「邦楽JAZZ」のレビュー一覧
大竹さん経由、山下さん行き。
- 掲載日:
- 2025年08月31日
- レビュアー:
- MIGHTY MOE AND JOE
数年前、久々にアナログで再発された、
大竹伸朗さんが率いたJUKE/19の諸作。
「高い再発レコードに今さら手を出すくらいなら、今思えばとても画期的だった
90年代に出たCDボックスを迷わず買っとけばよかった」と
つくづく後悔しながらも、幾つか聴いてみました。
内容は、東京ロッカーズ系とも吉祥寺マイナー系とも異なる、当時の日本の
インディーズ・シーンにおいて屹立したものでとても興味深かったのですが、
それとともに、ファースト・アルバムに付属した大竹さん自身による
ライナーノーツの記述が気になりました。大竹さんがJUKEを結成する
きっかけになった一つが「山下洋輔トリオの『モントルー・アフターグロウ』を聴いて
『ヤバい』と思った」ことなんだそうです。
アートにおいてもロックにおいても、日本の前衛や先端をひた走る大竹さんが
ヤバいと感じる音って、どんなんだろう……そう思い本作、借りてみました。
旧A面は、アイラーの「ゴースト」。
とにかく熱く、しかも硬質でスピード感のある演奏です。
同時期のシュリッペンバッハ・カルテット辺りとも比肩しうると思います。
これには、ヨーロッパの聴衆もさぞかし
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クラリネットの爽快感が伝わってくる。
- 掲載日:
- 2024年11月07日
- レビュアー:
- レンパチ
ワン・ノート・サンバ/谷口英治 meets トリアングロ / 谷口英治 ミーツ トリアングロ
とにかく、楽しい。クラリネットと他の楽器のからみがすばらしい。このCDは録音音質も良い。
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フランスと日韓の交感。
- 掲載日:
- 2024年08月18日
- レビュアー:
- MIGHTY MOE AND JOE
熱狂と歓喜の内に幕を閉じたパリ五輪。
怪しい判定とか性別の問題とか観客のマナーとか
色々と批判はあったにせよ、
自分は総じて良い五輪だったと思っています。
ところで本作、できれば五輪期間中に
聴いておきたかった一枚。
こういう特別なイベントでもないと、
なかなか聴くきっかけが無かったんですよね。
ここ十数年くらいの、フランスのフリージャズの
復刻・再発には目覚ましいものがあります。
90年代、大里俊晴さんや福島恵一さんが
「ジャズ批評」誌で音盤を紹介しておられた記事や、
マーキーの「フレンチ・ロック集成」に
福島さんが書いておられた記事を目にしては
「いいなあ。聴いてみたいなあ。
でも一生、無理だろうなあ」と思っていた、
フランソワ・テュスク、コレット・マニー、ARFI関連をはじめとする
作品群が、今やほぼほぼCDでも手軽に聴ける時代ですからねえ。
ありがたいものです。先日など、テュスクが主宰・実践した
(英語読みで)「インターコミュナル・フリー・ダンス・ミュージック・
オーケストラ」再発の報に触れ「ここまで来たか」と感嘆しました
(カーデ
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「健全な」ローカル・ナショナリズム。
- 掲載日:
- 2024年04月28日
- レビュアー:
- MIGHTY MOE AND JOE
ジョニーズ・アンダー・グラウンド〜ベスト・オブ・ジョニーズ・ディスク / オムニバス
坂元輝さんの「海を見ていたジョニー」を通じて、
地方、それも東北発のインディー・ジャズ・レーベルである
「ジョニーズ・ディスク」と、その拠点である
陸前高田市のジャズ喫茶「ジョニー」を知り、
先日もこちらで和ジャズのオムニバスを借りた流れから
「ジョニーズ」に特化した本作、聴いてみました。
Disc1は、同レーベルの看板であるジャズ。
全体に「モダンジャズ以上、フリー未満」とも言うべき、
同時代のロフト/スピリチュアル系の
米国黒人ジャズに呼応したような雰囲気が感じられます。
中でも印象深かったのが、板倉克行さんによるM6。
ピアノの一部の鍵盤をプリペアードすることで
敢えて「不能」にして繰り広げられる演奏には、
メンゲルベルクにも通じるユーモラスな実験性があります。
そういえばメンゲルベルクのICPには、
負傷して自由の効かない腕で敢えてベースを弾いた
アルテナのアルバムもあったけど、あれなんかも
想起させられました。
一方、Disc2はジャズ以外。
ジョニーズは、こういう音楽も手掛けていたんですね。
フォーク、ロック、テクノからムード
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和ジャズの好サンプラー。
- 掲載日:
- 2024年04月07日
- レビュアー:
- MIGHTY MOE AND JOE
Scenery of Japanese Jazz / オムニバス
ここ数年、日本を訪れる音楽好きな外国人旅行者に、
70〜80年代のシティポップや歌謡曲と並んで人気なのが、
同時代の日本のジャズ=「和ジャズ」のようですね。
先日も、偶然つけたテレビで、
ジャズ喫茶という「日本特有の文化」が
注目を集めていることが報じられており、
外国人が集う中、老練なマスターが
坂元輝さんの「海を見ていたジョニー」のオリジナル盤を
大事そうに手に取る様子が映されていました
(そういえば最近このレコード、ネット上でもよく見かけます)。
和ジャズに関しては、日本の音楽ファンの間でも
ガイド本が重宝されたり、再発が進んだりしていますね。
一応、ロックをメインに聴いている僕も、
例えば間章さんの遺した文章を導きにして
阿部さん、高柳さん、高木さんらによる
フリーを中心に日本のジャズには接してきましたが、
現在の「和ジャズ・ブーム」を通して、日本のシーンには
そうした「過激派」とは異なりオーセンティックな、
しかしメジャーではなくインディペンデントな
ジャズの水脈が存在していた(いる)ことに気付きました。
そんな訳で手に取ったのが、
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まぁまぁ
- 掲載日:
- 2024年03月31日
- レビュアー:
- ジョーンジェットの犬
DAPPER(通常盤) / SOIL & “PIMP"SESSIONS
大人っぽい曲が多いです。
悪くないですが、他のアルバムの方が好きかな。
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