パッチギ！

　イムジン河、昔（時効だからエエかな…）小学校の担任の女先生が道徳の時間だったかに教室で「お話よりもエエ曲聞かせてあげるわ」と、伝説のレコードをかけて聞かせてくれた。彼女は「このレコード貴重なんやで、この詩が問題あるのかな？発売や放送が禁止とかなって、もうこの曲聴かれへんのよ」とか言っていた。もちろん普段はやかましいガキどももしーんとおとなしく聴きましたよ。

　近年、この歌が再び注目されるようになってから、「徹子の部屋」に出演した「はしだのりひこ」さんが、歌詞の内容とか政治的配慮以前の問題として、歌「イムジン河」を知った時にフォーク・クルセイダーズは「作者不詳の朝鮮民謡、いわば詠み人知らずの歌」と誤解して日本語詩をつけてレコード化したんだけど、直後に原詞は大変高名な朴世永のもので、作曲も高宗漢という著作権者が居ることを知って、自主的に発売・放送停止にした…とか語っておられました。

　今じゃその歌どころか、フォークルの姿もいっしょに他曲とあわせて　YouTube（いつまで観られるかわかりませんが）
http://www.youtube.com/watch?v=M6I7byV5Zu8
とかで鑑賞できるのですから、ホント、便利な時代になったモンですね。

　小学校の教室で初めて「イムジン河」を聴いたときから三十数年が過ぎ、今ではその先生も県議会でがんばっておられますが、当時ビートルズに出会う前の子供の心をわしづかみにしたメロディーと詩を持つ曲をメイン曲にして、その他懐かしいフォークソングも聴かせる映画が出来たと聴いて、映画館へも出かけました。今回再びＤＶＤで鑑賞し、ラストで目頭が熱くなった僕は単純な市井のおっちゃんでした。

　いつもどおりに「痛さ満開」の井筒ヴァイオレンスは健在ながら、この監督の作品の中ではストーリーが解り易い部類の映画だと思います。朝・日版ウエストサイド・物語？　いやいや観方によっては政治・人種問題・道徳から職業観、青春の苦悩まで盛り沢山で、いろいろな立場環境にある人が、それぞれ自分の好みのエッセンスを取り出して楽しめる佳い映画ではないでしょうか。僕は８０点の評価です。

　日本人俳優にしっかり朝鮮学校の生徒や家族を演じさせているのもポイント高いですし、相変わらずオイシイトコロを持ってくオダギリジョーは中国地方岡山県出身の人文風土の血液を見事に利用して「京都人」のある典型をうまく演じていると感じました。
　そして映画といえばヒロインの良さが大重要ですが、最近とみに芸能レポーターにあまり評判の良くない「生意気番町」こと沢尻エリカがイイ台本と役を貰って輝いてます。ドラマの「1リットルの涙」といい、彼女は女優として幸運な星の元にうまれてるようですね。　♪いいかぁ〜女優ぅは〜ぁ、生意気ぃ〜くらいがぁ〜　ちょうどいい〜♪　ってなもんで、まぁ綺麗・可愛いというのは本人ではなくて産んでくれた親の才能ですが、本人の努力次第で、持たざる女優なんか超えて行けるんですから、いくらでも生意気に頑張って貰いたいもんです。

この監督さんはまだ歴史問題を扱える力量はないと思います。どなたか、この映画を「学校の教材に」なんて提案してましたけど、考えただけでも恐ろしいことです。

歴史を考えるには十分な証拠のある事実、物証からじっくりと自分の頭で考える必要があります。でも、この映画には色んな意見の中の一部しか取り上げられていません。例えその意見が事実だとしても、それだけで真実は見えてきません（インタビューの一部をつぎはぎすると、正反対の意見だって作れるように）。

「考えさせられた」とか「知らなきゃいけないことがあると思った」とか感想に書かれている方が多いですが、この映画を見て本当に自ら進んで歴史を勉強する人はそんなにいないと思います（見た人にそれだけの動機を持たせる力がある作品には思えません）。この映画の中にある一部の事実が真実だと思ってしまう人も少なくないかもしれません。
わたしはこの作品で面白いと思ったところもたくさんあったのですが、そこだけは残念です。

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以前『ゲロッパ』では、関西弁のノリについていけなかった私でしたが、今回は、青春群像劇を、しっかと楽しませてもらえました。時代背景が、そのまんま私の青春時代と重なり、ま、そんな意味でも感無量でした。若手俳優の好演、原作、そして監督の熱意。そして、オダギリジョーの何とも言えぬ軽さがグーでした。仲間の葬式のシーン、後半の乱闘シーン、そしてイムジン河の曲に重なり、胸を打たれる展開で終了しました。井筒監督、おみごと！と言えますかな？以前、懐かしい、フォーク・クルセダーズのコンサートをテレビで見て、やっぱり、青春してたな〜〜と、思い出したおばさんでした。どうぞ、お楽しみを。

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20年前なら、この内容でいいのかなと思う。
インターネットが始まる前なら。

でも、このあまりにステレオタイプ的な
花畑平和主義と、前時代的自虐史観を、
今、見せられても、
あまりのセンスのなさに、うんざりする。

ネットへの反論がなければ、
今、この主張は、何の意味も持たないと思う。

井筒監督の映画評論は、
同じ意見のときと、違う意見のときがあるけど、
それはそれで納得できるが、
この映画の構成は、
あまりに、映画した見てないって感じで、
彼の守備範囲の狭さを露呈した格好だと思う。

沢尻エリカの映画を連続して見てるけど、
この映画は確かに光ってはいるね。

井筒作品は3本ほど観たが、
この監督って良しとされてるの？

あんだけTVで人の映画を
ワーワーいってるから
言ってるだけの力があるのかと
期待して今まで我慢してきたけど…
ぜんぜんおもろくない。
ぜんぜんワーワー言っていいレベルじゃない。

この映画の中の事は
既に日本人なら知っていることばかり。

朝鮮学校と日本の学校の生徒が
仲悪いのもなんとなく知ってるし、
葬式のシーンで朝鮮人が言っている事なんて
あんな若い日本人に言ってなんになるのよ！？

もうそういうのいいから！
って朝鮮人の反日的なの。

いつまで言ってるんですか？

ってニュースで毎回思う事を
この映画で再確認してもねぇ。。。。

なにがやりたかったんだ？井筒よ。

頭にトラックのポールがてんできて当たるシーンなんて
ギャグだと思って笑っちゃったから。

朝鮮人の子とこの頃つき合ってたんかい？

見所は日本人の役者たちが在日朝鮮人の役を熱演している。
どなたもハングル？が上手い。

エンドロール観て日本人の名前ばかりでびっくりした。

10点（100点中）