７番房の奇跡

笑えて泣ける映画ですね。
主人公がどうやって子供作ったかは謎ですが、普通に楽しめる映画です！

すごくすごく重い内容にもかかわらず、最後までテンポよく楽しめました。
間は、数々の韓流ドラマでみかける名脇役の方々の名演技でコミカルに、でも最後はきちんと締めて問題を訴え、涙が自然に流れ、最後まで面白かったです。
久しぶりに良い韓国映画をみました。
「ショーシャンクの空に」が思い出されます。

秀作です。
ハンカチが必要かも....
でも、コミカルな場面も満載！
こういう作品、韓国は上手ですね。

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６歳の知能しかないヨングの父性愛とそんな父を心から慕う愛くるしいイェソンにめっちゃ泣かされました。。。
純粋さゆえに誤解され、警察に冤罪をかぶせられてしまったヨング。
自分の身に何が降りかかったのかも理解できず、自分を守ることもできず、早く解決を強いられる警察にイェソンに会えるからと無理やり犯人に仕立て上げられてしまいます。
ここまではテーマがあまりにも重過ぎて観ているのがただただ苦しくて仕方なかった。
けれど、収監された７番房から事態は一変します。
個性的で可笑しくて優しい仲間たちに笑わせられ、そして泣かされる。７番房の頭の命を身をもって助けたことにより、ヨングは愛すべき仲間へとなっていきます。
命の恩人への贈り物。。。それは、娘に会う事を願うヨングのために仲間たちがいろいろやってのけます。
ダンボールの中から現れたのはイェソン。なんて粋な計らいなんでしょうーー
そこで可愛くて利発なイェソンはたちまち皆を笑顔にしていきます。彼らの７番房には笑いが絶えませんでした。
しかし、いずればれる日がやってきますがここでまたありえないことが起こるんですねー
こんな卑劣な殺人などヨングにはできないと疑い始めた保安課長が心身にバランスを失い、食べることもしなくなったイェソンを再び７番房へ贈り物として戻してくれるの。。。

この映画は冤罪で死刑になってしまった知的障害者だけの話ではなく、何としてもヨングを助けたいと思う仲間たちの優しさ
それを演じる脇役俳優さんたちやイェソン演じるカル・ソウォンちゃんの素晴らしい演技に何度も泣かされるんです。
カル・ソウォンちゃんはドラマ『私の１０年の秘密』でもしっかりもので可愛いなまりを話すヘドゥム役を見事に演じていましたよね。
そして極めつけは成人したイェソンを演じたパク・シネさん。
司法修習生となったイェスンは実の父の事件を模擬裁判で弁護することになり父の無念を晴らします。昔の法廷でのヨングと現在のイェソンとのリンクには涙涙。

最後に、知的障害者役を演じたリュ・スンリョンさん。今まではあの声といい、容姿といい、ニヒルさがハンパなかったけれどこれを見て根底から覆されました。役者さんて凄いね。

こういう映画は毎度その不条理に怒りが湧くものの何もできない喪失感に打ちのめされる。
そんなどうしようもない塀の内側で、実際にはありえない夢のような出来事が起こる。
しかし、現実では警察庁長官という権力を自分の復讐のために利用してピュアな心で娘を愛するヨングを冤罪に追い込むその心の醜さ。もし長官の娘でなかったら、知的障害者でなかったらと思わずにはいられない。
愛娘を守るために自分の命を賭けたヨングに号泣させられます・・・