ヒキタさん！ご懐妊ですよ

タイトルがバラしちゃってるので言いますが、45歳の作家ヒキタクニオの「男性から見た不妊治療」のお話です。
──　35歳の妻がある日言う。「ヒキタさんの子供の顔が見てみたい」
これが「子供が欲しい」という言葉であったなら、私の腰は引けたでしょうが、
何ともゆるい物言いに私の心は揺れました。妻が体温計のすっごくいいやつを買ってくる。
カレンダーに〇印をつける。タイミング法とやらで一年間やってみたが妊娠せず。
そしていよいよ妻と二人でクリニックへ。

そこで解明した衝撃の事実。なんと、ヒキタさんの精子の運動率はたったの20パーセント！
（80パーはサボってる？）ピーターの法則かいな！笑
奥様の方は問題なし。（なのに検査検査でその後も痛い思いをし、本当にお気の毒でした）
医者が「説明不足」という事は、なんにせよよくある話で、ヒキタさんはヨーグルトのパックみたいな容器をもらったが、「これにどうやって入れると？」と悩むし、
（ブラジャーに挟んで体温で持ち運びすると良い）と聞いて、ブラジャーして診察室に行ったとか。笑
ヒキタさんの場合は、無精子症や心因性勃起不全とかではなく、ただただ『加齢』である。医学的に手の打ちようがなく、『動きが悪い』のは治療のしようもないのであった。

なのでヒキタさんはカルニチンとか飲み、ジムに通い、夫婦でジョギング、モモ缶を食べ、
そして、金玉を冷やすのであった。（だって自分で『駄目金玉』とか壁に貼ってる）
（ちなみに人工授精で活性の高い優良な精子を選ぶ時、液体を加え、浮かび上がった強い精子を選抜するスイムアップ方なるものがある。精子のオールスターとか。）

ヒキタさんのは『駄目金玉』。さすがネーミングにこだわる作家たるもの。
「うまくいってない時、暗い顔して自分を卑下するとますますうまくいかない。
だからせめて駄目金玉と笑って話ししたい」
いや、十分、駄目金玉はキツイと思いますが・・・。

2007年にスタートして、26回の人工授精、その間、奥さんの流産や色々あり奥さんは沢山泣きました。
2010年に、長女「空」（そらちゃん）誕生！
良かったです！おめでとうございます。
ヒキタクニオ氏は人工授精についての世間の偏見や先入観、健康保険の問題等について
今後も作家として活動する予定。

2019年。原作は作家ヒキタクニオ自身が体験をつづったエッセイです。

「ヒキタさんの子どもの顔が見たい！」
45歳の作家ヒキタさんは、一回り年下の妻サチのこの一言で、不妊治療(妊活）を始めることになります。

男の人の視点から不妊治療を取り上げた映画(エッセイも・・）は、珍しいと思います。
結果、愛を深め合う夫婦の泣き笑いの不妊治療に、共感して応援したくなる映画でした。

ヒキタさん(男）の不妊治療での役割は主に精子の採集です。
滑稽だけど、これが男に出来るたったひとつの医学的役割・・・なのです。
ところが45歳のヒキタさんの精子は老化(？)なのか、運動率がたったの20%だったのです。

ヒキタさんは本当に頑張ります。
精子の活躍率を上げるために努力を惜しみません。
禁酒してサウナを控えビールなんて持っての他。
この辺、松重豊がコミカルに男の悲哀を滲ませてもう絶妙です。
ヒキタさんを心から愛するサチ(北川景子)の、夫を見守る優しさとふたりのハーモニー。
本当に「ふたりにどうか赤ちゃんを！！」と応援したくなります。

顛末は観て頂くとして、受精大臣を仰せつかる濱田岳の、種付け馬並みの受精力に、大笑いでした。
気持ちの良い映画、オススメです。

私自身も不妊治療したので見ていてそうそうこんな感じだったなと思いました。本当に大変で心も金銭的にも折れそうになったのを思い出しました。不妊専門の産婦人科の病院に行ったときにすごくたくさんの人達がいてこんなに妊娠を望んでる人たちがいるのだなということに少し驚いたことを今も覚えています。

不妊治療は忍耐だと思うので二人の気持ちが一つになれないとと思うのでこの映画の夫婦は素敵だなと思いました。暗くならずコミカルな感じも良かったです。
サチさんの夫を想う気持ちも素敵でした。伊東四朗さんの演技も良かったです。

松重豊主演「ヒキタさん！ご懐妊ですよ」を見ました

アラフィフ作家ヒキタクニオ。2周り年下の妻と仲睦まじく暮らしていたが、ある日妻が「ヒキタさんの子供に会いたい」と言いだし。。

タイミング法を実施したが1年たっても妊娠せず，クリニックで検査をすると、なんとヒキタに不妊の原因があった。

ヒキタの妊活が始まるが。。


おお、こういう風に妊活するのか、不妊治療するのか、最後のほうでは、金額まで出ます。

桃が不妊に効くとは。。（笑）

私は2度流産し、黄体ホルモンの不足と人に言われた母が、〇キプルーンがいいと聞きつけ、1個3800円もするのをどっさり買い込んで私にくれましたね。

1年後、切迫流産の危機を乗り越えて出産しましたが、ほんとにあれが利いたのかな。。

当時、人工授精もまだホントは「倫理」の問題で、あからさまにできなかったのですが、娘の出産のときに、一緒の日に出産した人が、3回目の人工授精で妊娠したと言ってました。確か、当時で100万（3回で100万だったのか、このあたりはあいまい）だったと言ってました

当時、陣痛室というのがあって私が破水で5番目に入ったのに、一番最初に出産したんですよね（汗
前日まで仕事してましたんで、、、（今なら違法か？）
というのも、昼間、自宅に車運転できる人がいなくて、会社だったら、誰でも連れてってくれるから、と思って出勤してたんですけどね。病院にも近かったし（笑）

クニオが最後まであきらめず、頑張る様子がよかったです

（DVDで十分ですよ。安心して見られます）

　少子化が問題となる近年、一人でも多く子供を育てたくなる映画。　途中から「頑張れ」と言いたくなる作品。
　実話を元にしてるだけに（人間の我慢と欲望）見え隠れしていて良いですね。