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■わが命つきるとも
(
1966年
/
アメリカ
)
A MAN FOR ALL SEASONS
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ジャンル:
洋画:ドラマ
収録時間:
120分
字幕:
日本語・英語
音声:
英:モノラル
記番:
RDD10013
レンタル開始日:
2003/05/26
在庫枚数:
13
1位登録者:
3
全予約者数を見る
※在庫枚数は全所有枚数を表示してます。
監督:
フレッド・ジンネマン
製作:
ウィリアム・グラフ
フレッド・ジンネマン
ロバート・ボルト
ウィリアム・N・グラフ
脚本:
ロバート・ボルト
撮影:
テッド・ムーア
テッド・ムーア
音楽:
ジョルジュ・ドルリュー
ジョルジュ・ドルリュー
出演:
ポール・スコフィールド
ロバート・ショー
バネッサ・レッドグレーブ
オーソン・ウェルズ
ジョン・ハート
スザンナ・ヨーク
ロバート・ショウ
レオ・マッカーン
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イントロダクション:
16世紀のイギリスを舞台に、権力に屈しなかったトーマス・モアの半生を描いた歴史ドラマ。時の国王ヘンリー8世は、王妃と離婚して別の女性と結婚しようとしていた。だが、トーマス・モアは、断固としてこれに反対、ついに国王の怒りを買ってしまう……。重厚なキャストと、絵画のような映像に支えられた堂々たる作品で、アカデミー作品・監督・主演男優(P・スコフィールド)・脚色・撮影・衣装デザインなど主要なオスカーを総嘗めにした秀作。
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■映画賞
アカデミー賞
1966年
作品賞
主演男優賞
ポール・スコフィールド
監督賞
フレッド・ジンネマン
脚色賞
ロバート・ボルト
撮影賞(カラー)
テッド・ムーア
衣装デザイン賞(カラー)
Elizabeth Haffenden
衣装デザイン賞(カラー)
Joan Bridge
ゴールデン・グローブ
1966年
作品賞(ドラマ)
男優賞(ドラマ)
ポール・スコフィールド
監督賞
フレッド・ジンネマン
脚本賞
ロバート・ボルト
NY批評家協会賞
1966年
作品賞
男優賞
ポール・スコフィールド
監督賞
フレッド・ジンネマン
脚本賞
ロバート・ボルト
■レビュー
9件
のレビューが登録されています。
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■
「孤高の人」トマス・モアを通して描く「魂の自由」のドラマ
<ネタバレ>
ロキュータス
このレビュアーを
掲載日:2010/01/12
2人の会員が気に入ったと投票しています。
フレッド・ジンネマンは、不条理に逆らい、不利な状況にも意地と反骨をつらぬこうとする者たちを描いてきた映画監督です。
孤立無援で悪に立ち向かう保安官、理不尽な軍隊組織の中で人間らしくあろうとした下級兵士、信仰と教会のありように苦悩する尼僧、罠を承知で意地を通す革命闘士、一匹狼の暗殺者、ナチズムと闘う女たちを。
本作は原題「A Man for All Seasons」(すべての季節の男 つまり順風な時も逆境でも変わらない人)。
絶対君主ヘンリー八世が離婚しローマ教会から離脱して英国国教会の長なることに抵抗して処刑された「孤高の人」トマス・モアを描きますが、狂信者、宗教の恐ろしさを描いた話ではないです。
彼は港のマリーさんがレビューに書かれたように「信仰に殉じたのではなく、自己自身に殉じた」男です。
その生涯を描いたというより、トマス・モアに仮託して「心の自由」とは何か、「個人の尊厳」とは何かを描いた作品と言えましょう。
力あるものは、時に恣意的に決めた事柄に従わない者を敵と見なす仕掛けに人々を参加させ、支配しようとします。
そうした力の乱用に対抗するよりどころが法ですが、法も権力は恣意的に変えます。
では最終的に、善悪や権利のよりどころは、近代ならば自然法ですが、この時代では神ですね。 権力者も自分も超越している存在としての神をよりどころに、心の自由を闘う男の話です。
親をホロコーストで殺され、自身も赤狩りで苦しんだリベラルなドイツ出身のユダヤ系アメリカ人のジンネマンの、これも代表作の一つでしょう。
原作戯曲・脚色はロバート・ボルト。
1960年に本作を発表、ロンドン公演の好評から依頼されて初めて脚本を書いた作品が『アラビアのロレンス』。 以後、テビッド・リーン作品を書いていきます。
さらにブロードウェイでの成功を経て本作は映画化されアカデミー賞の作品賞・脚色賞を獲り、舞台・映画でずっとトマス・モアを演じてきたポール・スコフィールドが主演男優賞に。 (ぼくが初めて観たのはテレビで、吹替をしたのは小山田宗徳でした。)
さて、舞台劇と映画は少し違います。
舞台では平民マシューという役が狂言回しとして大きな役割を果たします。
(後にチャールトン・へストンが、戯曲により近い形でテレビ・ドラマを制作し、トマス・モアを演じました。
夫人役はこの映画でアン・ブーリンを演じたヴァネッサ・レッドグレーヴでした)
平民マシューは、最初はトマス・モアの召使でしたが彼の失脚で暇を出されます。
お偉い人たちの横暴さ、わが身の不運、モアの頑固さを影で毒づきながら、保身のために日和見となり、その後牢番、陪審員となって行きます。
舞台上の抽象的な役割なので、モアは接しているマシューの変化に気づきません。
(映画化に際しては、作者ボルト自身が向かない設定としてカットしました。)
劇の最後、トマス・モアは首斬り役人に、
「さあ、おそれずに職務を果たしてくれ。 この私を神のみもとに送る仕事なのだから」と告げて、処刑されます。
首斬り役人が自ら覆面を剥ぐと、それはマシューでした。
「 あたしは息をしている・・・・・みなさんも息をしてるでしょうね?
いいもんじゃありませんか、息をしてるってことは?
生きてくことは別にむつかしいことじゃない・・・ただトラブルをおこさなきゃいいんです。
どうしても起こすはめになったら、当然予期されてるようなトラブルにしておくんですな。
ま、そんなことは申し上げなくてもよくご存知でしょうがね。
では、おやすみなさいまし。
もしあたしたちがどこかで鉢合わせしたら、どうかこの顔をお忘れなく」
自嘲にみちた、勝手気ままな、憂いを含んだ表情で 幕が降りる。 (小田島雄志・訳)
今、私たちの「心の自由」は大丈夫でしょうか。
このレビューへコメントする(5)
■
信念を貫きたまえ、…確か「友愛」だったね。
<ネタバレ>
港のマリー
このレビュアーを
掲載日:2009/11/05
4人の会員が気に入ったと投票しています。
と、わが総理大臣閣下にトーマス・モアはアドバイスするでしょうか。友人ノーフォーク公に語ったように。
国王及びその取り巻きの言うことをきかなければ、ほんとうに首が飛ぶ(斧で叩き切られる)時代、己の心の譲れぬ一線を守り通して処刑された男の物語。「重厚」とのイントロダクションの評、間違ってはいませんが、ジンネマン演出は抑制が重ねられているようで決して昂ぶりません。最後の瞬間まで端正で無駄な重さがありません。安定した背景に対話する人物を配置する構図は舞台劇のようですが、表情のアップを巧みに取り入れて映画ならではの説得力をもたせています。P・スコフィールドの、とても英雄や聖人とは思えない、どこか疲れたような、こんなことはうんざりだというような、風貌、演技もとてもよかった。モアのなかにある「近代人の特性」、本音と建て前、公と私の分裂に苦しむ、に着目した魅力的な人物造形であると思います。
さて、モアはヘンリー8世の離婚とアン・ブーリンとの再婚を認める「王位継承法」と国王を英国国教会の長と定める「国王至上法」に賛同しないかどで政敵クロムウェルらに追及されるのですが、それに抗して彼のとる戦術がおもしろい。「沈黙」なのです。王の離婚についてもローマ教会からの分離独立についても、もちろん内心では絶対に許し難いと思っているのですが、何も語らない。これらの法のもとで「誓うか」と問われれば「誓わない」と答えても、その訳は言わない。おまけに「宣誓しないという理由で裁くことはできないだろう」とやり返す。
「沈黙だけが私の安全を守る道なのだ」(これ使えそう)
クロムウェルに「沈黙は否定を意味する」と突っこまれれば、法律家らしく「ふつう法廷では沈黙は承認とみなされる」と鮮やかに切り返す。「法は推測ではなく真実を要求する」もいい言葉です。
ロバート・ボルトの脚本はウィットに富んで名言もいっぱい、久しぶりに台詞を堪能する映画に出会いました。
公の場では沈黙と法律家の答弁で終始しても、モア個人の心のうちでは誰にも消すことのできない炎が燃えさかっていました。カトリックへの篤い信仰がそれと言えるのですが、私が映画から得た印象では、信仰そのものより「信仰を貫く自分自身」への執着を強く感じました。信仰に殉じたのではなく、自己自身に殉じたのではないかと。
真に神だけを求めたならば人里離れた修道院で祈りの生活を送ることもできたでしょうに、モアは欲望渦巻く俗世で大法院の地位にまで上りつめた。それなりの身の処し方を知っていたわけです。俗世での役割を演じる自分とそれを厭い神を求める自分。二つは常に葛藤している。最後は後の方自分を選んだわけで、宗教への熱狂的な帰依者とはひと味違う、どこまでも自分を棄てられない近代人の自意識を感じたのでした。
最後の弁論、「キリスト教徒を法の力で屈服させることはできない」と、自己の良心を聖域として守り抜き、「生き得ぬ世なら生きようとは思わん」と世の中の方を拒否する。これぞ最高の「自己実現」だと、喝采しました。
このレビューへコメントする(6)
■
歴史がわかる映画
ゆーきりん
このレビュアーを
掲載日:2009/09/01
0人の会員が気に入ったと投票しています。
英国国教会が、カトリックから分かれてどうしてできたのかがわかる映画です。トマス・モア、勇敢な正義のお方です。
このレビューへコメントする(0)
■
そこまで信仰に忠実で命も厭わない、という人が信じられない
bokensdorf
このレビュアーを
掲載日:2009/07/15
1人の会員が気に入ったと投票しています。
「ブーリン家の姉妹(2008)」を観て、あれに描かれていない部分(王の再婚に反対した側)を観てみたくなってこれを借りたが、昔観た事があった。この映画はアン・ブーリンについてはまったく描写がないのでそれで「アン・ブーリンは国教を変えてまで王に愛された幸せな人」と間違えて理解してしまったのである。
トーマス・モアの半生を描いた映画だが、その信念の源がカソリックであるので、私には絶対的に理解ができない。モアが国王の行動(離婚と再婚だけでなく)に反対する理由は、ゴッドの意思に沿っていないから、なのである。イングランド国教会の設立も、「キリストに繋がるのは唯一ローマ法王のみ」だから反対なのである。
私はそもそも宗教というものを信じていないので、そこまで信仰に忠実で命も厭わない、という人が信じられない。高潔なのかも知れないが、私には家族をないがしろにした無責任な人物という見方の方が強い。
宗教と言うのはかくも恐ろしいもの。そういう事を感じる映画だ。
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■
生き様の美学・映像の美学
momo-eime
このレビュアーを
掲載日:2008/04/23
3人の会員が気に入ったと投票しています。
ヴァン・ダイクかレーピンの歴史画が生きて動いているような重厚な美しい映像です。
緻密で美しい中世の絵画は、実は照明の方向がありえなかったりするのですが、そのありえない絵画風の照明をいったいどうやって実現したのでしょうか?興味をそそられます。
自分の信念のために命をささげるという生き方には憧れるものですが、人間、なかなかそんなにカッコよくは行かないってのは誰でも実感していることでしょう。それでも国王に逆らってまで『わが命尽きるとも』信念を貫いたトーマス・モアの勇気ある生き様の美学を最高の映像美で感動的に格調高く描いています。
泣けます。そして、この歳になっても、私はトーマス・モアの生き方に憧れます。
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■
荘厳な映画
K8
このレビュアーを
掲載日:2007/05/21
2人の会員が気に入ったと投票しています。
名画だなという印象を受けます。娯楽映画ではなく。
しかしトマス・モアが何よりも「信仰」に生きた人、というストーリーでしたので、キリスト教に理解がないと、「なんだこいつ」みたいな印象を受けるかもしれません。
私は悩める大学生として、これも一つの生き方かと観させてもらいました。人生模様を鑑賞したい時にどうぞ。
このレビューへコメントする(0)
■
名画です
横浜のタマ
このレビュアーを
掲載日:2006/11/19
4人の会員が気に入ったと投票しています。
トーマス・モアが信念を貫いた硬骨漢としてだけでなく人間味豊かな人物として描かれていて、人の理想像(私の)としてとても魅了されました。
元は戯曲なので会話が知的でスリリング、キングスイングリッシュの吼えるがごときセリフの応酬が大迫力でした。
国王の再婚に宗教上反対であったモアでしたが公的には沈黙を貫き、反逆罪で召喚された法廷の場では法律家らしくその沈黙を盾に反撃にでるのですが、偽証とへなちょこ陪審員によって......
法廷でのシーンではフレッド・ジンネマンですどうしても50年代のアメリカの赤狩りと重ねて観てしまうのですね。
偽証した人物はあの監督の比喩かしらとかモアが沈黙を貫いたことはハリウッドテン(赤狩りに抵抗し仲間の映画人の名誉を守るために沈黙し法廷侮辱罪にされた10人)に重ねているのかしらとか意味深長な法廷劇でもありました。
画像も内容も格調高い豪華さがありました。
このレビューへコメントする(0)
■
レビュー
イチロー
このレビュアーを
掲載日:2003/10/12
3人の会員が気に入ったと投票しています。
多少演技が大げさな部分があるが、台詞がすばらしく、印象に残る
言い回しが多い。
このレビューへコメントする(0)
■
ん-ん 好きな人は好きなのだろう。
みつくん
このレビュアーを
掲載日:2003/09/08
2人の会員が気に入ったと投票しています。
トマスモアのことを知っている人が見る映画で、ストーリーがわかっているのに見てしまう歌舞伎のよう。イギリスの歴史が好きな人には文句なくお薦め。トマスモアを知らない人は、たいくつしてしまうかも。イギリスとスペインの関係について知りたくなる映画でもある。
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