銀嶺の果て / 三船敏郎
銀嶺の果て
/谷口千吉
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全体の平均評価点: (5点満点)
(9)
解説・ストーリー
日本を代表する国際派俳優・三船敏郎のデビュー作となったサスペンス。雪山に逃げ込んだ3人の強盗は山小屋で暮らす老人とその娘と出会う。
日本を代表する国際派俳優・三船敏郎のデビュー作となったサスペンス。雪山に逃げ込んだ3人の強盗は山小屋で暮らす老人とその娘と出会う。
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「銀嶺の果て」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
日本を代表する国際派俳優・三船敏郎のデビュー作となったサスペンス。雪山に逃げ込んだ3人の強盗は山小屋で暮らす老人とその娘と出会う。
「銀嶺の果て」 の作品情報
「銀嶺の果て」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
銀嶺の果ての詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
89分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV16294R |
2006年11月29日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
0人
|
0人
|
銀嶺の果ての詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
89分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV16294R |
2006年11月29日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
0人
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ユーザーレビュー:9件
みんな若かった
投稿日:2007/04/09
レビュアー:いのだす
昔池袋の文芸地下の黒澤明特集でポスターを見て以来気になってました。やっと見れた〜!
黒澤のオリジナル脚本を初演出の谷口千吉が補筆・監督した作品。スピード感あふれる冒頭から銀行強盗三人の紹介の仕方まで最初の20分で作品世界に引き込まれてしまう。雪山の逃走、たどり着いた山小屋でのつかの間の安らぎ、犯人たちの心の葛藤。雪山サスペンスと人間ドラマの融合は良く出来た脚本の見本のようです。古い日本映画が苦手な人でも楽しめますよ。
クライマックス後の展開が蛇足だという感もありますが、これが谷口監督の資質なのでしょう。登場人物みんなに人間的なぬくもりがあるし、黒澤作品では味わえない素晴らしい叙情があります。
ギラギラして超危険な感じの三船敏郎はこれが映画デビュー。実質的な主演の志村喬は改めて役者としての幅の広さを感じた。うまいなぁ。
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ローゼンモルゲン
監督:谷口千吉(1947年・89分・モノクロ)
脚本:黒澤明、谷口千吉
三船敏郎のデビュー作であり、谷口監督にとっても記念すべき監督デビュー作です。音楽を担当した伊福部昭が初めて手掛けた映画音楽でもありました。
脚本に黒澤明の名前がありますが、本作は『山小屋の三悪人』として黒澤が執筆したものです。
本作の谷口千吉監督と黒沢は盟友で、谷口の推薦で山本嘉次郎監督の下で助監督を務め、この山本の助言でシナリオを書くようになったとか。
本作出演の1年前(1946年)、三船敏郎が東宝の撮影助手志望でオーディションを受けに来た筈が、何かの手違いで俳優のオーディションの面接を受け、黒澤の目に留まったらしいです。
こういうエピソードを聞くにつけ不思議な巡り合わせを感じます。
それにしても、本作が三船のデビュー作だとは信じられません。新人らしからぬ堂々たる演技です。
粗野で、ぶっきらぼうで、眼光が鋭い。
長い前髪が一筋、額に垂れているところなど、今で言うイケメンで、ちょっとセクシーでもありました。(笑)
さて、本編ですが、
クレジットの最初に「三船敏郎」と単独で表記されます。
そして次に志村喬さん。一段下げて若山セツ子さん、河野秋武さん、小杉義男さんの名前が一緒に出ます。
実質、主演に見えたのは志村喬だと思いましたが、三船敏郎はどれだけ期待されていたのでしょうか?
クレジットにばかり気を取られていると、その背景では、本作の主要人物たちが銀行破りをするシーンが流れていました。犯人たちがピストルを所持しているのも映っています。
そして「銀行破り三人組」「長野縣下に遁走!」と、輪転機と新聞の見出しが大写しになり、事の次第が分かります。
その三人組というのが、リーダー格の野尻(志村喬、当時42歳)、年寄扱いされていた高杉(小杉義男。当時44歳)、血の気の多い江島(三船敏郎、当時27歳)です。
(※この先、ネタバレあり。以下、コメント欄へ続きます)
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7人の会員が気に入ったと投稿しています
黒澤明の兄弟子の代表作。
ロキュの69日連続レビュー V 第10日
濁音で始まるタイトルの映画レビュー・シリーズ 「 ギ 」
( ネタばれあり )
1947年( 昭和22年8月公開。 いくつかの点で映画史に残る作品です。
その1 今年が生誕百年の三船敏郎のデビュー作。 クレジット表記も新人ながらトップ。 これからスターとして売り出そうという会社側の意向でしょう。
ただし、この作品は実質、志村喬と河野秋武の二人の名優の映画です。
特に、どちらかというとアクの強い悪役が目立つ河野秋武が、さわやかなインテリの山岳青年を演じているのが新鮮。
と言っても、時代劇もコメディもなんでもこなせる名優なので、本作のヒューマニズムのテイストを担う好青年を演じても、意外ではあるが違和感はありません。 大好きな俳優です。
その2 伊福部昭の映画音楽デビュー作。
ただ、本作では選曲をめぐって監督と意見が合わず、録音を一旦取りやめてまでの激論となったらしい。 仲裁したのが、本作の脚本を書いた黒澤明とのこと。
結局、伊福部昭の意図が評価されたのですが、もしキレて辞めてしまってたら、『 ゴジラ 』をはじめ、その後のキャリアはなかったわけです。 うまく収まってよかったです。
その3 谷口千吉監督のデビュー作。
『 綴方教室 』『 馬 』『 ハワイ・マレー沖海戦 』などを獲った山本嘉次郎監督のチーフ助監督として、同門の本多猪四郎、黒澤明の兄弟子に当たりますが、PCL( 現・東宝)の自由な社風から「 千ちゃん」「黒ちゃん」と呼ぶ間柄。
若き黒澤が谷口の家に居候していた時期もあるし、山本監督のチーフ助監督に自分の後任として推挙したのも谷口、黒澤の出世のきっかけをつくった人です。
残念ながら、現在では忘れられた監督かもしれない。 かく言う僕も『 暁の脱走 』と本作しか見たことがありません。
同じく黒澤のシナリオの映画化『 ジャコ万と鉄 』も、深作欣二による再映画化版はDISCASさんにあるが、オリジナルの谷口千吉版はなく、機会がなくて未見のまま。
谷口の私生活に触れますが、生涯3回結婚していて、1人目は水木洋子。
谷口と離婚した後、『 ひめゆりの塔 』『 山の音 』『 浮雲 』『 おとうと 』など日本映画史に残る作品の脚本を書いています。
2人目は本作出演で知り合い電撃結婚した若山セツ子。
清純派女優として知られ『 青い山脈 』『 次郎長三国志 』などが代表作。
しかし7年後谷口が自作の主演女優・八千草薫と恋仲になり離婚。 谷口は数年干されることになる。
3人目の八千草薫とは谷口が他界するまでおしどり夫婦として知られ、夫婦共通の趣味である山登りでヒマラヤまで行ったこともありました。
トリビアを書くと、ウディ・アレンの監督デビュー作『 What’s Up Tiger Lily 』は、「家庭教師のトライ」や「ホットペッパー」のCMのように、別の作品にあとから関係ないテキトーなセリフを後からつけたコメディ。
その元の作品が日本映画『 国際秘密警察 鍵の鍵 』( 1965年 東宝 )で、監督が谷口千吉。
主演が三橋達也。 007のパロディのような無国籍風アクション・コメディのようですが、若林映子と浜美枝がご本家の『 007は二度死ぬ 』より先に出演しています。
唐草模様がダサく見えて笑ってしまうのは、ファッションにまだ余裕のない終戦直後なのでご愛敬。
それでも人里離れた山小屋にクラシック音楽、人情というよりヒューマニズムの、ちょっとしたバタ臭さ、芸術性が、世界のクロサワを生んだ東宝のハイカラ社風が感じられる作品でした。
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命と命を結ぶザイル
投稿日:2013/06/17
レビュアー:しづちゃん
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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黒澤明脚本とのことなのでレンタルしました。
見始めてすぐの学生の会話…あれにはちょっと腹立たしかった。
推理小説を読んでいる割に推理の全く働かない大学生。こんな程度の映画?なんてちょっとがっかりでしたが。
山小屋で出会った登山家を脅し、山越えの道案内をさせる。
頂上まで来て、一度に二人が足を踏み外し落ちる。必死にザイルを腕に巻き下降を食い止める登山家だが、腕を骨折。
そんな登山家を置いて下山はできないと年よりの方(志村高)が言う、ならば金をよこせと若い方(三船敏郎)が言う。
そして若い方はザイルとストックを持っていくと言い出し、殴り合いになり、暴発した弾が登山家の足に当たる。
そして悪党二人は雪と一緒に落ちていく。動けない登山家はまた二人を助けようと必死に岩にザイルを巻き、体全体で落ちないようにする。
若い方はザイルを巻いていなかったので、年寄りだけが上がってくるが、何故、助けたのかと尋ねる。
登山家の掟である、命を繋ぐザイルは命を捨ててでも切ることはできないと当然のように答える。
そしてこれからのシーンが胸が熱くなり、登山家の精神の素晴らしいことと、年寄の犯罪者が見せた恩義に応える粘り強さに感動。
やはり黒澤明監督関連の作品は見ごたえがあり面白いと思う。人生観をさりげなく教えている…そんなところが好き。
最後のシーンで『マイ・オールド・ケンタッキー』の曲が流れますが、憂いを誘っていい終わり方だと思う。
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三船敏郎デビュー作
投稿日:2007/03/10
レビュアー:ワンダラー
銀行破りの三人組が雪山に逃げ込んで行くという、ちょっと安易とも思える設定です。ところが、雪山シーンはかなり本格的です。そして志村喬、三船敏郎の二大スターの共演もあります。
1947年の作品ということは敗戦間もない頃です。そんな時代にこんな映画が撮られていたことにまず驚きます。もちろん白黒映画で、映像の見づらいシーンもありますが、豊富な雪山シーンには大満足できます。それに雪山であれば、モノクロでもそれほど問題ありません。ただ、「ローゼン・モルゲン」の美しさを表現するセリフやシーンがありますが、その美しさだけはさすがにわからないのが残念です。
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ユーザーレビュー
みんな若かった
投稿日
2007/04/09
レビュアー
いのだす
昔池袋の文芸地下の黒澤明特集でポスターを見て以来気になってました。やっと見れた〜!
黒澤のオリジナル脚本を初演出の谷口千吉が補筆・監督した作品。スピード感あふれる冒頭から銀行強盗三人の紹介の仕方まで最初の20分で作品世界に引き込まれてしまう。雪山の逃走、たどり着いた山小屋でのつかの間の安らぎ、犯人たちの心の葛藤。雪山サスペンスと人間ドラマの融合は良く出来た脚本の見本のようです。古い日本映画が苦手な人でも楽しめますよ。
クライマックス後の展開が蛇足だという感もありますが、これが谷口監督の資質なのでしょう。登場人物みんなに人間的なぬくもりがあるし、黒澤作品では味わえない素晴らしい叙情があります。
ギラギラして超危険な感じの三船敏郎はこれが映画デビュー。実質的な主演の志村喬は改めて役者としての幅の広さを感じた。うまいなぁ。
ローゼンモルゲン
投稿日
2020/08/05
レビュアー
kazupon
監督:谷口千吉(1947年・89分・モノクロ)
脚本:黒澤明、谷口千吉
三船敏郎のデビュー作であり、谷口監督にとっても記念すべき監督デビュー作です。音楽を担当した伊福部昭が初めて手掛けた映画音楽でもありました。
脚本に黒澤明の名前がありますが、本作は『山小屋の三悪人』として黒澤が執筆したものです。
本作の谷口千吉監督と黒沢は盟友で、谷口の推薦で山本嘉次郎監督の下で助監督を務め、この山本の助言でシナリオを書くようになったとか。
本作出演の1年前(1946年)、三船敏郎が東宝の撮影助手志望でオーディションを受けに来た筈が、何かの手違いで俳優のオーディションの面接を受け、黒澤の目に留まったらしいです。
こういうエピソードを聞くにつけ不思議な巡り合わせを感じます。
それにしても、本作が三船のデビュー作だとは信じられません。新人らしからぬ堂々たる演技です。
粗野で、ぶっきらぼうで、眼光が鋭い。
長い前髪が一筋、額に垂れているところなど、今で言うイケメンで、ちょっとセクシーでもありました。(笑)
さて、本編ですが、
クレジットの最初に「三船敏郎」と単独で表記されます。
そして次に志村喬さん。一段下げて若山セツ子さん、河野秋武さん、小杉義男さんの名前が一緒に出ます。
実質、主演に見えたのは志村喬だと思いましたが、三船敏郎はどれだけ期待されていたのでしょうか?
クレジットにばかり気を取られていると、その背景では、本作の主要人物たちが銀行破りをするシーンが流れていました。犯人たちがピストルを所持しているのも映っています。
そして「銀行破り三人組」「長野縣下に遁走!」と、輪転機と新聞の見出しが大写しになり、事の次第が分かります。
その三人組というのが、リーダー格の野尻(志村喬、当時42歳)、年寄扱いされていた高杉(小杉義男。当時44歳)、血の気の多い江島(三船敏郎、当時27歳)です。
(※この先、ネタバレあり。以下、コメント欄へ続きます)
黒澤明の兄弟子の代表作。
投稿日
2020/06/18
レビュアー
ロキュータス
ロキュの69日連続レビュー V 第10日
濁音で始まるタイトルの映画レビュー・シリーズ 「 ギ 」
( ネタばれあり )
1947年( 昭和22年8月公開。 いくつかの点で映画史に残る作品です。
その1 今年が生誕百年の三船敏郎のデビュー作。 クレジット表記も新人ながらトップ。 これからスターとして売り出そうという会社側の意向でしょう。
ただし、この作品は実質、志村喬と河野秋武の二人の名優の映画です。
特に、どちらかというとアクの強い悪役が目立つ河野秋武が、さわやかなインテリの山岳青年を演じているのが新鮮。
と言っても、時代劇もコメディもなんでもこなせる名優なので、本作のヒューマニズムのテイストを担う好青年を演じても、意外ではあるが違和感はありません。 大好きな俳優です。
その2 伊福部昭の映画音楽デビュー作。
ただ、本作では選曲をめぐって監督と意見が合わず、録音を一旦取りやめてまでの激論となったらしい。 仲裁したのが、本作の脚本を書いた黒澤明とのこと。
結局、伊福部昭の意図が評価されたのですが、もしキレて辞めてしまってたら、『 ゴジラ 』をはじめ、その後のキャリアはなかったわけです。 うまく収まってよかったです。
その3 谷口千吉監督のデビュー作。
『 綴方教室 』『 馬 』『 ハワイ・マレー沖海戦 』などを獲った山本嘉次郎監督のチーフ助監督として、同門の本多猪四郎、黒澤明の兄弟子に当たりますが、PCL( 現・東宝)の自由な社風から「 千ちゃん」「黒ちゃん」と呼ぶ間柄。
若き黒澤が谷口の家に居候していた時期もあるし、山本監督のチーフ助監督に自分の後任として推挙したのも谷口、黒澤の出世のきっかけをつくった人です。
残念ながら、現在では忘れられた監督かもしれない。 かく言う僕も『 暁の脱走 』と本作しか見たことがありません。
同じく黒澤のシナリオの映画化『 ジャコ万と鉄 』も、深作欣二による再映画化版はDISCASさんにあるが、オリジナルの谷口千吉版はなく、機会がなくて未見のまま。
谷口の私生活に触れますが、生涯3回結婚していて、1人目は水木洋子。
谷口と離婚した後、『 ひめゆりの塔 』『 山の音 』『 浮雲 』『 おとうと 』など日本映画史に残る作品の脚本を書いています。
2人目は本作出演で知り合い電撃結婚した若山セツ子。
清純派女優として知られ『 青い山脈 』『 次郎長三国志 』などが代表作。
しかし7年後谷口が自作の主演女優・八千草薫と恋仲になり離婚。 谷口は数年干されることになる。
3人目の八千草薫とは谷口が他界するまでおしどり夫婦として知られ、夫婦共通の趣味である山登りでヒマラヤまで行ったこともありました。
トリビアを書くと、ウディ・アレンの監督デビュー作『 What’s Up Tiger Lily 』は、「家庭教師のトライ」や「ホットペッパー」のCMのように、別の作品にあとから関係ないテキトーなセリフを後からつけたコメディ。
その元の作品が日本映画『 国際秘密警察 鍵の鍵 』( 1965年 東宝 )で、監督が谷口千吉。
主演が三橋達也。 007のパロディのような無国籍風アクション・コメディのようですが、若林映子と浜美枝がご本家の『 007は二度死ぬ 』より先に出演しています。
唐草模様がダサく見えて笑ってしまうのは、ファッションにまだ余裕のない終戦直後なのでご愛敬。
それでも人里離れた山小屋にクラシック音楽、人情というよりヒューマニズムの、ちょっとしたバタ臭さ、芸術性が、世界のクロサワを生んだ東宝のハイカラ社風が感じられる作品でした。
命と命を結ぶザイル
投稿日
2013/06/17
レビュアー
しづちゃん
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黒澤明脚本とのことなのでレンタルしました。
見始めてすぐの学生の会話…あれにはちょっと腹立たしかった。
推理小説を読んでいる割に推理の全く働かない大学生。こんな程度の映画?なんてちょっとがっかりでしたが。
山小屋で出会った登山家を脅し、山越えの道案内をさせる。
頂上まで来て、一度に二人が足を踏み外し落ちる。必死にザイルを腕に巻き下降を食い止める登山家だが、腕を骨折。
そんな登山家を置いて下山はできないと年よりの方(志村高)が言う、ならば金をよこせと若い方(三船敏郎)が言う。
そして若い方はザイルとストックを持っていくと言い出し、殴り合いになり、暴発した弾が登山家の足に当たる。
そして悪党二人は雪と一緒に落ちていく。動けない登山家はまた二人を助けようと必死に岩にザイルを巻き、体全体で落ちないようにする。
若い方はザイルを巻いていなかったので、年寄りだけが上がってくるが、何故、助けたのかと尋ねる。
登山家の掟である、命を繋ぐザイルは命を捨ててでも切ることはできないと当然のように答える。
そしてこれからのシーンが胸が熱くなり、登山家の精神の素晴らしいことと、年寄の犯罪者が見せた恩義に応える粘り強さに感動。
やはり黒澤明監督関連の作品は見ごたえがあり面白いと思う。人生観をさりげなく教えている…そんなところが好き。
最後のシーンで『マイ・オールド・ケンタッキー』の曲が流れますが、憂いを誘っていい終わり方だと思う。
三船敏郎デビュー作
投稿日
2007/03/10
レビュアー
ワンダラー
銀行破りの三人組が雪山に逃げ込んで行くという、ちょっと安易とも思える設定です。ところが、雪山シーンはかなり本格的です。そして志村喬、三船敏郎の二大スターの共演もあります。
1947年の作品ということは敗戦間もない頃です。そんな時代にこんな映画が撮られていたことにまず驚きます。もちろん白黒映画で、映像の見づらいシーンもありますが、豊富な雪山シーンには大満足できます。それに雪山であれば、モノクロでもそれほど問題ありません。ただ、「ローゼン・モルゲン」の美しさを表現するセリフやシーンがありますが、その美しさだけはさすがにわからないのが残念です。
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