ブラックアダム

テス・アダムがニコリともしないのはあたり前だ。その力は、息子の命と引き換えに手に入れた「呪われた力」だからだ。
超人となったテス・アダムは、家族を殺された怒りにまかせ、全てを破壊する「破壊神」となる。
手に負えなくなった魔法使いたちはあの呪文を駆使し、彼を眠らせたのだった。

そして5000年が過ぎた。
舞台は中東のどこかにあると思われるカーンダック。古い歴史ある国であるが、古くは王の圧政で、現在はアメリカ系の組織
インターギャングの支配で街の通行さえままならない。人々は、救世主を待ち望んでいた。
レジスタンスの考古学者のアドリアナ（サラ・シャヒ）は、息子のアモンが殺されそうになった時、『シャザム！』と叫んで、
テス・アダム（ドウェイン・ジョンソン）を起こしてしまう。
突然目を覚まして混乱気味のテス・アダム。
久しぶりに眠りから覚めてみたらなぜか攻撃されたからやり返したというだけ。それがあまりに規格外の強さだった。
マイペースなのに強大なパワーを持っているせいで大変迷惑な人になっているという感じすらする。
そうはいってもブラックアダムの筋肉があまりにも鋼鉄すぎるためドアなど利用することなく壁に直進し
そのまま壁をボロッボロに突き破って移動するというコントみたいなネタを三回も四回も繰り返されたらいやさすがに・・・ と思うのだが、
まぁでもそのネタやられるたびに笑っちゃうから文句は言えない。

さて、カーンダックの人々を実質支配しているアメリカは、市民に支持され始めたブラックアダムに危機を感じて
ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ（JSA）の、ホークマン（オルディス・ホッジ）に、出動命令を下す。
魔法や予知能力を使うドクター・フェイト、自らの体を特殊スーツで、30ｍに巨大化できるスマッシャー、気象を操るその名もサイクロン。
みんな可愛いだけではなくて大変なハイスペックで戦闘力が高い。
ここは黙って戦いぶりを見てればいい場面なのだが、悪人はどっちなのかと微妙に悩む。

その後、新たなテキが出てきて、やったりやられたりがあり（私もちょっとメンド・・いや大変になってきた）
話は雑ではあるが、政治批判がまぶされているところは好感が持てた。

ブラックアダムは凄い力は持っているけれど、それは卑怯なやり方の支配者がらみ。
ヒーローなんかになるつもりもない。かといって、世界征服を企む悪というわけでもない。
ブラックアダムが大暴れするだけで、おぉぉ！と単純にスッキリする映画ではあるけれども、意外に深いのかもしれない。

監督：ジャウム・コレット＝セラ（2022年・米・125分）
原題：Black Adam

ドウェイン・ジョンソンの顔が大写しになったジャケ写を観てリストイン。
冒頭のなんたらかんたらの説明は長過ぎに感じたけど、エタニウムで出来た王冠探しの（トゥームレイダーみたいな）シーンになってからは一気に盛り上がった。
ブラックアダム（ドウェイン・ジョンソン）の登場シーンは、『ターミネーター』でシュワちゃんが現れるシーンを彷彿（ロック様は裸じゃないけど）とさせ、個人的にウケた。（笑）
最初はJSA（ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ）というスーパーヒーローチームが、ブラックアダムの復活は人類の脅威だとして敵対する。しかし、イシュマエル（マーワン・ケンザリ）が5000年前のアクトン王の末裔で、“サバックの王冠”を手に入れて再び玉座に座ろうとしていたのだ。
という訳で、此処からはJSAとブラックアダムはチームを組んでイシュマエルと闘うことになる。
戦闘シーンの映像は綺麗で迫力もあり、目にも止まらぬ速さで移動するのもカッコいい。ただ、ブラックアダムが空中に浮遊しているようにしか見えないシーンが多く、ハーネスで吊られていることが想像出来て、オモシロイけど何だかな…という感じ。ロック様は、そんじょそこらの51歳とは違って、逞しい体と運動能力があるので、生身で戦うシーンがもっとあってもよかったのに…と思う。
また、ピアース・ブロスナンがJSAの最古参のメンバーとして登場。医者であり、魔術を学んだという彼は未来を見る力や分身の術も使い、何よりも素敵なオジサマだった。
他にホークマンという大きな翼のついたスーツを着て飛び回るリーダーや、自身の身体を巨大化させるアトム・スマッシャー、風を自由自在に操るサイクロンもJSAチームのメンバーだ。

ブラックアダムは「破壊神」なのか「ヒーロー」なのか？5000年も封印されていたことを考えると複雑なものがあるが、ブラックアダム本人も「ヒーローは他にいる。ここには守護神が必要だ」と言っていた。
最後にアマンダ（ヴィオラ・デイヴィス）とブラックアダムとの会話が意味深。この会話の後、直ぐにエンドクレジットとなるが、この時の映像が本編よりも凝っていて目が釘付けになるくらい素晴らしいと思った。
そして、胸に「S」のマークをつけた人物が現れる。えーっ、これって一体…？

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なんといっても主人公のロック様が魅力的。
しかし、それに反して悪役？に魅力が無い。
他のヒーローたちも、そんなに強くなさそうでガッカリ。
（魔術師ドクター・フェイト、空の王者ホークマン、嵐を操るサイクロン、
　巨大化する能力を持つアトム・スマッシャーで、彼らも映画では初登場）
知らないヒーローばかりで、これは同じDCでも「ジャスティスリーグ」とは違う話かと思いきや、
最後に馴染みのあのスーパーヒーローが登場。
という事は同じ世界の話！？
新たな「ジャスティスリーグ」？
さらには、「シャザム」といったキーワードが飛び出す等、期待は膨らむ。
ジャスティスリーグのブラックアダムを絡ませた映画が観たいです。
続編ではやってくれるかな？

マイナスをふたつ。
ドウェイン・ジョンソンだから重厚感のあるパワフルなアクション期待してたのに、
空を速く飛ぶため、重厚感があまり無い。
もう少しスピードを落としてこれぞ「パワー！」という風な見せ場が欲しかった。

もうひとつは「アンチ・ヒーロー」というから悪役が主人公かと思ったが違いました。
ちょっと悪役風ではあるが、苦悩するヒーローって感じかな？

８５点

そこそこには面白かったのですが
JSAはジャスティスリーグの2番手隊という感じなのでしょうか？
出てくるキャラがマーベルキャラとまる被りで
おまけに能力まで同じような感じなのがちょっとねぇ、という感じでした。
どちらがパクったのかは不明ですが
どうしても後発になるＤＣのパクリと思われても致し方ないですな〜(;^_^A

とはいえ、まあまあ楽しめました。
ブラックアダムはアンチヒーローということで
ぶっ壊すことには躊躇しません。
『シャザム！』と唱えると神々の力が宿り無敵になります。
5000年の時を経て復活したテス・アダムは
スーパーヒーローチーム『ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ（JSA)』の
ヒーローたちと力を合わせて悪魔の力を操ろうとする悪者と対峙することに！
その肝心の悪者がショボくて、インパクトが薄い。
ロック様はほとんどＣＧ処理につき、アクションらしいアクションは少なめ。
そこも残念な感じ。

最後にあの人が出てきて
今後の展開に乞うご期待！ということでしょうか？！

１ヶ月くらい前に観た。
レビュー書こうと思ったらまだレンタル開始されてなくて書けなかった。
で、今、書こうと思ったんだけど、内容をほとんど思い出せない。
そこそこ面白かったとは思う。
たしか、CGアクションも派手だった。
ドウェインもカッコよかった。
けど、もう１回観る気もしない。
監督は「ジャングル・クルーズ」の監督だそう。