ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

そこそこ面白かった。
が、感動はないし、見終わったあとに余韻が残らなかった。
いきなりマッツが登場してジュード・ロウとどこかのホテルのレストランみたいなところでお茶をするのだが、マッツがだれなのかわからなかった。魔女さんのレビューでジョニデと交代したことがわかり、ほー・・と思ったが、ジョニデがどんな役をやってたのかもまったく思い出せない。ジュード・ロウが演じたダンブルドアの秘密も、セリフで説明するだけなので、昔のガールフレンドや弟や妹の名前なんかが頭に入ってないとわけがわからなくなる。特典映像ではそのダンブルドアの家族関係をさらに詳しく解説していたが、途中でイヤになってきて観るのをやめた。
尚、ラストでキャサリン・ウォーターストンが登場していたが、なんで彼女が今回はずされていたのかがよくわからない。ちょっと老けたからかなと思うが、アリソン・スドルもけっこう老けてたし、もっとウォーターストンの出番があってもよかったような気がした。感動がなかったのはそのあたりのせいか・・とも思う。
ただし、魔法の映像は手が込んでいて面白かったし美しかった。

ちなみに、冒頭でマッツとジュードがなにやら昔のことを話していたのだが、それによると、２人は昔には共通の理想をもっていて、一緒になにかの政治運動みたいなことをやっていたことがあったらしい。で、やがて２人は決裂したようだが、お互いに攻撃し合えないような魔法をかけてあり、どちらかが片方を攻撃しようとするとペンダントのようなものの細い鎖が延びて腕や首が締め付けられるようになっている。で、マッツはジュードに「なぜオマエはあのときオレと一緒に行動してたんだ？」というようなことを訊ねていた。するとジュードは「あんたを愛していたからだ」と答えていた。２人はホモ達だったのかという気もしたが、このセリフの「愛」はそういう意味でもないような感じもして、よくわからない。ジュードにはガールフレンドもいたようなので、ホモ達だったとしたら、ジュードはバイセクシュアルということになり、ダンブルドアのイメージが壊れるなと思う。が、今やLGBTの人権については正義の御旗が与えられており、犯すべからざるアンタッチャブルなテーマになってしまっている。で、あえてそういうキャラクターにしたのだとすると、かなりシラける。

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結局、ダンブルドアの秘密とは
実は彼がゲイだったということだったのですね？！
かつて、グリンデンバルドと愛し合っていたとは驚きでした。

魔法動物たちは相変わらず可愛らしいし
ニュートとマグルのジェイコブとの変わらぬ厚い友情の絆もいいです。
グリンデンバルドがジョニー・デップからマッツ・ミケルセンに変更になって
どうなのかな？って思っていたけど
なんの違和感もなかったです。
マッツのグリンデンバルドも良かったです。
笑えるシーンもあって楽しめました。

ただ、納得いかなかったのは
絶対壊すことが出来ないと言っていた
ダンブルドアとグリンデンバルドの血の誓いはどうして壊れたのか？
そのあたりは説明がないままに、さりげなく壊れて
うやむやにされた感がありでした(;^_^A

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グリンデルバルド役は、ジョニー・デップの方が良かったです。
オーラが全然違いました。
ジョニー・デップの降板理由を作ったアンバー・ハードに対しては本当に怒りがわいてくる・・・

さて、話はそれましたが・・・
本作もかなり複雑な展開でした。
ファンタスティック・ビーストシリーズは1回観ただけでは、イマイチ分かりにくい。
実は本作を観る前に、1作目、2作目を観直しました。
1回目観た時は、それぞれイマイチ感がありましたが、2回目で続けて観るとそれなりに面白くなってきました。
そして期待しての本作。

まず残念なのが暗い画面が多すぎたこと。
そして収録の音声もイマイチでした。
これだけの大作で何故という感じです。

本作では、伝説の神獣キリンが出てきます。
2作目でもアジア圏のモンスターが出ていたのは嬉しいところ。
文化がだんだん近づいていますね。

とにもかくにも複雑なストーリー展開ですが、本作でうまく収束していました。
その手腕はお見事だったと思います。
本シリーズは5作を作成予定とのこと、残り2話の展開がどうなるのか楽しみです。

落ち着いたら、本シリーズを改めて観直したいと思います。

取り留めのないレビューとなってしまいました。
申し訳ありません。

( ネタばれあり　)

『　ファンタスティックビースト　』シリーズは「　ハリー・ポッター　」シリーズの枝分かれしたスピン・オフと言うより、サーガ( 大河ドラマ )の本格的な第二章にして前日談の趣き。
作品世界の構造が『　スター・ウォーズ　』に似ている。

J.K.ローリングは脚本と製作( いずれも共同　)をしていて、小説執筆という単独作業( 「　ファンタビ　」は小説化はされていない　)ではなく、映画制作という共同作業でも才能を発揮し成功している。
劇場公開時、未見だった前２作を前日に続けて観て予習してから観たので、その世界に浸り愉しむことができました。　
　
　ミステリアスなファンタジーとユーモアとアドベンチャーが「　魔法ワールド　」の魅力ですが、シリーズが進むに連れ、だんだんとダークさが増してくるのも「　ハリー・ポッター　」と同様。
　『　ファンタスティックビースト　』も前２作がほとんど魔法界だけの話で、ファンタジー色が強かった。
しかし第３作の本作は１９３０年代という時代設定を反映して、全体主義が台頭し第二次世界大戦へと進むマグル(　人間　)の世界と魔法界がリンクして世界観がスケールアップしている。
　そして今年４月公開ということもあり、ウクライナ情勢など「　１９３０年代の再来　」と思える現在の世界情勢と作品世界が否応なしに重なって感じられ、ファンタジーに皮肉なリアリティを与えています。

当初３部作の構想が５部作となるそうで、本作はひとまずの決着を迎えるものの、大団円とはならず話は続きますが、今後の展開が愉しみです。

前回から続くストーリーは、とてもわかりやすい。グリンデルバルドを信奉するか離れるかがはっきり分かれる。前半、画面が暗くて、面白い場面もあまり楽しめなかったが後半は楽しめた。前回までのダイナミックなアクションや映像はあまりないような感じ。新しいグリンデルバルドは冷徹冷酷さがよく表されていて良かった。