サバイブ　極限死闘

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（ネタバレしております）
私もいたって小心者だから、がんばって制作されたスタッフの方々の労苦を思うと、
口が裂けても『マジありえねー、ツッコミどころ多すぎ笑える、リアリティなし』なんて
罵倒する気にはならないんですよ。
なんなら、雪山のヒューマンドラマに心洗われたというご意見もないでなし。

父親の自殺現場発見してなぜか自分を責める子供ジェーン。
ジェーン（ソフィ・ターナー）は大きくなって、自殺未遂をくりかえし、そういう人たちの入所する更生施設のシーンが30分も続く。
やっと飛行機搭乗。ジェーンはやはり、トイレに薬物もって自殺しようとこもる（すげー迷惑）、
ガクンと飛行機が揺れた。
トイレのドアを開けると、一面雪景色だった。高度1万メートルの雪山に堕落したのだ。あたりは死体だらけ。（死ぬの早くないですか？）
（飛行機はトイレの中が安全だってこと？そこじゃないかー）

唯一の生存者であるポールとジェーン（唯二か？）
ポールは、ジェーンと山を降りるという。山ったって、モンタナの雲海流れるホントの頂上なんだよ！
そして、私のような裏の畑でポチがなく、ようなちっぽけな山の山菜とりしか経験がなくとも、そったらおかしーべ、と
思わざるをえない山頂の描写がおかしすぎる！
モンタナの雪山のてっぺんで、酸素がどうたら気温がマイナス30度でカッチンカッチンとか雪の照り返しで目が痛いわ！という事が一切なく、
普通の顔してる。（いや私だってツッコミたくはないけれど、「極限死闘」ですからね、「極限死闘」はい。）

ポールとジェーンは、ほぼ垂直の岩山を下山するのですが、ロープなし、普通の靴で
『俺を信じろ、』とかウゼーこと言いながら、アッというまに垂直の岩を降りて、最後に「あの樹木に飛び移って着地しろ」だもの。
（いいんですか、雪山なのに青々とした樹木で・・）ポールが樹の反動で地面に降りたのを見てジェーンも樹に飛びつくんですが、
そんなサーカスみたいな事できるかっつの。

場面は再び雪景色になり、雪崩発生！ジェーンとポールは隣り合って立ってたのに、ドドドドォーと落ちてきた雪崩は
ポールを無視してジェーンだけ雪の中に埋める。（物理的にナゾ）
ジェーン！ジェェ〜ン！と叫ぶポール、（本来は相当の距離流されて、死ぬか生きてるかだと思うよ）
返事もしてないのにすぐ発見してザクザク掘るポール、（実はさっきのサーカスで肋骨折ってたのよ、）でもまぁ、良かったじゃん、
川に沿って進めば助かるはずと二人は川を目指す。
「川があったよ！」と喜んでジェーンに教えたポールは、次の瞬間、崖からズルッと足を滑らせて滑落。
もはや、にっちもさっちも動けない状況となりました。

「俺のことはほっといて君だけ行ってくれ・・」
物語的には「愛してるわ、ポール・・」とグズグズする場面だが、あっさり、川を目指すジェーンの足取りはシッカリしたものだった。
狼との死闘（ここが一番見どころかも）も乗り越えて、ヨロヨロ辿り着いた山道、そして一車線の国道。
トラックに発見されてジェーンは入院となった次第。

千載一遇というかなんと運の良い娘でしょう。だいたいは森の中で遭難するものですよ。
「生きてて良かった！」
もう、自殺しようとしちゃダメ！ポールや運転手さん、多くの人の助けで生きているんだからね。
めでたしめでたし。

面白いところはない。
ソフィー・ターナーのプロモーションビデオのような作品。
「ゲーム・オブ・スローンズ」というHBOのテレビシリースに出演し、シリーズの終わりには主役になってしまったソフィーは、その後、マーベルのスーパーヒーロー役をやったりしたが、いろいろと悩みがあったみたい。で、こんな役をやったのだろうと思った。

映画は、殺したい女（ソフィー・ターナー）が飛行機のトイレの中で薬を飲もうとしたら飛行機が山の山頂に墜落し、図らずも生き延びてしまったっていうお話。

飛行機でどこへ行こうとしてたのかはもう覚えてないが、登山をしに行ったわけではない。
なのに、山を降りはじめるといつの間にかダウンジャケットを着ており、登山靴をはいていて、厳冬期用の手袋もしていた。
一緒に生き残った黒人のポールはリュックサックもしょっていて、水筒も持っていたし、シュラフ（寝袋）も発見したようだった。で、ポールも厳冬期用の手袋をして登山靴をはいていた。
ということは、リュックサックの中には登山用の食糧も入っていたのかもしれないが、食事のシーンはない。
２人は雪におおわれた山頂から岩の崖を下るのだが、どう見てもクライムダウンは無理な崖。ロープをつかって懸垂下降するしかない崖なのだが、そこを下りるシーンはなかった。で、岩棚をトラバースしてるシーンになり、その岩棚が行き止まりになる。で、そこからはランボーのように木に向かって飛ぶ。
うまく地面に下りられたのはよかったのだが、どうやって地面に下りたのかの映像はない。
で、２人は雪のない草原をどんどん下りるのだが、やがてまた雪景色になる。
あれっ、さっきまでの夏山みたいな景色はなんだったの？ って思ってしまうが、映画は強引にそこを通りすぎる。
で、黒人の青年は崖から足をすべらせて転落し、大怪我を負う。
で、２人は洞窟を見つけてそこに逃げ込み、お互いに身の上話をする。

これは冒険映画ではない。
自殺志願者たちを勇気づける映画みたい。
自殺したいなあ・・って思ってる人にはいい映画かも。
自殺とは無縁の人間にはわけのわからない映画。

無理なストーリー展開でどっちらけ！

後半は割と迫力ありでした

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面白いかつまらないかわからないレベル借りて損した