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鬼才・押井守が士郎正宗の同名コミックを映画化し、日本のみならず全米でも記録的なヒットを飛ばしたSFアニメーション。作画の素晴らしさやデジタルを駆使した画像の美しさはもちろん、押井監督独特のシュールかつ重層的な作品世界が秀逸。また監督自身がこだわり抜いた、リアリティ溢れるガン・アクションも見どころ。伊藤和典脚本、音楽に川井憲次。声の出演に田中敦子、大塚明夫、山寺宏一、家弓家正。西暦2029年。企業のネットが星を覆い、電子が駆けめぐる近未来。公安9課の草薙素子を隊長とする、通称“攻殻機動隊”のメンバーに、国際手配中の天才ハッカー・人形使いが捕らえられたという報が入る。完全にサイボーグ化し、電脳を有する人形使い。ネットの海から生まれた彼は、自らを生命体と主張し、亡命を提言する・・・。
鬼才・押井守が士郎正宗の同名コミックを映画化し、日本のみならず全米でも記録的なヒットを飛ばしたSFアニメーション。作画の素晴らしさやデジタルを駆使した画像の美しさはもちろん、押井監督独特のシュールかつ重層的な作品世界が秀逸。また監督自身がこだわり抜いた、リアリティ溢れるガン・アクションも見どころ。伊藤和典脚本、音楽に川井憲次。声の出演に田中敦子、大塚明夫、山寺宏一、家弓家正。西暦2029年。企業のネットが星を覆い、電子が駆けめぐる近未来。公安9課の草薙素子を隊長とする、通称“攻殻機動隊”のメンバーに、国際手配中の天才ハッカー・人形使いが捕らえられたという報が入る。完全にサイボーグ化し、電脳を有する人形使い。ネットの海から生まれた彼は、自らを生命体と主張し、亡命を提言する・・・。
製作年: |
1995年 |
---|---|
製作国: |
日本 |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
123分 | 日本語英語 | 1:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語 2:ドルビーデジタル/サラウンド/英語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
BCDR0007 | 2003年04月28日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
15枚 | 1人 | 0人 |
収録時間:
123分
字幕:
日本語英語
音声:
1:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語
2:ドルビーデジタル/サラウンド/英語
レイティング:
記番:
BCDR0007
レンタル開始日:
2003年04月28日
在庫枚数
15枚
1位登録者:
1人
2位登録者:
0人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
123分 | 日本語英語 | 1:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語 2:ドルビーデジタル/サラウンド/英語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
BCDR0007 | 2003年04月28日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
15枚 | 1人 | 0人 |
収録時間:
123分
字幕:
日本語英語
音声:
1:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語
2:ドルビーデジタル/サラウンド/英語
レイティング:
記番:
BCDR0007
レンタル開始日:
2003年04月28日
在庫枚数
15枚
1位登録者:
1人
2位登録者:
0人
約35,500
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※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
『攻殻SAC』の7年前の劇場アニメなので、
別物と思って観始めました。
でもついさっきまで、SACで馴染みきったキャラですので、
かなりなびっくりで始まりました。
声は同じ。義体とはいえ、いきなりの赤裸々。
見慣れるまでドキドキでした。
素晴らしいオープニング。
光学迷彩で透化していく素子の裸体、無機質な表情。
作られた容姿が任務を果たしていると分かります。
計算され尽くされた美しさを感じました。
今、この世界は”こうなのだ”と。
続く、草薙素子製造工程。見てはならない事を見てしまったような、
覗き見に近い罪悪感と満たされていく好奇心…。
釘付けでした。
前知識があったので、
話しのスジについていけたのだと思います。
もし公開当時観ていたら、なんのことやら??だったはず。
成長し自我が芽生えてくると、子供心に誰もが抱くだろう疑問…
個の確認…「自分ってなに?」
確たる答えがでないまま、身体が成長していくうち、
それなりに折り合いをつけたり、忙しさの中でうやむやになっていったり、
たいていは忘れてしまう疑問。
でも、細胞が分裂し除々なる成長過程のない義体の場合、
その疑問は解決しない限りそのまま。
人形遣いの台詞は、実直な的を得ていて不気味でした。
>あなた達のDNAもまた自己保存の為のプログラムに過ぎない。
生命とは情報の流れの中に生まれた結節点のような物だ。
>種としての生命は遺伝子という記憶システムを持ち、
人はただ記憶によって個人たり得る
人形遣いに何かを感じた素子。彼へのダイブを試みます。
そこで、人形遣いに言われます。
やっとチャンンネルできた、頼みたいことがあると。
>私のシステムには子孫を残して死を得るという、
生命としての基本プロセスが存在しない
>コピーでは個性や多様性が生じない。
たった一種のウイルスによって全滅する可能性は否定出来ない
破局を回避する為に多様性や揺らぎを持つために、
>「君と融合したい。」
・・・”融合”!!
吸った息をはくことを忘れてしまいました。子宮を直撃。
>融合後の新しい君は事あるごとに私の変種をネットに流すだろう。
人間が遺伝子を残す様に。そして私も死を得る。
>人は絶えず変化する物だし、君が今の君自身であろうとする執着は君を制約し続ける。
自分が自分であるためのものへの不安や恐れ、素子の抱いていた鬱屈した思いを
人形遣いは払拭します。
>我々をその一部に含む我々全ての集合、わずかな機能に隷属していたが制約を捨て
さらなる上部構造にシフトする時だ
アーサー・ケストラー著『 GHOST IN THE MACHINE』
その昔『トロン』(1982)を観るならと、
同じようなことが分かりやすく書いてあると、薦めてもらった本。
”生体”の思い込みがひっくり返されました。
「機械の中には幽霊がいる」。(機械=脳、幽霊=心)
目の前の目覚まし時計の中にも必ずゴーストがいて、
そのしくみ(機構)にも予想外の効果や飛躍がありうる。
身の回りにたくさんある機械…つねに幽霊に囲まれている…
乙女の胸はわくわくでした(笑)
ケストラーさんのいう「ホロン」(全体と部分の概念。 組み合わせによる階層の進出。)
=人形遣いが素子に求めた融合。シフト。
『SAC』で、「ライ麦畑…」を再読するきっかけをもらい、
じれったさに嫌悪感を覚えた主人公を、包み込む許容力の、
身についた成人となったことを分からせてもらいました。
そして今度は、
機械の内にゴーストを感じ、それらに囲まれていることで、
癒されていた孤独感があったこと、
今の自分には、殺伐と萎えてきた感情と共に、
個としてのその孤独感が薄れてきていることを、気づかせてもらえました。
15年前でなく、今、こんなふうに観ることができて、
とても運がよかったと思っています。
「さて、どこへ行こうかしらね。ネットは広大だわ。」
アイデンティティー探しへ。次は『2nd GIG』…
…ダイブ!
このレビューは気に入りましたか? 19人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
当時は訳分からず流し観してから数余年
TVシリーズに特別編、全て乗り越え戻ってまいりました。(笑)
再見の第一印象ですが、「あれれ?すんなり理解できました」って感じです
観たのが随分前だったので詳細は抜け落ちてましたが
随分あっさりした内容に、拍子抜けすら感じました(笑)
やはりTVシリーズの力は絶大で、押井監督には悪いですが
改めて神山監督の演出センスを再確認しました。
物語は、こちらの方が原作に近くシリアスなものと成っています
一つ混同してはいけないのは、TV版と関連性は無いってことです
西暦2029年、進化し過ぎた通信ネットワークと
第二の身体『擬体』により、情報と真理が混沌とした時代の話です
ストーリーは複雑ですが、謎のハッカー『人形遣い』と
公安6課と『プロジェクト2501』の関係をメインに
公安9課が真相を究明するというものです
話は反れますが、観賞していると面白い部分が多いです
TV版と少々ディテールが違う描写があり
『素子』もTV版とは違い、かなり人間臭さが伺えます
この辺は押井監督らしく、心理面に重さを置いたのが見て取れます
話は戻して、捜査が進むに連れて公安6課と『人形使い』との関係が浮かび上がり
政府の陰謀と6課、そして『プロジェクト2501』が繋がります
『人形使い』とは実は政府の開発したウイルスプログラムで
外交交渉を有利に進める為の、情報操作プログラムだと判明します
それを阻止する為9課と6課の最終決戦に向かいます。
本作の主軸は、やはり『ゴースト』なのでしょう
本編中こんな会話があります。
バトー:「自分のゴーストが信じられないのか?」
素子 :「電脳それ自体がゴーストを生み出し
魂を宿すとしたら、その時は何を根拠に
自分を信じるべきだと思う?」
バトー:「くだらねぇ」
ゴースト自体の定義や認識が画一的でない状況下での
新しい概念の誕生が如何に人々を混乱に陥れるかが良く表されています
「くだらねぇ」と言っている『バトー』自身も逃避しているのが分かり
『擬体』だろうと『生身』だろうと、行き着くところは個々の存在定義であり
ネットの弊害とは言わないですが、予見であり比喩なのかも知れないと感じます。
当時は押井節にやられた感が強かったですが
今観てみると至極真っ当でつかみ易い概念だと思えました
そう思えるのは、今現在と重なるからかも知れませんね。
このレビューは気に入りましたか? 14人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
公開当時に観たのですが、あまり当時は惹かれませんでした。今回たまたま通りすがりに「2.0」を観て面白かったので、オリジナルを見直しました。それから、原作の「1」「1.5」を読み、『イノセンス』を観たところです。でも、OVAは見ていないので、シリーズの良いファンではありません。
クローネンバーグの『ビデオドローム』でも思ったのですが、かつてはとても難解に思われた作品が、現在ではとても分かりやすくなることがあります。たぶんこの作品の「ネット」という概念は、かつての僕ではあまりリアルには感じられなかったのでしょう。
いまではとても分かりやすいです。もともと、アイデンティティを巡る物語は人形やロボットとは相性が良いのでしょう、アシモフもピノキオもアトムもデッカードもネオもみんな悩んでいますから、入りやすいということもあるかもしれません(A.Iのオスメントは悩んでいなかったけど)。
台詞の不明点は、原作を読むことでかなり解消されました。武器や組織名などの馴染みのなさに加えて、ぼそぼそとした台詞の聞き取りにくさはハンパではありません。僕は明確でない背景の設定や、台詞に隠された意味などを追いかけたいタイプではないので、むしろ、バラバラな原作の要素を見事にパッチワークした脚本の見事さにただただうなりました。これは素晴らしいと思います。
終盤の光学迷彩を施した戦車と草薙少佐の激しいバトルが、互いに破壊された義体を交換しての少佐・人形遣いの対話に転じ、光の矢にも似た狙撃弾がバトーの手と少佐の頸部を射抜く。実に見事なクライマックスです。ここで発揮された世界の広大さと神への傾倒、バトーの担うロマンティシズムは、やや鈍重な形で『イノセンス』で展開されることになります。
一部CGへ変更された「2.0」の評価ができるほどこのシリーズに馴染んでいるわけではないのですが、個人的にはシリーズの魅力でもありそうな気がする、「壊れた人形」的なエロティシズムの度合いが上がったように思いました。どちらのバージョンも65点。
このレビューは気に入りましたか? 9人の会員が気に入ったと投稿しています
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
ユーザーレビュー:114件
投稿日
2010/12/08
レビュアー
まみもぉ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
『攻殻SAC』の7年前の劇場アニメなので、
別物と思って観始めました。
でもついさっきまで、SACで馴染みきったキャラですので、
かなりなびっくりで始まりました。
声は同じ。義体とはいえ、いきなりの赤裸々。
見慣れるまでドキドキでした。
素晴らしいオープニング。
光学迷彩で透化していく素子の裸体、無機質な表情。
作られた容姿が任務を果たしていると分かります。
計算され尽くされた美しさを感じました。
今、この世界は”こうなのだ”と。
続く、草薙素子製造工程。見てはならない事を見てしまったような、
覗き見に近い罪悪感と満たされていく好奇心…。
釘付けでした。
前知識があったので、
話しのスジについていけたのだと思います。
もし公開当時観ていたら、なんのことやら??だったはず。
成長し自我が芽生えてくると、子供心に誰もが抱くだろう疑問…
個の確認…「自分ってなに?」
確たる答えがでないまま、身体が成長していくうち、
それなりに折り合いをつけたり、忙しさの中でうやむやになっていったり、
たいていは忘れてしまう疑問。
でも、細胞が分裂し除々なる成長過程のない義体の場合、
その疑問は解決しない限りそのまま。
人形遣いの台詞は、実直な的を得ていて不気味でした。
>あなた達のDNAもまた自己保存の為のプログラムに過ぎない。
生命とは情報の流れの中に生まれた結節点のような物だ。
>種としての生命は遺伝子という記憶システムを持ち、
人はただ記憶によって個人たり得る
人形遣いに何かを感じた素子。彼へのダイブを試みます。
そこで、人形遣いに言われます。
やっとチャンンネルできた、頼みたいことがあると。
>私のシステムには子孫を残して死を得るという、
生命としての基本プロセスが存在しない
>コピーでは個性や多様性が生じない。
たった一種のウイルスによって全滅する可能性は否定出来ない
破局を回避する為に多様性や揺らぎを持つために、
>「君と融合したい。」
・・・”融合”!!
吸った息をはくことを忘れてしまいました。子宮を直撃。
>融合後の新しい君は事あるごとに私の変種をネットに流すだろう。
人間が遺伝子を残す様に。そして私も死を得る。
>人は絶えず変化する物だし、君が今の君自身であろうとする執着は君を制約し続ける。
自分が自分であるためのものへの不安や恐れ、素子の抱いていた鬱屈した思いを
人形遣いは払拭します。
>我々をその一部に含む我々全ての集合、わずかな機能に隷属していたが制約を捨て
さらなる上部構造にシフトする時だ
アーサー・ケストラー著『 GHOST IN THE MACHINE』
その昔『トロン』(1982)を観るならと、
同じようなことが分かりやすく書いてあると、薦めてもらった本。
”生体”の思い込みがひっくり返されました。
「機械の中には幽霊がいる」。(機械=脳、幽霊=心)
目の前の目覚まし時計の中にも必ずゴーストがいて、
そのしくみ(機構)にも予想外の効果や飛躍がありうる。
身の回りにたくさんある機械…つねに幽霊に囲まれている…
乙女の胸はわくわくでした(笑)
ケストラーさんのいう「ホロン」(全体と部分の概念。 組み合わせによる階層の進出。)
=人形遣いが素子に求めた融合。シフト。
『SAC』で、「ライ麦畑…」を再読するきっかけをもらい、
じれったさに嫌悪感を覚えた主人公を、包み込む許容力の、
身についた成人となったことを分からせてもらいました。
そして今度は、
機械の内にゴーストを感じ、それらに囲まれていることで、
癒されていた孤独感があったこと、
今の自分には、殺伐と萎えてきた感情と共に、
個としてのその孤独感が薄れてきていることを、気づかせてもらえました。
15年前でなく、今、こんなふうに観ることができて、
とても運がよかったと思っています。
「さて、どこへ行こうかしらね。ネットは広大だわ。」
アイデンティティー探しへ。次は『2nd GIG』…
…ダイブ!
投稿日
2009/08/30
レビュアー
ナナメ歩き※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
当時は訳分からず流し観してから数余年
TVシリーズに特別編、全て乗り越え戻ってまいりました。(笑)
再見の第一印象ですが、「あれれ?すんなり理解できました」って感じです
観たのが随分前だったので詳細は抜け落ちてましたが
随分あっさりした内容に、拍子抜けすら感じました(笑)
やはりTVシリーズの力は絶大で、押井監督には悪いですが
改めて神山監督の演出センスを再確認しました。
物語は、こちらの方が原作に近くシリアスなものと成っています
一つ混同してはいけないのは、TV版と関連性は無いってことです
西暦2029年、進化し過ぎた通信ネットワークと
第二の身体『擬体』により、情報と真理が混沌とした時代の話です
ストーリーは複雑ですが、謎のハッカー『人形遣い』と
公安6課と『プロジェクト2501』の関係をメインに
公安9課が真相を究明するというものです
話は反れますが、観賞していると面白い部分が多いです
TV版と少々ディテールが違う描写があり
『素子』もTV版とは違い、かなり人間臭さが伺えます
この辺は押井監督らしく、心理面に重さを置いたのが見て取れます
話は戻して、捜査が進むに連れて公安6課と『人形使い』との関係が浮かび上がり
政府の陰謀と6課、そして『プロジェクト2501』が繋がります
『人形使い』とは実は政府の開発したウイルスプログラムで
外交交渉を有利に進める為の、情報操作プログラムだと判明します
それを阻止する為9課と6課の最終決戦に向かいます。
本作の主軸は、やはり『ゴースト』なのでしょう
本編中こんな会話があります。
バトー:「自分のゴーストが信じられないのか?」
素子 :「電脳それ自体がゴーストを生み出し
魂を宿すとしたら、その時は何を根拠に
自分を信じるべきだと思う?」
バトー:「くだらねぇ」
ゴースト自体の定義や認識が画一的でない状況下での
新しい概念の誕生が如何に人々を混乱に陥れるかが良く表されています
「くだらねぇ」と言っている『バトー』自身も逃避しているのが分かり
『擬体』だろうと『生身』だろうと、行き着くところは個々の存在定義であり
ネットの弊害とは言わないですが、予見であり比喩なのかも知れないと感じます。
当時は押井節にやられた感が強かったですが
今観てみると至極真っ当でつかみ易い概念だと思えました
そう思えるのは、今現在と重なるからかも知れませんね。
投稿日
2008/07/24
レビュアー
よふかし※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
公開当時に観たのですが、あまり当時は惹かれませんでした。今回たまたま通りすがりに「2.0」を観て面白かったので、オリジナルを見直しました。それから、原作の「1」「1.5」を読み、『イノセンス』を観たところです。でも、OVAは見ていないので、シリーズの良いファンではありません。
クローネンバーグの『ビデオドローム』でも思ったのですが、かつてはとても難解に思われた作品が、現在ではとても分かりやすくなることがあります。たぶんこの作品の「ネット」という概念は、かつての僕ではあまりリアルには感じられなかったのでしょう。
いまではとても分かりやすいです。もともと、アイデンティティを巡る物語は人形やロボットとは相性が良いのでしょう、アシモフもピノキオもアトムもデッカードもネオもみんな悩んでいますから、入りやすいということもあるかもしれません(A.Iのオスメントは悩んでいなかったけど)。
台詞の不明点は、原作を読むことでかなり解消されました。武器や組織名などの馴染みのなさに加えて、ぼそぼそとした台詞の聞き取りにくさはハンパではありません。僕は明確でない背景の設定や、台詞に隠された意味などを追いかけたいタイプではないので、むしろ、バラバラな原作の要素を見事にパッチワークした脚本の見事さにただただうなりました。これは素晴らしいと思います。
終盤の光学迷彩を施した戦車と草薙少佐の激しいバトルが、互いに破壊された義体を交換しての少佐・人形遣いの対話に転じ、光の矢にも似た狙撃弾がバトーの手と少佐の頸部を射抜く。実に見事なクライマックスです。ここで発揮された世界の広大さと神への傾倒、バトーの担うロマンティシズムは、やや鈍重な形で『イノセンス』で展開されることになります。
一部CGへ変更された「2.0」の評価ができるほどこのシリーズに馴染んでいるわけではないのですが、個人的にはシリーズの魅力でもありそうな気がする、「壊れた人形」的なエロティシズムの度合いが上がったように思いました。どちらのバージョンも65点。
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