チャーリング・クロス街84番地 / アン・バンクロフト
チャーリング・クロス街84番地
/デイヴィッド・ジョーンズ
平均評価点:
予告編を検索
全体の平均評価点: (5点満点)
(32)
解説・ストーリー
NY在住の女流作家が新聞広告で観たロンドンの古書店に稀覯本の注文を出すと、真に丁寧な返信と共に目当ての本が送られてき、小踊りした彼女は以来、文通という形で単なる友情を越えた感情を、その古書店主と、以後20年以上に渡って分け合っていくことになる……。
NY在住の女流作家が新聞広告で観たロンドンの古書店に稀覯本の注文を出すと、真に丁寧な返信と共に目当ての本が送られてき、小踊りした彼女は以来、文通という形で単なる友情を越えた感情を、その古書店主と、以後20年以上に渡って分け合っていくことになる……。
もっと見る▼
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
新作をレンタルする方法はこちら
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
「チャーリング・クロス街84番地」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
NY在住の女流作家が新聞広告で観たロンドンの古書店に稀覯本の注文を出すと、真に丁寧な返信と共に目当ての本が送られてき、小踊りした彼女は以来、文通という形で単なる友情を越えた感情を、その古書店主と、以後20年以上に渡って分け合っていくことになる……。
「チャーリング・クロス街84番地」 の作品情報
「チャーリング・クロス街84番地」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
チャーリング・クロス街84番地の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
95分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
RDD11111 |
2003年05月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
6枚
|
0人
|
0人
|
チャーリング・クロス街84番地の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
95分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
RDD11111 |
2003年05月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
6枚
|
0人
|
0人
|
TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!
洋画・邦画
約35,500
タイトル以上
国内ドラマも一部含まれております
※2022年2月 現在のタイトル数
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
新作をレンタルする方法はこちら
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ユーザーレビュー:32件
わが幻想の都市【20】ロンドン/ニューヨーク
「チャ―リング・クロス街84番地(84CharingCrossRoad)」(1986年、米国、カラー、99分)。
ニューヨークの自称「貧乏作家」(脚本家)ヘレーヌ・ハンフ(アン・バンクロフト)と、
ロンドンの古書店の支配人フランク・ドエル(アンソニー・ホプキンス)との20年の文通。
それぞれに家庭があったが、二人は、書物への愛で結ばれていた。
ニューヨークのイエロー・キャブと、ロンドンの2階建てバス。
サッカーの「ホットスパー」と、ベースボールの「ドジャース」。
場所と、それぞれの時間が、キルトのように織られていく。
新約聖書、「マタイ受難曲」の楽譜、「カンタベリー物語」の現代語訳……。
ヘレーヌは、ニューヨークで絶版本を探していたが、当地の古書店は不親切で、
版元(スクリブナー社)へ照会してくださいと言われる。
そこで、ロンドンの古書店マークス社へ手紙を書くと、フランクはすぐに探求し、その本に丁寧な手紙を添えて送ってくれる。
二人の文通が始まる。事務的なやりとりが、やがて、交感になる。
生涯、対面することがなかった二人の交感。これは、ありふれた恋愛映画よりも、高貴だ。
ヘレーヌは最初、手紙の署名から、彼のことを「F.P.D.」と呼ぶ。「フランク・P・ドエル」→「フランク」→「フランキー」。
(「P」が「フィリップ」か「ペーター」かそれ以外かは、調べてみたが分かりませんでした。)
フランクは彼女のことを「マダム・ヘレーヌ」→「ミス・ヘレーヌ」→「ディア(親愛なる)ヘレン」と呼ぶ。
途中、2次大戦があった。
ロンドンが物資欠乏のころ、ニューヨークから、クリスマス前にたくさんのご馳走が届く。肉、粉末でない生卵。
ニューヨークに、総金縁の恋愛小説が届く。
古書店に、米国の上品な夫人が訪れ、フランクは、「こんな人だろうか」と思い、詩集を開く。
「夜と昼の夕暮れの色 青と薄闇色と黒の布を 君の足元に広げよう」(W.B.イェイツ)
全然ちがう。現実のヘレンは、タイプライターを叩き、酒を飲み、煙草を吸い、大口を開けて笑うアメリカンだ。
フランクの妻をジュディ・デンチが演じている。若い。
エリザベス女王の戴冠式のころ、ヘレンはロンドンに行くことにしていたが、歯の治療に時間がかかり、延期することになった。
もうそろそろ、ロンドンを去ろう。最後に、最近、愛読している吉田健一の文章を引用する。
=============================================
英国のいつまでたっても暮れない夏の日が更に金色の光を増し、公園の木の緑がいっそう影が濃いものになる。
やがて夕食の時間になるのであるが、まだ急ぐことはないのをその光と影と、それからこのシェリーが教えてくれて、
英国人が何としてでも生きようとしてこの地上にいることに執着するのが解る気がする。
=============================================
「ロンドンの味」(光文社文庫『酒 肴 酒』所収)。
父、吉田茂の外交官時代、パリ、ロンドン、天津、東京で育つ。オクスフォード大学中退。
都市を語るのに最も優れた作家。代表作は「英国の文学」「金沢」「東京の昔」。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
放っとけない
投稿日:2009/07/25
レビュアー:忙中有閑
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
15年以上前に観たのを再鑑賞。同じ映画を観てもこれだけ印象が違うのだから、変わらないつもりでいてもヒトは確実にトシを取っているのだ、とつくづく思います。
若い頃(と言っても40歳は超えていたはずだ)は、ハンフ(アン・バンクロフト)もフランク(アンソニー・ホプキンス)も禁欲的過ぎて、もう少し自分の世界から踏み出さないとシアワセ掴めないでしょ、ってイライラしましたねぇ。特に私は男ですから、ハンフのキュートさに対してフランクの平穏な日常に浸り切った納得顔にハラ立ったもんです。
それが、今回観ていてハタと気づいたんですが、二人は大変な読書家ですから、少なくとも精神的には恋愛経験豊富な百戦錬磨の勇士で、実は禁欲的どころか非常に貪欲に恋愛の至高のカタチを意図的に実践してたんじゃないか?と思えてきたんですね。
私の少ない経験から言っても、恋愛って結局「相手の傍にいたい」と「相手にシアワセでいてほしい」の二つの思いに還元されるんじゃないかと思うんですが、現実にはこれがしばしば相反するのですね。「傍にいる」ことがお互いのシアワセを阻害してしまうこともよくあるんです。では、そういう時どっちを優先するか?
海を隔てて、短い実務的なメッセージと本や生活物資のやり取りだけで、「傍にいて」語り合うことも触れあうことも無かったけれど、二人は確実にお互いの存在を認識し、そのことがお互いのシアワセであることを確信し、そのうえ二人が「一緒にいること」がそのシアワセを阻害することになることも確信していたんじゃないか?
・・・なんてこと考えるようになったのはトシ取った証拠ですが、それじゃ自分はどーなんだ?というと、絶対にノーですね。死ぬまで出来そうにない。こんな可愛い女放っとけないですよ、やっぱり。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
本からもらう幸せ
投稿日:2004/02/01
レビュアー:ぐるぐる
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
こんなところでアンソニー・ホプキンスに出逢えたので、ちょっと意外な印象も抱いていたのですが、やはり芸達者はどんな役柄でもこなしてしまうのですね。
本作は誰が見てもおもしろい!と感じるストーリーではないように思います。
けれども本(古本)好きだったり英国びいきの方なら、その作品世界のなんとも言いがたい彩りに目が奪われてしまうはずです。
私自身、本に囲まれた生活を夢見ているタイプなので、稀覯本を手に入れたときの喜びや、ページをめくる瞬間のドキドキ感、そして最高の一冊に出逢えたときの幸福感は手に取るように分かりました。
多分、そういう風に本を愛している人は、この作品が心に残るものになると思います。
ただ勉強不足で作中で頻繁に語られる文学論は難しかったです・・・。
これが理解できていれば最高の作品になったはずですね。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
今の時代だからこそ新鮮さを覚える
投稿日:2017/02/26
レビュアー:趣味は洋画
今やSNSが主流の世の中、情報過多とかフェイクの文字が躍っている今日この頃です。
「文通」という言葉も滅多に見聞きすることがありません。
そんな中、この映画は「書籍」と「手紙」の往復による心の交流を描いた作品で、小品ながら、粋なセンスを感じました。
往復...ニューヨークとロンドンを往復します。「書籍」や「手紙」が何度も...
1947年。ヘレン・ハンフ(アン・バンクロフト)はNY在住の女流作家で、彼女は古本や珍しい本を収集して読むことに興味があった。イギリスの古典文学への関心も高く、ある日、新聞広告によって、ロンドンのチャーリング・クロス街にある古書店が稀書や絶版書を扱っていることを知る。
ヘレンは早速、希望の本を注文すべく手紙を添えて送ると、後日、その「マークス社」の主フランク・ドエル(アンソニー・ホプキンス)から、希望の本と丁寧な返信が届く。
気を良くしたヘレンは、以後も次々と注文を繰り返し、対するフランクは職人的な的確さで対応していく。フランクには愛する妻ノラ(ジュディ・デンチ)がおり、古書店にはベテランスタッフや若い女性らが淡々と仕事をこなしていた。ヘレンはいつの日か、その古書店を訪れたいと思いつつ、機会に恵まれず20年の月日が流れていた。そんなある日、ヘレンはフランクが亡くなったことを知る...
最初は単なる手紙や書籍の往復だったのが、互いの信頼関係のもと、相手を気遣う優しさが芽生え、ヘレンは当時のロンドンの物不足を考慮し、肉や衣類、装飾品などを送るようになります。
受け取る古書店のフランクも、送られてきた品物をスタッフに分け与え、皆、会ったこともない人からのプレゼントに感激します。そして礼状を書き、少しでもヘレンに喜んでもらおうと、希望の本探しに躍起になります。(このあたりの演出、描写が実に素直な感じで、好感がもてます)
20年もの間、こういったやりとりがあったのですが、結果的に、ヘレンとフランクは顔を合わせることはありませんでした。
本編中、ジュディ・デンチ演ずるフランクの妻が言います。‘ときにはヘレンに嫉妬したこともあった...’ フランクは自分の写真を送ったりもし、ヘレンも彼の紳士然たる優しさに心動かされていた、いわばプラトニック・ラヴのような感じがあったのでしょう。
フランクの突然の死は残念でしたが、2人が会わなかった(会えなかった)ことが、この映画の良さを一層高めている気がします。
監督はデヴィッド・ヒュー・ジョーンズで、彼の監督作は90年「ジャックナイフ」(ロバート・デ・ニーロ主演)、92年「トライアル−審判−」(カイル・マクラクラン主演)を観ています。
後者にはアンソニー・ホプキンスも出ていました。
冒頭はパン・アメリカン航空が飛んでいたりと、時代を感じさせますが、作品そのものは1986年製作です。
若いです。A・バンクロフトも、A・ホプキンスも、J・デンチも...それなりに(笑)。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
心に染み入る作品
感想・総評:じっくりと心に訴えかけてくる作品。大事件が起こるわけではなく、いわゆる文通みたいなものなのに。でも物のやり取りがある点が違うし、その違いが大きい
対象年齢:中学生以上(暴力場面なし。H場面もなくキスシーン程度。字幕です)
食事中に見られるか:大丈夫
このレビューは気に入りましたか?
1人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
わが幻想の都市【20】ロンドン/ニューヨーク
投稿日
2017/03/25
レビュアー
ちゅく
「チャ―リング・クロス街84番地(84CharingCrossRoad)」(1986年、米国、カラー、99分)。
ニューヨークの自称「貧乏作家」(脚本家)ヘレーヌ・ハンフ(アン・バンクロフト)と、
ロンドンの古書店の支配人フランク・ドエル(アンソニー・ホプキンス)との20年の文通。
それぞれに家庭があったが、二人は、書物への愛で結ばれていた。
ニューヨークのイエロー・キャブと、ロンドンの2階建てバス。
サッカーの「ホットスパー」と、ベースボールの「ドジャース」。
場所と、それぞれの時間が、キルトのように織られていく。
新約聖書、「マタイ受難曲」の楽譜、「カンタベリー物語」の現代語訳……。
ヘレーヌは、ニューヨークで絶版本を探していたが、当地の古書店は不親切で、
版元(スクリブナー社)へ照会してくださいと言われる。
そこで、ロンドンの古書店マークス社へ手紙を書くと、フランクはすぐに探求し、その本に丁寧な手紙を添えて送ってくれる。
二人の文通が始まる。事務的なやりとりが、やがて、交感になる。
生涯、対面することがなかった二人の交感。これは、ありふれた恋愛映画よりも、高貴だ。
ヘレーヌは最初、手紙の署名から、彼のことを「F.P.D.」と呼ぶ。「フランク・P・ドエル」→「フランク」→「フランキー」。
(「P」が「フィリップ」か「ペーター」かそれ以外かは、調べてみたが分かりませんでした。)
フランクは彼女のことを「マダム・ヘレーヌ」→「ミス・ヘレーヌ」→「ディア(親愛なる)ヘレン」と呼ぶ。
途中、2次大戦があった。
ロンドンが物資欠乏のころ、ニューヨークから、クリスマス前にたくさんのご馳走が届く。肉、粉末でない生卵。
ニューヨークに、総金縁の恋愛小説が届く。
古書店に、米国の上品な夫人が訪れ、フランクは、「こんな人だろうか」と思い、詩集を開く。
「夜と昼の夕暮れの色 青と薄闇色と黒の布を 君の足元に広げよう」(W.B.イェイツ)
全然ちがう。現実のヘレンは、タイプライターを叩き、酒を飲み、煙草を吸い、大口を開けて笑うアメリカンだ。
フランクの妻をジュディ・デンチが演じている。若い。
エリザベス女王の戴冠式のころ、ヘレンはロンドンに行くことにしていたが、歯の治療に時間がかかり、延期することになった。
もうそろそろ、ロンドンを去ろう。最後に、最近、愛読している吉田健一の文章を引用する。
=============================================
英国のいつまでたっても暮れない夏の日が更に金色の光を増し、公園の木の緑がいっそう影が濃いものになる。
やがて夕食の時間になるのであるが、まだ急ぐことはないのをその光と影と、それからこのシェリーが教えてくれて、
英国人が何としてでも生きようとしてこの地上にいることに執着するのが解る気がする。
=============================================
「ロンドンの味」(光文社文庫『酒 肴 酒』所収)。
父、吉田茂の外交官時代、パリ、ロンドン、天津、東京で育つ。オクスフォード大学中退。
都市を語るのに最も優れた作家。代表作は「英国の文学」「金沢」「東京の昔」。
放っとけない
投稿日
2009/07/25
レビュアー
忙中有閑
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
15年以上前に観たのを再鑑賞。同じ映画を観てもこれだけ印象が違うのだから、変わらないつもりでいてもヒトは確実にトシを取っているのだ、とつくづく思います。
若い頃(と言っても40歳は超えていたはずだ)は、ハンフ(アン・バンクロフト)もフランク(アンソニー・ホプキンス)も禁欲的過ぎて、もう少し自分の世界から踏み出さないとシアワセ掴めないでしょ、ってイライラしましたねぇ。特に私は男ですから、ハンフのキュートさに対してフランクの平穏な日常に浸り切った納得顔にハラ立ったもんです。
それが、今回観ていてハタと気づいたんですが、二人は大変な読書家ですから、少なくとも精神的には恋愛経験豊富な百戦錬磨の勇士で、実は禁欲的どころか非常に貪欲に恋愛の至高のカタチを意図的に実践してたんじゃないか?と思えてきたんですね。
私の少ない経験から言っても、恋愛って結局「相手の傍にいたい」と「相手にシアワセでいてほしい」の二つの思いに還元されるんじゃないかと思うんですが、現実にはこれがしばしば相反するのですね。「傍にいる」ことがお互いのシアワセを阻害してしまうこともよくあるんです。では、そういう時どっちを優先するか?
海を隔てて、短い実務的なメッセージと本や生活物資のやり取りだけで、「傍にいて」語り合うことも触れあうことも無かったけれど、二人は確実にお互いの存在を認識し、そのことがお互いのシアワセであることを確信し、そのうえ二人が「一緒にいること」がそのシアワセを阻害することになることも確信していたんじゃないか?
・・・なんてこと考えるようになったのはトシ取った証拠ですが、それじゃ自分はどーなんだ?というと、絶対にノーですね。死ぬまで出来そうにない。こんな可愛い女放っとけないですよ、やっぱり。
本からもらう幸せ
投稿日
2004/02/01
レビュアー
ぐるぐる
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
こんなところでアンソニー・ホプキンスに出逢えたので、ちょっと意外な印象も抱いていたのですが、やはり芸達者はどんな役柄でもこなしてしまうのですね。
本作は誰が見てもおもしろい!と感じるストーリーではないように思います。
けれども本(古本)好きだったり英国びいきの方なら、その作品世界のなんとも言いがたい彩りに目が奪われてしまうはずです。
私自身、本に囲まれた生活を夢見ているタイプなので、稀覯本を手に入れたときの喜びや、ページをめくる瞬間のドキドキ感、そして最高の一冊に出逢えたときの幸福感は手に取るように分かりました。
多分、そういう風に本を愛している人は、この作品が心に残るものになると思います。
ただ勉強不足で作中で頻繁に語られる文学論は難しかったです・・・。
これが理解できていれば最高の作品になったはずですね。
今の時代だからこそ新鮮さを覚える
投稿日
2017/02/26
レビュアー
趣味は洋画
今やSNSが主流の世の中、情報過多とかフェイクの文字が躍っている今日この頃です。
「文通」という言葉も滅多に見聞きすることがありません。
そんな中、この映画は「書籍」と「手紙」の往復による心の交流を描いた作品で、小品ながら、粋なセンスを感じました。
往復...ニューヨークとロンドンを往復します。「書籍」や「手紙」が何度も...
1947年。ヘレン・ハンフ(アン・バンクロフト)はNY在住の女流作家で、彼女は古本や珍しい本を収集して読むことに興味があった。イギリスの古典文学への関心も高く、ある日、新聞広告によって、ロンドンのチャーリング・クロス街にある古書店が稀書や絶版書を扱っていることを知る。
ヘレンは早速、希望の本を注文すべく手紙を添えて送ると、後日、その「マークス社」の主フランク・ドエル(アンソニー・ホプキンス)から、希望の本と丁寧な返信が届く。
気を良くしたヘレンは、以後も次々と注文を繰り返し、対するフランクは職人的な的確さで対応していく。フランクには愛する妻ノラ(ジュディ・デンチ)がおり、古書店にはベテランスタッフや若い女性らが淡々と仕事をこなしていた。ヘレンはいつの日か、その古書店を訪れたいと思いつつ、機会に恵まれず20年の月日が流れていた。そんなある日、ヘレンはフランクが亡くなったことを知る...
最初は単なる手紙や書籍の往復だったのが、互いの信頼関係のもと、相手を気遣う優しさが芽生え、ヘレンは当時のロンドンの物不足を考慮し、肉や衣類、装飾品などを送るようになります。
受け取る古書店のフランクも、送られてきた品物をスタッフに分け与え、皆、会ったこともない人からのプレゼントに感激します。そして礼状を書き、少しでもヘレンに喜んでもらおうと、希望の本探しに躍起になります。(このあたりの演出、描写が実に素直な感じで、好感がもてます)
20年もの間、こういったやりとりがあったのですが、結果的に、ヘレンとフランクは顔を合わせることはありませんでした。
本編中、ジュディ・デンチ演ずるフランクの妻が言います。‘ときにはヘレンに嫉妬したこともあった...’ フランクは自分の写真を送ったりもし、ヘレンも彼の紳士然たる優しさに心動かされていた、いわばプラトニック・ラヴのような感じがあったのでしょう。
フランクの突然の死は残念でしたが、2人が会わなかった(会えなかった)ことが、この映画の良さを一層高めている気がします。
監督はデヴィッド・ヒュー・ジョーンズで、彼の監督作は90年「ジャックナイフ」(ロバート・デ・ニーロ主演)、92年「トライアル−審判−」(カイル・マクラクラン主演)を観ています。
後者にはアンソニー・ホプキンスも出ていました。
冒頭はパン・アメリカン航空が飛んでいたりと、時代を感じさせますが、作品そのものは1986年製作です。
若いです。A・バンクロフトも、A・ホプキンスも、J・デンチも...それなりに(笑)。
心に染み入る作品
投稿日
2019/04/06
レビュアー
チキンハート
感想・総評:じっくりと心に訴えかけてくる作品。大事件が起こるわけではなく、いわゆる文通みたいなものなのに。でも物のやり取りがある点が違うし、その違いが大きい
対象年齢:中学生以上(暴力場面なし。H場面もなくキスシーン程度。字幕です)
食事中に見られるか:大丈夫
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
新作をレンタルする方法はこちら
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ご利用の流れ
@ 会員登録
申し込みフォームへ記入したら登録完了!
A 作品をレンタル
借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。
B ポストに返却
商品をポストに投函すればOK!
各プランはこちら
※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
チャーリング・クロス街84番地