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■楢山節考 1983年 / 日本


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ジャンル: 邦画:ドラマ
収録時間: 130分
音声: 1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
記番: DRTD02100
レンタル開始日: 2004/02/10
在庫枚数: 25
1位登録者: 32
全予約者数を見る
※在庫枚数は全所有枚数を表示してます。
監督: 今村昌平 
製作: 友田二郎  友田二郎 
脚本: 今村昌平 
原作: 深沢七郎 
撮影: 栃沢正夫   栃沢正夫  
音楽: 池辺晋一郎  池辺晋一郎 

出演: 緒形拳  坂本スミ子  あき竹城  倉崎青児  左とん平  倍賞美津子 
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イントロダクション:
深沢七郎の同名小説の、木下恵介監督作品に次ぐ2度目の映画化。「にっぽん昆虫記」「ええじゃなか」の今村昌平監督が、因習により山に捨てられる老婆と、その息子の心の葛藤を描いた人間ドラマ。1983年のカンヌ国際映画祭グランプリ受賞。信州の山深い寒村。いまだ元気に働くおりんだったが、今年、楢山まいりを迎えようとしていた。それは、70歳の冬に皆、息子に背負われ楢山へ捨て置かれるという村の掟のこと。神に召されると喜ぶおりんに対し、息子・辰平は気持ちの整理がつかない……。


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■映画賞


カンヌ国際映画祭

1983年
パルム・ドール
今村昌平



■レビュー


38件のレビューが登録されています。
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地を這うような人間の営み   <ネタバレ>

mimitakoyaki   このレビュアーを
掲載日:2010/04/04

0人の会員が気に入ったと投票しています。
とにかくエネルギッシュで強烈でした。
人間というものの本性というか、そういうのを鋭い感性でリアルに描いた作品だと思いました。

信州の雪深い山奥の村に生きる人々を、辰平の家族を中心に描いています。
この村では貧しいため冬を越すために食糧を蓄えておくことがとても重要ですが、70歳になったらお山に行く、いわゆる姥捨てですが、そういう習わしや「口減らし」といった事もあるのです。

厳しい自然と共存しながらもたくましく生きていく人々、昔からのしきたりに従いながら楢山様を信仰し、誰もが厳しい中でも必死で生きているという感じです。
今では考えられないような「お謝り」という集団制裁で、いとも簡単に人が死ぬかと思えば、最後に辰平が母親をおぶって楢山様に登っていくところでは、一人の人間の命の重みも感じます。

誰かが生まれて誰かが死ぬ、そう言う人間の営みの繰り返しを生々しい性描写や自然の雄大さと厳しさ、動物の生きる様もふんだんに入れながら描かれています。

四季の移り変わりと合わせながらの農業や生活を営む様子もリアルなのですが、この作品はホントに泥臭いというかそういう印象で、精悍な人は緒方拳くらいで、後妻はあき竹城だし、清川虹子と左とん平のセックスシーンとか笑えるのですが、それだけに生々しい。

生と死を大きなテーマとしながら、人間の逞しさや、おぞましさ、優しさ、滑稽さが作品を通してずっと感じられました。
辰平が母を山に連れて行く時の壮絶な感じも凄く迫力があり、全体を通して人間賛歌と思える様な作品でした。

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生きて、死ぬこと。   <ネタバレ>

辛口マイルド   このレビュアーを
掲載日:2010/03/31

2人の会員が気に入ったと投票しています。
評価:★★★★☆(4.0)

 確かに圧倒される作品。凝った仕掛けもなければ、特に演技を見せるごてごてした場面もなく、CGなんかもちろんない。物語と、その見せ方だけで勝負している感があります。緒方拳と坂本スミ子の演技は言うまでもなく素晴らしいのですが、物語を生かすための抑えた演出と思いました。
 これは、古来からの因習に縛られる村のお話というよりも、生命という物が本質的に持つ性質のグロテスクさを、じっと見ているのが苦しくなるくらいに見せてつけてくれる物語です。人間のセックスシーンに被せて何度も映される、蛇や蛾を初めとする生殖の営み。人間も、生まれては死んでいくという点ではどこも変わりがないということを感じさせて、息詰まるような緊迫感があります。
 一方で、淡々と死出の旅路の準備を終えていく母と、それを快く思わない息子。過酷な山間の村の環境を背景として、非常に人間らしい彼らの行為と苦しみが胸に迫ります。
「繁殖する」以外には、何の意味も持たずに繰り返されてきた生命の営みという視点に、突然暗闇を覗き込んだような重苦しい不安を感じました。人間性とはどこかで相反するものの上に、人間一人一人はいまも成り立っているのだと感じて、慄然とさせられます。
 そして目を転じれば、豊かな現代の日本の足下にも、姥捨ては再び忍び寄ってきています。現実に一部の介護施設はかなり悲惨な状況になっていると聞いていますし、これから半世紀の間、それは日常的な問題となっていくでしょう。
 親を谷底に蹴り落として自分も蹴り落とされるか、親も子も進んで御山に行くか。どちらかしか選べない過酷な未来は、すぐそこに迫っています。

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生きることに必死で一生懸命  

sieidou   このレビュアーを
掲載日:2010/03/01

0人の会員が気に入ったと投票しています。
若い時に本で読みましたが、映画でも観てみたくなり借りました。

姥捨ては本当にあったのかどうか判りませんが、あったのかもしれませんね。
そして多くはそれを淡々と受け入れて行く老人たち。
生きることがかくも厳しい時代の中、皆が生きて行くことに必死で、命がけで・・・。
現代の甘えた時代から見たら暗く陰惨に見えるかもしれませんが、私には、悲しけれどもその時代、自然の規律の中で粛々と行われているベターな方法だったのだろうと思えました。

皆が生きることに必死ではあるけれども、決して自分の為にのみ生きてはいない。
息子の為だったり家族の為だったり村の為だったりと、他の為に生きていることを自然と受け入れている村社会。

今、そのような気持ちを持てとは言いませんが、そのような、命への謙虚さはあっても良いような気がしました。

老母の気持ち、捨てに行く息子の気持ち、どちらも胸に迫ります。
緒方坂本コンビが迫力の演技をしています。他にも脇の俳優たちが良い味を出しています。

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凄くインパクトのある映画でした。  

ken   このレビュアーを
掲載日:2009/09/19

0人の会員が気に入ったと投票しています。
 この映画が上映されていた私の時代は、こんな映画はたいした映画では、むしろ外国の映画の方がずっと優れていると思って気にも留めていませんでした。しかし、最近このDISCACを利用するようになって日本映画を思い出し思い出ししながら観ることが多くなりました。
 この映画が昔の風習の残る閉塞した村の住民の生と死、そして犯罪に対する考え方を淡々と描いていることが凄いと思いました。残酷だと思えることが当たり前の村の常識。思わずハット息を呑むような人間達の動きに何をどのように考えればいいのか一時頭の整理がつきませんでした。でも、これが社会の根底にあり今もその考え方が息づいているという問題提起だったのでしょう。とてもインパクトのある凄い映画だと思いました。

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んー  

マーサ川島   このレビュアーを
掲載日:2009/06/06

0人の会員が気に入ったと投票しています。
木下恵介のよりも少しまあるい印象を受けた。

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やっと順番が回ってきました。   <ネタバレ>

ムギワラネコ   このレビュアーを
掲載日:2009/03/05

2人の会員が気に入ったと投票しています。
緒形拳さんの訃報を聞いて、大袈裟ではなく愕然としました。テレビにも映画にもCMにも多数出演し、気負うことも奢ることもなく、多彩な役を演じ続けた、大好きな俳優さんでした。

久しぶりに楢山節考を観たくなって一位に予約、やっと観ることができました。

冬は雪深く、痩せた土地でわずかな農業を営む閉鎖的な山村。当時は日本各地の同じような集落で。「口減らし」「姥捨て」が行われていたと伝えられています。真偽の程はわかりませんが。

公開当時は、そのテーマの重さと赤裸々な描写に驚き、パルムドール受賞という、どうやら世界的な評価を受けたらしいという印象でしか観ていなかったようです、改めて鑑賞すると。

姥捨てがメインテーマにはなっていますが、平和ボケした現代に、生きていくとはこういうことだ、と警鐘を鳴らす作品なんだなというのが、改めて観た感想です。
人間も他の動物たちと同じ、本来はただ食べて生きていくことが最優先。でもそれさえもが難しい環境が、近年までこの日本でも現実だったことがテーマであり、時々挿入される自然界の弱肉強食、あるいは窮鼠猫(蛇でしたが)を噛む、などの映像がそのテーマを色づけしていたように感じました。

また、子孫繁栄のために行われる性交も、奇をてらうことのないストレートな演出です。人間の営みとして単なる日常の一部である、ということの表現として、若干生々しいと思われがちな映像になっていることも、自分がこの歳になってこそ受け入れることができるのだと思います。

木訥で情に深い人物を、緒形拳さんは見事に演じていますが、改めて観て目を引いたのは、坂本スミ子さんの迫力。
この作品のために本当に歯を抜いてしまったという噂は有名ですが、気丈で芯の強い、ある意味日本の歴史を象徴するような女性像を、自然体で演じています。
子供たちに嫁が来て子供が生まれ、食い扶持を減らすために、次に自分がなすべきことを受け入れる。淡々とその準備を自分で進め、息子に有無を言わせず楢山へと向かわせる。話してはいけない、という掟を守り、手の動きや視線で息子を従わせ、じっと手を合わせて召されるのを待つ。その姿は圧巻です。

私も母親ですが、あの環境にあれば楢山へ行くことはもしかしたら受け入れられるかもしれませんが、息子に背負わせることだけはしたくない。一番辛いのは息子だから。だからせめて赤の他人に背負ってもらいたい。
何とも残酷だけれど、子孫繁栄のためにはそれが現実。
辛いけれど、暗い作品ではなく、何故か前向きな考えを促されるような鑑賞後感です。

10点中9点です。

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恐れ入った作品  

マサユウ   このレビュアーを
掲載日:2009/02/01

1人の会員が気に入ったと投票しています。
時代背景はよく分からないが、その昔の日本の因習がみごとに描かれている。
村全体が姥捨てを儀式としているから見ている私も可哀そうだとかいう感情よりもこんなんでいいのかという思いの方が強かった。
それに思った以上に文学性が高く娯楽性が少なめで正直見ていて疲れた。
ただただすごい作品だと思う。

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クサレのケガレ   <ネタバレ>

J ランタン   このレビュアーを
掲載日:2009/01/30

2人の会員が気に入ったと投票しています。
大人向けの日本昔話にして、和製オイディプス物語。
父を殺し、母を愛する辰平はオイディプスが両目をつぶしたように、自己処罰として、息子により谷底に突き落とされるという宿命を予感する。
母に対する辰平の禁じられた情欲は、辰平の分身である弟、クサレである利助にケガレとして投影されており、利助の見境のない性交によって表現されている。

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1位登録者数  

ウヲ-ズマン   このレビュアーを
掲載日:2009/01/21

0人の会員が気に入ったと投票しています。
急に増えたのは、某漫画家がおすすめしていたからか?
大将軍恐るべし。

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面白いんです  

patiyo   このレビュアーを
掲載日:2009/01/09

0人の会員が気に入ったと投票しています。
一見、取っ付き難そうな題材の作品ですが、とにかくテンポが良くて面白い。
ただ・・・鬱にはなるかもしれない。
グロが満載ですから。

しかし、そのグロな描写をどう見るか?が本作の鍵ですかね。

後半にはちょっとオカルトもあったりして、昌平作品では最も面白い作品です。
こんなに高尚なテーマでありながら、すっごく面白い作品て稀有だと思います。

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