2人は極東の地(中国)に渡っています。

基本、時代劇アクションで、スペクタクルシーン、クールです。
馬を駆り、弓矢で敵を射るヘンデン・クリステンセン。
超カッコいいです。髪型はソフトモヒカン。服装も現代風です。

ストーリーは、お世継ぎ問題に揺れる皇帝の跡継ぎの幼い皇子と姉の
姫(白いローブが可愛らしい・・打掛みたい！)を
皇帝の元へ届けるお手伝い・・用心棒ですね。
を、追いかけてくる追っ手(皇帝の長男だけど・・)から、
姫と皇子をいかに守るか、命懸けの戦いが、繰り広げられます。

ニコラス・ケイジも1時間過ぎに、やっと登場して活躍します。
歴史物好きの方には、中々楽しめると思います。

最近流行りの勢いのある中国向けに作った作品かと思ったら、そんなことない。まあ、洋画でよくある王子と騎士の物語を中国の皇帝にはめただけなのだが、意外としっくりいく。

香港の武侠物のトンデモアクションではなく、上記したように昔ながらの騎士物語に近いから真面目に見れるんだな。

もっと言えば、水滸伝のような中国の武侠小説みたいな感じもして良かったです。ホワイトゴーストなんかじゃなく碧眼鬼とかの渾名の方が、ぽいなあ、と梁山泊好きは思ったりします。あっけなく味方の豪傑が死んでいくのもそれっぽいしね。

相変わらずB級アクションの好きなニコラス・ケイジが本作では十字軍の騎士として大暴れ。
毎日虚しい殺し合いに明け暮れていた十字軍の騎士、ジェイコブスとガレイン、別かれ別かれで戦線を離脱して東方へ、3年後になんと中国(どの王朝かはさだかではない)でジェイコブスは幼い王子と姫を守る用心棒になっちゃった。
その彼を助けるのが山賊の首領になったガレイン、国王の後継争いに巻き込まれた二人は、戦いがイヤで離脱したのにまたまた殺し合いの渦中にということになるのだが、十字軍は宗教戦争、今度の戦いは正しい者を助けるという大義ある戦いであるということなのだろう。
なんとなく違和感の漂う作品であまりお勧めとは言えない。

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　虐殺に疲れちゃった十字軍の兵士が中国のお家騒動に巻き込まれる話。

　めちゃくちゃ強い主人公が親に愛されない悲しい長男が父親殺しをして弟の次男を殺そうと探していて、彼らを守るために逃避行するという王道のストーリーがよく言えば安心感ある悪く言えば既視感いっぱいのストーリーな映画でした。

　何で十字軍の西洋人が中国の跡目争いに首を突っ込むのかという最初の設定自体が無茶苦茶で突っ込んでしまいそうですし、中国の跡目争いって言ってもスケール感はなくてどっかの小さい国の出来事にしか見えないのとかは仕方ないですが、スタントマン出身の監督さんらしくアクションシーンはなかなかの迫力でかっこよかったです。

　主人公たちの贖罪であり、師弟ものとしての描かれ方がありますが。ちょっと詰め込みすぎて全部が浅くなってしまっているようでした。

　とはいえ、さらっと楽しめるアクションファンタジー映画で面白かったです。

「そうだ、東（中国）へ行こう！」
「なぜそんなところへ？」
「この映画が中国マネーで作られてるからだぁあ(ToT)~~」

いや、ニコラス・ケイジはそんなセリフ喋ってませんけどね、
実際、そういうことなんだろな、と。

ツッコミどころ上げ出したらキリがない映画だけど、最強の風来坊が、成り行きで悪漢に追われる姫君を助けることになる、っていう大好きな部類のお話なんでね、けっこう楽しめました。
剣を振り回すヘイデン・クリステンセンはやっぱりかっこいい。中国勢は知らない役者ばっかりだったけど、みんな、中々いいです。そして観るたびにＢ級感が増していくニコラス・ケイジ・・・・けど、これでいいのだ( ｀ー´)ノ。