パーフェクト・ケア / ロザムンド・パイク
パーフェクト・ケア
/J・ブレイクソン
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(25)
解説・ストーリー
「ゴーン・ガール」「プライベート・ウォー」のロザムンド・パイクが、高齢者の資産を騙し取る冷徹な悪徳後見人を演じ、みごとゴールデングローブ賞の主演女優賞に輝いたクライム・コメディ。共演はピーター・ディンクレイジ、エイサ・ゴンサレス、ダイアン・ウィースト。監督は「アリス・クリードの失踪」「フィフス・ウェイブ」のJ・ブレイクソン。マーラ・グレイソンは、判断力の衰えた身寄りのない高齢者を様々な災難から守るために活動する法定後見人。多くの顧客を抱え、裁判所の信頼も厚い彼女だったが、その正体は法の抜け穴を巧みについて高齢者の資産をむしり取る冷酷な悪女だった。そんな彼女の次のターゲットは、孤独な資産家老女ジェニファー。身寄りもなく格好の獲物と思いきや、予期せぬロシアン・マフィアの影に命の危険が迫りくるマーラだったが…。 JAN:4988111856586
「ゴーン・ガール」「プライベート・ウォー」のロザムンド・パイクが、高齢者の資産を騙し取る冷徹な悪徳後見人を演じ、みごとゴールデングローブ賞の主演女優賞に輝いたクライム・コメディ。共演はピーター・ディンクレイジ、エイサ・ゴンサレス、ダイアン・ウィースト。監督は「アリス・クリードの失踪」「フィフス・ウェイブ」のJ・ブレイクソン。マーラ・グレイソンは、判断力の衰えた身寄りのない高齢者を様々な災難から守るために活動する法定後見人。多くの顧客を抱え、裁判所の信頼も厚い彼女だったが、その正体は法の抜け穴を巧みについて高齢者の資産をむしり取る冷酷な悪女だった。そんな彼女の次のターゲットは、孤独な資産家老女ジェニファー。身寄りもなく格好の獲物と思いきや、予期せぬロシアン・マフィアの影に命の危険が迫りくるマーラだったが…。 JAN:4988111856586
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「パーフェクト・ケア」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「ゴーン・ガール」「プライベート・ウォー」のロザムンド・パイクが、高齢者の資産を騙し取る冷徹な悪徳後見人を演じ、みごとゴールデングローブ賞の主演女優賞に輝いたクライム・コメディ。共演はピーター・ディンクレイジ、エイサ・ゴンサレス、ダイアン・ウィースト。監督は「アリス・クリードの失踪」「フィフス・ウェイブ」のJ・ブレイクソン。マーラ・グレイソンは、判断力の衰えた身寄りのない高齢者を様々な災難から守るために活動する法定後見人。多くの顧客を抱え、裁判所の信頼も厚い彼女だったが、その正体は法の抜け穴を巧みについて高齢者の資産をむしり取る冷酷な悪女だった。そんな彼女の次のターゲットは、孤独な資産家老女ジェニファー。身寄りもなく格好の獲物と思いきや、予期せぬロシアン・マフィアの影に命の危険が迫りくるマーラだったが…。 JAN:4988111856586
「パーフェクト・ケア」 の作品情報
「パーフェクト・ケア」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
パーフェクト・ケアの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
118分 |
日・吹 |
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DABR5829 |
2022年04月22日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
40枚
|
0人
|
0人
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英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ
パーフェクト・ケアの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
118分 |
日・吹 |
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DABR5829 |
2022年04月22日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
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英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ
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ユーザーレビュー:25件
負のアメリカンドリームがたどり着く先
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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面白いかどうかと言えば、背筋が寒くはなるけれど、とても面白い映画です。医師やケアホームと共謀し、合法的に高齢者から全財産を奪い取る悪徳後見人の悪辣ぶりを描く話なのかと思っていると、後見人マーラが次のターゲットに選んだ天涯孤独だったはずの老婦人ジェニファーに隠された秘密があったことから、物語は詐欺による搾取からまさかのサスペンスへと急転し、最高級のダイヤモンドやらジェニファーのケアホームからの解放をめぐり、ロシアンマフィアとの打々発止の極めて危険な攻防に。どんな脅迫にも最後まで平然と持論を通し、決して怯んだり屈することのない憎々しいマーラを演じるロザムンド・パイクのタフネスぶりが半端ないです。
世の中に善人なんていない。フェアプレーなんて金持ちの保身のための言い訳にすぎなくて、この世は弱肉強食の世界だ。奪う者と奪われる者、捕食者とその餌食、ライオンと子羊との2種類の人間しかいない。私は子羊じゃない、獰猛な雌ライオンだ、私に「負け」はない、絶対に金持ちになり成功するのだとマーラは豪語する。そうして彼女のやっていることは、金持ちの老人を合法的に介護施設に閉じ込めて、彼らの財産を奪い取ることなのだ。老人自らの選択ならともかく、それが老人の利益だと強弁して強制的に彼らから基本的人権である自由を奪い、肉親にも友人にも会うことのできない孤独な晩年を過ごさせる。(いくら衣食住が保証されて専門のケアが受けられるとしても、こんな晩年は絶対に嫌だ。)
あっぱれな悪人ぶりなのかもしれないけれど、マーラのやっていることは、それほどに罪深い。「この国で成功するには、勇敢で、愚かで、残酷でなければ。フェアプレーじゃ負けるだけ、桁違いの大金持ちになりたい」と自信満々で言ってのけるマーラの豪胆さに、敵対していたマフィアでさえも感服して、全国展開の後見人請負事業の共同経営者にならないかと提案する。ついにマーラは、建前だけは合法的な、介護の総合ビジネス企業のCEOにまで昇りつめる。けれど、人の心を傷つけたり恨みを買ったりすれば、いつか必ずその代償を払わなければならないというのも、また世の常なのだ。映画の結末には賛否両論あるだろうが、私は至極真っ当だと思う。こんなことがいつまでも許されていいはずはない。輝かしい成功のまま終わっていたら、とても居心地の悪い映画になっていただろう。
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「悪党」ロザムンド・パイクの小気味良さ!
(2020年制作・アメリカ)
法定後見人のマーラ(ロザムンド・パイク)は、法の目をかいくぐって合法的に
老人から家屋等の資産を奪っている。
まだ元気な老人に『認知症で一人で暮らすのは困難』と、診断書を出す医師、
『介護の名で軟禁状態』に出来るケアホーム長。その両方と結託して(時にリベートなど払いながら)死ぬまでホームに入所させるのだ。(財産奪い放題)
(ちなみに法定後見人には、重要な取引行為(不動産の売買など)から日常の買い物まで財産に関する全ての代理権が認められている。)
『後妻業』のような、直接老人をたらしこんだり、遺言を書かせる話ではない。
紙切れ一枚突き出して、いきなり「老人ホームに行ってください!」とのたまうマーラ。
「パーフェクト・ケア」とか言うからもっと介護の現場も見たかったが望むべくもない。
監督は、「アリス・クリードの失踪」のJ・ブレイクソン。
コメディー色も散りばめた一級のピカレスク・エンタメである。
マーラと恋人でもあるフラン(エイザ・ゴンザレス)の仕事は順風満帆だった。
さて、次のネギ背負ったカモは、身寄りのない資産家のジェニファー(ダイアン・ウィースト)だ、
優良物件だよとウキウキ気分の二人だったが・・。
老人ホームに押し込めたはいいが、なぜか偽弁護士や偽友人があらわれ、ジェニファーを連れ出そうと画策する。
実はジェニファーはロシアンマフィアのボスと深い関係があったのだ!
ホームから脱走させるのに失敗するボス(ピーター・ディンクレイジ)は、ついに
マーラの命を狙ってくる!
マフィアの冷酷無比かつ暴力的な態度!。無慈悲な殺し方をさんざん見せといて、
マーラもついにここまでか・・と見えたが、むにゃむにゃ。(ネタバレするとこだった)
「悪徳後見人バーサス悪の支配者」、ばあさん渡せと仁義なき抗争って感じ?
そして、ダイアン・ウィーストの凄みのある笑い方。(アンタ、死ぬわよ、ニヤッ)こわ〜!
意外な展開の終盤も納得です。面白かったです。
(介護ご老人をもうちょっと見たかったけど、そういう映画じゃないんでね。)
このレビューは気に入りましたか?
9人の会員が気に入ったと投稿しています
ジェンダーレス時代の悪女はこーよ
ずいぶんとまぁ薄汚いアメリカン・ドリームよのう・・・と、うなだれちゃう話なれど、
自分はフィクションとして屈託なく楽しんでしまいました。^^
ピカレスク・ロマン(悪漢小説)ですよね。ロザムンド・パイクの悪女ぶりがアッパレ。
この人、デヴィッド・フィンチャーの「ゴーンガール」(2014)でも相当な女だったけど、
この度のマーラも肝っ玉の据わった強欲ぶりが圧巻であります。
認知症が進んで独居生活が困難になった高齢者を、公的に保護する「後見人制度」を逆手にとった
悪徳介護ビジネスで辣腕を振るう法定後見人のオハナシ。
本作でマーラが食いついた獲物のジェニファーさん(ダイアン・ウィースト)ですが。
彼女ぐらいシッカリしてたら本人の意思抜きには無理(日本で言ったら法定後見ではなく任意後見になる)
よねーなどと、無粋なこと考えたりするものの、なにせ医者もホームもみ〜んなが結託してるんだから。
これは、やられるな・・・と。
しかし、この婆さんが只者ではなく、マーラってば虎の尾を踏んじゃったねっていう
スリラー系にシフトしていくのがオモロイのです。合法のボロい商売だったハズが、
ヤバい世界に関わることになり、気づけば自分が狙われる立場に・・・?という展開。
なにしろマーラという女性は恐ろしくタフなのですよ。
殺すって脅されても「男なんて脅すことしかできない」って一歩も引かない。ま、ある意味、勇敢なんだけど、
自分もまたジェニファーを服従させるために“脅す”し、それでも言うこと聞かなきゃ
ホントに卑劣な手を使うし。もうさ、アンタも男じゃんって感じで、
こういうキャラ造形が面白かったですね。
色仕掛けとか、か弱さを演出するとか、女の武器を一切使わない。
ジェンダーレス時代の悪女はこーよ、って感じですかね。
まぁ、あくまでもエンタメ、フィクションの世界なので、
介護のお仕事に偏見を持たないでいただきたいなーと、最後に付け加えさせていただきます。
実際に認知症が進んだ独居高齢者のケアや保護がどれだけ大変か。
介護施設で働く職員さんたちがどれだけ心を砕いてケアにあたっているか。
そういう事実を軽んじて欲しくないです。本当に。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
ロザムンド・パイクの独壇場!
投稿日:2022/04/25
レビュアー:アーモンド
ロザムンド・パイクに尽きる映画だ。
《可愛い顔してあの子わりと、やるもんだねーと♪・♪・》
パイクは結構なお年だけど、あみんの替え歌を歌いたくなる!
そして綺麗なお顔を踏みつけたくなるのだ!
金持ちに善人はいない。フェアプレーで金持ちにはなれない。
上の言葉がマーラ(ロザムンド・パイク)の人生哲学。
身寄りのない認知症の老人を食い物にして蓄財している法廷後見人のマーラー。
憎々しく美しい悪女を演じさせたら、右に出る者のいないロザムンド・パイク。
携帯酸素ポンベを吸い、真っ白い煙幕を吐く姿は、ドラゴンのようだ。
マーラの職業=法廷後見人とは?
(認知症で判断能力が不十分になったお年寄りの財産を管理出来る人)
(持ち家を売る権限さえ持つ)
マーラの次のターゲットはジェニファー(71歳)だった。
マーラが突然ジェニファー宅を、アポ無しで訪れる。
裁判所の書類を見せる。
老眼鏡を探すジェニファー。
早口でまくし立てるマーラに、聞き取るため首を傾けるジェニファー。
「認知能力が欠けています」
「一人暮らしは無理」一方的に告げる。
家の外にはパトカー。
警官が2人コチラを窺っている。
怯えるジェニファー。
(無防備な年寄りジェニファー役のダイアン・ウィーストが絶品)
(認知症で視野のボヤけた表情が実にリアル)
しかしジェニファーは、訳ありの年寄りだった。
マーラが引いたクジはとんでもない災いを呼ぶ。
ジェニファーに身寄りがない→その情報は真っ赤な嘘だった。
ジェニファーにはロシアンマフィアの息子がいた。
息子のローマン役は132cmの個性派ピーター・ディンクレイジ。
後半はマーラとローマンの殺るか?殺られるか?の一騎打ち。
命知らずのマーラは互角で戦う。
この辺りロザムンド・パイクを一躍有名にした「ゴーンガール」のエイミーを彷彿させる。
マーラとエイミー。
どっちが悪女かは好みだが、
マーラもエイミーも、法律を味方にする悪どさと、死をも畏れぬサイコな女だ。
更にマーラは、同性の恋人ブラン(エイザ・ゴンザレス)と、金と権力に目がない!!
男も子供も要らない純粋培養の悪女。
総人口の20%がやがて認知症になるという。
介護ビジネスは金のなる木。
アメリカでは、後見人制度が巨万の富を生むと言う。
ケアハウスと言う終の住処は、ひと聞きの良い牢獄かも。
老人は獲物。
ハンターはあなたを、次のターゲットに狙ってるかも!!
(他人事ではない。)
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
ぐえっとなる話
けっこう引き込まれたし、面白かったような気もするが、あまり気持ちのいい映画ではない。
冒頭にロザムンドのナレーションのような独白があるのだが、その内容がひどい。
あなたは自分がいい人間だと思ってますね?
でも、それは間違いです。
この世にいい人間なんていません。
この世にいるのは捕食者(プレデター)となる人間とそのエサになる人間のどちらかです。
わたしはプレデターです。
・・ってな感じの独白。
そのロザムンドの商売は法定後見人。医者と結託して患者の老人を要介護度マックスにしてしまい、その後見人となって老人を強制的に老人ホームにぶち込み、携帯電話もとりあげて家族の面会も禁止とし、その財産を売り払って現金化し、そこからじゃんじゃん自分の給料をとる・・という商売をやっている。まさに捕食者。
老人が早めに死んでしまうとカネを相続人に渡さなければならないのでガッカリしたりしている。
観ていてストレスで具合が悪くなった。
アメリカ社会がすさまじく腐敗している、って話はいろんなところから入ってくる。カネ持ちはどんどんカネを稼いで資産を増やしいるが、貧乏人はまともな食材を買うカネもなくて格安チェーン店のハンバーガーばかり食べており、必然的に貧乏人はみんなデブになるし、糖尿病などにかかっても医療費が支払えないので早く死ぬ・・っていう現実があるそうだが、そういう社会にはおそらく正義の概念などはあってなきがごとく・・ってことなのだろう。カネを稼いで勝ち組に入るか、貧乏人になって安いハンバーガーばかり食う人生を送るか、どっちを選ぶかと訊かれれば、だれだって勝ち組を選ぶ。で、そのためには親戚でも友人でもない老人を食い物にしたって仕方がない・・・っていう思いが映画の根底に脈々とながれているのだが、日本に住んでいるとそのへんのサバイバル意識に対する違和感がマックスになる。
映画は途中から麻薬組織がらみのアクションものに変化していくが、不愉快な気分がラストまでずっと続く。ただし、最後にはそれなりに溜飲もさがる。が、ハッピーエンドではない。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
負のアメリカンドリームがたどり着く先
投稿日
2022/04/28
レビュアー
hinakksk
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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面白いかどうかと言えば、背筋が寒くはなるけれど、とても面白い映画です。医師やケアホームと共謀し、合法的に高齢者から全財産を奪い取る悪徳後見人の悪辣ぶりを描く話なのかと思っていると、後見人マーラが次のターゲットに選んだ天涯孤独だったはずの老婦人ジェニファーに隠された秘密があったことから、物語は詐欺による搾取からまさかのサスペンスへと急転し、最高級のダイヤモンドやらジェニファーのケアホームからの解放をめぐり、ロシアンマフィアとの打々発止の極めて危険な攻防に。どんな脅迫にも最後まで平然と持論を通し、決して怯んだり屈することのない憎々しいマーラを演じるロザムンド・パイクのタフネスぶりが半端ないです。
世の中に善人なんていない。フェアプレーなんて金持ちの保身のための言い訳にすぎなくて、この世は弱肉強食の世界だ。奪う者と奪われる者、捕食者とその餌食、ライオンと子羊との2種類の人間しかいない。私は子羊じゃない、獰猛な雌ライオンだ、私に「負け」はない、絶対に金持ちになり成功するのだとマーラは豪語する。そうして彼女のやっていることは、金持ちの老人を合法的に介護施設に閉じ込めて、彼らの財産を奪い取ることなのだ。老人自らの選択ならともかく、それが老人の利益だと強弁して強制的に彼らから基本的人権である自由を奪い、肉親にも友人にも会うことのできない孤独な晩年を過ごさせる。(いくら衣食住が保証されて専門のケアが受けられるとしても、こんな晩年は絶対に嫌だ。)
あっぱれな悪人ぶりなのかもしれないけれど、マーラのやっていることは、それほどに罪深い。「この国で成功するには、勇敢で、愚かで、残酷でなければ。フェアプレーじゃ負けるだけ、桁違いの大金持ちになりたい」と自信満々で言ってのけるマーラの豪胆さに、敵対していたマフィアでさえも感服して、全国展開の後見人請負事業の共同経営者にならないかと提案する。ついにマーラは、建前だけは合法的な、介護の総合ビジネス企業のCEOにまで昇りつめる。けれど、人の心を傷つけたり恨みを買ったりすれば、いつか必ずその代償を払わなければならないというのも、また世の常なのだ。映画の結末には賛否両論あるだろうが、私は至極真っ当だと思う。こんなことがいつまでも許されていいはずはない。輝かしい成功のまま終わっていたら、とても居心地の悪い映画になっていただろう。
「悪党」ロザムンド・パイクの小気味良さ!
投稿日
2022/03/25
レビュアー
くまげらの森
(2020年制作・アメリカ)
法定後見人のマーラ(ロザムンド・パイク)は、法の目をかいくぐって合法的に
老人から家屋等の資産を奪っている。
まだ元気な老人に『認知症で一人で暮らすのは困難』と、診断書を出す医師、
『介護の名で軟禁状態』に出来るケアホーム長。その両方と結託して(時にリベートなど払いながら)死ぬまでホームに入所させるのだ。(財産奪い放題)
(ちなみに法定後見人には、重要な取引行為(不動産の売買など)から日常の買い物まで財産に関する全ての代理権が認められている。)
『後妻業』のような、直接老人をたらしこんだり、遺言を書かせる話ではない。
紙切れ一枚突き出して、いきなり「老人ホームに行ってください!」とのたまうマーラ。
「パーフェクト・ケア」とか言うからもっと介護の現場も見たかったが望むべくもない。
監督は、「アリス・クリードの失踪」のJ・ブレイクソン。
コメディー色も散りばめた一級のピカレスク・エンタメである。
マーラと恋人でもあるフラン(エイザ・ゴンザレス)の仕事は順風満帆だった。
さて、次のネギ背負ったカモは、身寄りのない資産家のジェニファー(ダイアン・ウィースト)だ、
優良物件だよとウキウキ気分の二人だったが・・。
老人ホームに押し込めたはいいが、なぜか偽弁護士や偽友人があらわれ、ジェニファーを連れ出そうと画策する。
実はジェニファーはロシアンマフィアのボスと深い関係があったのだ!
ホームから脱走させるのに失敗するボス(ピーター・ディンクレイジ)は、ついに
マーラの命を狙ってくる!
マフィアの冷酷無比かつ暴力的な態度!。無慈悲な殺し方をさんざん見せといて、
マーラもついにここまでか・・と見えたが、むにゃむにゃ。(ネタバレするとこだった)
「悪徳後見人バーサス悪の支配者」、ばあさん渡せと仁義なき抗争って感じ?
そして、ダイアン・ウィーストの凄みのある笑い方。(アンタ、死ぬわよ、ニヤッ)こわ〜!
意外な展開の終盤も納得です。面白かったです。
(介護ご老人をもうちょっと見たかったけど、そういう映画じゃないんでね。)
ジェンダーレス時代の悪女はこーよ
投稿日
2022/06/12
レビュアー
ポッシュ(卒業)
ずいぶんとまぁ薄汚いアメリカン・ドリームよのう・・・と、うなだれちゃう話なれど、
自分はフィクションとして屈託なく楽しんでしまいました。^^
ピカレスク・ロマン(悪漢小説)ですよね。ロザムンド・パイクの悪女ぶりがアッパレ。
この人、デヴィッド・フィンチャーの「ゴーンガール」(2014)でも相当な女だったけど、
この度のマーラも肝っ玉の据わった強欲ぶりが圧巻であります。
認知症が進んで独居生活が困難になった高齢者を、公的に保護する「後見人制度」を逆手にとった
悪徳介護ビジネスで辣腕を振るう法定後見人のオハナシ。
本作でマーラが食いついた獲物のジェニファーさん(ダイアン・ウィースト)ですが。
彼女ぐらいシッカリしてたら本人の意思抜きには無理(日本で言ったら法定後見ではなく任意後見になる)
よねーなどと、無粋なこと考えたりするものの、なにせ医者もホームもみ〜んなが結託してるんだから。
これは、やられるな・・・と。
しかし、この婆さんが只者ではなく、マーラってば虎の尾を踏んじゃったねっていう
スリラー系にシフトしていくのがオモロイのです。合法のボロい商売だったハズが、
ヤバい世界に関わることになり、気づけば自分が狙われる立場に・・・?という展開。
なにしろマーラという女性は恐ろしくタフなのですよ。
殺すって脅されても「男なんて脅すことしかできない」って一歩も引かない。ま、ある意味、勇敢なんだけど、
自分もまたジェニファーを服従させるために“脅す”し、それでも言うこと聞かなきゃ
ホントに卑劣な手を使うし。もうさ、アンタも男じゃんって感じで、
こういうキャラ造形が面白かったですね。
色仕掛けとか、か弱さを演出するとか、女の武器を一切使わない。
ジェンダーレス時代の悪女はこーよ、って感じですかね。
まぁ、あくまでもエンタメ、フィクションの世界なので、
介護のお仕事に偏見を持たないでいただきたいなーと、最後に付け加えさせていただきます。
実際に認知症が進んだ独居高齢者のケアや保護がどれだけ大変か。
介護施設で働く職員さんたちがどれだけ心を砕いてケアにあたっているか。
そういう事実を軽んじて欲しくないです。本当に。
ロザムンド・パイクの独壇場!
投稿日
2022/04/25
レビュアー
アーモンド
ロザムンド・パイクに尽きる映画だ。
《可愛い顔してあの子わりと、やるもんだねーと♪・♪・》
パイクは結構なお年だけど、あみんの替え歌を歌いたくなる!
そして綺麗なお顔を踏みつけたくなるのだ!
金持ちに善人はいない。フェアプレーで金持ちにはなれない。
上の言葉がマーラ(ロザムンド・パイク)の人生哲学。
身寄りのない認知症の老人を食い物にして蓄財している法廷後見人のマーラー。
憎々しく美しい悪女を演じさせたら、右に出る者のいないロザムンド・パイク。
携帯酸素ポンベを吸い、真っ白い煙幕を吐く姿は、ドラゴンのようだ。
マーラの職業=法廷後見人とは?
(認知症で判断能力が不十分になったお年寄りの財産を管理出来る人)
(持ち家を売る権限さえ持つ)
マーラの次のターゲットはジェニファー(71歳)だった。
マーラが突然ジェニファー宅を、アポ無しで訪れる。
裁判所の書類を見せる。
老眼鏡を探すジェニファー。
早口でまくし立てるマーラに、聞き取るため首を傾けるジェニファー。
「認知能力が欠けています」
「一人暮らしは無理」一方的に告げる。
家の外にはパトカー。
警官が2人コチラを窺っている。
怯えるジェニファー。
(無防備な年寄りジェニファー役のダイアン・ウィーストが絶品)
(認知症で視野のボヤけた表情が実にリアル)
しかしジェニファーは、訳ありの年寄りだった。
マーラが引いたクジはとんでもない災いを呼ぶ。
ジェニファーに身寄りがない→その情報は真っ赤な嘘だった。
ジェニファーにはロシアンマフィアの息子がいた。
息子のローマン役は132cmの個性派ピーター・ディンクレイジ。
後半はマーラとローマンの殺るか?殺られるか?の一騎打ち。
命知らずのマーラは互角で戦う。
この辺りロザムンド・パイクを一躍有名にした「ゴーンガール」のエイミーを彷彿させる。
マーラとエイミー。
どっちが悪女かは好みだが、
マーラもエイミーも、法律を味方にする悪どさと、死をも畏れぬサイコな女だ。
更にマーラは、同性の恋人ブラン(エイザ・ゴンザレス)と、金と権力に目がない!!
男も子供も要らない純粋培養の悪女。
総人口の20%がやがて認知症になるという。
介護ビジネスは金のなる木。
アメリカでは、後見人制度が巨万の富を生むと言う。
ケアハウスと言う終の住処は、ひと聞きの良い牢獄かも。
老人は獲物。
ハンターはあなたを、次のターゲットに狙ってるかも!!
(他人事ではない。)
ぐえっとなる話
投稿日
2022/05/05
レビュアー
勇光
けっこう引き込まれたし、面白かったような気もするが、あまり気持ちのいい映画ではない。
冒頭にロザムンドのナレーションのような独白があるのだが、その内容がひどい。
あなたは自分がいい人間だと思ってますね?
でも、それは間違いです。
この世にいい人間なんていません。
この世にいるのは捕食者(プレデター)となる人間とそのエサになる人間のどちらかです。
わたしはプレデターです。
・・ってな感じの独白。
そのロザムンドの商売は法定後見人。医者と結託して患者の老人を要介護度マックスにしてしまい、その後見人となって老人を強制的に老人ホームにぶち込み、携帯電話もとりあげて家族の面会も禁止とし、その財産を売り払って現金化し、そこからじゃんじゃん自分の給料をとる・・という商売をやっている。まさに捕食者。
老人が早めに死んでしまうとカネを相続人に渡さなければならないのでガッカリしたりしている。
観ていてストレスで具合が悪くなった。
アメリカ社会がすさまじく腐敗している、って話はいろんなところから入ってくる。カネ持ちはどんどんカネを稼いで資産を増やしいるが、貧乏人はまともな食材を買うカネもなくて格安チェーン店のハンバーガーばかり食べており、必然的に貧乏人はみんなデブになるし、糖尿病などにかかっても医療費が支払えないので早く死ぬ・・っていう現実があるそうだが、そういう社会にはおそらく正義の概念などはあってなきがごとく・・ってことなのだろう。カネを稼いで勝ち組に入るか、貧乏人になって安いハンバーガーばかり食う人生を送るか、どっちを選ぶかと訊かれれば、だれだって勝ち組を選ぶ。で、そのためには親戚でも友人でもない老人を食い物にしたって仕方がない・・・っていう思いが映画の根底に脈々とながれているのだが、日本に住んでいるとそのへんのサバイバル意識に対する違和感がマックスになる。
映画は途中から麻薬組織がらみのアクションものに変化していくが、不愉快な気分がラストまでずっと続く。ただし、最後にはそれなりに溜飲もさがる。が、ハッピーエンドではない。
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