ＥＮＤ　エンド

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突如として人間が変貌して人間を襲う世界。
よくある感染系のホラーですけど、よくある作品とちょっとだけ趣向を変えてあります。

まず感染者にはいろんなタイプがいます。
歩く・走る・跳ぶ・叫ぶ・・・あらゆる作品からチョイスしてきたのでしょうか。。。

そして感染者に襲われた者は、同類にはならない。
大体の作品は噛まれたりしたら、感染して同類となり人を襲うといった増殖パターンなんですが、この作品は違います。
非感染者は初めから免疫があるからなのでしょうね。襲われたら命を落とすだけです。

更にこの作品の着眼点が、原子力発電所。通称、原発。
このような世界が訪れたとき、感染者から逃げるだけでは“安全”じゃない。
突然、稼働中の原発管理を人間が放棄したら・・・・どうなるのか？野田首相に是非お聞きしたい。本当に安全なのかと。。。

映像は綺麗です。人間ドラマ６０％・ホラー４０％といったところかなぁ。（ペコリ）

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ディスカスさんに全く情報が載ってないけど、監督ニキ・ドロズドフスキという名前に惹かれて
『END エンド』を観てみました！

ふむ、なんとなく雰囲気は良い・・・ダケ・・・

多様なゾンビキャラ、原発、科学者、赤ちゃん、囚人、軍人などなど面白くなりそうな設定に、
低予算にしては悪くないVFX＆映像（但しＤＶＤ化時の問題なのか暗部が全て潰れてる）

コダワリは感じるし・・・
（ゾンビ映画への）愛情も感じる・・・
なのに、なぜにこんなにも微妙な仕上がりになってしまったのか？

ま、簡単に言えば、全ての要素がブツ切りで繋がりが悪い（というか繋がっていない）脚本のマズさ＆
映画リズムの悪さ（編集＆構成）ということに尽きます。

要するに、娯楽映画としてなってないです。
（※娯楽映画を撮ってるつもりが無いのかもしれない）

とりあえず、観終わってから２日後にラストがどうしても思い出せなくなって、
ムチャクチャ苦しんだので（？）ここに、自分に対するラストのキーワードを書いておきます。

【ネタバレです】
車、赤ちゃん、目

満足度　５２点！
オススメ度　５０点！

ドイツでは製作する意味が何かあっただろうけど、というゾンビ映画。
ゾンビ映画とは思ってはいませんでしたが、ド直球のゾンビ映画です。
全てが教科書のようにありきたりでゾンビ映画戦国時代の現在では、
真面目なんだけどなにも取り柄がない映画となっています。
真面目なだけにそれなりに観られますが、面白みがない。
よほどのゾンビ映画好きだったら箸休め的にはちょうどいいかもしれません。

終末を描いたドイツ映画。
ゾンビも登場するが、どうもゾンビ映画っぽくない。(笑)

疫病が蔓延し、古い基地に身を隠したトムのモノローグから始まる。パソコンでビデオ日記をつけているらしい。マメな男だ。(笑)

ゾンビは昼間行動し、夜は眠るので、男は夜、物資を調達しに街に出る。
――ゾンビが寝るのってフツーなのだろうか？　『ミート・オブ・ザ・デッド』や『ゾンビカジノ』にも同じ描写があるので、ちょっとビックリ！　私が知らなかっただけ？
そして、リサたち一家（父親のビルとマーティン）と出会う。彼らも感染していなかった。どうやらウィルスに抗体を持つ人たちがいるらしい。

もののはずみでビルを撃ってしまったトムは、彼らを基地に連れて行く。
……という具合いに、生存者がドンドン増えて行く。(苦笑)

個人的には、男１人のサバイバルをもっと観ていたかったが、次第に大所帯になり、やがて車２台で安息地を求めて転々とすることになる。
王道のストーリー展開だが、ちょっと残念。急ぎ過ぎだ。

医学生の女の子、刑務所に隠れていた男、衛星電話で呼ばれもしないのにやって来た兄弟マックスとデビッド、ワクチン開発のキーを握る老科学者ピーター……。

最後には、古城に隠れていたグループと合流する。野球の試合が出来そうな人数にまで膨れ上がる。
孤独を愛する終末映画愛好家としては、おおいに不満だ。
まぁ、ゾンビ(？)の襲撃を受けて人数は減って行くからいいんだけどね。(笑)

ゾンビ(？)にも数パターンある設定。ノーマルなノロノロ歩く“ウォーカー”。走って襲ってくる“ランナー”。この２つに大別できるらしい。
けれど、新型（目がなくて叫ぶヤツ）が登場したり、黄色い煙を吐いたり、白い液体を撒き散らしたりするタイプも登場する。趣向を凝らしていて好ましいが、何だか『機動戦士ガンダム』の新型モビルスーツみたいだ。「さすが新型！」と、セイラさんみたいに呟きたくなる。

具体的な解説はなく、謎をはらんだまま終映する。何やら大きく展開できる可能性をはらんだ設定だった。
もし続編があるなら観てみたい。(笑)

季節は冬で、色調を落とした映像は、冷たい。
前半は古い基地での生活が描かれるが、剥き出しのコンクリートが寒々しい。
そんなことを思っていると、リサがスカッシュのコートを作ったり、街のスーパーで調達した食材で食事を作ったり、生活に彩りがもたらされる。

それは、１人では為し得ない生活だ。
たとえ人類が滅亡に瀕していたとしても、仲間が必要なのだな、と改めて思った。
『オメガマン／地球最後の男』でもチャールトン・ヘストンが話し相手を求めていた。
『アイ・アム・レジェンド』では、ウィル・スミスが、話し相手の犬を探して危険をおかしたっけ……。

でも、１人くらい、独りで悠々自適の生活を送りたいと仲間に加わらないキャラがいてもいいような気がする。(笑)

それにしても、何だって本作品の登場人物たちは、集まったんだろ？　何を求めていたのだろうか？　不明だ。

でも、だからってアフリカを目指すのは、どうかと思うぞ。『ゾンビ大陸／アフリカン』みたいな状況になっていたら、どうするんだろ？(汗)

ドイツ映画らしい生真面目な出来映え。原子力発電所が爆発する危機も示唆されており、終末映画としては、意外と広い視野を持った作品だった。

少しだけオススメ！

ゾンビ映画は見ないのです。
近年のゾンビは死人のはずなのに痛がったり、悲鳴を上げたり、傷口を押さえたりとちょっと理解に苦しむ演出が多いので見てません。
この「END」のゾンビはその辺はちゃんとわきまえているのでリアリティがあります。
ただ、ゾンビの世界観である世界規模のカタストロフィが舞台なのは基本変わりません。
そんな中で原発を取り込んだのは面白かった。
ただ、もう少し原発の方も広げて欲しかったです。
そうすれば、生き残った人間VSゾンビVS放射能という三つ巴の展開も可能性があったのに。
二時間近いので、途中で中だるみもありますが一気に見れると思います。
ラストはエンドロールが始まっても電源を切ってはいけません。