ともしび

　いきなり呻き声とも歌ともつかない奇妙な音声で始まり驚かされる。くたびれ無表情な初老の主人公アンナは、前衛演劇グループのセラピーのようなワークショップに参加している。会話らしい会話はほとんどなく、BGMも使われず、アンナの日々の行動が生活音とともに、ただ淡々と描写されていく。彼女は、息子家族とも疎遠で、何らかの不幸に見舞われているらしいが、状況説明は一切排除されているので観ている側は推測するしかない。想像の余地があるとも言えるけれど、極めて不親切だ。何かが起こるのかと思っているうちに終ってしまう。

　暗示的で細部に凝った表現が芸術的なのかもしれないが、評価が分かれるだろう映画。ほぼ一人芝居のような、シャーロット・ランプリングの熟練の演技は見事なのだけれど、ここまで観客に不親切な映画は全く好みではない。邦題も適当で、原題は主人公の名前「アンナ」。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

どうも夫が何か仕出かして
拘置所に収監されたみたいです。
夫の愛犬と家に取り残された妻・アンナは
それほどには傷心でもない感じで
淡々と日々を過ごします。
家政婦の仕事に
劇団（なのか？）みたいなグループのワークショップにも参加
会員制のプールにも通い
さほど打ちひしがれている様子もありません。
淡々と過ごすことで、夫の罪を忘れようとするかのようです。
ただ息子に拒絶され孫に会えないのが一番の悲しみのようで
(おそらく夫の犯した罪のせい）
トイレで慟哭するシーンはさすがシャーロット・ランプリング、名演技でした。
ベネチア国際映画際で主演女優賞を受賞したそうです。

全体的に説明が何もなく
夫の犯した罪が何なのかも判らず
アンナの一人芝居のような日常的なシーンが続きます。
箪笥の後ろから証拠写真のようなものを発見したアンナですが
果たしてそれが何だったのかも全く物語では明かされません。
きっと焦点は別なのでしょう。
あくまでも、夫の罪により、残された妻の生活がどのように変化するのか
ということを淡々と描くことが目的だったのでしょうね。
感性で見なさい！と突き付けられてるかのような意味不明なシーンの連続には
正直、面白味の欠片もない映画でした。
あまりにも淡々としているので
ラストの地下鉄のシーンでもしかしたら強烈なラストが待っているのかと思いきや。。
そんなことはありませんでした(;^_^A

ただ、公開当時71歳のシャーロット、オールヌードも辞さない女優魂にはあっぱれです。

この女優さん演技派で好きです。彼女が主演している映画結構みてどれも面白かったのですが、、、
この作品はいただけません！正直最後まで見れた自分がウソみたい。。。
途中何度も睡魔に襲われながら、耐え抜きました！笑
とにかく、、、最高につまらない＆意味不明。。。
ストーリーもさっぱりだし、肝心なところは全然映してないという欲求不満な展開。。。
終ったときの驚きは、、、まさに、は？？？これでしまいかい？？？
って感じでした。
どなたか、この映画が面白かった、内容が理解できたという方がいたら是非教えてくださ〜い。