劇場版　屍囚獄　起ノ篇

レビュアーの方の投稿でこの映画の存在を知りました。
原作の漫画も全く知りませんでしたが、興味を持ち観てみました。

意外と良かったです。

横溝正史と宗像教授を安く俗っぽくしたような話です。面白いじゃないですか！！
テンポがいいし、徐々に徐々にイヤな展開になっていくって構成もいいです。
※冒頭のショックシーンが後々になって効いてきます。

お色気もグロも物語を毀損しない程度に、しかし、しっかりと見せてくれます。
期待値のモトは取れると思います。

片山萌美さんがすごくいいです。
こんな上玉がこんなゴミ…いや、ゲテモノ映画に！？と驚きましたが、

なるほど！…彼女、安いホラー映画との相性がいいです！
脱ぎませんが風呂の脱衣所のシーンは全裸になるより、逆にエロくて良かったです。

続きもディスカスで借りて観ます。

『悪魔のいけにえ』シリーズに連なるサバイバル・ホラー映画を観て、「米国の田舎はコワイなぁ」と思っていた。「こんな国に行きたくないや」と……。でも、よくよく考えてみれば、日本の田舎も、なかなかコワイ。(笑)
『犬神家の一族』等の金田一耕介シリーズを持ち出すまでもなく、日本映画では猟奇的な因習に囚われた人々の姿が、数多く描かれて来た。本作品は、そんな世界にインスパイアされているように見える。

――過疎から近親婚が続き、女児が産まれなくなった八坂村。
或る日のこと、村に１組の夫婦が遣って来る。村人は夫を殺して食い、女は足を切って村中の慰みものにした。切断された足からは蛆が沸き、女は蛆女と呼ばれた。女は死ぬまで何人もの子供を産まされたが、男児ばかりだった。
この日を境に、村では訪れる女の足を切って慰みものにすることが正当化され、いつしか風習となった。けれど、産まれて来るのは男児ばかりで、村人は、これを蛆女のたたりだと信じ、神社に祀り、鎮魂を願ったが、決して女児が産まれることはなかった。
……というのが、本作品の舞台となる八坂村の伝承。

物語は、そんな八坂村に、大学教授とゼミの学生たちが遣って来るところから始まる。教授と助手の女性、そして女子大生が４人。彼らは村の風習については何も知らず、終盤に入ってから明かされる。
ここで気になるのは、「では、彼らは一体何を調査しに来たのか？」ということである。おぞましい風習が調査対象でないなら、数戸しかないような小さな村で何を調べるのだろう。いまいち釈然としない。
ただ、タイトルから推してゾンビものだと勝手に思っていた私には、この風習は新鮮だった。

原作は、竹書房から出ている漫画とのこと。まだ読んだことがないので、本作品が、どれくらい原作に忠実なのか不明。
ただ、本作品を観る限りでは、センセーショナルな題材を扱って耳目を集めただけのような気がするな。何しろ、本作品にはストーリー展開が無いに等しいからだ。(苦笑)

救いだったのは、比較的、ちゃんと撮られた作品だったこと。短いカットも丁寧に撮っているので、最初は観ていても、お得感があった。意外とヒロイモノだったと思ったりもする。
グロもエロもある。それで売っているので当然か。でも、次第に映像の使い回しが多くなり、失望する場面が増えて行く。

これは、予算の都合と言うよりも、２部作で企画した製作サイドの失敗だろう。『起ノ篇』と『結ノ篇』を合わせて、80分くらいで仕上げられる内容でしかない。

『結ノ篇』まで観る気がある方にだけオススメってことにしておきましょう。(笑)

仮面女子・立花あんな目当てで鑑賞
片山萌美、福咲れんが魅力的
男優陣が作品のクオリティを下げるのに貢献ww
低予算ながら演出は健闘してる
立花あんながもっと活躍を！

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