ＣＡＲＧＯ　カーゴ

アナログチックな天井から水が滴り落ちたり、船内の軋み音が聞こえてきたり、まさに８０年代〜９０年代のB級ハードSFの宇宙船内を想起させてくれ、『エイリアン』『ソラリス』『イベントホライゾン』を思わせるダークで物憂い世界観（雰囲気抜群♪）に私のノスタルジーアンテナがもろに反応しました。

クリーチャーやド派手なアクション、などのエンタメ性溢れる動きのある演出は一切ありません。
しかし、宇宙船内の中央下部に拡がる闇のスポットデザインや後半の船外のCGは素晴らしく雰囲気が出てます。

暗い船内で感じる”気配”や秘密裏に行われてる計画の真相、第３者の視線、思わせぶりな登場人物、などなど何が行われていて、誰が真相を知って行動してるのか、謎に対しての興味を惹きつけながら淡々と物語が展開していくのはまさにダークSFの世界。

仮想世界観も『ダークシティ』や『１３F』を想起させてくれます。
と云うことは一昔前のB級SF世界の描写がそこかしこに盛り込まれてるってことなんですけどねｗ
オリジナリティを求めたり、ディテールが気になる方はスルー推奨です。
あくまでB級SFが好物な方なら文句無く楽しめる世界観が目の前に開かれます♪

真相が分かっても、じゃ何のためにそこまで大規模に？んなことして最終的に誰に得が？
なぁーんてはっきりとした種明かしは有りませんが、B級SF好きな方なら脳内補完出来る位の説明省略レベルって感じでしょうか。

個人的には大好きな世界観ですが、一般受けしそうにないんで、ノスタルジックなSFの世界に浸りたい方限定でおススメします♪

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宇宙船内に何者かがいるような気配。
いきなり乗組員を急襲するんじゃないかと不安にさせられる。
この前半の「ジワジワ感」はチョ〜オモロかった。
後半は大化けしそうで期待も最高潮まで上がった！

だが、期待した者は何も出て来なかった・・思わせぶりのまま終わりやがったのだ・・＾＾；
なぜか船内には日本語の文字、中国の漢字、ハングル文字が一杯書かれていたけど、極東が好きなの？＾＾

終始静か・・この苦手な展開に１０回以上は居眠りこいては起きるの繰り返し・・
ラストに期待して爆睡しそうな状態を何とか我慢したけど、無駄な努力だった・・

テーマを他に変えてたら大化けしてたなぁ。。。そう思うと物凄く惜しい！

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映像は綺麗でしたがストーリーがありきたりである程度先を読めてしまうので斬新さは感じませんでした

一企業の利益のために全人類が騙されるというのは違和感あります
というかそういうストーリー重視では見れません

とくに派手なシーンはありませんがミステリアスで宇宙船の中という閉鎖的な空間での緊迫感などの雰囲気はよかったです

あ、そういえばあの二人はどこへ？

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え、なんで・・・みなさん面白かったんですか？
私は、ここでも落胆の声が連なっているかと思いましたが。

ポスターなんかカッコイイし、映画でも宇宙ステーションのCGとかはキレイ。
「ブレードランナー」の世界観を真似てみたり、
貴重なはずの水が無意味にしたたる「エイリアン」風宇宙船内とか、
まあセットは凝った雰囲気。けど、内容は耐え難い、いい加減な映画ですよ？

以下ネタバレします。

楽園のような移住先の「レア」は実際には存在しないバーチャル空間だった。
移住者はカプセル内で眠らされたまま仮想現実の世界に生きている。
「マトリックス」ですね。
それを知って、主人公ラウラはレジスタンス？の男とともに、これ以上人々が騙されないようレア（とされている宇宙空間上の施設）の通信手段を絶つためアンテナを破壊するのである。
また、ラウラの乗り込んだ貨物船の積荷は建設資材のはずだったが、実はレアに運ぶ睡眠状態の人間だった。
その積荷の1つである少女を起こして、レアが仮想空間であることの証拠にすると言うんだけど、ちょっと酷くないですか？
少女はきっとレアに移住可能な裕福な家庭に育ち、両親と新しい生活を迎えるはずだったんですよ。仮想空間に入るために脳内にチップがいろいろ入ってたんだから、もうそういうプログラムができてたはず。
家族との通信も絶たれてワケの分からない事情で赤の他人であるラウラに「証拠」扱いされて・・・
レアの住人にしても、ラウラの姉一家を含め、仮想空間とも知らずに幸せに暮らしている人たちに何の予告もなく通信遮断て。あまりに無責任でしょうが。

仮想空間に入るために積荷の少女は脳内にたくさんチップが埋め込まれてたのに、ラウラは宇宙服の上からプラグを差しただけで「レア」に入れるとか、
宇宙船内のゴミ溜めみたいな場所にレジスタンスの密航者が隠れてる（そこもエアコン完備なんかね）とか、
なんじゃそらってところはあげるとキリない。
狭い船内でロマンスだの殺人だのあれこれやってくれるけどまとまりなく
人物もストーリー的にも浅くてグダグダで、全然おすすめできません。

　今日は非常に気分が良いです。何故かと言うと、誰もレビュー書いてない作品を観て、それが大当たりだったからです。本当におもしろかった。だんだん色んな謎がでてきて、これからどうなるんやろう、という緊張感、広い船内で何かに襲われるかもしれない、そんなエイリアンに似たシチュエーション。スイス映画ですか、ドイツ語をしゃべってたような気がしますが、ハリウッド映画と違う重厚な雰囲気が、この映画に合っていました。

　日本語、中国語、韓国語がいたる所に出てきます。あちらの人にしたら、世紀末のような雰囲気に東洋のそういう面がマッチしてるのでしょうか。

　主役の女の人は、最初は魅力無いな、と思っていましたけど、映画を観ていくうちに、だんだん魅力的な人に思えてきました。彼女や他の人たちも演技が上手かったと思いますし、何といっても、宇宙船、その内部や宇宙ステーションの描写、その細部に渉る作りこんだディテール、素晴らしいものがありました。１時間５０分と少し長い作品ですが、そんなことを忘れさせるストーリー展開。力作でした。

　ＳＦファンなら、観るべしです。