靴に恋して / アントニア・サン・ファン
靴に恋して
/ラモン・サラサール
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全体の平均評価点: (5点満点)
(36)
解説・ストーリー
高級靴店の店員をしている23歳のレイレの夢は靴デザイナーになること。でも自信がない。やがて、恋人も去ってしまい…。49歳のアデラはキャバレーの雇われママ。夢は小説家になることだが、知的障害者の娘の世話に追われる日々…。アデラの25歳になる娘アニータ。知的障害者の彼女はハンサムな看護士ホアキンにほのかな恋心を抱く…。43歳のタクシードライバー、マリカルメン。夫が急逝してから10年、3人の子どものためだけに生きてきた…。高級官僚の妻である45歳のイザベルは、子宝に恵まれず、その孤独を癒すため高級靴を買い漁る…。
高級靴店の店員をしている23歳のレイレの夢は靴デザイナーになること。でも自信がない。やがて、恋人も去ってしまい…。49歳のアデラはキャバレーの雇われママ。夢は小説家になることだが、知的障害者の娘の世話に追われる日々…。アデラの25歳になる娘アニータ。知的障害者の彼女はハンサムな看護士ホアキンにほのかな恋心を抱く…。43歳のタクシードライバー、マリカルメン。夫が急逝してから10年、3人の子どものためだけに生きてきた…。高級官僚の妻である45歳のイザベルは、子宝に恵まれず、その孤独を癒すため高級靴を買い漁る…。
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「靴に恋して」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
高級靴店の店員をしている23歳のレイレの夢は靴デザイナーになること。でも自信がない。やがて、恋人も去ってしまい…。49歳のアデラはキャバレーの雇われママ。夢は小説家になることだが、知的障害者の娘の世話に追われる日々…。アデラの25歳になる娘アニータ。知的障害者の彼女はハンサムな看護士ホアキンにほのかな恋心を抱く…。43歳のタクシードライバー、マリカルメン。夫が急逝してから10年、3人の子どものためだけに生きてきた…。高級官僚の妻である45歳のイザベルは、子宝に恵まれず、その孤独を癒すため高級靴を買い漁る…。
「靴に恋して」 の作品情報
「靴に恋して」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
靴に恋しての詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
135分 |
日本語・日本語吹替え用字幕 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/スペイン語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
D*AVBF24250 |
2005年05月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
0人
|
1人
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/スペイン語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
靴に恋しての詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
135分 |
日本語・日本語吹替え用字幕 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/スペイン語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
D*AVBF24250 |
2005年05月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
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0人
|
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/スペイン語
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ユーザーレビュー:36件
地味で切なく、人生の哀感を漂わせる映画
投稿日:2006/03/15
レビュアー:吟遊旅人
靴をモチーフとした着眼点は斬新だ。これは靴を媒介にさまざまな女たちの愛の姿を描いたオムニバス群像劇。
タイトルの「靴に恋して」に最もふさわしいのがイザベルだ。高級官僚の夫との冷え切った夫婦関係が原因なのか、彼女は病的に靴を買い漁り、万引きしてでも世界中の靴を集めるのだ。そしてわざと小さなサイズの靴を履く。彼女の痛む足を治してくれるのが靴セラピストのハンサムな男性。彼女の夫レオナルドと雇われマダムのアデラは恋仲になるのだが、二人は「不倫」の関係になりそうでならない。アデラとレオナルドの大人の「純愛」は微笑ましいが、レオナルドに妻がいることを知って絶望するアデラが哀れだ。この三角関係がどのように決着するかがなかなかみもの。
そしてもう一つ、印象に残る台詞がある。同棲していた恋人に捨てられそうになった靴デザイナーを夢見るレイレが男に向かって言う。「あなたはこの5年間に何度トイレの掃除をした?」
男は暫くの沈黙の後、答える。「一度も」
生活に疲れ、男の愛の身勝手さに静かな怒りをこめた女の台詞。これは効いたね。
靴はほんの小道具に過ぎません。ファッションを楽しむおしゃれな映画じゃない、むしろ地味で切なく、人生の哀感を漂わせる映画。若い人向きじゃないね。一人ずつの女たちのエピソードが丁寧に描かれていて、惹きつける。ハッピーエンドでなくても後味は爽やか。
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13人の会員が気に入ったと投稿しています
足先が向かう方向
一歩踏み出す時
躊躇する時
足先が向かう方向がある
小さい靴
高級な靴
ヒールが高くスタイリッシュな靴
それらを履くことで
違う自分を演出し
時には自分の何かを偽る為に
それが必要な時もある
歩きやすく
仕事に向いていて
足の痛まない靴
それらを履くことで
繰り返される日常から
新しい何かを見つけられないでいる時もある
皆 様々な状況の中で
生き方が靴に投影されている
夫の遺産であるタクシーと
二人の子供を守りながら暮らす運転手の女性
シューズデザイナーの夢を恋人と暮らすために諦め
靴屋で働き万引きを繰り返す女性
富豪の夫と愛のない生活に疲れ
衝動買いで靴を集める女性
外へ出るときはいつもシューズを履き
交差点から向こうの世界へは怖くて踏み出せない
知的障害の女性
そしてその女性を一人で育てる
キャバレーのママ
登場人物全員の人間性を
同じ空間軸の中で
深くかつ絶妙に描きつつ
最後には全員の関係が繋がる
登場人物が愛を求め
それぞれが一歩
踏み出す
人の数だけ靴があり
その人の踏み出す勇気を
足元から支えている
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9人の会員が気に入ったと投稿しています
同性愛に寛容なスペイン
やたらゲイの同性愛者がでてくるので、てっきりアデラは男にちがいない!と思いながらみていました。
骨格といい、顔つきといい、絶対この人男だよ!ベットインしたら実は男だったということで、びっくりするという結末を想像しながら見ていましたが。。裏切られました。やっぱり女性でした。。
それぞれの女性たちが挫折を乗り越えて再生していく姿がいいです。それぞれに少しずつ接点があり、最後は人間関係が繋がっていきます。
リスボンでやり直そうと決めたレイレが美しいです。
靴を買いあさっていたイザベルの決意も美しいです。(でも、この人、ものすごく年取って見えた。きれいでもないし。。)
娘への気持ちを取り戻したアデラの姿も美しいです。
失恋して一歩大人になったアデラの娘アニータの笑顔も美しいです。
女性の人生は深く悲しい、でも美しい。
バックに流れる音楽が素敵でした。
あっ、邦題の”靴に恋して”はあまり意味がありませんから。
靴を履き替えるように人生も履き替えることができたら。。。と思う今日この頃です。
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8人の会員が気に入ったと投稿しています
「恋」ではなくて、大きな石=「愛情」を置くことから始めましょう
邦題もラブコメ風、綺麗な靴やおしゃれな衣装がたくさんでてきますが、ストーリーは、尽くしているのに報われない悲しさや、優しさからの誤解、男の弱さに傷つけられたりと、かなり重くて暗い映画です。
男性が見ても多分、すんなり感情移入ができないと思うけれど「いいねぇ」と感じるセリフが随所に…。
失恋や家庭の悩みで落ち込んでいる時なら、ほんのりと明かりが見いだせる映画です。
この映画、スペイン語の原題は「PIEDRAS」=「石/岩」の複数形。
「恋」の小さな「石」ころに、つまづき、探し、埋めようとする5つの「靴」の物語。
「靴」は登場する女性5人の個性の象徴であって「靴」に「恋」は、していません。
興業意図が見え見えの邦題。ラモン・サラサール監督は、この邦題をどう思ったのか…。
ラモン・サラサールいわく
「人生では、愛情・友情・家庭・職業の大きな「石」を先に置いてから、その間をつなげるすき間に収まる「石」を置いていく。逆に、すき間を先に埋めてしまうと「大きな石」を置くスペースはなくなってしまう。」
(日本庭園にも通じる…)
邦題「靴は恋して」(変?…)
さて、
<ネタバレ>
盗んだ靴の女:
ゲイ(?)の彼氏との失恋と別のゲイとの友情。
→父の古里リスボンでの再出発。
偏平足の女:
本気になりかけた恋の相手には妻が…失恋。
→母親への回帰。
スリッパをはく女:
死に別れた夫への恋。母と認めてもらえない辛さ。
→子供たちの優しい寝顔。
スニーカーをはく女:
知的障害者の彼女のケアに来た看護学生との恋(片思い)。母親に別れさせられ失恋。
→海岸で空を見上げ踊る(母や看護学生の愛情を知る)
小さな靴をはく女:
冷めきった夫婦関係で足専門医との不倫。靴に恋しているのはこの人。
→どしゃ降りの雨の夜、家を出て行く。(自立?)
ゲイの感受性が随所で大切な設定となるのですが、全てを最後に結びつけるところに少し無理が…。(ラストにかけての全員のつながりはテーマから外して良かったのでは…)
やってられない、悲しい、ボロボロ、そんなこと感じたら、小さな石ころの置き場所で悩んでもしょうがない。
→もう一度、大きな石の「愛情」を置くことからはじめてみましょう!
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8人の会員が気に入ったと投稿しています
愛しい石ころに、つまずきながら。
投稿日:2007/09/06
レビュアー:ぴよさん
決してドラマチックでは無いけれど、どこにでもいる様な人達の、どこにでも在るような人生が、幾筋も交錯します。そのうちのどれかが、観ている私達の境遇に少し重なるかもしれません。自分に重ならずとも、誰か身近な知人の人生を、ほろ苦く思い出すかも。
女性はごく当たり前に、自分に適う靴捜しを続けますが、男達にその執着は少ないように思えます。男は「自分は、こんな人間だ」と手早く決めてしまいたいのかもしれません。諦めなかば、夢なかば、男の煮え切らない所でもあります。
ひらりさんのレビューに詳しくありますが、原題のPIEDRAS、ピエドラスは、「石」の意味です。この直訳を邦題にするわけにはいかない、との判断も分からないではないですが。真逆に近い改題には、賛成できません。監督が伝えたかったのは、靴を履き替えるように恋愛をしようなんてお気楽なニュアンスでは無く、もっとシビアなものだった筈です。
裸足で歩けない程に、人生は石ころだらけなのか。いやその石こそが、生きる目的なのではないか。彼女達にその区別は無くなってるように思います。「この石が無ければ、自由になれる。だけど、その自由には意味が無い」と、思っている筈です。
今の生活を放棄して、自由になりたい!と思うことはあるでしょうが、その先にあるのは果たして、素晴らしい人生でしょうか。女性にとって「靴」は、自分に最も適う人生をいつまでも捜し続けることを、象徴しているツールなのでは。
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7人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
地味で切なく、人生の哀感を漂わせる映画
投稿日
2006/03/15
レビュアー
吟遊旅人
靴をモチーフとした着眼点は斬新だ。これは靴を媒介にさまざまな女たちの愛の姿を描いたオムニバス群像劇。
タイトルの「靴に恋して」に最もふさわしいのがイザベルだ。高級官僚の夫との冷え切った夫婦関係が原因なのか、彼女は病的に靴を買い漁り、万引きしてでも世界中の靴を集めるのだ。そしてわざと小さなサイズの靴を履く。彼女の痛む足を治してくれるのが靴セラピストのハンサムな男性。彼女の夫レオナルドと雇われマダムのアデラは恋仲になるのだが、二人は「不倫」の関係になりそうでならない。アデラとレオナルドの大人の「純愛」は微笑ましいが、レオナルドに妻がいることを知って絶望するアデラが哀れだ。この三角関係がどのように決着するかがなかなかみもの。
そしてもう一つ、印象に残る台詞がある。同棲していた恋人に捨てられそうになった靴デザイナーを夢見るレイレが男に向かって言う。「あなたはこの5年間に何度トイレの掃除をした?」
男は暫くの沈黙の後、答える。「一度も」
生活に疲れ、男の愛の身勝手さに静かな怒りをこめた女の台詞。これは効いたね。
靴はほんの小道具に過ぎません。ファッションを楽しむおしゃれな映画じゃない、むしろ地味で切なく、人生の哀感を漂わせる映画。若い人向きじゃないね。一人ずつの女たちのエピソードが丁寧に描かれていて、惹きつける。ハッピーエンドでなくても後味は爽やか。
足先が向かう方向
投稿日
2006/08/06
レビュアー
sautet
一歩踏み出す時
躊躇する時
足先が向かう方向がある
小さい靴
高級な靴
ヒールが高くスタイリッシュな靴
それらを履くことで
違う自分を演出し
時には自分の何かを偽る為に
それが必要な時もある
歩きやすく
仕事に向いていて
足の痛まない靴
それらを履くことで
繰り返される日常から
新しい何かを見つけられないでいる時もある
皆 様々な状況の中で
生き方が靴に投影されている
夫の遺産であるタクシーと
二人の子供を守りながら暮らす運転手の女性
シューズデザイナーの夢を恋人と暮らすために諦め
靴屋で働き万引きを繰り返す女性
富豪の夫と愛のない生活に疲れ
衝動買いで靴を集める女性
外へ出るときはいつもシューズを履き
交差点から向こうの世界へは怖くて踏み出せない
知的障害の女性
そしてその女性を一人で育てる
キャバレーのママ
登場人物全員の人間性を
同じ空間軸の中で
深くかつ絶妙に描きつつ
最後には全員の関係が繋がる
登場人物が愛を求め
それぞれが一歩
踏み出す
人の数だけ靴があり
その人の踏み出す勇気を
足元から支えている
同性愛に寛容なスペイン
投稿日
2008/01/01
レビュアー
飛べない魔女
やたらゲイの同性愛者がでてくるので、てっきりアデラは男にちがいない!と思いながらみていました。
骨格といい、顔つきといい、絶対この人男だよ!ベットインしたら実は男だったということで、びっくりするという結末を想像しながら見ていましたが。。裏切られました。やっぱり女性でした。。
それぞれの女性たちが挫折を乗り越えて再生していく姿がいいです。それぞれに少しずつ接点があり、最後は人間関係が繋がっていきます。
リスボンでやり直そうと決めたレイレが美しいです。
靴を買いあさっていたイザベルの決意も美しいです。(でも、この人、ものすごく年取って見えた。きれいでもないし。。)
娘への気持ちを取り戻したアデラの姿も美しいです。
失恋して一歩大人になったアデラの娘アニータの笑顔も美しいです。
女性の人生は深く悲しい、でも美しい。
バックに流れる音楽が素敵でした。
あっ、邦題の”靴に恋して”はあまり意味がありませんから。
靴を履き替えるように人生も履き替えることができたら。。。と思う今日この頃です。
「恋」ではなくて、大きな石=「愛情」を置くことから始めましょう
投稿日
2006/10/14
レビュアー
ひらり
邦題もラブコメ風、綺麗な靴やおしゃれな衣装がたくさんでてきますが、ストーリーは、尽くしているのに報われない悲しさや、優しさからの誤解、男の弱さに傷つけられたりと、かなり重くて暗い映画です。
男性が見ても多分、すんなり感情移入ができないと思うけれど「いいねぇ」と感じるセリフが随所に…。
失恋や家庭の悩みで落ち込んでいる時なら、ほんのりと明かりが見いだせる映画です。
この映画、スペイン語の原題は「PIEDRAS」=「石/岩」の複数形。
「恋」の小さな「石」ころに、つまづき、探し、埋めようとする5つの「靴」の物語。
「靴」は登場する女性5人の個性の象徴であって「靴」に「恋」は、していません。
興業意図が見え見えの邦題。ラモン・サラサール監督は、この邦題をどう思ったのか…。
ラモン・サラサールいわく
「人生では、愛情・友情・家庭・職業の大きな「石」を先に置いてから、その間をつなげるすき間に収まる「石」を置いていく。逆に、すき間を先に埋めてしまうと「大きな石」を置くスペースはなくなってしまう。」
(日本庭園にも通じる…)
邦題「靴は恋して」(変?…)
さて、
<ネタバレ>
盗んだ靴の女:
ゲイ(?)の彼氏との失恋と別のゲイとの友情。
→父の古里リスボンでの再出発。
偏平足の女:
本気になりかけた恋の相手には妻が…失恋。
→母親への回帰。
スリッパをはく女:
死に別れた夫への恋。母と認めてもらえない辛さ。
→子供たちの優しい寝顔。
スニーカーをはく女:
知的障害者の彼女のケアに来た看護学生との恋(片思い)。母親に別れさせられ失恋。
→海岸で空を見上げ踊る(母や看護学生の愛情を知る)
小さな靴をはく女:
冷めきった夫婦関係で足専門医との不倫。靴に恋しているのはこの人。
→どしゃ降りの雨の夜、家を出て行く。(自立?)
ゲイの感受性が随所で大切な設定となるのですが、全てを最後に結びつけるところに少し無理が…。(ラストにかけての全員のつながりはテーマから外して良かったのでは…)
やってられない、悲しい、ボロボロ、そんなこと感じたら、小さな石ころの置き場所で悩んでもしょうがない。
→もう一度、大きな石の「愛情」を置くことからはじめてみましょう!
愛しい石ころに、つまずきながら。
投稿日
2007/09/06
レビュアー
ぴよさん
決してドラマチックでは無いけれど、どこにでもいる様な人達の、どこにでも在るような人生が、幾筋も交錯します。そのうちのどれかが、観ている私達の境遇に少し重なるかもしれません。自分に重ならずとも、誰か身近な知人の人生を、ほろ苦く思い出すかも。
女性はごく当たり前に、自分に適う靴捜しを続けますが、男達にその執着は少ないように思えます。男は「自分は、こんな人間だ」と手早く決めてしまいたいのかもしれません。諦めなかば、夢なかば、男の煮え切らない所でもあります。
ひらりさんのレビューに詳しくありますが、原題のPIEDRAS、ピエドラスは、「石」の意味です。この直訳を邦題にするわけにはいかない、との判断も分からないではないですが。真逆に近い改題には、賛成できません。監督が伝えたかったのは、靴を履き替えるように恋愛をしようなんてお気楽なニュアンスでは無く、もっとシビアなものだった筈です。
裸足で歩けない程に、人生は石ころだらけなのか。いやその石こそが、生きる目的なのではないか。彼女達にその区別は無くなってるように思います。「この石が無ければ、自由になれる。だけど、その自由には意味が無い」と、思っている筈です。
今の生活を放棄して、自由になりたい!と思うことはあるでしょうが、その先にあるのは果たして、素晴らしい人生でしょうか。女性にとって「靴」は、自分に最も適う人生をいつまでも捜し続けることを、象徴しているツールなのでは。
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