ジャッカル

フォーサイス物は好きなので映画はだいたい見たのですが、原作が面白すぎて、映画では物足りないのがいつもの事です。
このジャッカルは全く原作と異なり別の物語と言って良いです。
ブルース・ウイルスが珍しく悪玉を演じており、この人ってこんなに演技がうまかったのかと驚きました。
なかなか楽しめる作品です。

ＦＢＩってこんなに間抜けなの？といいたくなるくらい、失態の連続。
標的にされる要人を守ったといってもその前に何人もの人間（ＦＢＩの人間を含む）が死んでいる。
「ジャッカルひとりぐらいどうってことない」というセリフが空しい。
もう少しまともなＦＢＩを描かないと失笑苦笑の連続でサスペンスにならない。

映画に多少の穴があることは仕方ないが、これは脚本そのものが穴である。

30年前に原作を忠実に描いた「ジャッカルの日」はまとも。

細かい内容忘れたけど、おもしろかったです。二人の共演もいいしね。

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　アメリカで凄腕の殺し屋が仕事すっぞとわかったので、彼の顔を知っているIRAのテロリストに協力を仰いで追いかける話。

　凄腕の殺し屋がいろんな変装をして武器を調達してしだいに標的に近づいていく描写と彼を追いかける捜査官たちの描写を交互に見せていきますが、主役2人のネームバリューの対決という盛り上がりで引っ張っていきますが、そこまで盛り上がらなかったです。あんまりブルース・ウィリスとリチャード・ギアが戦っている様子に見えなかったです。殺し屋がいろんなものを調達して、殺し屋が何か事件を起こしてから捜査側が動いてという形になってしまうので、捜査側が待ちの状態に基本なっているので物語に動きがすくないように思えました。その分、殺し屋がいろんな場所に行って画として楽しませてくれるキャラクターでした。

　凄腕の殺し屋という割にはやってることは雑で凄腕にあまり見えないのも痛かったです。追いかけるテロリストも全然テロリストに見えず、捜査官たちと普通に仲良く捜査していて、セキュリティ大丈夫かな?　という心配のほうが映画を見ていて気になってしまいました。

　とはいえ、機関銃を試し撃ちしたり印象的なシーンもあったりして楽しめる120分でもある映画でした。

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途中までは大好きなんです。
途中までは・・・
その思いは再鑑賞した今回も変わらず。
いざ、暗殺・・・ってところからジャッカルのメッキが剥がれていく。
そこまではシビれるようなプロなのに。
冷酷、冷徹、冷静。
クールに軽やかに、しなやかに。
変幻自在の変装も見所のひとつ。
それなのになぁ・・・・
なんでデクランにヒントになるようなこと言うんだろう？
プロじゃないよね。
暗殺失敗。
ヒント与えるからだよ・・・
そこからの行動。
ジャッカルは闇雲にガン乱射。
それをどうとるか？

Ａ・計画が初めて失敗してパニクった。ちょっとしたヒスを起こした。

B・とりあえずやれることをやっておこう、まだ諦めてたまるか！というポジティブな姿勢。

あの感じだとボクにはＡにしか見えなかった。
で、逃げる。
なんやかんやあってデクランを追い詰めたのに、殺し方に拘る。
そういう拘りって必要ないよね。
殺すことが全てで。
生き残ることが全てで。
なんなら時間との勝負でもあったのに。
「ヒザつけ」
とか、有り得ませんから。
失敗したことのない殺し屋。
それは本当のプロだろうか？
失敗した時の経験がないということは、プラスなのだろうか？
ジャッカルにはプラスには働かなかったようです。
そこからの強さ、強靭さがジャッカルのハートにはありませんでした。
その点、デクランには強さがあった。
しぶとさがあった。

この映画。
チョイ役で「ツンパのプリンス」ことジャック・ブラックが出ている。
まだまだ「ジャック・ブラック」という芸を使っていない時代。
使えなかった時代？
それでもツンパのプリンスはやってくれてます。
こんなシリアスな映画でも。
白ブリーフを露出している。
走りながら徐々にズリ下がってくるズボン。
その下からホワイトの輝きが・・・
ステキすぎるぜよ。
やっぱりプリンスの名に恥じません。