トワイライトシンドローム　デッドゴーランド

　デッドクルーズは酷かったが、二枚一緒に借りたので期待せずに観た。こちらはオープニングから演出、カメラワークが上手で、抑えていた期待感が湧いて来た。演技指導も出来てたから全員が合格レベル。引篭もりの子はちょっとおもしろかった。この娘が主演だったんだね。
　後半に新キャラが登場するが、そこらあたりからぐだぐだ感が出て来た。世界観を理屈で説明する必要があったのかな。前半と同じように進め最後で捻りを効かせてくれれば十分だった筈。脚本の詰めが甘かったと言うしかない。


※レーティングは、A+,A,A-＞B+,B,B-＞C+,C,C- の9段階。

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安里監督の「トワイライトシンドローム デッドゴーランド 」。
分類的に言うと、「リアル鬼ごっこ」系のノリの作品です。
ホラー映画の殺害順のセオリーってありますよね。
大概、調子に乗っている奴、お色気プンプンの姉ちゃん、筋肉バカが最初に犠牲になるのが、
セオリーってもので、誰もがこの予定調和に納得しながら映画を鑑賞していると思います。
この作品では、意図的にそれを崩しに掛っているのが良くわかります。
まず、一番最初のチャらい男子はゲームに参加する事なくリタイア。
まあ、これは普通として、
主役かと思わせた俳優（イケメンじゃないけど、イイ奴キャラ）と一番普通な女性が
華々しく真っ先に処理されて、観客の期待を裏切ります。
（まあ確かに、この子で最後まで引っ張るには辛すぎる．．．。）
その後、やっぱりちょっとイケメンの彼が主役かと思っていると、プリズナーNo.6（知ってる人いるかな？？）
に出てくる様な巨大風船に呑みこまれて哀れな事に．．．。
まさかこのオタクデブが．．．。
「いやいや、オタクデブはやっぱり、ひとりよがりな奴な筈」．．．ってセオリー通りな感じだったけど、
あれれ、ひとりよがりさを発揮するかと見せて急に改心。
でもセオリー的には最後まで行き残らなかったけどね．．．。
最初に登場する一番の我儘娘は、本当なら早い段階でやられそうなキャラだが、後半すごくイイ奴になる。
（確かに、登場時にその軽さ、我儘さの強調は確信的な伏線なのか。。。）

引き籠り少女と我儘娘。
結局最後に残った人は、最初のキャラクターから大きな成長を遂げた人間って事になる。

こういった、裏切りがこの作品の見せどころだと思う。
後、低予算ながら某フランチャイズファーストフードのキャラクターを彷彿とさせるピエロは、最後クリーチャーぽくなって
良かったです。

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デッドクルーズ見た後だと余計そう思いますが（＾＾；

安里麻里監督って初めて知りましたが、凄いですね・・・
こんだけB級というか低予算なのに、よくあそこまで舞台を魅力的に演出して、キャラクターを丁寧に描けるもんですよね。

特撮やグロシーンはひたすら安っぽいですがｗ、とにかくオープ
ニングから始まる不気味なくらいの美しさは凄い。全編を通したこの恐ろしくも美しい雰囲気はちょっとクセになりますね。

荒井萌も星井七瀬も、この映画では凄く魅力的なんですよね。
女の子を魅力的に撮るのも、凄くうまいよなあ。

そして単なるホラーかと思えば、しっかり主人公（荒井萌）の精神的な成長までを描いているという、なかなか凝っているのもいい感じ。

大作ではないし特撮も相当ショボいけど、なかなか印象的なホラーなので是非。まさに和製ホラーのお手本みたいな。

ちなみにデッドクルーズは、低予算映画の悪い見本のような感じだったので、そっちは見る必要無いでしょう（＾＾；

面白い。
B級映画っぷりが面白い。

遊園地が舞台で、ピエロがすごく気に入った。
ピエロの顔面がすごい事になったのや、黒こげシーン、赤ちゃんの玉が印象的。
これくらいB級っぽさが出てくれたら、なんかすがすがしい。
とりあえずツボな作品で、私は好きだ。

コレを公開してたと思うと凄いな
お金が無かったのかも知れないが酷過ぎ