ヴィクトリア

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　クラブで知り合った男たちと仲良くなったら、彼らに巻き込まれてえらい目に遭う話。

　なんといっても140分間をワンカットで撮影するという技術が見ものの映画で、見ている間ずっと撮影の裏側を気にしてしまうという作品でした。

　ただお話自体はこれといった新鮮さもなくて、事件が起こるまでの1幕目がえらく長くて退屈でした。ずっと酔っぱらいの会話を見ているのはきつかったです。そして2幕目に入ってからも計画ゼロで犯罪したら、そりゃそうなるわな。という想像を超えるものでもないので、これまた新鮮さはなく盛り上がることもなかったです。

　主人公が結構簡単にさっき出会った男たちについて行っちゃったりするのも、一応の理由みたいなのは描かれますが。それでもついて行っちゃダメではないべか。とずっと頭の中に思ってしまう主人公の行動でした。

　リアルタイム性が重要なので何も起きない中盤の会話も、しっかりと見ないといけないとは思いますが。それでもやっぱり面白みのない会話をずっと見るのもつらかったです。

　凄い撮影に特に新鮮味のないストーリーとキャラクターのプラスマイナスが相殺しあっている作品だと思いました。

ひとり異国で生活するヴィクトリアさん。
クラブで知り合った素行悪げな男性陣にノリでついていったところ、
あれよあれよという間に大事件の関係者となってしまったとさ。
というお話。

24時間にも満たない短い時間での展開なのだけれど、
ワンカットな分、だれてしまっている面もあり、緊張感はそれほどでもなし。
全編ワンカットは確かにすごいとは思うけれど、
ではそれ以外はどうなんだ？と訊かれると、少し困る感じ。
趣味の領域作品でしょうか。

全編ワンカット140分の衝撃！という謳い文句に負けて鑑賞しました。

まあ、確かにすごいと思う。撮る方もめっちゃ疲れるやろうし、出てる俳優たちなんか疲労感ハンパないだろう。

しかし、見てるこっちも疲れることに、製作陣は気付いて欲しかった。

あらすじ

スペイン出身のヴィクトリアは今はドイツで1人暮らし。

彼女がクラブで踊っているシーンから物語は始まり、そこで4人の若者に出会うことで、彼女が経験したことのない事件に遭遇するのだった・・・。


この「事件」が何かを言ったら、面白くないので(もしくは見る気なくす)言わないでおく。

まあ、若者の無軌道さ、無鉄砲さを描いた映画ですね。

まあまあ面白かったんですが、ヴィクトリアがなぜ事件にいつまでも関わっていたのかは理解不能。普通の人なら途中で降りてます。

そこだけが説明不足ですね。もったいない。140分もあるんだから、どこかしらで説明してほしかった。

そしてなにより、カメラがずっと回りっぱなしなので、見てる人はめっちゃ疲れます。

休憩する時間をとれない。マイナスです。発想はいいんですけどね。そこんとこ考えてほしかった。

☆3.5つ。