ゾンビ・クロニクル２

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便乗品みたいな盗作を量産するアサライム社が提供した
要はアルバトロスの「アクション・ホラー」

話は簡単。男女数人がある島へ渡るため
ひたすら逃げながらゾンビを倒しながら
フェリー・ターミナルに着くまでの逃避行。

ＴＶムービーだからか、グロもエロも目新しい描写も全く無い。
あ、あった！最後にショボＣＧ丸出し毛並みの悪いゾンビ・タイガー＾＾

『エスケイプ・フロム・リビングデッド』の続編を『ゾンビ・クロニクル』という邦題でリリースしたアルバトロスですが、
監督、脚本、舞台全て異なる本作を『ゾンビ・クロニクル2』としてリリースしています。

2013年6月29日時点で、『ゾンビ・クロニクル』の累計評価件数32件、レビュー件数10件、平均評価点2.19であることから、
”クロニクル”への拘りは裏目に出たのではないだろうか？
累計評価件数24件、レビュー件数4件の状態からしても、あながち間違っているとも思えない。

それほど”クロニクル”は”オブ・ザ・デッド”並のキャッチコピーなのか？
試しに”クロニクル”と入力し検索してみると、”あら、まぁ〜ビックリ！”

『国際プロレス・クロニクル』、『スターシップ・トゥルーパーズ・クロニクルズ』、『ソフィア・クロニクル』。。。

あぁぁぁ〜　気になるぅ〜　o(^o^)o

まだ私には、『ゾンビ処刑人』とか『ストリッパーゾンビランド』等が待ち構えているのだから。。。(・・。)

なんとか思いとどまり、作品を振り返ってみると、王道的アサイラム社のゾンビ映画でした。
（つまり、エロは無しよっ！）

ゾンビ映画の定石を押さえたRPG風シミュレーションゲームを見ているような1本道ではありますが、
知能を持ったゾンビ、見事なエンカウント、出オチ気味のボスキャラが好印象。
ゾンビ映画の常連さんウィング・レイムスさんの存在とボーガン担当の女優さんのルックスによって、
アルバトロス作品にしては上級作品に昇華されているのかも？

え〜『ゾンビ・クロニクル』とシリーズなんですか？コレ！
前作の舞台はイギリス、今回はアメリカ。前作は主観、今回は客観的映像手法。前作は軍人、今回は一般人。
どこに繋がりがあるかと言えば、ウイルス発生場所がヨーロッパ・・・でも、フランスじゃねぇ〜の。。。
ま、いいや。（いいのかよっ！）

冒頭にフランスから驚異的なスピードで全世界がウイルスに感染し、どの国も壊滅状態の説明。
その中に我が日本も含まれてまして、日本の街がチラッと映るのですが、黄色の看板に“おとなのおもちゃ”と書かれてました。
この監督はたぶん、日本の“玩具”に思い入れがあるのでしょう。。。（笑）

それはさておき、この作品。めりはりが随所に散らばってます。
若い男女がゾンビ集団に襲われているところに、颯爽と４人の“つわもの”が現れてゾンビを退治します。ゾンビハンターと思えるほど華麗。
しかし、退場するときはアッサリ。そう、これがメリ・ハリ。
ゾンビもウジャウジャ出るときは出ます。しかし、出ない時は出ない。そう、これがメリ・ハリ。
弓矢の使い手に若い女性が２人います。そのうちの１人に男は恋心を抱く。しかし、私から見たらもう一人の女性の方がカワイイと思う。
そう、これは好みの問題。（テヘッ）

この手の作品にしては珍しくエロなし。しかし、出演者はアレをしなくてすみます。そう、それはマエ・バリ。（プッ）

感染したらゾンビになる怪しいウイルス。
気がついたら周りはゾンビだらけ。
そこに「ゾンビフリーの土地（島）があるよ」と、お約束の情報が。
じゃあそこへ行こうかと旅へ。

Ｑ１：車は使えないの？
Ａ１：どこかの人が考えなしに兵器をブッぱなしたので、電子機器は全て故障しました。
従って車は使えません。ゾンビは電子機器使えないのにね。
Ｑ２：では、自転車は？
Ａ２：ランナーっていう高速ゾンビもいるからねぇ。自転車乗ってると、とっさに武器使えないしね。
というわけで、移動は徒歩、更にゾンビは音に集まるため、メインウエポンは近接兵器（日本刀など）となりましたとさ。
デフォルトで付いてくる初期キャラは弱いので、すぐ除名（死亡）。
途中加入のキャラは新装備あり。
後半は敵も成長し、増援を呼んだり待ち伏せたり。
てな感じで、紆余曲折ありつつも目的地へＧＯ。

ありがちＢ級作品感は拭えませんが、意外と最後まで飽きずに観ることができました。
グロ軽度、エロなしなのに。ゲーム風だからでしょうか。
男なら緊急時は立ちションベンで済ませよ！って突っ込みつつ、ヒマな時に観る分には良いかと。

1に比べたら普通のゾンビパニックもので最後まで見きれます。
このウイルスはズーノーシスみたいだけれどカラスや魚なんかはどうなるんだろ。
それにしても感染した青年、囮となってみんなを助けていれば少しは泣けた作品になったものを…
盛り上がれる一幕を無駄にしてしまったのが残念です。