ジョンＱ　最後の決断

＊ うーん、どうなのでしょう？いまいち主人公を応援する気になれなかったです。どうしても、救急病棟を占拠したことがひっかかってしまいました。たくさんの命を預かる病院…、絶えずケガ人が運ばれてくる場所…、中には一分一秒を争う患者もいることでしょう。そんな病院を占拠する事により、病院の機能を停止させてしまった事に、同情はしても、全面的には応援できなかったです…。
　でも、いざ自分がその立場（お金もなく、保険もきかず、時間がないという立場）にたたされた時はどう行動するのでしょう？……その時になってみなければわかりませんが…、今現在の私には共感は持てなかったです。なので、医療保険などについて考えさせられた映画ではありましたが、感動はできませんでした。

　あと、主人公のジョン（D.ワシントン）のまわりが、一気に味方になりすぎる気がしました。そして、いきなりいい人に変わるというのも、見ていて気持ち悪かったです。ちょっとウソくさく、白々しく感じてしまいました。

　とにかく、どう展開していくのだろうと気にはなるけど、見ていて気持ちよくない映画でした。

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守るもののために必死になる父親＝デンゼル・ワシントンという配役は絶対いいはずと期待して借りました。

期待通りの良作でした。
まず、子役の子が可愛い。ボディビルが好きな子供、というキャラクターも個性的で可愛いし、両親の口げんかの仲裁にさりげなく入ってくるところもいじらしい。その「良い子」さ加減が冒頭の短い時間の中に丁寧に表現されていると思いました。天性の可愛さも大きいですが。
そしてデンゼル・ワシントンが見せる父親像というのが、やっぱり格好よかったです。
土壇場に追い込まれたとき、誰もが同じ事を出来るわけじゃない。愛する我が子を楽に死なせたいと思う人もいるし、無理心中しようとする親もいるでしょう。
数ある選択肢の中で、私は決してジョン（デンゼル・ワシントン）の選択には賛成できません。結果論なだけであって、最初から自分の夫が事件を起こすと知っていたら奥さんはそれでも「何とかしてよ」と言えたかなぁと思います。
やっぱりやって良いことと、悪いことはあると思うのです。

それでも、父親としては偉大だと思います。矛盾していますが、必要悪だったのかなと思います。短絡的ですが。

ぐっときたシーンは自殺を考えたジョンが息子のマイクに次々と言い残したいことを言っていくシーン。きっとマイクの心にはおぼろげにしか伝わっていないでしょう。それをジョンも分かっていて、それでも言っておきたい（というふうに私には見えたのですが）と言葉を残すシーンは胸が詰まりました。

良い作品だったのですが、奥さんがどうも気に入らない！ジョンにどうにもならない状況を「何とかしてよ！」と怒鳴ったり（それでジョンは事件をおこしました）警察が来たときには「私はジョンの味方よ」と協力をしようとしない。そのくせ、息子が助かるように計らってもらったと知ると、院長に「ありがとう」と抱きつき、挙句、裁判で有罪が確定すると「残念だわ」と・・・。
自分勝手すぎると思いました。人間、誰でも自分勝手ですが、映画の世界ではもうちょっと良く見せて欲しかったです。

吹き替えはデンゼル・ワシントンの声がちょっと高めに感じたので字幕の方がいいと思います。

この作品の元となる背景には、医療制度や雇用等の社会制度に関わる部分が有るし、多少はメッセージ性も見えてくる。
だけど、基本的には家族愛をテーマにしたドラマだし、特に中盤以降の展開は正にアメリカンスタイルで予想通りの進行に少し拍子抜けしたのも事実。

まあ、普通の人なら突然の不幸を背負いながらも、ひた向きで実直なジョンに感情移入せざるを得ないし、まして子を持つ親の立場ならば、尚更応援してしまうよね。

忘れてならないのは、２人の名優の存在、ロバート・デュバルははまり役だし、レイ・リオッタの普段見れない表情と演技にも注目。

テーマが重い割にはサラッと観れて後味悪くない、そこが賛否両論分かれる所かもしれないけど、エンタティメントとして秀作だと思うし素直に楽しめました。

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　開始１０分、愛情に溢れる家族の描写を観て、これはイケると感じた。脚本、演出にほほえましい点が満載で、（さぁこれらの要素がどうサスペンスに生かされるのだろう）と楽しみになった。勝手に推理サスペンス物だと決め付けていた私が間違いだと気づいたのは３０分ほどたってから・・・先入観って恐ろしいですね。なんでだ・・Q・・クエスチョン・・だから？・・アホだ・・そりゃぁあんな描写入れるよね。
　気分を仕切りなおして見直した。ツボは抑えてる作品。脚本に無駄がなくストレートな話。愛する人を守る為なら・・というちょっと狂気じみた展開も父親の気持ちをよく表していると思う。命に代えても守りたい物がある人には、とても共感できる映画でしょう。ジョンが有罪になるのはハリウッドっぽくなかった。どうせやるなら、ジョンの心臓を移植して欲しかった・・そこまでされたら泣いてただろうなぁ・・
　星は★★★☆☆　あんまり乗れなかった・・ただ万人が共感できる家族愛、親子愛がテーマなので、誰にでもある程度は楽しめるんじゃないでしょうか。デートとかにいいかもね。

デンゼル・ワシントンが大好きなので借りた映画です。
私は自分が医療関係の仕事をしているので、とても共感出来る部分が多かったです。
やはり人の命はお金に変えられるモノではありません。
この映画は本当に多くの人に観て欲しい映画です。
医療現場の実態や、人間が生まれつき持っている良心をきっと信じられるようになるはずです！！！