『ランシド』の前に似たバンドはなく、登場後にも追随するバンドは知る限り今のところない模様です。もちろん影響を受けたり、与えたりということはあります。また、正確に言うと『ランシド』以前に『オペレーション・アイビー』というバンドがありますが、これは『ザ・ブルーハーツ』と『ハイロウズ』と同じ関係なので、『ランシド』の前に『ランシド』なしと言ってよいでしょう。このことはとても重要なことです。パンクというジャンルにはかなり類似バンド、類似曲が多く存在しています。聴き分けるのが難しく、ｉＰｏｄなどでシャッフル再生でもしようものなら曲からバンド名を当てるのはかなりの熟練者でないと出来ないでしょう（パンク歴２０数年ですが、単に私の耳がイカレているだけかもしれません）。そんな中、『ランシド』はイントロがかかった瞬間から『ランシド』以外の何者でなく『ランシド』なのです。めずらしいバンドです。もしかしたらパンクではなくランシドという新しいジャンルを作ったほうがいいかもしれません。それほどまでに強烈な個性を発揮しています。とはいえ、聴きづらいかというとそうでもなく、ノリのいいロックンロールです。強烈なビートが特徴で特にベースが印象的です。

そんな訳で、パンク・ファンで聴いたことのない方はいらっしゃらないでしょうが、パンク・ロックを聴き始めで未聴の方は早めに手を出しておいた方がよろしいかと思います。

このアルバムはデビュー作です。ロフト出身です。ボーカルはクラッシュのジョーに影響されまくりシティーです。この２１世紀にパワーアップして蘇ったみたいです。全て想像です。あ、でもメタリカみたいに突然「メタリカ」リリースするバンドいるからなあ・・・。22年この手の音を聴いてなかった私にはひたすら懐かしい。でも「この曲はどうだ」とか語る類のものでは無いですね。で、一曲目「Adina」。パンクバンドの１st一発目はかくあるべき。もうそれまでの溜まりに溜まった若者のエナジーが爆発しちゃってます。しかも早口で。ライブでは必ずオープニングナンバー(想像)。２「Hyena」３「Detroit」４「RatsInTheHaliway」１分５５秒で「だってこれこけしツーぶりやらこけしやら」言うてます。５「AnotherNight」６「Animosity」７「OuttaMyMind」８「Whirlwind」９「Rejected」初期ラフィンを想起させるね。１０「Injury」１１「TheBottle」１２「Trenches」１３「HolidaySunrise」ギターソロ笑える。メタル系の速弾き始まったと思ったらピタリと止まる。また始まったと思ったらまた止まる。ギャグだと思う。１４「UnwrittenRules」２１秒「中村ファッキン台場だ」１５「UnionBlood」１６「GetOutOfMyWay」やるまん上〜５４秒「やりたい事しちゃいな万来」
しかしこのベースいいな〜耳に残るわ。特に３、１１、１３。ギターより目立つなんてあんまりないぞ。初期のメイデン以来か？
今調べたらヒカルと親しい事が判明した。私、バウンティーハンターの隣住んでました。出身地も同じ。ランシド最高!