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マルサの女2 / 宮本信子

マルサの女2 /伊丹十三

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DVD

シリーズ

旧作

お届け率:25~49%

解説・ストーリー

伊丹十三監督による、脱税摘発のプロ“マルサ”の女の活躍を描くサスペンスドラマの続編。国会議員も絡む大型地上げの首領・鬼沢をマークする亮子。莫大な金が出入りするダミー会社を突き止めた亮子は、さらに鬼沢が管長を務める宗教法人に潜入する。

作品情報

製作年:

1988年

製作国:

日本

キャスト・スタッフ

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ジャンル :

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「マルサの女2」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

伊丹十三監督による、脱税摘発のプロ“マルサ”の女の活躍を描くサスペンスドラマの続編。国会議員も絡む大型地上げの首領・鬼沢をマークする亮子。莫大な金が出入りするダミー会社を突き止めた亮子は、さらに鬼沢が管長を務める宗教法人に潜入する。

「マルサの女2」 の作品情報

作品情報

製作年:

1988年

製作国:

日本

「マルサの女2」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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マルサの女

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流血の不穏、真実は乱調にあり。

投稿日:2007/12/30 レビュアー:港のマリー

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余りに混沌としており、同時に余りに整理されすぎている ネタバレ

投稿日:2006/07/26 レビュアー:parole

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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第一作はなかなか良くまとまっていた『マルサの女』だが、次作の『マルサの女2』においてはそのバランスが大きく崩れてしまったように感じる。続編の宿命、つまり成功した前作並以上の成果が求められると同時に前作からの変化も求められることが大きく影響していると思うが、そのことを目的として設定された主人公の位置付けが散漫なのだ。地上げと宗教法人という、脱税の対象として特徴的で面白味のあるものを持ってきたのはいいのだが、それを一人の人物にダブらせたが故に焦点がぼけてしまった感が強いし、新興宗教のカリカチュアが過ぎたため余りにマンガ的になってしまっている。それがコメディーとしての面白さを加えていればいいのだが、その極端な様がおかしさ(面白さ)よりも違和感や居心地の悪さの方が先立ってしまった。

そもそも宗教というのは、こと宗教が日常的に表面に現れることがない日本においては取扱いが難しく、新興宗教となるとその度合いは益々強くなるので、映画の題材としては相当の配慮や注意が必要なはずなのだ。コメディーとして描いたとしても、もちろんシリアス劇として扱ったとしても、一般人から観た違和感や居心地の悪さは如何ともしがたく、どうしても類型的かつ表層的なものになってしまう。本作が新興宗教のみを対象としたのであれば、違和感を恐れることなくマンガ調で突き通すと言うやり方もあったとは思うが、『マルサの女』と冠している限り観客が求めているのは宮本信子を始めとするマルサの面々の悲喜こもごもであって、笑うに笑えない新興宗教コメディーではないのだ。

地上げと新興宗教という二つの要素だけでも混乱を感じてしまうのに、本作ではこれらに通底するものとして政治家の暗躍やら、銀行屋と政治家と地上げ屋との共謀までもが取り上げられている。確かに、現実社会はかように混沌としており複雑なのかもしれないが、2時間という限れれた時間の中で、それぞれの要素に関してそれなりの説明的な要素を盛り込んでしまったら作品としてのまとまりなんぞ望むべくもない。

伊丹十三が本質的に几帳面な人間でなかったのなら、こうした多彩な要素を説明責任を放棄し物語的な破綻を恐れずに羅列するという方法もあったのだろうが、自殺してしまうほどの「几帳面さ」を持った彼にはそれは不可能なことだったのだろう。

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今度は悪が大きすぎたかなぁ

投稿日:2008/01/24 レビュアー:ムーミンママ

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前作と変わって社会派ドラマと化した ネタバレ

投稿日:2005/03/22 レビュアー:ご飯

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ラストもすっきりしない終わり方で、現代社会の問題を浮き彫りにしている点では、前作より硬派である。今じゃ「釣りバカ日誌」のスーさんのイメージが強すぎる三国連太郎の迫力ある演技がおおいなる見所。ちょっとしか出ない丹波哲郎も貫禄充分。

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伊丹作品としては「水準未満」だろう ネタバレ

投稿日:2008/01/31 レビュアー:モリカ

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 最も大きな日本の闇に手をつけてしまったために(裏で暴力団の地上げ屋が暗躍し、その背後に大物代議士が絡む設定)、 さすがの国税局も「そこまでは手が出せない」という暗示で終わってしまった。

 社会派の問題提起としてはあり得る設定だが、前作で見せてくれたマルサの切れ味のいい仕事ぶりは当然描かれないことになった。おそらく、国税局査察部という囲いの中で、対極的業務を見せようとしたのだと思うが、同じ枠内で右、左、と揺さぶってくれても、目新しさのない分、興味を惹ききれない。前作「マルサの女」や、後の「スーパーの女」などにみられる、庶民を小馬鹿にして陰で甘い汁を吸っている悪人の鼻を明かす爽快感のないことが、なにか、残念を通り越して欠落感にさえ感じられた。

 伊丹作品の真骨頂は、日常の、誰もが見ているようで見ていない社会事象にスポットを当て、あらぬ方向を向いているこちらの視線をグイグイ引っ張って、半ば強引に横アングルから新鮮な切り口で見せてくれる、そのような斬新さにあると思う。

 本作の出来映えは、そういうわけで、一般的には疑問符付きながらまあまあと言えるものの、“社会派エンターテイメントの伊丹作品”としては、「水準未満」と言わねばならないだろう。 

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ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:16件

流血の不穏、真実は乱調にあり。

投稿日

2007/12/30

レビュアー

港のマリー

余りに混沌としており、同時に余りに整理されすぎている

投稿日

2006/07/26

レビュアー

parole

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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第一作はなかなか良くまとまっていた『マルサの女』だが、次作の『マルサの女2』においてはそのバランスが大きく崩れてしまったように感じる。続編の宿命、つまり成功した前作並以上の成果が求められると同時に前作からの変化も求められることが大きく影響していると思うが、そのことを目的として設定された主人公の位置付けが散漫なのだ。地上げと宗教法人という、脱税の対象として特徴的で面白味のあるものを持ってきたのはいいのだが、それを一人の人物にダブらせたが故に焦点がぼけてしまった感が強いし、新興宗教のカリカチュアが過ぎたため余りにマンガ的になってしまっている。それがコメディーとしての面白さを加えていればいいのだが、その極端な様がおかしさ(面白さ)よりも違和感や居心地の悪さの方が先立ってしまった。

そもそも宗教というのは、こと宗教が日常的に表面に現れることがない日本においては取扱いが難しく、新興宗教となるとその度合いは益々強くなるので、映画の題材としては相当の配慮や注意が必要なはずなのだ。コメディーとして描いたとしても、もちろんシリアス劇として扱ったとしても、一般人から観た違和感や居心地の悪さは如何ともしがたく、どうしても類型的かつ表層的なものになってしまう。本作が新興宗教のみを対象としたのであれば、違和感を恐れることなくマンガ調で突き通すと言うやり方もあったとは思うが、『マルサの女』と冠している限り観客が求めているのは宮本信子を始めとするマルサの面々の悲喜こもごもであって、笑うに笑えない新興宗教コメディーではないのだ。

地上げと新興宗教という二つの要素だけでも混乱を感じてしまうのに、本作ではこれらに通底するものとして政治家の暗躍やら、銀行屋と政治家と地上げ屋との共謀までもが取り上げられている。確かに、現実社会はかように混沌としており複雑なのかもしれないが、2時間という限れれた時間の中で、それぞれの要素に関してそれなりの説明的な要素を盛り込んでしまったら作品としてのまとまりなんぞ望むべくもない。

伊丹十三が本質的に几帳面な人間でなかったのなら、こうした多彩な要素を説明責任を放棄し物語的な破綻を恐れずに羅列するという方法もあったのだろうが、自殺してしまうほどの「几帳面さ」を持った彼にはそれは不可能なことだったのだろう。

今度は悪が大きすぎたかなぁ

投稿日

2008/01/24

レビュアー

ムーミンママ

前作と変わって社会派ドラマと化した

投稿日

2005/03/22

レビュアー

ご飯

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ラストもすっきりしない終わり方で、現代社会の問題を浮き彫りにしている点では、前作より硬派である。今じゃ「釣りバカ日誌」のスーさんのイメージが強すぎる三国連太郎の迫力ある演技がおおいなる見所。ちょっとしか出ない丹波哲郎も貫禄充分。

伊丹作品としては「水準未満」だろう

投稿日

2008/01/31

レビュアー

モリカ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 最も大きな日本の闇に手をつけてしまったために(裏で暴力団の地上げ屋が暗躍し、その背後に大物代議士が絡む設定)、 さすがの国税局も「そこまでは手が出せない」という暗示で終わってしまった。

 社会派の問題提起としてはあり得る設定だが、前作で見せてくれたマルサの切れ味のいい仕事ぶりは当然描かれないことになった。おそらく、国税局査察部という囲いの中で、対極的業務を見せようとしたのだと思うが、同じ枠内で右、左、と揺さぶってくれても、目新しさのない分、興味を惹ききれない。前作「マルサの女」や、後の「スーパーの女」などにみられる、庶民を小馬鹿にして陰で甘い汁を吸っている悪人の鼻を明かす爽快感のないことが、なにか、残念を通り越して欠落感にさえ感じられた。

 伊丹作品の真骨頂は、日常の、誰もが見ているようで見ていない社会事象にスポットを当て、あらぬ方向を向いているこちらの視線をグイグイ引っ張って、半ば強引に横アングルから新鮮な切り口で見せてくれる、そのような斬新さにあると思う。

 本作の出来映えは、そういうわけで、一般的には疑問符付きながらまあまあと言えるものの、“社会派エンターテイメントの伊丹作品”としては、「水準未満」と言わねばならないだろう。 

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