聖なる復讐者

パク・ジニョンが一人二役で双子を演じていたことを後で知った！
似た顔の別の俳優さんなのだとばかり思っていた。
演じ分けが凄い。完璧。

クリスマスイブに知的障害のある双子の弟ウォルが
殴られた挙句、貯水槽に投げ捨てられ殺された。
その時電話越しに弟の状況を悟った兄イルは
弟への復讐のため、少年刑務所にわざと入る。
少年刑務所というところは
更生の場であるはずが
罪を逃れるための場所でもあるらしい。
みるからにワルの坩堝。目つきが鋭い。。。てか、みんな演技が凄い！
本物のワルにしか見えない。
暴力の応酬。
憎しみの連鎖。
教官のエゴと横暴。
憎悪は殺意へと代わり、刑務所は修羅場と化す。

いやはや、バイオレンスが凄くて見ていて疲れた。
そんな中、弟ウォルの存在が純粋で健気で涙をさそう。
兄はワルになったが、それは弟のために必死に生きる手段だったのだろう。
弟は兄が大好きで、一緒にクリスマスイブを過ごしたいと思っていただけなのに。。

「愛の不時着」で耳野郎マンボクを演じたキム・ヨンミンが
本作でもキーとなる役を演じていた。

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主演はGOT7のパク・ジニョン。一人二役で双子の兄弟、イルとウォルを演じ分ける。とくに知的障害のあるウォルの演技がうまかった。オアシス（2002）のムン・ソリによる一人二役を思い出した。
クリスマスの朝、コンビニで働いていた弟のウォルの遺体が貯水槽の中で発見される。不良グループにいたぶられた挙句、殺されたらしい。不良グループは捜査の目から逃れるためか警察署の前で騒ぎをおこしてわざと少年院に送られる。グループのリーダーは有力者の息子なので殺人事件は揉み消され、6か月後には出てくる見込み。兄のイルは自分もわざと少年院に入り、弟の復讐を試みる、というストーリー。
少年院の中で幅をきかせているのは暴力。少年たちの序列を決めているのは暴力。教官は少年たちを暴力で支配する。復讐ももちろん暴力。暴力。暴力。そこは良い。ところが少年院の教官たちが実はゲイであったという設定が作品のオチというか脚本のポイントになっているところに疑問符がついた。こんな形で利用されてはゲイの方も面白くないのではなかろうか。

冒頭七分で復讐の確信犯ぶりが全景化してしまう 先は長いのにな
双子設定の意味や 回想の処理がポイントとなるのかしらね

さてところで現実世界は仰天の展開で さすがにディープステイトを
陰謀論で片つけるの人も少なくなったのではね 副島隆彦パイセン
などは 今や絶好調でLGBTなどを あいつらオカマですよと くさす
わけですがw 今作では知的障害者の不幸設定を一方に置いて
変態二人が裏の真相に絡むわけです LGBT風塩味を入れてるのが
如何にもな現代映画なのです

そんなこんなな脚本の映画なので二転三転して面白い 流石は韓流
です 後半40分を残して説明過多になりますが 黒沢清的なボッコん
残酷は驚きです あと少年院とゆう閉鎖舞台空間は魅力的なのに
それを意識的に美術意匠で頑張らずに無頓着なのは 何とも残念で
星半分落とします

そもそも何故少年院まで入って復讐するのかよく分かりませんでした。
まあでも演出が良いから飽きることなく楽しめました。