華麗なるリベンジ

主演の２人が、役にハマってて、面白いです。
無実の罪で服役してる元検事(ファン・ジョンミン)と、
イケメンでチャラい詐欺師(カン・ドンウン)の２人が、
コンビを組んで、刑務所内から、巨大な権力(政治家や検事の癒着)に、立ち向かうバディ・ムービーです。
真面目な内容ですが、無骨なジョンミンに対照的な、ヒョロリとした
変顔・イケ面のドンウォンが、大いに笑わせてくれます。

ハメられて、殺人犯になった検事(ジョンミン)が、知恵で、
刑務所内の看守の刑事訴訟を解決したりして、徐々に待遇が、
良くなるのが面白かった。
実際には冤罪ですから、許されないことですし、
詐欺師役のカン・ドンウォンは、コミカル演技がホントに上手い。
顔と仕草を見てるだけでも、笑っちゃいました。
内容はコミカルだけど本格的娯楽作で、料金分の価値は、
十分にありますよ。

（２０１５年製作・韓国）
これがイ・イルヒョンの監督のデビュー作とか。
とても初と思えない、テンポも良く、展開も良い後味の良い作品だと思います。
熱血検事ピョン・ジェウク(ファン・ジョンミン)の、取り調べ中の容疑者が死んだ。
死因はナゾだったが、殺人容疑で逮捕されてしまう。
リベンジを誓い、刑務所内で検事の知識を生かし、立場を強めてゆくジェウク。
この辺は「ショーシャンクの空に」を連想しますね。

服役して５年。チウォンと言うチャライ男（カン・ドンウォン）が入所する。
彼の会話の中に、事件と関係ある部分を聞きつけたジェウクは──。

カン・ドンウォンがペンシルバニア大学出身とか、ブロウクンな英語を駆使して楽しかったです。
「俺になんの得が？」と計画に逃げ腰なのも味があった。
パク・ソンウンなど脇役も良く、
華麗なる、というほど華麗でなくドロ臭かった？けど、いい感じの作品でした。

先日『新感染半島　ファイナルステージ』を見に行ったら
主演のカン・ドンウォンがメチャカッコよくて
ちょっとこの人の作品を漁ろうかと、本作をチョイス。
そんな軽い気持ちで見たのですが
いやはや、面白くて見入ってしまいました。
濡れ衣殺人で15年服役することになった検事が
自分の無実を証明しようと何度も再審請求をしますが
なにせお偉方はみな一味なので、再審請求は却下されてしまいます。
そこで詐欺師のチャラい兄ちゃんを仲間に引き入れて
自分を陥れた政治家と暴力団相手に奇想天外なリベンジ作戦を繰り広げるのです。

話はスピーディーでちょっと油断すると置いてけぼりになります。
リベンジが成功することは判っていても
最後までハラハラしました。
後味すっきりのリベンジ作戦。
検事役のファン・ジョンミンは安定の風格でした。
チャラい詐欺師役のカン・ドンウォンがやはりカッコ良かった！
もっとこの人の作品を見たいと思います！
（『ゴールデンスランバー』の主役に選ばれたのは、どことなく顔の造りが
堺雅人さんに似ているからかな？(笑)）

サングラスにマフラー姿の貴乃花親方を見るにつけ、ファン・ジョンミンを思い出してしまう今日このごろ........

うん、相変わらずファン・ジョンミン、いい味出してたけど、この映画はバディ役のカン・ドンウォンの魅力が勝ってたね。調子のいいイケメン詐欺師役がぴったり。

一応冤罪ものながら暗くなく重くなく、小気味いい作品でした。

ファン・ジョンミンのインタビューを読んだことがある。それによると彼は「早く40歳になりたかった」という。若いころは自分の年と内面が合致しないので違和感があったらしい。それから共演してみたい俳優はいるかと聞かれて、イケメン俳優のひとりコ・スの名前をあげていた。
あれからもう10年はた経っただろうか。コ・スとの共演は実現してないようだが、2015年、また別の個性を持ったイケメン、「超能力者」でコ・スとも共演したカン・ドンウォンとこの映画で共演していた。多分ファン・ジョンミンからのオファーに違いない。面白い組み合わせ、最強のコンビ。
カン・ドンウォンがずいぶん大人の俳優になっていて驚いた。あの目の魅力はかつてのままだったが。

Discusさんのあらすじを読んだところで、「ショーシャンクみたいなの？」と思ったが、罪に陥れられた人間と、エスタブリッシュメントとの闘いという点では共通するかもしれない。タッチや造りはずいぶん違うけど。
ファン。ジョンミン演じる元検事ジェウクが最後の法廷で、自分が暴力検事で罪深かったことを懺悔し、5年間服役したのでもう解放して欲しいと訴える。
そして彼を陥れた上層部がつかまり解放されるのだが、そのあと出所したジェウクにカンドンウォン演じるチウォンが例のごとく豆腐を持って迎えに行く。そこでジェウクが差し出した封筒にあったのはマタイの福音書16章の33節。意味深であった。