サスペリア・テルザ　最後の魔女

『サスペリア』『インフェルノ』に続き製作されたのがこの『サスペリア・テルザ最後の魔女』だそうです。だから『サスペリア PART2/紅い深溝 完全版 』はまったく別物なのです。『インフェルノ』も観たいと思いますが、今回この『サスペリア・テルザ最後の魔女』の方を先に観てしまいました。
舞台はローマです。棺が掘り起こされ、一緒に埋められていた遺品の箱だけがローマ古代美術博物館に持ち込まれた。そしてその箱を開けたことで、千年の時を経て”涙の母”と呼ばれる魔女が蘇ったのです。
世界中からローマを目指して魔女たちが飛行機や電車、船などでやって来た。なぜかパンクっぽく猟奇的な魔女たちです。やがてローマはおおぜいの市民が正気を失い混乱と絶望に陥った。
グロさが爆発、ホラー好きの私も気分が悪くなるほどでした。でも、なかなか良かったです。ストーリーはもう少し凝縮と言うか短縮した方が飽きさせないと思いました。ちょっと眠くなるので・・・。
監督はダリオ・アルジェントと言う人で『サスペリア』『インフェルノ』と『サスペリア PART2/紅い深溝 完全版 』『サスペリア・テルザ最後の魔女』を製作しています。他にもホラー映画を製作しているので是非観たいと思いました。。。

昔のように画質が荒い方がオカルト的な感じが出て良いのかも
ラストが・・・あれ燃やして終わりなら魔女の血引いてなくてもいいじゃん（笑

賛否が入り乱れて、面白そうだったのでレンタルしてみました。
エファさんの愛情溢れる罵倒が楽しい。

実はＢ級かもと怖れていたのですが、なかなか立派な作品でした。
結構グロく妻はダメで横で本を読んでいました。

オカルトの舞台装置を配備してはいるのですが、深みがイマイチかも。
そして皆さんがご指摘の通り、魔女が弱い。魔力を殺がれているにせよ、あまりといえばあまりの弱さ。

魔力復活の為に主人公の生贄が必要というような設定の方が面白かったかもしれません。（ありがちか！）

私はそこそこ楽しめました。
良かったです。

魔女なんて存在しないが、魔性の女ならゴロゴロいます！

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　うーん。……。褒めたい。しかし。
　鑑賞後の感想は拍子ぬけでした。

　グロテスクな殺され方のオンパレードで、とくに神父ウド・キアーの最期には、おお頑張ってるなーと思いました。その他随所での力の入りようが、微笑ましいです。でも微笑ましくてよいのか？　とも思っちゃうんですね。
『サスペリア』の冒頭、ジェシカ・ハーパーが嵐の中、寄宿バレエ学校について、青い花について何か叫んで出ていく生徒を目撃する。校舎に逃げ込んだ生徒は、何者かに大きなナイフでぶすぶすと刺され、天窓から大量のガラスとともに落下、首に絡んだロープ？がきゅっと締まる……という唖然とするように畳みかける殺戮シーンは、ただグロではない妖しさ・美しさに満ち満ちていたと思うんですね。『インフェルノ』についても、まあとっ散らかってはいますけど、魔女の妖しい魔力にこの世が狂っていくという雰囲気は出ていたと思います。
　ところが、お話的にはひじょうに派手でスケールも大きなこの第三作は、（だからかもしれないが）シリーズが培った不気味で妖しい世界を陽の下に引っ張り出してしまったような感じがして、美しくも怖くもなくなりました。
　アイテムは悪くはないんです。最初の『エクソシスト』っぽい始まりや、博物館の雰囲気、謎の像や猿。
　僕がまず引っ掛かってしまったのは、アーシア・アルジェント。彼女はやっぱり身体もがっしりしてるし、強そうなんですね。安いＴシャツ姿の涙の母より遥かに強そうです（実際、案外簡単に倒してしまう）。あとは魔女関係かな。イチカワ・ジュンという日本人演じる魔女さんの眼力はけっこうありますが、それだけであんまり怖くないし、最後の魔女集会のショボさがなんとも胸にこたえました。　
　営業終了後にお化け屋敷の電気を点けてしまったような白けた感じが残って、アーシア・アルジェントといっしょに「あははは」と笑うしかないラストでした。
　いや好きなんですけどね。45点。