アウトブレイク

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　まあ、パニック物には、あまりはずれがありませんね。どの作品もそれなりに楽しめるもんです。
　その中でもこの作品は、なかなかのクオリティを持っておりまして、１０年ほど前に観たときはけっこうハラハラした覚えがあります。先日、ＣＳでやっていたので再度観たのですが、詰め込みすぎというか、ダスティン・ホフマンが活躍しすぎですね。

　アフリカでエボラ出血熱の患者を発見したのはいいんですが、アメリカに戻ると、同じ症状の患者が多発します。
「これはあの伝染病だ」
とピンと来たサムは、まずどうやって密輸されたのか手がかりを求めて貨物船に行き、猿が宿主と突き止めます。そしたらその猿を捜すためにTV局に行き、猿の場所が分かったら猿を捕まえにその現場に行きますね。
　で、捕まえて街に戻るときにマクリントック率いる軍の追跡をかいくぐり、街に戻ったら血清を作りその効果を確かめたと思ったら血清を配布して患者を助けます。
　いや、時間がたりないでしょ？
　んで、挙げ句の果てに元かみさんとよりをもどしちゃって、めでたしめでたし。なんですけど、詰め込み過ぎちゃって、散漫になってしまっているんでないかい？と思っちゃいました。
　
　そりゃもう、豪華キャストなもんで、余すところ無く使い切りたいというのはわかります。（その割に、ケヴィン・スペイシーはあっさり死んじゃいますけど・・・死んだんですよね？）でも、もう少し絞り込んだ方が、緊張感を持たせられたのではないかしら・・・。
　まあ、軍の陰謀はいいでしょう。石井部隊（７３１部隊）を引き合いに出すまでもなく、世界の各地で軍事目的に細菌兵器の研究が、今でも続けられているのだと思います。だから、この作品のようなことがいつ起こるかもわからないと言う恐怖心を喚起するためには、そう言う設定は有効ですから。
　でも、空中追跡のアクションや、サムとロビーの元サヤドラマはいらないでしょう・・・。

　ドナルド・サザーランドの見事な悪役ぶり！キーファーもこういうキャラなんですよ、本当は・・。「２４」で売れすぎてしまったのも考え物ですなぁ・・・・・。

　エボラ出血熱っていうのは、アメリカの研究施設の中ではレベル４に分類されているんですね。レベル４がどんなにおっかないかというと、エイズですらレベル３なんだそうな・・・。

　いや〜、怖い怖い・・・。

　盛りだくさんすぎるとは言いましたが、なかなか楽しめる作品ですよ。

本当にあり得そうな話だけに、緊迫感があり最後までハラハラ・ドキドキ目が話せません。
今や人類同士が戦いをしている場合ではない！ウィルスという目に見えない超恐ろしいやつらとの戦いをしなければならないんだぞ！というメッセージがこめられているのでしょう。
パニック映画としても秀作だけど、ウィルスを殺すために、感染した町を人間もろとも殺してしまえばいい。。という恐ろしい発想は現実にも起こりうること。
背筋が寒くなる思いでした。

ちょうどエボラ出血熱が騒がれていた時に観た映画。
かなりシリアスなネタで、実際に起こりうるようなストーリーだったのがとても印象的でした。
この映画を観て、ウイルスにも危険レベルが定められているんだ…と、知識も広がりましたね。

キャストもこの映画はとっても豪華。
主演は泣く子も黙るダスティン・ホフマンだし、
その上司にはモーガン・フリーマンとドナルト・サザーランド！
さらに、ダスティン・ホフマンの助手的存在を演じているのが、その当時はまだそんなに有名じゃなかったケヴィン・スペイシー。
ケヴィン・スペイシーはチョイ役ですが、やっぱり異彩を放ってました。
あと、ダスティン・ホフマンの演技は「これはきっとアドリブやろ」と思わせるようなものもところどころにあって、さすが…と唸らされます。

しかしながら、出血熱で死ぬのだけは勘弁！　と思いました…。
ほんまに恐ろしい病気です。ブルブルガタガタ…。
エイズにしろ、エボラ出血熱にしろ、人間を脅かすウイルスが出現するという事実に驚嘆です。
なんとも、人間に対する挑戦というか、警鐘というか…、
そんなことも、この映画で考えさせられました。

余談ですが…
この映画を映画館で観た父。
映画館で上映中に、突然むせてしまって、かなり咳き込んでいたらしいのですが…。
思わず周りの観客から、うっとうしいような、さらにちょっと恐怖を抱かれたような目で見られたとか…（笑）。

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モーガンの旅、なかなか進みませんが、コツコツやってます。
これは以前TV放送で観ましたが、内容はほとんど忘れていたので、
新たな気持ちで再鑑賞出来ました。

所々覚えていた。おさるさんが宿主である事。
ダスティンホフマンの露出度が多い。
奥さんもウイルスに感染する。
悪い上司がいる。

これだけ覚えてりゃー上等？
いえいえ、モーガンの旅ですから、モーガン様の出演シーンを
がっつり観なくてはいけないのです。

非常に微妙な立場でした・・・
善なのか悪なのか・・・
結果、彼は正しい行いをした。

ダスティンホフマンとモーガンフリーマンの2ショット。
これは結構凄い事じゃーありませんか？
アルパチーノとデニーロの2ショットもすげーーー！
と、感動しましたが、今回もしかり。

若干身長の差が気になりましたが・・・
モーガン様はお歳の割には長身でお脚が長くてらっしゃるから。

　　　　　　　　　　(´ω｀*)ポッ。

しかし、ウイルスとは本当に恐ろしいです。
空気感染！更にえげつない事です。
街ごと爆撃！！！
偉い人って・・・人の命まで奪えるんですね・・・

偉い人には、心ある人になって欲しい。
そう思った。

ダスティンホフマンや、モーガン様、爆弾を海へ投下した操縦士のような、心ある人に・・・

情けや、優しさだけで救えない事があるって事くらいは
わかってますが・・・

最後の最後まであきらめなかったから、助かった命がある。
結果だけがすべてでは無く、それまでの行動が人格を現す。

良心が試される作品でしたね。

モーガン様の旅はまだ続きますよ。　ウフフ。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　pokorou

一匹の未知のウィルスに犯された猿が密輸されたことと、軍部の秘密を隠蔽しようとする姿勢の為に未知なるウィルスによる病気が一つの街を襲います。あっという間に街の人々は感染、発病しパニック状態に陥ります。軍はその街全体を隔離し、病気の解明とワクチンの制作に時間を費やしますが感染力が強く致死率も高いウィルスのせいであっという間に広まり死亡者がどんどん増えていきます。妻：ロビー（レネ・ルッソ）と冷えた関係の主人公：サム（ダスティン・ホフマン）はこれらの出来事に苦心惨憺しますが自分の妻もアクシデントから感染してしまい、何とか助けようと努力するのですが、その彼の努力を軍部は邪魔をします。その裏には軍部の秘密を隠蔽しようとする策略が隠されていました。そして大統領命令で軍部は秘密の隠蔽と感染の防御を目的とした街一掃作戦を実行しようとします。果たしてサムはこの未知なるウィルスや政府の街一掃作戦から町の人々をひいては妻を救う事が出来るのでしょうか・・・。

ダスティン・ホフマン、モーガン・フリーマン、ドナルド・サザーランド、キューバ・グッティング・Ｊｒとそうそうたる名優が集まったこの作品はバイオハザードの恐怖を忠実に描いていると思います。バイオハザードを描いた作品は数々ありますが、この作品は僕の中では一番のお気に入りです。病原菌を持った宿主である猿がどういった経緯で国内へ持ち込まれたか、どうやって病気が広まっていったのかが明確に描かれています。またそのバイオハザードの話の中に軍内部による隠蔽された秘密を封印する為の謀略を折混ぜて描かれており、バイオハザードとサスペンス両方の面を持った作品に仕上がっています。キャスティングが最高です。ポイントとなる役に演技派の役者を配置するキャスティングによってこの作品はとてもおもしろくなっています。クライマックスの街一掃作戦を引き留める為の主人公と軍部の人間模様による緊張感は最高です。

最近、鳥インフルエンザが韓国経由で国内へ入ってきて京都でパニック状態に陥った事件が思い出されます。どういう形で国内へ入ってくるかわかりませんが、この作品のようなバイオハザード劇がいつ起こってもおかしくない時代です。それだけにこの作品は何回見てもその恐怖感は消えません。