ハンティング・パーティ　−ＣＩＡの陰謀−

『逮捕すべき最悪の犯罪者がいる』

世界には、知られてない重要な犯罪者がいるのに、

なんらかの理由で、捕まえられていないのが現状なんでしょう。

それを、皮肉たっぷりに、そしてユーモアで描いている作品。

政治の事が、少し絡んでる内容なんですが、

あまり難しくないので、楽しく見れるでしょう。。

ただその軽さが、どこまでが実話なのかと思ってしまうくらい、

緊張感がないんです。

最後まで見ると、どこまでリアルだったのかを確認できますよ。

この映画はあまり知らなかったんですが、他の映画で紹介されていて、面白そうだったので観ました。

紹介では、戦争の最前線の中で無謀にもレポートを行うようなシーンが多く紹介されていたので、アクション色が濃いと思っていたのですが、僕的には社会派ドラマの色が濃い気がしました。

サブタイトルに「ＣＩＡの陰謀」と付けたのも、そういった内容も含まれているんでしょうね。
物語まで、実際に行った事なのかわかりませんが、非常に皮肉っぽく分かりやすく伝えられています。
社会派といっても固い映画でなくて、出てくるキャラクターに個性があって、結構楽しく見れます。

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何が焦点やらわかりませんが、とにかく危ない状況なのは確かなので、常に危険な場面で、一時も安心できず、やたらに不安になってしまう映画でした。
ああ、やだやだ。あまり好きじゃなかった。

フォックスなる人物を最後に自分が虐殺した村に置き去りにするという、その行為も、なんだかとってもありえないことで、いいのかい？！そんなことで！と思いました。
だって、ジャーナリストなんでしょ？

どこまでが真実なのかはわかりませんが、何が言いたかったのかなあ・・・・

当初、悲惨な現実と主人公グループの軽いノリに違和感を感じたが、実は、本当の現実はこんなものかもしれないと思い直した。
語弊を恐れずに言えば、無類の危険地帯好きの人々（ジャーナリスト、リポーター、冒険家、ＮＰＯ等々）がいて、彼らにとっては世界の紛争地帯は趣味と実益を得る一石二鳥の場所なのかもしれないのだ。
善し悪しは別にして、忘れていた視点を思い出させてくれたと言う意味で、この作品は自分にとって収穫だった。
内容的には、まあ、ソコソコでしたが。

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実話をもとにした社会派エンターテイメントという触れ込みなのだが・・・
そこそこおもしろい。
が、色々どっちつかずな点が散見して、映画として統一性を欠いてるように感じた。
実話の中にフィクション部分を組み入れたため、
それが違和感の原因なのか・・・？

例えば、ダック。
彼は最初、サイモンの誘いを「女が待ってるから」
と断ってる。が、サイモンが狙ってるのが、
大スクープかもしれないとわかるやジャーナリスト魂に
再び火がつき・・という設定。
（つまり、サイモンの友人として同行するのではなく、
本領を発揮するために同行するのだ。）
なのに、サイモンと同行する中で、ほとんど彼はカメラを
かまえない。カメラがあったら情報をもらえないから？
じゃあ、彼は何のために同行するのか？カメラマンなのに。
サラエボ空港からの脱走劇なんて手ぶらだ。
（サラエボ空港から後がフィクションだからだろうか。）
死してなおカメラを手放さない、というイメージが強い
戦場カメラマンの設定がどこにも生きてないように感じる。

そして、リチャードギア。
久しぶりに恋愛ものじゃない彼が観られる！
いいよ、いいよ、こういう役もありだよー！
と思ったのも束の間、やっぱり結局は恋愛ものになるんかーーい！

ただ、サイモンとダック、ベンのかけあいは軽快でなかなか
おもしろい。
民族虐殺とその裏にある政治的背景を告発するという内容が
重く感じられないのは、この軽妙なセリフの応酬のおかげだろう。
そのため、確かに「エンターテイメント」作品として成立している。

が、こんなテーマをエンターテイメント作品にしちゃっていいんかな・・という違和感も感じなくはないのだが・・・。
政府ににらまれて発禁になったらいけないという映画会社の配慮なのだろうか。

個人的にはサイモンの「探せばどこかで戦争はやってるからな。
（だから俺のような落ちぶれた戦場リポーターでもどうにか
食べていける、という意味だろう。）」
というセリフに衝撃を受けました。
戦場リポーター、戦場カメラマンという職種がなくなる世の中であってほしいと切に願わずにはいられません。