正義のゆくえ　Ｉ．Ｃ．Ｅ．特別捜査官

イラン、オーストラリア、メキシコ、南アフリカ、バングラデッシュ、韓国と、様々な人種の移民問題を個人個人で描いていて、リアリティもあり、ドラマ性もしっかりと描かれていて興味深い。監督は移民一世の監督らしくいので、メッセージ性も強く感じたんだが、「ハリソンフォード映画」という色が濃く、彼のキャリアの一つみたいになってしまっている感じもする。存在感あり過ぎるので、若手を起用しても良かったんではないかと思った。まあハリソンではなかったら、予算も削られて未公開作品のような地味な映画にもなってしまうかもしれないし、仕方がないか。彼のおかげでエンターテイメント性もあり、見易い作品となっている感じもする。

見応えもあり、現在のアメリカを鋭く突いているので、社会派作品がお好きな方にはお勧めだ。ハリソンフォードのアクション映画ではないので、是非とも見て欲しい。

昔「真実の行方」なる映画があったが、関係なかった・・・
さすが移民大国アメリカ！きたれ自由の国アメリカ？もしもアメリカが鎖国制度をとったら・・・・
入国管理局は悪魔の集団？不法入国者は即射殺？
まあ〜ハリソン演じる正義の入国管理官と悪魔の入国管理官の戦い？しかしながら美人な不法入国者に悪徳管理官が見逃す代わりにセックスを強要し犯して殺す！？なんでもあり？立場の弱いものを食い物に・・・・

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タイトル「正義のゆくえ」
でも、この作品の中の正義って一体なんだろう・・・
結局は法なのか

移民問題を元に多数のストーリーが組み込まれている
当然キャストもかなり多いが不思議と混乱は無い
それぞれを一つの作品としも作れる様なディープな内容

単に移民問題を取り上げてるだけではなく、
家族愛、恋愛、思春期、世間体、人種差別、テロ、殺人、etc・・・

出演している俳優さん方の演技はとても良かった。
ただ普通に褒めているだけでは無く、自分の中で
「ともて良かった」と言う言葉がぴったりと当てはまるのです

ただ・・・
何故か見始めて数分経った頃からずっと、心が・・・
なんて表現して良いのかわからないけど・・・
スッキリしない。後味が悪いわけじゃないけど・・・
そして、作品が悪いと言う訳でも無いんだけど・・・
なんだかモヤモヤが残る

悪い事をしたら罰が当たる
それは当然
まぬがれる場合もある
悪い事等していないのに酷い目に合う
突然幸運が舞い落ちてくる
自力でつかんだ幸運

色んな人がいるからこそ、人それぞれの心に正義はある
正義と呼ばずとも「信念」「意思」時には「性格」でもある


なんだかんだで結局私はこの作品の真意を見い出せていない
たぶん・・・何度見ても答えは出ないと思う


自由の国アメリカ
アメリカンドリーム
この国では、こういった事がきっと毎日起きている
この作品にあるお話は決して作り話がメインでは無いと思う

自分でも何を言いたいのかわからない




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　†ザリ†

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ポール・ハギスの「クラッシュ」のような群像劇。
映画全体の雰囲気も、たくさんの登場人物が最後につながるという構成も、明らかに「クラッシュ」に影響されていると思います。
あちらは人種差別の話でしたが、こちらは移民や永住権の話。内容はなかなか興味深かったです。
ハリソン・フォードはたくさんの登場人物のひとりで、主役というわけではありません。


マックス（ハリソン・フォード）は、移民に同情的な移民局捜査官。ある日捜査に入った工場で、メキシコ人の不法就労者ミレアに出会う。

マックスの相棒、イラン系アメリカ人のハミードは、父親の市民権取得式を間近に控えているが、素行の悪い妹に悩まされている。

オーストラリア人の女優の卵クレアは、グリーンカードほしさに偶然知り合った移民判定官（レイ・リオッタ）に体を任せる。

ミュージシャン志望のギャビン（ジム・スタージェス、「アクロス・ザ・ユニバース」に続き、素敵な歌声を披露！）は、グリーンカード欲しさに敬虔なユダヤ教徒であると偽る。

そしてバングラデシュ出身のタズリマは、高校の授業で９１１テロの実行犯に同情的な発言をしたところ、危険分子として拘束されてしまう。


ところどころ、設定が極端すぎるのではないかと疑問におもうところもありましたが、移民の問題を取り上げたところは評価していいと思います。

中でも、たった１５歳なのに危険分子として国外退去処分になるタズリマ。
両親は不法滞在者で、妹、弟はアメリカ生まれのため市民権を持つという複雑な事情があり、家族が引き裂かれてしまう様はほんとうに気の毒でした。
日本でもフィリピン人の両親が不法入国だったために、両親だけ国外退去させられたというニュースがあった直後だったので、考えさせられてしまいました。

しかし、この映画の宣伝パンフを見てると、書いてる人がすでにグリーンカードと市民権が同じものだと思いこんでいるような書き方です。
グリーンカードの重要性や、アメリカが生地主義で、アメリカで生まれた人には自動的に市民権が与えられるということなどを、知らない人にはピンとこない映画かも。

久々にアシュリー・ジャッドが出てて嬉しかったです。ちょっとふけたけど、きれいでした。

2009年　アメリカ映画　　
原題は「Crossing Over」


多国籍国家のアメリカならではの不法移民問題をテーマにした社会派ドラマで、
ハリソン・フォードは移民税関捜査局（I.C.E）に勤める捜査官役です。
ハラハラドキドキ感はありません。どちらかというと地味な感じで淡々としています。

日本はアメリカのように他の国と陸続きではないので、ピンと来ないのは確かですが、
この映画がきっかけで、アメリカの移民問題を少し考える様になりました。
アメリカの不法移民の歴史は100年にも及ぶそうですが、メキシコからの移民が最も多く
6割強にもなるそうですね。
様々な移民の人達の話が散りばめられています。

ハリソンフォードと言ったらアクションやサスペンス、アドベンチャーやＳＦファンタジーが似合う
イメージがあるのでハリソン・フォードが主演じゃなくてもいいのではないか、と思ったりしましたが、
すぐに思い直しました。やっぱりハリソン・フォードで正解でした。
というか、映画を観るはじめのきっかけが私の様に『ハリソン・フォード観たさ』でも、
それがきっかけで鑑賞し、不法移民の問題を少しでも考えるきっかけになるなら、
知名度がある俳優が主役を演じる事の意味はあったのだろうと思う。

娯楽映画じゃないので賛否は別れるところだと思います。