ビッグ・リボウスキ

前フリがちょっと長いんですけどね
これを我慢して「えいっ！」って飛び込んでしまえば
いきなりジェフ・ブリッジズが顔面びしょ濡れで爆笑でした☆

同姓同名ってだけで、とんでもない災難に巻き込まれてしまうデュード(Ｊ・ブリッジズ)
ちょっとずつちょっとずつ襲いかかる災難が１つずつ笑えるんですけど
バスタブで小動物に襲われた時の「ひゃ〜ひゃ〜！」っていう彼の悲鳴が最高潮！
とにかくドツボでした(爆)

ボーリングのチームメイトの二人がまた絶妙のバランス
おデブのウォルター(ジョン・グッドマン）
ベトナム帰還兵ってことで社会風刺を混ぜ込みつつも
散々言い争った挙げ句「ボーリングの練習は行くよ♪」ですよ(笑)
口数の少ないドニー（スティーブ・ブシェミ）もいるだけでいいんでしょうね、きっと

ボーリングのライバル、ジョン・タトゥーロも
秘書役のフィリップ・シーモア・ホフマンもいいキャラしてました

途中、気を失ってワケの分からんポルノ映画のシーンとかあるんですけどね
それまで充分楽しませてもらってるんで、ここは寛大な気持ちで付き合ってあげられます(笑)
そして最後の最後に、遺灰のシーンでまたＪ・ブリッジズやってくれました
笑ってやってくださいな♪ってコーエン兄弟からのプレゼントですね
きれいにオチてました☆

こういうグダグダのおっさんやらせたらＪ・ブリッジズの右に出るものはいないでしょう
あの「ひゃ〜ひゃ〜」は見ものです☆

大好き。デュードのあのだらしなさったら最高です！そしてわたしの大好きなジョンタトゥーロ・・・あのボウリング場での彼ったらもう最高です！コーエン兄弟の作品には彼とブシェーミははずせないですよね！！もう内容よりもひとりひとり登場人物が最高ですよね。そこがいいです。

昔一度観たはずなんだけど、まったく記憶が無く
鑑賞機会がやってきたのでもー一度。

コーエン兄弟の作品、面白いのが多いんだけど、
一歩間違うと私個人的には眠気を誘う映画になりかねないのでどーでしょうかね？
と思いつつ・・・・。

観客をどーんと突き放すような冷酷な感じのする映画と
勘違いやミスから派生するドタバタコメディの映画
の作風が多い気がするが
本作は後者のほうですね♪

Jブリッジスのダラけっぷりサイコーですな♪
風呂に浸かる姿はまるでカエルみたいだし、
フェレット投入されて「キャッ、キャッ」ってバタバタする姿はドツボINです（笑

仲間の2人もものすごく濃いキャラの上に、
しょーもない話が延々と続く・・・（苦笑
これ、もうちょい長かったら飽きるところでしょうな。
観客が飽きる寸止めのところで抑えてるんだろうね。
そこらの計算された感はさすがですなあ・・・・と思いました。

全身紫のボーリング場の男とか
全身赤タイツの男が突然出てきたり・・・

それにくわえ、超ブラックな会話の数々も。


とにかく、一歩間違うと「はあ！？」な映像・演出なんだけど
これが持ち味だし、
これがなきゃコーエン兄弟の映画観たっていう満足感は味わえないと思います。

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先日、「バーン・アフター・リーディング」を観た後に、「ビッグ・リボウスキー」のデュードがホワイトロシアンを牛乳ではなくクリープを使ってるところが荒っぽくて萌える・・・という話になり・・・
そうだったっけ？？と、記憶に全くなかったので観直してみた。
結果・・・クリープかどうかわからなかった・・・。というか普通に牛乳？

本作はコーエン兄妹の作品の中でも一番面白く大好きである。
観直してみると、結構バカバカしさだけが記憶に残っていたようだ。
そして、デュード（ジェフ・ブリッジズ）が案外まともに思えたり・・・
で、やっぱりウォルター（ジョン・グッドマン）がとんでもだなぁ。
で、やっぱり可哀想なドニー（スティーブ・ブシェーミ）！

確かにバカバカしいのだけど・・・
コーエン作品全てに通じるのであろう、個々のルールやこだわりが、さらに混乱を招く・・・といった手法がとても冴えていて、困惑ではなく笑いに昇華させていることを、改めて感心した。

今、観ると豪華出演陣にもびっくり。

先日観た「オー・ブラザー！」より好ましかった。にやりとさせられるシーンは散見される、が、途中で飽きる長さだった。

撒き散らしたネタをきっちり回収する手練れさと、映像美はさすがだが、やはり目線が気にかかる。それを以前は上から目線と思っていたのだが、少し違っていたと気がついた。それは、説教臭さだった。本作の冒頭とラストでのカウボーイのセリフだった。
カウボーイの能書は孤独な独り言のように響き、私には伝わってこなかった。

監督の映画の舞台は中西部が多いのね、それがアメリカそのものだからかなぁ。★３．３個。