ＰＩＧＧＹ　ピギー

（2023年製作・スペイン）カルロタ・ペレダ監督。監督はじめスタッフのほとんどが女性だそうです。
スペインの田舎町。ティーンエイジャーのサラはクラスメイトから執拗なイジメにあっていた。
家が精肉店という事もあって「ベーコン！」「ブタクジラ！」「3びきの子豚」など言いたい放題だ。
素晴らしい贅肉をつけている自覚のあるサラ（ラウラ・ガラン）、その腰回りの肉付きの充実具合はかなりのもの。
体型に強烈なコンプレックスを持っているサラは、メンタルグサグサで外出もしないが、ある日、あまりの暑さにひとりで地元のプールへと出かけた。
が、やはりクラスメイトたちの強烈なイジメにあい、あわや死にそうになる。
「お願い、やめて」と頼んでもムダ。
その様子をジッと見ていた怪しげな男・・。
水に沈められそうになり、着替えのバッグも靴も隠されて、ビキニ姿のまま家へ向かうサラ。

その時・・一台のバンが追い越して行ったが、なんと荷台にはいじめっ子たちが押し込められ、口元は『助けてサラ・・！』と叫んでいた。
車が止まると、さっきの怪しい男が運転席から顔を出し、優しい眼差しでバスタオルをそっと置いて、また立ち去った。
どういう事？彼はスーパーマンか？金八先生か？
怪しい男はサラに同情して、ぽよんぽよんの豊満な肉体に惚れちまったのか？
（あ、私は別に体型をバカにしてませんよ。なぜなら私もどちらかというとサラ側だからです。）
ゆえにいじめっ子たちなんか死んじまえ、地獄へいけ！という気持ちは良〜くわかります。

えー、なんか血みどろのホラーみたいなジャケットですけど。
確かにうげ。となるシーンもないわけでないけど、流血量はそれほどでないです。
ぜひ観てください。

ポイントとしてはですね、サラと名もなき怪しげな男（誘拐犯ね）の「恋愛もどき」はまず成就はしないにしても。
（サラをかばい、優しくしてお姫様ダッコまでする男は、恋してるとしか説明できないじゃないですか）
（サラも初めて優しくされ、サツに教えたら捕まるので何も喋らない一途さ）
が、しかし、男の工場で誘拐されたクラスメートを見たサラは、救助するかどうか悩むわけです。
（まー、人として助けるのは当然としても、あれほどブタ扱いしてイジメた張本人たちですからね。）
助けてくれ〜と叫ぶ方も（サラは助けてくれないかも）とか考えちゃってるんですねー。
そのヘンを楽しむ作品となりますかね。面白かったです。

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独特の色褪せ感というか古ぼけた感。
これは故意なのか分からないけど、製作は2018年かー。

ヒロインは体当たり演技だよね。なかなか味かあってよかった。
まあでも終始定まらないなー、支離滅裂。
虐められた悲哀感は序盤で感じられたけど。ほんとこういうクソ共いるよなー。1人じゃ言えねーくせに群れると強気になって言いたい放題やりたい放題。
日本にもうじゃうじゃ湧いてる。何で人の容姿がそんなに面白いんだろ。不快なら関わらなければいいだけ。
まあ所詮、タゲを決める事である種の自己防衛というか存在意義？承認欲求を得てるんだろなー。

んで、肝心のリベンジホラーはかなり薄い。彼女がガンガンやるのかと思ったらヤツかよw
しかもクライマックスで彼女のタゲは…w
結局彼女はなんなの？頭に血が上ったら見境つかなくなるの？自己抑制が出来なくなるの？あのシーンの真意がわからん。
3人を救いたかったならあの感情はおかしいし、その逆も辻褄が合わない。

結局ヤツが1番悲惨な気がw
まあ良い悪いは別として彼女はヤツといた方が幸せだったんじゃないの？と思ってしまう。

あの細マッチョの男も結局何がしたかったんだ？急に味方みたいになったけど卑怯だよなーw

母親もいいのか毒親なのかよくわからない。


色々曖昧で中途半端なイメージ。
全体を通じてだらだらした作りだったし。
リベンジホラーと呼ぶのは微妙。




おすすめ度 40％

最後まで飽きずに観ることはできました。