GARY MOOREが在籍した、アイルランドの３ピースバンド。まさか、この盤がレンタルできるとは、TSUTAYA DISCASお見それ致しました〜。
デビューとなる69年当時のGARY MOOREは17歳だった訳ですが、存在感タップリです。

某サイトで、ベテランのレコード・ディーラーと思しき方が
彼らの代表作「34時間」を激賞しておられたのを拝見し
こちらで検索したところ、
前作に当たる本作は借りられるとあり、
このアイリッシュ・グループ、早速聴いてみました。

ゲイリー・ムーアがデビューしたグループとしてばかり
取り上げられがちですが、それだけで終わらない
アクの強さもなかなかなもの。
スリー・ピースの強みを生かしたキメの多いアレンジと、
絶えずジグザグ走行しているような
突っかかったり、つんのめったりするアンサンブルが印象的。
流麗さを欠いたクリームというか、
クリームとビーフハートの出会いのような趣もあります。
ゲイリー・ムーアのギターも、後の華麗な速弾きというより
サイケデリックでフリーキーなニュアンスが強い。

他にもこの感じ、何かを連想させるなと思い返したら、
アルゼンチンのスピネッタ関連作、
特にインヴィジブルの1stやPescado Rabioso「アルトー」の
曖昧模糊としたアンサンブルとギター・サウンドに
通じるものがあるような気がします(あくまで個人的感覚ですが)。

ラストの空間性を生かした
長尺のサイケデリック・チューンも素晴らしい。
こりゃやっぱり「34時間」も聴かなきゃだな。