いきなり、リー・ドーシーのエヴリシング・アイ・ドゥ・ゴナ・ビー・ファンキーから始まるこのアルバムは、ロベン・フォードのルーツミュージックのカヴァーアルバム。
古くは、1900年代前半の曲なんかもありますが、オシャレに今風のブルースの解釈で演ってます。

メンバーの演奏力が高く、初顔合わせのメンバー5人とは思えませんね。
まるで何十年ものコンビが演奏しているかのごとくです。
拍子が変わるところのプレイも、息がピッタリです。

良いワインが年を取って熟成し、落ち着いた複雑な香りと味が出るように、ロベン・フォードのギターも歌も素晴らしい。

ブルースに興味のない方は、興味のないアルバムでしょうが、ブルース好きなら必聴。
それから、ギターでもっと良い音を出したいなぁ・・・とか、アドリブがマンネリ化しているんだけど・・・とか、ギター弾きには天の啓示のようなロベン・フォードのプレイ。

余談ですがこのアルバムで、往年の売れっ子、ハービー・メイスン（御年68歳）のドラムを久々に聞きました。

本サイトに掲載された紹介文、お見事でございます。さすがはプロのライターさんですね。
ジャズ・フュージョン系のギタリストの中ではロベン・フォードはかなり好きな方です。ジャズ・フュージョンを演っていても、フレーズのそこかしこ、キメの組み立てとかに黒人音楽好きが出ているからです。
なによりも好感が持てるのはブルース・カヴァーを演っても黒人的な発声を無理に真似たり、フィガリングも黒人がよく使う、モタリ寸前の目一杯のタメとかも真似たりしない。全く、ロベン・フォード流。
コアなブルース・ファンからは「こんなのブルースでも何でもねぇよ」と言われちゃうでしょうねぇ。
黒人のようにはできなくても、自分流でもいいじゃない。人間だもの。＼(^o^)／
気負いのないロベン・フォードが好きですね。