ＴＩＭＥ／タイム

人類の成長が25歳でストップし、以降の余命は労働によって稼がなければならないという近未来世界。
「時間」が「通貨」という斬新なアイデアから生まれたSFアクションは、面白いと思いました。
残された時間は、通貨のあるなしで、富める者と貧困者との間で差が生じ、生死を分けることは強烈なインパクトを感じます。
大富豪は永遠の命を手にし、スラム街の住人はその日暮しで、時間がないせいかいつも走り回っています。
主人公のウィル（ジャスティン・ティンバーレイク）もそんなスラム街の住人です。

労働対価も食事も交通費も、とにかく全てが時間でやり取りされるというアイデアは素晴らしく、バス代が１時間、豪華ホテルの朝食が８時間などその辺の描写は面白かったです。
けれど、ウィルとシルビア（アマンダ・セイフライト）が、銀行を襲って、富裕層からタイムを強奪して貧民層にタイムを配り、義賊になるという、搾取された寿命を奪い返すだけのストーリーは、粗さを感じました。
富裕層の秘密というのが思ったよりも大したことではなかったというのも物足りなかったです。
この理不尽な社会システムをどう破壊していくのかと興味をそそられたのですが、単なるタイム強奪のみの展開で、その手の話は一切無かったのが、ちょっと不満でした。
折角のアイデアがもったいないですね。
現在の格差社会にも通じるような メッセジーがあるかのようで、アイデアのみのラブストーリー、どこか中途半端な印象がぬぐえないです。

内容についてはキメられるような意見はないので
（軽いタッチの映画ですから）
ちょっと個人的不満を言わせてもらいます。
ＤＶＤの日本語吹き替え版のアマンダ・セイブライトの声を担当したの
プロの声優じゃないでしょ！
誰が担当したのかいちいちチェックしなかったけど
もともと字幕信者みたいなタイプだったのですが最近ストーリーをきちんと
追いたいと思った場合吹き替えのほうが楽だと感じるようになったので
特別にこだわる理由が無い場合吹き替えが付いているなら吹き替えで観るように
なってるので、声優のでき不出来が気になるようになったんです。
昔、タイタニックの地上放送用にヒロインの声を人気タレント起用してひどいできのまま
放送し大変評判が悪かったことがあったんですが、今回のこのヒロインの声もひどい！
素人の吹き替えと素人にわかるような出来でこれはいけないと字幕に途中で変えました。
ＤＶＤの吹き替えなんてそんなもんでしょ思われるむきもあるかと思いますが
映画の中心人物の声がこれじゃダメでしょ！

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新感覚の進化系エンタメＳＦアクションサスペンス。

じれったい場面が無くほぼノンストップなのでオモロかった。
内容が難しくないので気軽に観れるし、要は「エンタメ系」なのでデートにピッタリの映画と言えよう。
公開当時の劇場はバカップルで満員御礼状態だったし、ワシだけ１人鑑賞？みたいで恥ずかしかった・・＾＾

だが、ガッツリ系が好きな方は謎解きとかが無い分、物足りないと思う事であろう。
そんな方はあまりツッコミを入れず素直に楽しくご覧頂く事をおススメする。

本作での「時間」は「命」に直結するので結構ハラハラ。
残り少ない時間から延命を図るため疾走したり、時間を奪ったり奪われたりと、素晴らしいアイデアだと思う。

ちなみに、発音が難しいから良く間違われるが
本当は「アマンダ・セイフライド」ではなく「アマンダ・サイフリッド」と呼ぶんだ。
そう思ってるのはもはや私だけかも知れぬが？＾＾
ま、そんな「アマンダ」ちゃんの人気にあやかった映画でもあるのだ＾＾


　　****　ネタバレ　*****


遺伝子操作により人間は２５歳で死ぬ運命になっていた。
２５歳になると同時に緑色に発光するデジタルが左腕に表示され余命がカウントダウンされる。
その時間の分だけ生きられ、ゼロ秒になると同時に一瞬で死んでしまう。

富裕層の人は「時間」を買ってほぼ永遠に生きる事ができるが
貧困層の人は２５歳から限られた僅かな余命分の時間しか生きられない。

この世の通貨は「時間」だ。高級車は５９年分、ポテトフライは４分と言う「寿命で買う」システム。
腕と腕を取り合えば時間は簡単に譲渡・強奪が出来る仕組み。
そのため貧困層のスラム街ではギャングが時間を奪い延命を図る等、治安は悪化していた。

街は富裕層と貧困層にキッチリ区切られてはいるものの
政府の時間管理局では、富裕層の人々を守るべく随時監視体制を敷いていた。
その警官も、襲われて時間を不意に奪われる事を防止するため毎日１日程度の時間しか与えられない日々を送る。

要は、死にたいと願う富裕層の人から１０６年分の時間を貰った主人公が
こんな腐った世の中を変えてやると富裕層の街へ乗り込む。
そこで令嬢「アマンダ・セイフライド」を拉致し時間管理局の手から逃れるべく危険な賭けに・・

　結構ヒットしている気配だったんですが……デートムービーにはぴったりという雰囲気があったからでしょう。中身は、中高生くらいなら楽しめるかも、という感想。
　SF+ラブロマンスってことは共通していますが、切なさのかけらもないので、『ガタカ』ファンは期待しない方がいいかなあ。
　なんだか社会主義的なディストピアで、人間は25歳から成長を止めて、時間を通貨としているって基本アイディアは、すごいとは思わないけどまあいいかという感じ。
　で、そのシステムに反旗を翻すのが貧乏な青年とお金持ちのお嬢様、ふたりがボニー＆クライドな銀行強盗になって……。
　もちろん社会主義は崩壊してしまったので、強欲資本主義というかウォールストリート資本主義に対する戦いになっていて、その意味ではトレンドを捉えているわけです。
　時間をたくさんもってて年を取らないセレブな人たちは、まさに若くして成功したIT長者、フェイスブックのあいつみたいなものかもしれない。しかしいかにもな成金然としたイメージが、現実にも追いついていないでしょう。
　細部の設定にこだわりたくなれば、システムの説明があまりにもいい加減なので、いらいらしてしまうのが普通でしょう。貧乏人の労働者をどかすか殺して、どうして社会が成り立つってのさ。でもまあ、そのあたりは適当でもいいんですが、気にさせないだけの面白さをもってないといけません。
　ボニーとクライドになってくところが、ちっとも楽しく演出できない。物語る力がまったくなくて、ただただ雰囲気だよりで、ハーレクインなんです。世界の表現も、持ってる時間ごとに居住区が決まっているとか馬鹿馬鹿しくて良いのに、それをどう映像で表現するかが一番大事なはず。せめて『トータル・リコール』くらいには空間を構築してほしかったなあ。
　そんな、クライマックスが「母と抱きつく」「恋人と抱きつく」の反復イメージって、どんだけ内向的で貧困な想像力なんだ！　と呆れてしまいました。
　キリアン・マーフィも、あれ25歳って設定なんですか？　20点。

結局、設定の斬新さだけが面白いというヘンテコムービー。
ストーリーが薄っぺらいし映像もショボイ、テンポも悪くて退屈な映画だった。

この映画の世界はまさに“タイムイズマネー”
人間は２５歳で年を取らなくなり、その後は持ち時間が無くなり次第即死亡というシステム。
貧乏人がその日暮らしで命をつなぐのに対して
富裕層は“永遠の２５歳”として不老不死ライフを満喫するのであった。
そんなある日、とあるお金持ちが何故かわざわざスラム街までやって来て
ジャスティンに全財産（１００年以上）を渡す。
テンションアゲアゲのジャスティンは
「金持ちからすべてを奪ってやるぜ！！」と富裕層の町ニューグリニッチへ。
どんなスゴイことをするのかと思ったら「カジノでポーカー」・・・ズッコケ。
その後、何だかんだでタイムキーパーに追い詰められた彼は成り行きでアマンダを誘拐、
グダグダの逃避行が始まる・・・てな感じの、
パチモンのゲッタウェイ＋チープなロマンス＋革命思想＝ポンコツＳＦ
みたいな映画だった。

このシステムだと老人がしこたま金を貯め込んでる日本は世界最強の国だなあ
なんて思いながら観ていたけど、とにかく変な部分が多すぎて
どうにもストーリーに入り込めない感じ。
ぶっちゃけジャスティンとアマンダが最後にどうなろうと、どーでもいいやと思えてきたし・・。

まず、登場人物の行動の動機が分からない。
タイムキーパーの人は何であんなに職務に忠実なのか分からん。アホみたいな最期だったし。
アマンダがアッサリとジャスティンに協力する理由も不明、ストックホルム症候群？

他にも・・
タイムローンの警備が薄すぎ。何故か金庫も全開だったし。
ジャスティンが父親から教わったというバトルの必勝法が意味不明。なんで相手は反撃できないの？
ラスト直前で二人がどこかに向かって走って行こうとした目的が不明。
などなど有り過ぎてイチイチ書いてられないほど。

エンタメ映画なので、こういうのも含めて楽しめる人には良いけど、僕にはダメでした。