ラッキー・ユー

エリック・バナにドリュー・バリモア・・・どちらも比較的好きな俳優さんだから見たんですが。ポーカーというのがね。
たとえどんなふうに話が進もうが、しょせんギャンブルなので、どうしても感情移入ができませんでした。

割り切ってポーカーをスポーツと思えば、まあ、頑張ったねという感じ何でしょうが、だって、やっぱりスポーツじゃないし・・・

こんなギャンブルで生活してる男は、私は拒否します。

この作品観てたら、カジノに行きたくなっちゃいました^^v

でも、ハックやパパの様には、はれないな〜！あんなはり方
一度でいいからやってみたい。

恋愛・親子の葛藤も描かれてはいるが
個人的には、プロのポーカー・プレイヤーの生活や
ポーカーの世界選手権に興味を感じた作品。

ラスベガスを舞台にギャンブルに全財産を掛ける男が主人公。
親子の確執をテーマに恋愛要素を絡めたドラマ。

ポーカーを取り上げた作品は数多くあるが、ここまでゲームの緊迫感を表現できている作品は初めてです。
それもそのはずで、カードさばきが上手いなぁって観てたんだけど劇中に出演しているのは全て本物のポーカー・プレイヤーらしいです。

ポーカーのルールを知らなくても劇中で説明してくれる優しいつくりが好感持てるところ。
エリック・バナとドリュー・バリモアの恋愛部分はちょっと強引でしたがドリューが可愛かったので許します。

「オーシャンズ」のようなラスベガスの華やかな面では無く、そこで生活している人たちを描いているので派手さはありませんが、男の意地や情熱を注ぎ込む人間的な部分が身近に感じられた作品。

「ポーカー・フェイス」と言う言葉がある様に、自分の手札の状態を相手に悟らせずに吹っかけて騙し合うと言うのが本質のゲームなのですね、ポーカーって。ルール位は知っていても友達と遊びでやった程度の経験の私としては、あんな貧相な役しか出ないゲームの何が面白いのかと思っていました。

実際にやるとワンペアかよくてツーペア。こんなショボい役ばっかでなんで賭け事になるのかと思ったら、プロでもそういう役で勝負してたんですねー。麻雀で例えるならピンフかタンヤオで突っ張りまくる様な物ですが、役によって点数が決まるのではなく夫々の掛け金は自由な事でこういう勝負が成り立つのですねー。しかも場に共有札があるルールは確かにハッタリが効く。いやあ勉強になりましたよん。

私も何度かカジノには行った事ありますが、ブラックジャックとかバカラ等の通常のカードゲームは親とプレイヤーの金の奪い合い。親が勝てばカジノの収入になるわけですが、このポーカーの場合はディーラーはカードを配るのみで張っているのは全て客。カジノの収入は何処から出るのかと思ってしまいました。こういう事に興味が持てれば面白いと思える映画なんでしょう。

ドリュー・バリモアとかタイトルからはロマコメを連想してしまうんですが、恋愛要素は付け足しで主題はあくまでポーカープレイヤーの生き様と勝負の駆け引きの醍醐味。それに親子の葛藤が下地にあるというお話。

賭博師として徹している主人公は生活全てが賭け事で、金に困ると随分と掟破りな行いを致します。持ち帰った女が寝ている隙に、金を拝借して勝負に行くなんざ殆ど鬼畜で、博打が嫌いな人が見たら何から何までムカつく事請け合いです。

そもそもこの映画ってドリュー・バリモアが出演しているのがイカンのだと思います。この役は彼女である必要が全く無いし、彼女が出ると観客は映画のイメージを勝手に想像してしまう。もっと違う女優を使ったほうが良かったでしょうね。騙される人が少なくて。

私自身は結構楽しめました。あのブラフの掛け合いは面白い。博打は普段は全くやらないけど、海外でカジノがあると結構行っちゃうんですよね、これが。あの独特の雰囲気は刺激的です。もっともミニマムオッズ5ドルとかのテーブル探してやるんですが。

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ふつーです。
でもカーティス・ハンソン作品としてはイマイチ。
なんか、このくらいでいいんじゃなの、みたいな感じ。

エリック・バナとドリュー・バリモアのロマコメかと思って
借りたんですが、ロマコメではありませんでした。
どちらかというとロマンスは脇筋どまりで、
父子の絆の再生みたいのが中心になりそうな流れ。
でも父役ロバート・デュヴァルとのドラマも中途半端で、
結局、本当の中心はポーカーになっちゃってました。

「カジノ・ロワイヤル」で盛り上がらなかったポーカー・シーン。
それが中心になってる映画ですから、
難しいことにチャレンジしてるとも言えますし、
確かに「カジノ・ロワイヤル」のポーカー・シーンよりはイケてます。
でも、あんまりポーカー・シーンをちゃんと撮ることに熱中し過ぎて、
肝心のドラマの方がいいかげんになっちゃってるのは頂けません。

私、エリック・バナって結構いい役者だと思ってるんです。
(出る作品を選ぶのがあまり上手じゃないみたいですが。)
だから、最近あまりいい映画撮ってなかったカーティス・ハンソンが
エリック・バナと組んだら、また復活するんじゃないかと
ちょっぴり期待してたんですが、ダメでした。
ドリュー・バリモアも、最近こんな役ばっかりだな〜、
って感じの役で、新鮮味がありません。
みんな、もうちょっとがんばろ〜よ〜、って思ってしまいました。

ポーカー映画なのに、マラソンとゴルフを制限時間内にこなす
変な賭けのエピソードがいちばん印象的だったっていうのも皮肉です。
ポーカーだけだとダレると考えたのか、
ドラマでつなぐ意欲が無かったのか、
変なお笑い形の賭けが苦しまぎれにちょこちょこ出てきます。
あっ、エンド・クレジットは一応最後まで観た方がいいですよ。
豊胸してトイレで生活してるオジさんの後日談がありますから。