シャドウ・イン・クラウド

第二次世界大戦下のニュージーランド。女性兵士モード空軍大尉（クロエ・グレース・モレッツ）は
最高機密の荷物をサモアまで運ぶ任務を任され、B-17大型爆撃機エランド号に乗り込む。
他の男性乗組員は可愛いモレッツ登場に内心大喜びだが、わざと卑猥な言葉をあびせる。
大事に抱えた箱型ケースは、絶対横にするなと念押しするクロエ。
そして座席がないからと、彼女を狭い銃座に押し込めるのだった。
（銃座とは機体底部にある銃を撃つ場所）。

ところが、エランド号は、化け物であるグレムリンと日本軍の両方に襲われる事態になった。
なぜ？ったって出ちゃったんだもん！
めっさ気色悪いグレムリンを「こっち来るな、あっちいけ！」と、ジタバタするクロエ。
狭いカギ穴の隙間からニョロ〜と侵入してくる毛の生えた軟体足・・ヒィィ〜ッ！！

荷物の中身は何か？というサスペンス風とモンスターパニック、敵機襲来、…と、
いろんな娯楽要素を詰め込んだ作品である。狭い所での閉塞感をけっこうきちんと描いている一方、
中盤以降はぶっ飛んだアクション映画になっている。
高度2500メートルの上空で、自機の右翼にまとわりつくグレムリン。
大切な荷物を守りながら決死の戦いを繰り広げるモードだったが……
空の上で360度ぐるぐる動き回るカメラワークが最高！
グレムリンって何なんだ　とにかく「いる」わけよ、
なぜこんなところにゼロ戦が？それもわかんないけどとにかくいるわけよね

クロエが大人っぽくなってビックリしました。
不時着してもなお襲ってくるグレムリンをタコ殴りにするクロエ、なんてステキなんでしょう！
（男どもは口を開けて見てるだけ）。エンドクレジットに映し出される女性兵士たち。
彼女らの力強さを称え、メガホンをとった監督ロザンヌ・リャンもまた女性。
第2次世界大戦に従軍した女性兵士たちへのリスペクトを込めました。

（本作は、裸足のラヴァース2.0様の厚い押しレビューにて観賞しました。
面白かったです。ありがとうございました。）

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謎の極秘任務を負った主人公。
下品なばかりで上官をあざ笑う搭乗兵士たち、
そしてほぼ活躍しない夫。

三機がかりで輸送機落とせない零戦
いやこの零戦のくだりはありえないでしょ。
ほぼ回避行動しない輸送機の、ど素人射手による機銃掃射で落とされる零戦って・・・。

飛行機から落ちたのに爆発で戻ってくるのもありえない。
爆発で来るのは爆風だけじゃないっしょ。
人間を押し戻すくらいの爆風が来る距離なら爆炎も来るでしょ。
飛んでくる破片でダメージ半端ないでしょ。
まあ、爆発、爆風にツッコミ入れてたらアクション映画は観れません。

とまあ、ツッコミどころ満載ではありますが、
クロエちゃんがカワイイから許す（笑）
実際、クロエちゃん抜きで語っても、面白い映画だったと言える。
「娯楽映画」にはツッコミどころはあるもの。

観続けていると、なかなか面白い。
舞台はほぼ輸送機の中だけなのに、中だるみも無駄な展開も存在しない。
クライマックスの肉弾戦はスカッとする。

８５点

なかなか面白かったです。
前半はほぼクロエ嬢の一人芝居。
最初はかなり惹きこまれたものの
この一人芝居が永遠と続くのかしら？と思ったら
ちょっと気持ちがダレてきましたが
後半になって、外に飛び出したクロエちゃん。
あり得ないアクロバット芸もあり
おいおい、それはないだろう、と思いながらも
ハラハラしながらどんどん惹きこまれて観ちゃいました。

クリーチャーと戦うだけの話なのかと思いきや
日本の零銭までが彼らを襲い
機内は壮絶なものになっていきます。
そんな中で、乗り込んできたクロエちゃん演じる空軍大尉が
なんともかっこいいったらありゃしません。
持ち込んだ『最高機密』の『ブツ』を守るため
命がけのサバイバルを展開するわけです。
減らず口をたたくだけの男たちなんて
あっという間にやられちゃいますが、クロエちゃんは強いですよ。
クリーチャーを追いかけてこれでもか、これもかと殴るシーンは
観ている男たちもあんぐり状態でしたが
私もあんぐりしちゃいましたから(笑)

それにしてもこの後、彼らは救出されることになるのでしょうけど
救出されたとしたら、不名誉除隊をしたはずのクロエちゃんが
何故この機に乗っていたのかという説明はどうつけるのでしょうか？
そしてあの『ブツ』のことはどう言い訳するのか？
なんて、いらぬ心配をしてしまいました。

劇中でもクロエちゃんのことを男たちが、口がエロいと言ってましたが
ほんとにそう。
なんとも色っぽくなったクロエちゃんを堪能できます(笑)

　いかにもB級低予算という感じですが、彼女のファンの方にはとても楽しめる作品だと思います。モード・ギャレット空軍将校（英国の婦人補助空軍WAAF所属）役のクロエが、日本（！）の戦闘機や怪物グレムリンを相手に、ほとんどひとりで孤軍奮闘するという映画です。第二次世界大戦中の1943年という設定ですが、男性陣は声だけのシーンが多く、女性が大活躍という意味では、現代風なのかもしれません。

　ギャレット空軍将校は、極秘任務を命じられ、その保護が最優先のカバンを所持して、オークランドからサモアに向かう爆撃機「フールズ・エランド号（愚か者のお使い）」に乗り込む。彼女以外の乗員はすべて男性で、席がないからと彼女は狭い銃座に押し込められる。狭すぎてカバンを持ち込めないので、仕方なくクエイド二等兵に大切なカバンを預ける。ここからが彼女の苦難の始まり。

　あり得ない展開で、ギャレット将校の奮闘がひたすら描かれるのですが、日本の戦闘機とか、怪物グレムリンとか、絶対に開けるなと彼女が念押しするカバンの中身は何なのかとか、彼女の隠された秘密やフールズ・エランド号に乗り込んだ本当の理由とか、ワンシチュエーションながら飽きさせない工夫が凝らされていて、次々と局面が変わっていく（これが本当にあり得ない！？）ので、全く退屈はしません。必死で闘うクロエ・グレース・モレッツがとても魅力的なので、彼女のファンの方には必見の映画ではないかと。

　大戦に従軍した女性兵士たちへのリスペクトが込められているとのことですが、それならもう少し軍人の任務らしい設定にした方がよかったのではないでしょうか。ギャレット将校がフールズ・エランド号に乗り込むのは個人的理由だし、日本の戦闘機を撃墜するとは言え、結局怪物と闘うエンタテインメントパニック映画になっているのでは、と思います。

ニュージーランドが関わる 新人監督さんのデヴューです
クロエが気合い入りまくりの大熱演の最高作です

これれいによってのミステリーゾーンのエピソードから拝借して
それに零戦が襲って来て クロエの持ち込んだ鞄を巡る三つ巴の
戦いは欲張り脚本ながら 映画史上見たことも無い絶体絶命振には
スリルと共に そのあり得なさに笑います

冒頭からの彼女の銃座待機が長くて 閉所恐怖とゆうか窮屈感が
見てて出て来るのですが これは謎の鞄のあり様に対応しては
いるのですね マッチカットの様なもの この鞄は勿論マクガフィン
なのですが それと言うには重要過ぎる 中身のあるマクガフィン
柔らかい矛盾ありなマクガフィンでは無いと言えるw上手いです
この中身を「キッスで殺せ」の核物質を想像する君はかなりの
シネフィルだよ それとは真逆の中身には泣けるのです

閉所なので隙間が上手く使われるが 空の映画なのに視覚的快楽に
欠けるかなと思うのだけど うがたれた穴からの覗き見はアングル
など工夫が見られ その開放性が遮断される事がタメになり銃座
から脱出すると 今度は無防備に空中に晒される大アクション
全開となるのには この監督は映画がわかってるよとなり 大興奮

戦争の最中に野郎の中に女が一人ぽっち クレジットには第二次
世界大戦に従軍した女性パイロット達に捧げられていての
フェミニズム映画であるのよね ラストの地上に立ち尽くすクロエ
のクローズアップがが背景のショットと共に最高の美しさを
醸し出していて 忘れ難き映画の仕上がりとなっています そして
クロエの大熱演を支える キャストスタッフの入魂の戦争映画
でもあります