少女革命ウテナ

第36話：そして夜の扉が開く　…想いはやはりまやかしで、生まれた別の想いもまた
第37話：世界を革命する者　…加速する心と体、せめぎあう想い
第38話：世界の果て　…いちばん欲しいもの。一瞬であり永遠であるもの。
第39話：いつか一緒に輝いて

お子様から、大人まで楽しめるディープな作品。ただし後半はお子様にはアブナイかも。全８巻ありますが、だんだん謎が解けていく（でも不条理）面白さがあります。話が進んでいくうちに決闘シーンのＢＧＭが変化していくのもお楽しみです。何回みても新しい発見があります。１度通しでみて、もう一度見直すとさらに面白さ倍増です。

妙に耳に付く、挿入歌「絶対運命黙示録」の変な歌詞。
何て言ってるのかずっと気になっていたのですが、映像特典で歌詞が出ていて、長年のモヤモヤが解消しました！

「かしら、かしら？ご存知かしら？」
放送当時、小学校低学年の娘と楽しく見ていたはずなのに、後半の記憶が無いのです。
はて？？でもレビューを読んで思い当たりました！
段々、子供に見せられない展開になって行くからなんですね！
私もたぶん、これはヤバイと遠ざかったクチでしょう。
面白いのに、再放送されないのはその辺が……。

そろそろジックリ観賞する時期かな？
と借りました、ハマってます！親子で！（笑）

レビューがよかったんで見てみたんだけど…。
うーん、男の人（レビュー者）にはよくわからない世界かなあ。

まずは「ベルサイユのバラ」（男装の麗人）が好きなほうがよい。
自分は少女漫画は少し読んでたほうなので
世の中の平均的な男性に比べてそれなりに文脈はわかるんだけど、それでも冗長に感じる。
途中からストーリーのパターンがなんとなくわかる。
「ああ、このまま何話も同じことの繰り返しなんだろうなあ」って思ってしまう。

「２０代の若者の幻想を打ち砕く」みたいなレビューもあったから期待してたけど、そこら辺は（まだ？）ちょっとしか出てこない。
全シリーズを統合していいところだけをつなぎ合わせたものなら集中してみれるかもだけど、現状では見続けることが困難。

剣を使った対決が頻繁にあるのに流血しないし、
エッチシーンも暗示されるだけでシーン自体は描かれない。
恋敵への嫌がらせもあまり陰湿じゃないし。

実写バージョンとか毒々バージョンなら間が持つかなあ。
日本語が崩れてる変なテーマソングとか、意味不明なファンタジックな設定はちょっといいけどね。
場面展開とかシーンの配置とかは退屈させないようにいろいろ工夫してがんばってはいる。

ギミックの豊富さやアニメーション製作者の涙ぐましい努力にも関わらず、ストーリーの骨格が（平々凡々とした）学園モノなので、何の思い入れもない２０歳以上の男性が見て楽しいものではない。

想定視聴者層に該当しないと思われる人は素直にあきらめましょう。

一見ベルバラとエースを狙えを足したような、不思議少女マンガワールドに惑わされてはいけませんｗ
突飛なギャグにばかり目がいきがちですが（序盤は特に）、
話の中に潜んでいる数々の「毒」に気付いた時、脚本の凄さに圧倒されること間違い無し。

放映当時中学生だった私には、やったらめったらはだける男どもの胸元と、スポーツカー（後に暁生カーと呼ばれていたことを知る）と、悪女アンシーくらいしか印象になかったんですが、
数年経って見直してやっと、すんごく遠回しに「女って馬鹿だなぁ自立しろよー」と全編通して言われてることに気付きましたｗ
王子様/お姫様/永遠/奇跡/友達
20代独身の私なんかが一見すると、とってもうっとりできるテーマなんですが、見終わった後は
「王子様とお姫様に憧れていいのは十代までってことなのねーははは　orz」　と、夢見がちな女にとって必殺もんのパンチでした。
でもまあ、ガックリしつつも、確かにそれが現実で、自分の為で、自立することなんだよなあと色々気付かせてくれたのは
私にとって一生ものの宝になったと思ってます。

色々と書きましたが、とにかく男女問わず、面白いアニメを見たい方には真っ先にコレをお勧めしたいです。
議論や考察好きな方はもちろんとして、
むつかしい事考えなくても分かるようにちゃんと作られてますので、ちょっとでも興味のある方は一度ご覧になってみては。
アニメDVDにしては珍しく一枚に5話収録という太っ腹ですし、これで次回も見るか決められてはどうでしょうか。

特に４話 「光さす庭・プレリュード」・５話 「光さす庭・フィナーレ」は必見です。
子供の頃の思い出って、誰だって大切に覚えていたいもんですよね。例え現実から目を背ける結果になったとしても。