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『怪物』 / 安藤サクラ

『怪物』 /是枝裕和

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映画賞受賞作品

新作

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解説・ストーリー

 「そして父になる」「万引き家族」の是枝裕和監督が、「花束みたいな恋をした」「カルテット」の人気脚本家・坂元裕二とタッグを組んで贈るヒューマン・ミステリー。愛する我が子の異変に気づきある疑念を抱いた母親が、やがて学校側と対立していくさまを、母親や教師、子どもたちなどそれぞれの視点からミステリアスに描き出していく。出演は安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子、黒川想矢、柊木陽太。大きな湖のある静かな郊外の町。シングルマザーの麦野早織は、小学生の息子・湊の不可解な言動から担任教師の保利に疑念を抱き、小学校へ事情を聞きに行く。しかし校長や教師たちの対応に納得できず、次第にいら立ちを募らせていく早織だったが…。

作品情報

製作年:

2023年

製作国:

日本

原題:

MONSTER

受賞記録:

2023年 カンヌ国際映画祭 脚本賞

キャスト・スタッフ

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  • A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
  • B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
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「『怪物』」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

 「そして父になる」「万引き家族」の是枝裕和監督が、「花束みたいな恋をした」「カルテット」の人気脚本家・坂元裕二とタッグを組んで贈るヒューマン・ミステリー。愛する我が子の異変に気づきある疑念を抱いた母親が、やがて学校側と対立していくさまを、母親や教師、子どもたちなどそれぞれの視点からミステリアスに描き出していく。出演は安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子、黒川想矢、柊木陽太。大きな湖のある静かな郊外の町。シングルマザーの麦野早織は、小学生の息子・湊の不可解な言動から担任教師の保利に疑念を抱き、小学校へ事情を聞きに行く。しかし校長や教師たちの対応に納得できず、次第にいら立ちを募らせていく早織だったが…。

「『怪物』」 の作品情報

作品情報

製作年:

2023年

製作国:

日本

原題:

MONSTER

受賞記録:

2023年 カンヌ国際映画祭 脚本賞

「『怪物』」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

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5,400
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アニメ

9,200
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R-18

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CD

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※2022年2月 現在のタイトル数

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1〜 5件 / 全22件

それぞれの見ている『怪物』 ネタバレ

投稿日:2024/02/22 レビュアー:くまげらの森

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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シングルマザーの麦野早織(安藤サクラ)はある日、息子の湊(黒川想矢)の様子がおかしいので訊いてみると、
担任の保利先生(瑛太)から暴力・暴言を受けたことを聞き、学校へ抗議、校長や当事者である保利から事情を聴くが、
そこで早織は納得できない対応を受ける。まるでロボットのような定型文での「お詫び」。何も解決しなかった。

映画は大まかに保護者である麦野早織の視点、担任の教師である保利先生中心の視点、そして当事者である麦野湊を
中心とした視点、この異なる3つの視点、時間軸で構成されている。いわゆる「羅生門アプローチ」である。

彼らの街で起こったビル火災を起点に台風の日のある出来事までの出来事を三往復するが、単調になることはなく、
むしろ一瞬も目を離せない。
数分の出来事が次はそれがひっくり返され、己の無知早とちりを嘆き、簡単に決めつけたのを恥じる事になった。

もし、保利先生の章が先にあったら、早織の抗議はモンスターペアレントに感じたに違いない。
観客である私を含め「怪物」はどこにでもいる、という事かもしれない。
おそらく特定の誰かのことではなく、「人間社会」や「現代」そのもののことを指しているのではないかとも思う。

では、怪物が「理解してくれない者」「先入観や偏見で決めつける人間や社会」だとして、
映画は何を訴えるか。

依然として存在する『体罰』『いじめ』『親の虐待』
育てるはずの大人の暴力で傷つき、命を失う子がいる。
人々は自分の信じたい情報だけ信じ、都合の悪い情報は排除する。

本作が示しているのは、最初は怪物と思われた人物も、視点が変われば理解できるものを抱えている、
つまりわかりあえる可能性がある。
誰からも理解されない人がいたとしても、その人が人に言えない「親の暴力」などを抱えているせいかもしれない。
保利先生は早織と一緒になって、ふたり(湊と依里)が秘密にしていた廃電車のある場所までたどり着くことが出来た。
初めの誤解は大きなものであっても。

そしてラストであるが、廃電車の中で遊んでいた二人は、がけ崩れにあい行方不明になる。
映画は暗い地下や沼をさまよい、前方に光差す階段を見つけた希望に満ちた二人を描くが、
果たして階段の先は親たちが待つ今生なのだろうか。それとも、・・・
天国へ続く階段を自由を得た喜びで登るのだろうか。
前者であってほしい。天国へゆくのは早すぎる・・・。

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今まで見た是枝作品の中で一番好きかも

投稿日:2024/01/02 レビュアー:飛べない魔女

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得体の知れない不気味さ ネタバレ

投稿日:2024/03/11 レビュアー:kazupon

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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監督:是枝裕和(2023年・日本・126分)
脚本:阪本裕二  音楽:坂本龍一
原題:MONSTER

一気に観ました。「飛べない魔女」さんがレビューのタイトルに
>今まで見た是枝作品の中で一番好きかも
と書かれていますが、私も同じです。描かれていることが実際にありそうなことに思われたからです。
観終わってから分かることですが、一つの出来事を三つの視点から描いています。途中で最初に観たシーンに戻るので、一瞬戸惑いますが、この時が最初の視点の転換でした。
最初の視点は麦野早織(安藤サクラ)のもので、彼女は小学校5年生の息子・湊(黒川想矢)の様子がおかしいと感じます。片方だけのスニーカー、水筒から出て来た泥、床に散らかった湊の髪の毛。亡くなった父のことを「もう生まれ変わったかな…」と言ったり、「僕の脳は豚の脳なんだ」と言ったり。
イジメを心配した早織は、学校へ真相を確かめに行きます。
校長の伏見真木子を演じるのが田中裕子なので、私は期待してしまいました。生徒に寄り添い、親の不安を受け止め、きっと見事に解決してくれるのではないかと。しかし、伏見校長は、早織の言い分をただ聞いてメモを取るだけです。同席した教頭(角田晃広)、学年主任(黒田大輔)、湊が2年時の担任・神崎(森岡龍)も紋切型の説明と謝罪を繰り返すだけで、血の通った対応ではありません。早織の引きつった表情と「あなたたちは人間ですか?」という言葉に感情移入してしまいました。
納得のいかない早織は、それからも数回学校を訪れますが、担任の保利(永山瑛太)が現れてさえ何一つ進展はありません。保利先生の謝罪には心がこもっていない上、見ていて腹立たしくなってきます。

二つ目の視点は、担任の保利先生のもの。
赴任早々であることが分り、生徒たちへの声掛けや対応を見ていると、前のシーンで見た保利先生と同一人物なのだろうかと不思議に感じるほどの好感度でした。ひょっとして、まだ猫を被って本性を隠しているのか?とも思いました。第二の視点では、恋人の広奈(高畑充希)も登場して、彼の悪趣味(本の誤字・誤植を見つけては出版社にクレームを入れるなど)が分るので、益々彼の本性に疑いを持ってしまいました。
それにしても、視点が変わるだけで、同じ事象の見え方がこうもちがってしまうのかと驚きました。そして、だんだん保利先生が気の毒になり、彼も得体の知れない恐怖に襲われただろうと想像しました。

三つめは湊の視点です。
これが真相編と言っていいのでしょうか。湊とその友達の星川依里(柊木陽太)に起きていたことが分ります。
「おまえの脳は豚の脳だ」と言った人物と、言われたのが本当は誰だったのかが分かります。(ただ、そう言った人物の真意を私は未だに理解できていません。)
一目瞭然なのは、星川依里がクラス内でイジメの対象になっていて、湊はそんな依里を助けたいと思っていることです。しかし、表立って味方をすると自分も対象にされてしまうので、クラスメートの前では知らんぷりを決めています。依里にも「学校では話しかけないで」と釘を刺してあります。
湊と依里が遊ぶのは鉄道跡地に置き去りになっている廃車両の中でした。その秘密基地へ行くには草むらや水路を通って行きます。
死後の生まれ変わりや埋葬、宇宙のビッグクランチのことなど依里は物知りで、湊は影響を受けています。廃車両の中での二人の遊び「怪物だーれだ?」は、とても意味深に感じました。それぞれ選んだカードを頭上に掲げ(自身のカードは見えないので)相手の特徴のヒントを言い合って、自分のカードが何かを当てるのです。これって、自分で自分のことは分らない。相手が見たように自分を理解するということでしょうか。
劇中、三者三様の視点があるように、この映画にも観客の数だけ視点があると思い、観終わった後、誰かと答え合わせがしたくなりました。幾通りもの解釈が出来そうです。
(コメント欄につづく)

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退屈

投稿日:2024/02/27 レビュアー:げろんぱ

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「藪の中」ではなかった ネタバレ

投稿日:2024/04/06 レビュアー:icy

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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芥川龍之介の「藪の中」は背筋が凍るような恐ろしさを感じる物語だが、幻想的で美しいくせに現実世界の複雑さと醜さを強烈に表現している傑作だと思う。で、三者三様の見方で物語を構成するというこの作品、大好きな「藪の中」スタイルなのだと勘違いして視聴開始。いつものよく調べずに失敗のパターンである。だがしかし。この作品はカンヌで脚本賞をもらったらしいのだが、それも納得の素晴らしいストーリーだった。子約2人を含めた5、6人の主要人物もキャラが生きているし、役者の演技も説得力があってよかった。
二人目である先生の視点で物語が進む頃から「藪の中」ではないらしいことは察せられたのだが、まさかこのような展開だとは思わなかった。親を含めた周囲の偏見の中で、純粋な子供の心は窒息寸前。要領のよさとポリティカルコレクトネスが何より大事な社会というのはバカにとっては生きやすいかもしれないが、純粋な子供が純粋な愛情に目覚めた時には地獄でしかない。「怪物だーれだ」と問われれば、その答えは自ずから明らかであろう。ラストシーンの美しさと悲しさを表現する言葉が私には見つからなかった。

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1〜 5件 / 全22件

ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:22件

それぞれの見ている『怪物』

投稿日

2024/02/22

レビュアー

くまげらの森

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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シングルマザーの麦野早織(安藤サクラ)はある日、息子の湊(黒川想矢)の様子がおかしいので訊いてみると、
担任の保利先生(瑛太)から暴力・暴言を受けたことを聞き、学校へ抗議、校長や当事者である保利から事情を聴くが、
そこで早織は納得できない対応を受ける。まるでロボットのような定型文での「お詫び」。何も解決しなかった。

映画は大まかに保護者である麦野早織の視点、担任の教師である保利先生中心の視点、そして当事者である麦野湊を
中心とした視点、この異なる3つの視点、時間軸で構成されている。いわゆる「羅生門アプローチ」である。

彼らの街で起こったビル火災を起点に台風の日のある出来事までの出来事を三往復するが、単調になることはなく、
むしろ一瞬も目を離せない。
数分の出来事が次はそれがひっくり返され、己の無知早とちりを嘆き、簡単に決めつけたのを恥じる事になった。

もし、保利先生の章が先にあったら、早織の抗議はモンスターペアレントに感じたに違いない。
観客である私を含め「怪物」はどこにでもいる、という事かもしれない。
おそらく特定の誰かのことではなく、「人間社会」や「現代」そのもののことを指しているのではないかとも思う。

では、怪物が「理解してくれない者」「先入観や偏見で決めつける人間や社会」だとして、
映画は何を訴えるか。

依然として存在する『体罰』『いじめ』『親の虐待』
育てるはずの大人の暴力で傷つき、命を失う子がいる。
人々は自分の信じたい情報だけ信じ、都合の悪い情報は排除する。

本作が示しているのは、最初は怪物と思われた人物も、視点が変われば理解できるものを抱えている、
つまりわかりあえる可能性がある。
誰からも理解されない人がいたとしても、その人が人に言えない「親の暴力」などを抱えているせいかもしれない。
保利先生は早織と一緒になって、ふたり(湊と依里)が秘密にしていた廃電車のある場所までたどり着くことが出来た。
初めの誤解は大きなものであっても。

そしてラストであるが、廃電車の中で遊んでいた二人は、がけ崩れにあい行方不明になる。
映画は暗い地下や沼をさまよい、前方に光差す階段を見つけた希望に満ちた二人を描くが、
果たして階段の先は親たちが待つ今生なのだろうか。それとも、・・・
天国へ続く階段を自由を得た喜びで登るのだろうか。
前者であってほしい。天国へゆくのは早すぎる・・・。

今まで見た是枝作品の中で一番好きかも

投稿日

2024/01/02

レビュアー

飛べない魔女

得体の知れない不気味さ

投稿日

2024/03/11

レビュアー

kazupon

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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監督:是枝裕和(2023年・日本・126分)
脚本:阪本裕二  音楽:坂本龍一
原題:MONSTER

一気に観ました。「飛べない魔女」さんがレビューのタイトルに
>今まで見た是枝作品の中で一番好きかも
と書かれていますが、私も同じです。描かれていることが実際にありそうなことに思われたからです。
観終わってから分かることですが、一つの出来事を三つの視点から描いています。途中で最初に観たシーンに戻るので、一瞬戸惑いますが、この時が最初の視点の転換でした。
最初の視点は麦野早織(安藤サクラ)のもので、彼女は小学校5年生の息子・湊(黒川想矢)の様子がおかしいと感じます。片方だけのスニーカー、水筒から出て来た泥、床に散らかった湊の髪の毛。亡くなった父のことを「もう生まれ変わったかな…」と言ったり、「僕の脳は豚の脳なんだ」と言ったり。
イジメを心配した早織は、学校へ真相を確かめに行きます。
校長の伏見真木子を演じるのが田中裕子なので、私は期待してしまいました。生徒に寄り添い、親の不安を受け止め、きっと見事に解決してくれるのではないかと。しかし、伏見校長は、早織の言い分をただ聞いてメモを取るだけです。同席した教頭(角田晃広)、学年主任(黒田大輔)、湊が2年時の担任・神崎(森岡龍)も紋切型の説明と謝罪を繰り返すだけで、血の通った対応ではありません。早織の引きつった表情と「あなたたちは人間ですか?」という言葉に感情移入してしまいました。
納得のいかない早織は、それからも数回学校を訪れますが、担任の保利(永山瑛太)が現れてさえ何一つ進展はありません。保利先生の謝罪には心がこもっていない上、見ていて腹立たしくなってきます。

二つ目の視点は、担任の保利先生のもの。
赴任早々であることが分り、生徒たちへの声掛けや対応を見ていると、前のシーンで見た保利先生と同一人物なのだろうかと不思議に感じるほどの好感度でした。ひょっとして、まだ猫を被って本性を隠しているのか?とも思いました。第二の視点では、恋人の広奈(高畑充希)も登場して、彼の悪趣味(本の誤字・誤植を見つけては出版社にクレームを入れるなど)が分るので、益々彼の本性に疑いを持ってしまいました。
それにしても、視点が変わるだけで、同じ事象の見え方がこうもちがってしまうのかと驚きました。そして、だんだん保利先生が気の毒になり、彼も得体の知れない恐怖に襲われただろうと想像しました。

三つめは湊の視点です。
これが真相編と言っていいのでしょうか。湊とその友達の星川依里(柊木陽太)に起きていたことが分ります。
「おまえの脳は豚の脳だ」と言った人物と、言われたのが本当は誰だったのかが分かります。(ただ、そう言った人物の真意を私は未だに理解できていません。)
一目瞭然なのは、星川依里がクラス内でイジメの対象になっていて、湊はそんな依里を助けたいと思っていることです。しかし、表立って味方をすると自分も対象にされてしまうので、クラスメートの前では知らんぷりを決めています。依里にも「学校では話しかけないで」と釘を刺してあります。
湊と依里が遊ぶのは鉄道跡地に置き去りになっている廃車両の中でした。その秘密基地へ行くには草むらや水路を通って行きます。
死後の生まれ変わりや埋葬、宇宙のビッグクランチのことなど依里は物知りで、湊は影響を受けています。廃車両の中での二人の遊び「怪物だーれだ?」は、とても意味深に感じました。それぞれ選んだカードを頭上に掲げ(自身のカードは見えないので)相手の特徴のヒントを言い合って、自分のカードが何かを当てるのです。これって、自分で自分のことは分らない。相手が見たように自分を理解するということでしょうか。
劇中、三者三様の視点があるように、この映画にも観客の数だけ視点があると思い、観終わった後、誰かと答え合わせがしたくなりました。幾通りもの解釈が出来そうです。
(コメント欄につづく)

退屈

投稿日

2024/02/27

レビュアー

げろんぱ

「藪の中」ではなかった

投稿日

2024/04/06

レビュアー

icy

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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芥川龍之介の「藪の中」は背筋が凍るような恐ろしさを感じる物語だが、幻想的で美しいくせに現実世界の複雑さと醜さを強烈に表現している傑作だと思う。で、三者三様の見方で物語を構成するというこの作品、大好きな「藪の中」スタイルなのだと勘違いして視聴開始。いつものよく調べずに失敗のパターンである。だがしかし。この作品はカンヌで脚本賞をもらったらしいのだが、それも納得の素晴らしいストーリーだった。子約2人を含めた5、6人の主要人物もキャラが生きているし、役者の演技も説得力があってよかった。
二人目である先生の視点で物語が進む頃から「藪の中」ではないらしいことは察せられたのだが、まさかこのような展開だとは思わなかった。親を含めた周囲の偏見の中で、純粋な子供の心は窒息寸前。要領のよさとポリティカルコレクトネスが何より大事な社会というのはバカにとっては生きやすいかもしれないが、純粋な子供が純粋な愛情に目覚めた時には地獄でしかない。「怪物だーれだ」と問われれば、その答えは自ずから明らかであろう。ラストシーンの美しさと悲しさを表現する言葉が私には見つからなかった。

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