シャレード

実は少し「午前十時の映画祭」に関わる仕事をしたこともあって、
一回行ってみたいと思っていたんですが、
ちょうど前から観たかったこの作品が昨日から最寄りの映画祭開催劇場で
上映になるということで、行ってきました。
意外とお客さんが入ってて（と言っても小さいスクリーンに３〜４割ぐらいですが）、
結構嬉しかったですねぇ。

さて。
なにげにオードリー・ヘップバーンをきちんと観るのは初めてだったので、
そう言う意味でも楽しみだったんですが、
まー（予想はしてましたが）今でもキレイ！カワイイ！
好み的にはもう少しふっくらした方がいいな〜とか思いつつ、
でもやっぱりこの人は今観てもすごく素敵ですね。
古い俳優・女優さんってどうしても古く見えちゃうものですが、
僕の中ではこの人とマックィーンは別格かなぁと思います。

初めて観るオードリーが、今の自分と同年代というのも不思議な感じですが、
30代でも「子供じゃないのよ」と（ケーリー・グラントとの
歳の差のせいもあるんでしょうが）子供扱いされそうなぐらい、若かったのが印象的。
何より表情豊かでコロコロ喜怒哀楽が変わっていく様がまたかわいくて。
なるほど、こりゃあ長く愛される人なのもわかりますね。
大きな目とジバンシィの衣装、その衣装に合わせて変わる髪型と、
終始オードリーに釘付けでした。

そのオードリーありきの名作というのは紛れもない事実でしょうが、
ただ話の内容も今観ても色褪せない、なかなか巧みな展開だったのが良かったですね。
「大金のありか」は途中で気が付いたんですが、その隠し方も今観ても面白いし、
最後の最後まで誰を信じて良いのかわからない展開というのも面白かった。
映画全体の雰囲気も、いかにも昔っぽい感じではあるんですが、
コメディタッチでところどころ軽い笑いを混ぜつつ
サスペンスしていくという展開はなかなか飽きさせない作りで、
とても50年近く前の作品とは思えません。
「なんでもアリだな！」と思いつつもビックリさせられたエンディングも良かったし、
なるほどこれは名作だ、と思わされた次第です。ハイ。

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ヘップバーンの映画を初めてみてみた。
今まで避けてきた理由は「きれいすぎる女優の映画は感情移入しにくそう」というのと、「ハッピーエンドに決まってる」というふたつ。
観てみてやはりその辺は思っていた通りでしたが、「まぁ、おしゃれね。」と単純に感心しながら楽しむ事もハッピーエンドもっていくやりかたを楽しんだりと、こういう映画もこんな風に楽しめばいいのね、とわかってきた自分は少し大人になったようです。
オープニングもおしゃれ、ヘップバーンはかわいくすてき、衣装も相手役のグラントもすてき、お話も少々漫画チックでんなあほな、と、いうところもございますが全体的にラグジュアリーにまとめてある感じがしました。
しばらく「美人女優映画」にはまりそう。

ストーリーはそれなりにサスペンスが楽しめます。
オードリー・ヘップバーンは美形ではないんだと発見しました。
もちろんかっこいいし美しいのですが、いわゆるグレース・ケリーみたいな万人が好みを超えて美人だと思う型の美形ではないと思います。
彼女の着こなすファッションがすてきです。とても参考になりました。
しかし演技を求められている時代（映画が作られた）ではないんだな、とあらためて感じました。これはカトリーヌ・ドヌーブの昼顔を観たときも感じました。
美しいけれどそれだけ、という感じがしないでもありません。女優の美しさはそれだけでディスアドバンテジのように感じた作品です。

おもしろかったです。
オードリーもとてもかわいくておしゃれだし、ストーリーもなかなかおもしろかった！！
テンポもよくて、先が読めない展開でした。
お勧めですよ〜。

名作なのは勿論なのだが、オードリーが通常なら共演しそうもないジェームスコバーン、ジョージケネディ、ウォルターマッソー等の曲者俳優達と絡んだ事がこの作品の最高の喜びである。出来は比べ様もないが「いそしぎ」でエリザベステイラーとチャールズブロンソンが共演した様な嬉しさがある。更に監督のスタンリードーネンという監督が本作と次の「いつも二人で」で自身の作品でもオードリーの作品中でも傑出した傑作を連打した素晴しい幸運が嬉しい。両方で音楽がヘンリーマンシーニで名作スコアが提供されたのも大きい。