あの日のように抱きしめて

1945年、ベルリン。ネリーは強制収容所から奇跡的に生き残ったものの顔に大きな傷を負い、再生手術を受けます。過去を取り戻すために夫ジョニーを探し出そうと奔走するネリーは、ついにジョニーと再会を果たします。しかし、ジョニーは顔の変わった彼女が自分の妻ネリーであることに気づかないばかりか、収容所で亡くなった妻になりすまして遺産をせしめようと彼女に持ちかけます。

いくら、整形手術をしたとしても、一緒に暮らしていた妻です。声のトーンや喋り方、妻の癖や臭いなど、変えようのないものってあると思います。
夫は妻に気付かないのではなく、自分の罪を封印するため妻は死んだと思いたいのかもしれません。
ラスト、夫が気づく瞬間にも大きなドラマを作らず、むしろドレスを目立たせ、後悔を背負いながら戦後を生きねばならない人々を描き、「スピーク・ロウ」のもの悲しさが際立ちました。

第二次世界大戦終結直後のベルリンが舞台です。

ユダヤ人歌手だったネリーは、強制収容所で顔に大怪我を負い、
病院で顔の修復手術を受けます。
やっと探し出した夫は、酒場の下働きをしていました。
妻の姿に気付かず、
『君は死んだ妻に良く似ている。妻に化けて財産を横取りして
山分けしよう』
と、提案されるのです。
この提案を受け入れて、妻(自分ですよね)のマネを練習する！！
馬鹿げていると思いませんか？
妻に気付かないなんて、あり得無い！
『声』『口調』『匂い』顔以外の『手の形、爪、身長、耳、』
分からないなんて、信じれない！！
1945年の雰囲気も足りないし、第一、夫役の俳優が丸々と太っていて、雰囲気丸つぶれ(笑)でした。
何だかな〜の映画でした。

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サスペンスの作品って書いてあるけどラブストリー感のが強い作品だと思います。でも、やはりミステリーというかサスペンスというか心理戦みたいな部分もあり良かったです。

ネリーは夫を見つけたけど、顔が変わってしまって気づかないって何ともせつないなと思いました。でも、顔が変わっても、しぐさや、筆跡、話し方など変わらない部分もあるのではないかなと思うし、気づくのではないかなと思いました。よほど亡くなってると思いこんでると人って気づかないのかなと思いました。ネリーも何故本当のこと打ち明けないのかなと最初は思いました。でも、彼の妻への愛情を確認したかったのかなと思いました。彼は本当に彼女を愛してたのかずっと疑問でした。最初はお金目当てなのかなと思ったけど、彼の妻との想い出を語ってるところとかはやはり本当に愛していたのかなとも思いハッピーエンドを願いました。
でも、ラストの方で離婚届とか、友人の死とか見てる間に分からなくなりました。
彼女がピストルを見つめてるシーンとかは本当に殺すのではないかと思いました。
ラストで彼が気づいたときの彼女の気持ちや、その後の展開は想像で終わらせる感じが何ともせつなかったです。どちらの気持ちも考えてしまいました。ハッピーエンドを願ったけど、なんとなく彼女の表情は寂しく、それでいて凛としてる感じがして彼女の決心が見えた気がしました。
正直結末がはっきり分かる映画のがスッキリしていいのだけどでもこういう終わり方もありだと思いました。見ていてせつなかったです。ネリーは夫のジョンのこと本当に愛していたのが伝わりせつなかったです。

中途半端なのは、自分自身を演じることへの歪んだ興奮を少しも表現しなかったから。ホロコーストだけに躊躇われたのかもしれないが、前作では抑圧の恐怖と官能がそれなりに演出できていた。ラストの歌唱シーンも、カットを割ってしまう胆力のなさに歯噛みした。40点。

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「東ベルリンから来た女」ではピチとスーツを着た痩せた女が自転車にまたがる姿がセクシーだったが、この映画では赤いドレスで最後に歌を歌う場面が艶っぽい。
これ見よがしのあからさまな場面はなくともしっとりとした色気を表現できる監督だ。
残酷な場面はなくとも強制収容所で受けた体と心の傷がズシリと感じられそれにも増して裏切った男
にも儚い望みを捨てなかった女の表現になにか日本的なものを感じた。